幻想殺しも異世界から来るそうですよ   作:反射鏡

1 / 3
これが初投稿です
なんとなく書きました
それでもよろしければどうぞ


箱庭へ

彼は記憶喪失だ

理由は分からないがエピソード記憶が完全になくなってしまった

正確には跡形も無く壊されたのだ

記憶喪失のことは上条当麻に関わった人のほとんどが知っていた

友達から前の自分について語られても面白くない

自分がここにいる意味が無いような気がしていた

だから全てを捨て異才を持つ少年は招待状が届いたことをきっかけに箱庭へ行くこととなった

 

 

 

[悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能 (ギフト)を試すことを望むのならば 己の家族を 友人を 財産を世界の全てを捨て 我らの"箱庭"に来られたし]

 

 

 

「ん?」

「うぉっ」

「わっ」

「きゃっ」

いつの間にか彼らは高度4000mほどのところに放り出されそのまま湖にダイブすることとなった

 

 

「し、信じられないわ!問答無用で引き摺りこんでそのまま湖に落とすだなんて!」

「全くだぜくそったれ 場合によっちゃその場でゲームオーバーだぞ 石の中に呼び出された方がまだマシだ」

「……いえ石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

「俺は問題ない」

「そう 無茶苦茶ね」

そして猫を抱くショートカットの少女が服を絞りながら疑問を言う

「此処……どこだろう?」

「さあな でも今はそれより聞きたいことがある」

ヘッドホンの少年は確認といった感じに

「お前たちにもへんな手紙がきたのか?」

「そうだけど まずはそのオマエって呼び方を訂正して 私は久遠飛鳥よ それでそこの猫を抱きかかえている貴女は?」

「……春日部耀 以下同文」

「そう よろしく春日部さん そしてそこにいるさっきから会話に全く入ってこないあなたは?」

「あっ 俺か 俺は上条当麻 好きに呼んでくれ」

「よろしく上条君 それじゃあ最後に野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」

「高圧的な自己紹介をありがとよ 見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です 粗野で凶悪で快楽主義と三拍子揃った駄目人間なので 用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれよ お嬢様」

「そう 取り扱い説明書をくれたら考えてあげるわ十六夜君」

「マジかよ今度作っとくから覚悟しとけ」

心からケラケラと笑う逆廻十六夜

傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥

我関せず無関心を装う春日部耀

このメンバーの中でもっともやさしそうな少年上条当麻

そして彼らを木の陰から見ていたウサ耳が特徴の黒ウサギは思った

(うわぁ…なんかほとんど問題児ばっかりみたいですねぇ…)

見ているだけで問題児オーラが感じられ はたして協力を得られるかすこし心配になる黒ウサギであった

 

「それでここまで待ってて何も無いというのはどういうことだ そろそろこの箱庭とかいうものの説明する人間が来てもいいだろ」

「そうだな なんの説明もなしには動けないしな」

「……みんな この状況で落ち着きすぎじゃないかな?」

(全くです)

黒ウサギは出るタイミングを探っていた

(もうすこしパニックになってくれればでやすいのですが……仕方ない なにかがおきても嫌ですしお腹を括りまs)

「まぁ そこに隠れているやつに話を聞くか?」

黒ウサギは心臓を摑まれたように飛び跳ねた

そして全員の視線が黒ウサギに集まる

「なんだ あなたも気づいていたの?」

「当然 かくれんぼじゃ負けなしだぜ? そっちの二人も気づいていたんだろ?」

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

「さっきからだれかの視線を感じてたからな」

「……へぇ? 面白いなお前ら」

四人は理不尽に湖に落とされ今まで放置されたことに不満があるらしく冷ややかな視線を黒ウサギに向けた

「や、やだなあみなさん そんな怖い顔しないでくださいよ ウサギは弱い生き物なんですからそんな怖い顔されたら死んじゃいますよ 今回はこの黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいのでございますヨ?」

「断る」

「却下」

「お断りします」

「まあ 話なら聞くかってみんなひどいな!」

「あっは、取りつくシマもないですね♪」

さらに黒ウサギが考え事をしている一瞬の間に耀はこっそり隣へと移動しなんの躊躇いも無く黒いウサ耳を鷲摑み力いっぱい引っ張った

「えい」

「ふぎゃ!」

そこに十六夜と飛鳥が混ざってウサ耳をいじり始めた

「ちょ、ちょっと待ってください いきなり黒ウサギのウサ耳を触るだけでなく引き抜きに掛かるとは どういう了見ですか!?」

「好奇心の為せる業」

「自由すぎます」

「へぇ? このウサ耳は本物なのか」

こうして黒ウサギの話を聞くのに一時間ほどかかりました

 

 

「あ、ありえないのですよ 話を聞いてもらうのに一時間もかかるなんて」

そして説明が終わる頃にはもう太陽も傾きはじめていた

「それでは何か質問はありますか?」

そして十六夜はこの世界に来る最大のメリットについて問う

「俺が聞きたいのはたった一つ この世界は……おもしろいか?」

他の三人もこればかりはふざけずに聞いていた

「YES 箱庭は外界より格段に面白いと黒ウサギが保証いたします♪」

 

 

「ちょっと世界の果てまで行ってくる」

そう黒ウサギには聞こえないように三人に伝えて十六夜は一人で世界の果てへと向かっていった

上条もあそこまで目を輝かせていた彼を止めるなどということはしなかった

 

 

「ジン坊っちゃーン! 新しい方を連れてきましたよー!」

待っていたらしいローブの少年が黒ウサギの声に立ち上がる

「お帰り黒ウサギ そちらの三人が?」

「はい この四人が……」

一瞬カチンと固まる黒ウサギ

「……あれ? ここにもう一人いかにも問題児な感じの男の人がいませんでしたっけ?」

「ああ、十六夜君のこと? 彼なら“ちょっと世界の果てまで行ってくる”って言って駆け出して行ったわ」

「な、なんで止めてくれなかったのですか?」

「"止めてくれるなよ"と言われたもの」

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!?」

「"黒ウサギには言うなよ"と言われたからよ」

「嘘ですよね!絶対面倒くさかっただけでしょう!」

「「うん」」

もう泣きたいくらいだった

「まあ 十六夜がここに来たのは面白い事がしたいだけだから少しくらい自由にさせてもいいんじゃないのか?」

「いえ そういうことではなく世界の果てには強力なギフトを持った幻獣がたくさんいます とても人間では太刀打ちできません!」

「いや 十六夜なら大丈夫だと思うぞ 俺たちの中でもかなり強いだろうから」

「それでも危険です 申し訳有りませんがジン坊ちゃんは彼らの案内をお願いします」

「う、うん 分かった 気をつけて」

すると彼女の黒い髪が淡い緋色に染まっていく

そして弾丸のように飛び去り あっという間に四人の視界から消え去った

「ああ 行っちゃったか」

「まあ十六夜君は黒ウサギに任せて私たちは先に箱庭に入りましょう エスコートは貴方がしてくださるのかしら?」

「え、あ、はい コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです齢十一になったばかりの若輩ですがよろしくお願いします 三人の名前は?」

「久遠飛鳥よ そこの猫を抱えているのは」

「春日部耀」

「俺は上条当麻」

さすがに十一歳の彼を前にふざけるということはなかったようだ

「それじゃあお先に箱庭に入りましょう 食事でもしながら話を聞かせてくれると嬉しいわ」

 

 

「まったく十六夜さんはどこまで行ってしまているのでしょうか?」

黒ウサギは世界の果てを目指して行った十六夜を追いかけていた

そして月のウサギがいるということで近寄ってきたさまざまな幻獣に(このあたりで人間の男の方をみませんでしたか?)と聞きまわっていた

するとユニコーンという幻獣に水神の眷属にゲームを挑んだという話を聞き大慌てで世界の果てへと向かって行った

するとものすごい音が目的地周辺から鳴り響いた

「十六夜さん だいじょうぶですか」

やっと彼の姿が見えた

「ん? 黒ウサギか 早かったな」

「あたりまえです 黒ウサギは箱庭の貴族と謳われる優秀な貴種です その黒ウサギが」

(アレ? 黒ウサギが……半刻以上もの時間追いつけなかった……?)

「まあ それはともかく! 十六夜さんが水神のゲームに挑んだと聞いて肝を冷やしましたよ」

「ああ ゲームならもうやったぞ」

「……えっ」

『まだ………まだ試練は終わってないぞ 小僧ォ!!』

そう叫んで水中から出てきたのはものすごく怒った様子の三十尺強はある大蛇だった

「蛇神……! ってどうやったらここまで怒らせられますか」

「俺を試すとか言いやがったから本当に試せるか試させてもらったのさ」

『付け上がるな人間! 我がこの程度で倒れるか!』

「ああそうだな この程度で倒れるなら拍子抜けもいいところだ」

『その戯言がキサマの最後だ』

蛇神は滝の水や周りの木々をもまきこむ竜巻を発生させて十六夜に本気の攻撃を仕掛けた

これだけで生態系に大きな被害を与えられるほどだった

「危ない! 下がって十六夜さん!!」

「いや 下がるのはお前だ 邪魔はするなよ黒ウサギ」

あきらかに人間では対応できないであろう竜巻を十六夜は腕の一振りでなぎ払った

「うそ!?」

『ばかな!?』

「まあ 悪くはなかったぜ お前」

一瞬で蛇神の胴体に一撃蹴りをいれ倒してしまった

竜巻の影響で上から雨のように水が降ってきた

「ほんとによく濡れる日だ」

黒ウサギはコミュニティの再建がほんとに可能かもしれないと思えた

それほど人間が蛇神に生身で勝つなどありえないことだった

「さて 世界の果ても見たし帰るか」

「その前に 十六夜さんは蛇神のゲームに勝利したので何かもらえるかもしれませんよ?」

そう言って黒ウサギは蛇神に話をしに行った

…………

「見てください! こんなに大きな水樹がもらえました♪」

「そうか それはよかった」

「はい! これでコミュニティの生活が楽になります」

つい黒ウサギは口をすべらせてしまった

「ほう…つまり黒ウサギのコミュニティは今苦しい状態なんだな」

「えっ……それは……」

「俺はさっきからずっと気になっていることがあった」

十六夜はいつもより真剣な表情で

「どうしてお前らは俺らをこの世界に呼び出したんだ? いやどうして俺らを呼び出さなければいけなかったんだ?」

黒ウサギは答えられなかった

それを見て十六夜は

「まあ 弱小コミュニティかもしくは何かの理由で衰退したコミュニティなんだろ」

黒ウサギは十六夜の目が正直に言ったほうがいいぞと言っているように見えしぶしぶ答え始めた

「はい 魔王のゲームに敗れ名と旗印を奪われてコミュニティの最低限の活動しかできていません 皆さんをだましてしまい申し訳なく思っていますがコミュニティ再建のために力をお借りしようと……」

「魔王!? そんな風に呼ばれるやつもいるのか」

「はい 彼らの力は強大でゲームを拒否することもできません」

「なるほど そうしてコミュニティがやられたのか」

「それでもみんな前の旗を飾り名を取り戻すためがんばってきました 十六夜さんにも力を貸していただきたいのです」

これで断られたらもう再建は難しいものになるが

「いいぜ 力を貸してやるよ」

予想外の言葉に黒ウサギは驚いた

「いいのですか? コミュニティの再建は茨の道です 正直苦しいものになってしまいますが?」

「なんだ 入って欲しくないのか」

「いえ! 違いますけど十六夜さんにとってのメリットがあまり無いのですが」

「そうだな たしかにメリットは少ないがデメリットがそこまで多いわけでもない」

「と言いますと?」

「まずこの世界に来たのは面白そうだったからだ はじめから強いコミュニティに入ってもいいが名と旗印を奪い返すことの方が面白そうだった そしてせっかくここに呼んでもらったんだ 協力してくれと言われたらしてやるのが感謝の表し方だ だから俺は入る だが他のやつにもちゃんと説明しておけよ それが同じコミュニティの仲間に対する礼儀だ」

黒ウサギははじめから正直に説明するべきだったと後悔し後でしっかり話し合おうと心にきめた

「すみませんでした そしてありがとうございます十六夜さん」

「よし じゃあ他のやつらと合流しに行きますか」

こうして十六夜のノーネームへの加入が決まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





とあるのキャラをいつ出せるか分かりませんが少しずつ出していきたいので希望のキャラがいたらお知らせください
その他の訂正等もお知らせください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。