蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
あのお出かけから更に1年と半年が経ち、ドイツでは晴也、ヤノサの中学の卒業式が行われていた。
ドイツで過ごした4年間、晴也はヤノサ以外に特に親しい人はできなかったが、ヤノサがチーム、そして学校にいた事は幸運だっただろう。
カラム姉妹とはサッカーでもプライベートでも仲良くさせてもらい、ヤノサはもしかして自分のことが好きなのか?――と、この1年でさすがに思った晴也だった。
あそこまでされてそれでも確信までは至らないのが、女の子にとってはゴミカスである。
そして日々が過ぎ、この式のあと晴也は空港に向かい日本に帰国することになっていた。
家の荷物は既に日本に送り、家も引き払う手続きを済ませていた。
2月頃にそれを聞いたヤノサは、家でだいぶ泣いていた。生まれて初めて好きになった人と離れるのが辛かったのだろう。
だが―――、
晴也「俺だってヤノサさんと離れるのは辛いよ。せっかくできた友達だし……。でも、サッカー続けてれば必ずまた会えるからさ! 今度は、世界の舞台で代表として会おうぜ!!」
ヤノサ「晴也くん……はい!」
そうまで言われては絶対に会うしかない。ヤノサはコレまで以上に真剣にサッカーに打ち込み、必ずドイツの代表に入ることを胸に誓った。
そして卒業式が終わり、皆が友達と写真撮影する中、晴也はキャリーケースを持ってタクシー拾い、空港に来ていた。
もうじき、日本行きの飛行機の搭乗時間だ。
晴也「いよいよだな………」
晴也の予定では、帰国後一度家に帰り、それから1日は実家でゆっくりした後、翌日に日本で通う高校、石川県の蓮ノ空学院に向かうことになる。
蓮ノ空は全寮制の高校なので県外でも関係ないのだ。
そして、搭乗時間が迫ってきた。
晴也「……時間か」
晴也が搭乗口へと向かおうとすると、
ヤノサ「晴也くん!」
晴也「? ……!!」
誰かに名前を呼ばれて振り返ると、そこにはヤノサさんとツサノさん、そして2人のご両親が立っていた。
晴也「なんでここに……見送りに来てくれたのか?」
まさか見送りに来てくれるとは思わなかった晴也。聞き返してしまう。
ヤノサ「そんなの、当たり前ですよ……!」
ツサノ「晴也くん、ドイツに来てくれてありがとね。おかげで、私たちにも得るものは沢山あった。来てくれたのがあなたで良かった!」
2人は目に涙を浮かべながらも感謝を伝えてくれる。感謝を伝えたいのはコチラなのに……。
晴也「ツサノさん………あ、時間だ」
晴也は搭乗口へと向かう。すると、
ヤノサ「今度は、ライバルとして会いましょう!! 負けませんからね!!」
晴也「俺だって! みなさん、4年間ありがとうございました! ヤノサさん、ツサノさん! また会いましょう!!」
晴也はそうして飛行機に乗り、日本へと帰っていった………。
ヤノサ(絶対に……晴也くんとまた会うんだ!!)
ツサノ「頑張らないとね!」
ヤノサ「うん!」
娘たちがそうして決意に燃えているのを見た両親は、
母「ヤノサはすっかり晴也くんのこと好きになったのね〜」
父「まあ、あの子しっかりしてたからな……」
そして、カラム家の面々は、空港を後にした。
そして数時間後、晴也は4年ぶりに日本に帰ってきた。
晴也「着いたぁ〜〜!!」ん~~っ!
東京国際空港に着き、発着ロビーから出てきて背伸びをする晴也。すると、
彼方「おかえりなさい〜」
竜太「おかえり」
久しぶりに親子が再会する。
晴也「ただいま!」
竜太「じゃあ帰るか! 車停めてあるから」
晴也「ああ!」
そして竜太の運転する車で家に帰り、一晩を実家で過ごした晴也。久しぶりの自分の部屋に懐かしくなっていた。
そして夕飯を家族で食べて色々、この4年間の話をし、
翌日―――、
晴也「よし!」
晴也は、真新しい蓮ノ空の男子制服に身を包み家を出た。
晴也「行ってきます!」
竜太「いってらっしゃい!」
彼方「気をつけてね!」
そして、晴也は電車と新幹線を乗り継ぎ、単身石川県金沢市、私立蓮ノ空学院の門をくぐった。
― 高校編・開幕! ―
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