ソラユメ 餘部透【二次創作『メガスターミー』】 作:あまるーん
とある町、元神様はPCでインターネットを漁っていた。
その画面には、真ん中には光り輝く赤い宝石があり、紫色をしていて、モデル負けレベルの美脚な生き物が表示されている。
餘部「さっちゃん、これ見てみなよ。このネタ、面白いんだよ」
大好きな彼女に、モニターの画面を見るように誘導してみた。
そして、その通り覗き込んできた。
皐月「どれどれ…。あ、このネタですか!クラスでも流行中ですね」
餘部「そっかー!こんなに面白いんだもん。どこでも流行っちゃうよね」
広大な範囲で人気のネタらしい。
その生き物の二次創作も沢山あり、2人はあれもこれもと漁り出した。
……笑いが止まらない様子。
餘部「あははっ。面白いね!このポケモンで、様々な二次創作を作り出した初期の作家に、革命家の称号を与えたいもんだね」
皐月「はい!確かに、流行りを作り出した方に感謝ですね」
皐月(………私も…いや、違う…)
笑いで溢れた空間ではあったが、突然、彼女は沈黙状態に変わった。
頭の中で考えを巡らせている様子。
皐月(あなたも……私たちも……)
餘部「…どうしたの?」
石像のようになっている彼女の肩を揉む。
固い!硬い!堅い!
急に真面目モードにならないで。
皐月「餘部先輩、お星様にすらしたい程のお願いが…」
餘部「ん?なーに?」
口が動き、ようやく再起動した彼女に対し、彼はニコニコしながら尋ねる。
皐月「一緒に、メガスターミーの二次創作をしませんか?」
餘部「うん、いいよ。その願い、お星様と元神様が叶えてあげる」
皐月「ありがとうございます。創作活動はワクワクしますね」
これからの活動に向け、彼女は気分が上がりつつあった。
餘部「うんうん。じゃあ、とりあえずこうするよ。創作活動開始だー」
──
───
真っ暗闇。少し怖い。いや、大丈夫。
愛しの彼を信じて待つ。
騒がしい足音が響く。なんだろう?彼が戻ってきたってこと?
あっ。光り輝く世界が再び広がる。
髪の毛座の由来通り、彼は帰ってきたんだ。
──
───
『これは宇宙人との共存物語』
メガスターミー「ヘアッ」
皐月「おかえりなさい」
とても美脚で、体色が紫色でテカテカした生き物。
宇宙人にも見える彼。名称はメガスターミー。
その身体に涙を流しながら抱きつくのは、守永皐月という人。
メガスターミー「ヘアッ!ヘアッ!」
皐月「はい。貴方は私の元に戻ってくると信じてました」
メガスターミー「ヘアッ!」
これまで様々な壁がそびえ立ち、彼とはしばらく離れ離れになっていた。だが、これからはずっと一緒にいられる。
メガスターミー「ヘアッ!ヘアッ!」
皐月「どうしました?」
メガスターミー「ヘッ!ヘアッ!」
皐月「あぁ、お腹が空いたのですね。夕食、用意しますね」
メガスターミー「ヘアアッ!」
………時間が経過した。
帰ってきた彼のお祝いも兼ねて、気合を入れて作った物が完成。
皐月「はい、金平糖です!」
メガスターミー「ヘアー!ヘアッ!ヘアアッ!」
大量の金平糖を目の前に大歓喜状態。
この砂糖菓子をエネルギー源として、彼はこの町で、彼女といつまでも幸せに過ごしましたとさ。
めでたしめでたし。
──
───
皐月「…まさか、あのタイミングで視界を塞がれるとは思ってもみませんでした」
餘部「え、どうして?目隠しプレイは原作でもボクの得意技だよ?いつ発動しても何一つ不思議じゃない」
皐月「その名称、誤解を生むのでやめてください」
餘部「ちぇー。嘘って訳じゃないんだけどなー」
二次創作をしようと持ち出したら、目隠しをされた。流れが謎すぎる。
まぁ…あまるんだからか。それで解決。
皐月「…だけど、サプライズはとても嬉しかったです。黒の世界から戻ったら、彼が目の前に」
メガスターミー「ヘアッ!」
2人の側には、本物のメガスターミーが存在していた。
餘部「改めて、ご出演ありがとうございます」
皐月「右に同じく。ありがとうございます」
元神様は、宇宙人(?)にお辞儀をした。
女子高生も続いて同じことをする。
────────────────
演劇 『これは宇宙人との共存物語』
出演者
彼 :メガスターミー
彼女 :守永皐月
ナレーション:餘部透
────────────────
皐月「『二次創作しましょう』で本人を呼び出して、演劇とは」
彼女は、彼が発案した二次創作に対し、未だに驚いている。
餘部「願いを叶えるヘリオトロープがあるゲームだからさ。今回もそれで呼び出せたんだー」
彼は隣にいるメガスターミーと握手をしながら、楽しそうに話す。
メガスターミー「ヘアアッ!」
呼び出された方も嬉しそうで何より。
皐月「ヘリオトロープで叶えてしまった代償は?」
餘部「無いよー。作者が毎回考えるの面倒くさいから、ご都合主義ってさ」
皐月「そんなのでいいんだ…」
皐月(…話を切り替えよ)
皐月「しかし…触り心地がいいですね!」
ピトッ!…彼女は本日の主役に対し、思い切り抱きつきペタペタ触る。
メガスターミー「ヘアッ!ヘアッ!」
沢山触れられ、テカテカとした身体を持つ彼は、照れて火照っていた。
餘部「あっ。さっちゃん独り占め券を持つボクを置いてズルい」
餘部「……なんてね。さっちゃんこそズルい。ボクもメガスターミーにペタペタ触っちゃうよ」
皐月「先輩こそ、本日のヒーローさんに触りすぎですよ!ズルすぎます」
メガスターミー「ヘアアッ!」
独り占め券を持つ物同士が引き合うかと思いきや、メガスターミーを取り合っている様だ。
これにて、3人がそれぞれの時空を超え、巡り合えた物語は閉じる。
Fin
メガスターミーの日記
───────────────────────
とある惑星の宇宙人、ある町に呼び出された日。
星でみんなといつも通り過ごしてた。
…いきなり別の星に飛ばされて、演技をする演者になることを要求されるなんて、そんな展開ある!?
最終的にカップルから思い切り愛された。
愛し合うカップルに愛されて幸福だよ。
───────────────────────