もしもグランドツアーの3人がキヴォトスに来たら3 ゲスト登場   作:ガチタン雷電

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第3話 デッドプール公開挨拶INミレニアム

デッドプール公開挨拶INミレニアム

 

――デッドプール、そして“始まりの日”

ミレニアム・サイエンススクール中央広場。

普段ならドローンとホログラム広告が飛び交うその空間は、今日は明らかに様子が違っていた。

赤と黒の巨大な四脚ロボット――

日本のロボット アーカックス。

格納庫から姿を現した瞬間、

ミレニアムの生徒たちが一斉に歓声を上げる。

そして――

コックピットハッチが、ゆっくりと開いた。

「やあ、ミレニアム!」

中から身を乗り出したのは、

ライアン・レイノルズ本人。

片手を大きく振りながら、もう片方の手で親指を立てる。

「今日ここに来た理由は二つある!

 一つ! 映画の宣伝!

 もう一つ!」

間を置いて、

「……正直、このロボに乗りたかった!」

拍手。

笑い。

ファンはもう制御不能だった。

パレード

アーカックスはゆっくりと走り出す。

低重心のビークルモード。

速度は抑えめ、安全第一といっても時速10kmしかでないけど。

ライアンはコックピットから半身を出したまま、

学生たちに手を振り続ける。

ライアン「ねえ知ってる?

 これ、映画より制作費かかってるんじゃない?」

 

スタッフの誰かが叫ぶ。

「違います! 予算はギリギリです!」

「じゃあ俺が高い(出演料)ってことだね!」

スタントマン交代

イベント後半。

舞台裏にて。

ライアンはあっさりと言った。

「じゃ、ここからは“プロ”に任せよう」

赤黒のスーツを着たデッドプールのスタントマンが現れる。

無言。

完璧な立ち姿。

ライアンは肩を叩く。

「頼んだよ。

 俺は骨を折りたくない」

交代完了。

 

後半が開始され、デッドプールがアーカックスに乗り込みハッチが閉じ走り出した次の瞬間――

アーカックスが別人の動きを始めた。

 

滑らかで無駄がない動き。

カメラ映えを知り尽くした挙動。

観客は気づかない。

だがスタッフはざわつく。

ライアン「……操縦、うまくない?」

スタッフ「いや、うまいどころじゃない」

アーカックスは軽くポーズを決め、

片脚(4脚なのに)を少し引いて“ヒーロー立ち”。

拍手喝采。

イベント終了

無事、全プログラム終了。

ライアンは控室でソファに沈み込み、

冷たい飲み物を一口。

「はぁ……

 やっぱ映画の宣伝は平和でいいね」

スタッフ

「事故ゼロ、トラブルゼロです」

「最高。

 で、あのロボは?」

スタッフ

「格納庫に戻してあります」

「よし。

 じゃあ次はサイン会だ」

そして――

その数分後。

ミレニアムの学生の一人が、

格納庫前で首を傾げた。

「……あれ?」

扉は開いている。

セキュリティの警告も、破壊痕もない。

中が、空だった。

「……アーカックス?」

静寂。

数秒後。

「……え?」

「……いや、待って」

「……盗まれた?」

沈黙。

 

 

その頃

エンジニア部。

モブちゃんズ

モブa「……分析できたよね」

モブb「うん」

モブc「“ベース”もあるし」

モブb「……アーカックス、

 分解したけど拡張の余地、なかったよね?」

全員が顔を見合わせ――

笑った。

 

 

その頃、控室

ライアンは知らない。

まだ何も知らない。

スマホを手に、独り言。

「いやー、今日の俺、

 めちゃくちゃ良い写真撮れたな……」

 

物語は、

ここから“本当に”動き出す。

 

 

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