身体能力が凄いというチートだけで能力バトル世界に転生させられた 作:三幹七枝
■カザギリ・ラト
・性別/年齢 男性 17歳
・出自 スラム出身 八年前のスラム時の抗争前に現教官カザギリによって保護。抗争後は共に保護されていたカザギリ・アマネと共に
・役職 煤掃機関幹部
・特筆すべき点 能力:液状化により身体の一部を液状化できる。体積は変わらず。現在使用武器はワイヤー。ワイヤーと液状化による相乗効果は優れたものであり、本人の気質として広範囲殲滅を好んでおり、急な襲撃などの対応力、面制圧としての役割はめっぽう役に立つ。細い鋼線から重層の合金鉄線など、色々なワイヤーを懐に用意している。八年前加入し五年前本格的に任務を受け始めてからメキメキと頭角を表し、 二年前幹部に。
■カザギリ・アマネ
・性別/年齢 女性 17歳
・出自 スラム出身 八年前のスラム時の抗争前に現教官カザギリによって保護。抗争後は共に保護されていたカザギリ・ラトと共に
・役職 煤掃機関幹部
・特筆すべき点 能力:人狼による優れた身体能力。現教官カザギリとの差異は動物としての特性もおおかた引き継いでいることによる五感の発達。嗅覚や聴覚による現場の情報理解速度は目を見張るものがあり、多くの
「…二人も、随分と大きくなったんだな」
誰もいない、教官としての私の専用部屋でラトとアマネの軍用書類を眺めながら一人ごちる。
「…もう、私が護るなんて言えないほど、二人は成長しているんだなぁ…もう少し、もう少しだけでいいから…あの二人のお姉ちゃんでいたいものだ」
ふと、八年前のクレエダとの戦闘が脳裏によぎる。あの時奴から受けた傷は、もう一欠片も残ってはいないが…思い出すと、少しだけ左脚が疼くような感覚がする。そっと、なんとなしに左脚を撫でながら、この先について考える。
私が覚えている限りのゲーム知識を、頭の中でひたすらと反芻する。紙に残してしまうと誰かに見られた時とんでもないことになってしまうし、そもそもこの情報が正しいかもわからない。極論、ほっとんど同じだけの別世界の可能性すらありえる。
『スチーム・イーター:黒煙の叛逆者』…この
ゲームの構成としては、
第二部として、この街の地下に栄えてる地下街と、そこを牛耳っている組織の
完全な味方とも敵とも言えない中立なので、私の浅知恵で触れず原作通りのほどほどの距離感が良いのかもしれない。
『カザギリ様…あと1時間で会議となります…』
あ、もうそんな時間だったか。少し物思いに耽りすぎたかな…スタッフに扉越しに伝声管から会議の時間を確認されたので、資料の確認でもしておくとしよう。
◆
「諸君、今回もよく集まってくれた。第四十三回定例会議を始める。では、ヤタミくん、初めてくれたまえ」
ケント局長が、威厳のある声で会議を始める。今いるのは幹部に加えて、戦闘畑ではない分野のそこそこの位の人も多い。
「…A〜F地区警備担当、ヤサカニ・ヤタミです。相変わらず奴らは尻尾を掴ませません。ロックウッドとアマネ氏に要請した場所もハズレでした」
根暗な雰囲気を出しながらボサボサの黒髪をかきあげながら話を始めるヤサカニ・ヤタミ。一見するとただのひ弱な男性だが、よく観察すると、傷だらけの腕に服越しでもわかる引き締まった腹筋、かなりの戦闘力を持っていることがわかる。
まあ、何を隠そう彼は
「そもそも、ここ一年ほどの襲撃の推移を確認してみると、襲撃の数自体が減ってきています…それに加えて、戦闘員の数も心なしですが減っていると言う報告が。ですが…今はまだ対等な人数、もしくは幹部が一人いれば蹴散らせる相手ではありますが、何やら戦闘員は減っているのに強さが上がっています。懸念するべき自体かと」
ヤタミが報告を終えて席に着く。戦闘員が少ないのは単純に戦闘員が減っているからだろうか。戦闘力の増加は…そろそろストーリーだからインフレでも始まったのだろうか?
「成程、話はわかりました。要するに私がもっと兵を鍛えれば良いのですね」
私がヤタミに向けて声をかける。流石に半分は冗談だ。会議は意外と空気が緩い。こういうジョークもかけあえる。
「…まあ、そんなところです。実際、貴女の訓練は厳しいと評判ですが、アフターフォローは効いていますからね。それに、戦力の底上げもこの八年貴女のおかげで随分と向上した」
ヤタミは私のことをフォローしてくれたが、会議室奥から研究課がヤジを飛ばしてきた。
「カザギリさん、ラトさんに渡した重層鋼線ぶっちぎったってガチですかぁ!?あれかなり気合い入れて作ったんですよこっちが!」
「ごめんね、千切っちゃった。でも、随分と堅かったよ」
「哀れみのフォローはやめてくださいな!もう…そのイかれたパワーは能力じゃないってんだから驚きですよ…能力者の何倍もビックリ人間してますカザギリさんは」
「なんかの異常で黒煙がでないだけじゃないかなあ…能力と言えるくらいにはおかしい自負はあるんだよね」
「何度検査しても花丸満点のお見本にしたいような健康体でしたよ…」
白衣を着た研究課所属のそこそこ世話になっている人がヤジを止める。そこから会議は白熱していき、アマネが開発課に銃の無茶振りを始めたり、ミラルが昼寝を始めて隣に座ってたヤタミにゲンコツをおとされたり、レゾナが艶めかしい顔でチョーカーを見せつけて微笑んでラトのことを見つめたり…いやおいなにやってるんだバカップル。
「フム…最近は議論も捗らんな。前と比べてどうにも奴らの動きが不穏なのだが、それの尻尾が掴めん…諸君、これは全く持って俺の勘に過ぎんが…そろそろ荒れるぞ。俺の勘は当たってしまうのでな、各々心して欲しい。それでは第四十三回定例会議を終了とする……ああ、カラスマ・レートは残るように」
会議がひと段落したところで、ケント局長の鶴の一声で今回の会議は終わった…ケント局長までああいったということは、やはりあと一年せずに全面戦争は起こってしまうのだろうか。各々、想いを心に秘めて覚悟を引き締める。
「「「「「「「はい」」」」」」」
みんなが会議室から出ていき、最後に残ったのは緊張した顔つきの
そして、
評価、感想お願いします!