すみません
十六夜のノーネーム加入決定から少々時間を遡る
上条たちは六本傷の旗を掲げるカフェテラスにいた
「いらっしゃいませー 御注文はどうなさいますか?」
猫耳の少女が注文を取りにきた
「えーと 紅茶と緑茶を二つずつ あとこれとこれと」
春日部と一緒に来た三毛猫は急に鳴きだした
『ネコマンマを』
「はいはーい ティーセット四つとネコマンマですね」
「「「??」」」
上条と飛鳥とジンは何のことだか分からなかったが春日部はものすごく驚いた様子で猫耳の少女を問いただした
「あなた 三毛猫の言葉が分かるの?」
「もちろんですよー 私は猫族なんですからー」
そう言って猫耳の少女は店内へ戻っていった
「……箱庭ってすごいね 三毛猫 私以外にも三毛猫の言葉が分かる人がいたよ」
『よかったな お嬢』
「へー 耀は三毛猫と話せるんだな」
「もしかして猫以外にも意思疎通ができますか?」
「うん…たぶん出来るかな? ペンギンとかもいけたからきっと大丈夫」
「なるほど 全ての種と会話が出来るのなら心強いギフトですね 箱庭の幻獣との言語の壁はとても大きいですからね」
「そうなんだ」
「いいわね 春日部さんは すてきな力があるのね」
「飛鳥の力はなに?」
「俺も気になるな」
「僕も気になります」
すると飛鳥は少し暗い表情で
「あのね 私の力は…まあ酷いものよ だって」
「おやおや 誰かと思えば東区画の最低辺コミュのリーダー ジン君じゃないですか」
急にピチピチタキシードの男が会話に割り込んできた
「僕はあなたの同席を認めてはいませんよ "フェレス・ガロ"のガルド=ガスパー」
「黙れこの名無しめ コミュニティの名と旗印を奪われてよくも未練がましくコミュニティを存続させるなどできたものだ」
感じの悪いやつだなと問題児たちは思った
「えっと どちらさまですか?」
「おっと これは失礼 私は箱庭の上層に陣取るコミュニティの傘下のコミュニティのリーダをしておりますガルド=ガスパーと申します ところであなた方はこのジン=ラッセルのコミュニティがどのような状況か知っていますか?」
「いいえ まだ聞いていないわ」
「これはこれは自分のコミュニティ状況をまだ伝えていなかったのか ジン君は」
「そうね 貴方は自分のことをコミュニティのリーダーと名乗ったわ なら私達にコミュニティのことを説明する義務があるはずよ?」
「…………」
「まあ彼も説明しづらいでしょうし どうでしょうみなさん 私がこのジン=ラッセルのコミュニティについて客観的に説明させていただきますが?」
「……そうね お願いするわ」
「分かりましたまず―――――――――」
上条たちはジンのコミュニティのどん底具合がよく分かったが一つおかしな点があることに気がついた
それはジンのコミュニティではなく説明をしているガルド=ガスパーのコミュニティ"フォレス・ガロ"についてだ
「―――――どうでしょう 黒ウサギ共々私のコミュニティに入りませんか?」
「なっ!? 何を言い出すんですかガルド=ガスパー!?」
「黙れ そもそもお前が名と旗印を新しく改めていたら最低限の人材は残っていただろ! それを自分の我が儘でここまで追い詰めてどの面で人材を呼び出した」
「そっそれは…」
確かに何も知らない彼らをだましてしまった
隠し事がバレ彼らが自分のコミュニティに入ることはもうないだろうとジンは思った
しかし予想外の回答がでた
「いや 俺はジンのコミュニティに入るよ」
「あら 奇遇ね 私も入るわ 春日部さんは?」
「私はこの世界に友達を作りに来ただけだけど」
「あら それじゃあ友達第一号に立候補するわ」
「俺も友達第二号に立候補だ」
「……うん よろしく」
『よかったな お嬢 友達が二人も出来て』
ジンとガルドは結果に驚いていた
「…よろしければ理由を教えていただけますか?」
「あら 私は財閥の令嬢という立場を捨ててこの世界に来たのに今更良い環境悪い環境というだけでコミュニティを選ぶわけないじゃない」
「ついでに俺はあんたに一つ聞きたい あんたはコミュニティを大きくするときには両方合意で勝負を挑み勝つことで大きくしていったと言ったな」
「ああ そうだが?」
「なら どうしてそんなコミュニティを賭けた大勝負ができたんだ? 普通はそんな今後の生活がかかるものをやろうと考えるコミュニティは少ないだろ 魔王のゲームは強制参加させられてしまうから恐れられているのに魔王じゃないあんたはどうやったんだ?」
「そっそれは あっ ああ すみませんが急用g」
黙りなさい
ガキンと音が響いた
おそらくこれが飛鳥のギフトの効果だろう
あなたはどうしてコミュニティを賭けた大勝負ができたのかそこの椅子に座って説明しなさい
飛鳥が命令すると反抗しようとしているようだが体は命令の通りに動き椅子に座って説明を始めた
「コミュニティから女と子供をさらい人質としてゲームに乗らざるを得ない状況をつくってそのコミュニティを吸収していけばいい」
「あら ひどい それで人質は?」
「もう食った」
…………
誰もが聞き間違えだと思った
「夜中に泣きやがるから思わず殺してしまった まあ今では連れて来たその日に食い殺していr」
だまれ!!
ガルドの口は勢いよく閉じた
「……ひどい」
「ええ ここまでの外道だとは思わなかったわ」
ギフトを解くと
「っく このくそが!!」
飛鳥に向かってワータイガーとなって襲いかかった
その間に春日部が入り込み力任せに投げ飛ばし押さえ込んだ
「暴力はだめ」
「くっそ」
「まあまあ春日部さん それぐらいにしておいて」
「……わかった」
ここで彼の罪を暴いても箱庭から逃げれば裁くことは出来ない
だから
「俺はあんたが許せない ガルド=ガスパー あんたのコミュニティが解散する程度の罰じゃ満足できない だから俺とギフトゲームをしろ」
「上条君 私たちもギフトゲームに参加するわ フォレス・ガロの存続とノーネームの誇りと魂をかけて」
「いったいどうしたらフォレス・ガロとのギフトゲームになるのですか!?」
「「「「むしゃくしゃしてやった 今は少々反省している」」」」
「ちゃんと反省してください おバカ様方!!」
スパーンとはりせんの音が鳴り響く
「まあ いいじゃねえか 相手を選んで喧嘩を売ってきたんだしな」
「そっそれはそうですが……これで得られるものは自己満足だけなんですよ?」
「それでもあいつには相応の罰をあたえないと気がすまない」
……上条って結構怖い
「そっそれより十六夜君はこのコミュニティの状況を理解して加入したの?」
「ああ 崖っぷちって話か それは黒ウサギから聞いた」
「それじゃこれから仲間としてよろしく 十六夜君」
上条さんが全然出てなかった
次はもっと出すと思う