ドーモ。ヴィランスレイヤーです。これはニンジャが来てヴィランを討つ物語。   作:白白明け

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ウサ耳とニンジャが人気でした。\(^o^)/
短いですが、投稿します!



取捨選択

雄英体育祭から2日後、放課後の教室で資料を眺める灰色髪の少年がいた。コジュウタである。コジュウタは窓から外を見る。空模様は彼の心の迷いを映すかの様な雨模様だ。

思い悩むコジュウタの肩が叩かれる。「どうしたんだい?()()()()()()()()()。脳天気な君が唸っているなんて、明日は雨・・・もう降っていたね」

肩を叩いたのはニヒルな微笑を浮かべた少年。物間寧人だった。

コジュウタが両手を合せて奥ゆかしく挨拶(アイサツ)。「ドーモ。()()()()()()()()=サン。実は悩んでいまして、どうしようかと」

コジュウタはそう言いながら机に何十枚もある資料を広げる。資料(これ)は6月に行われる学校行事、“ヒーロー職場体験”に向けて、コジュウタ宛てにきたプロヒーローからのドラフト指名の一覧である。1枚の紙に十数件のヒーロー事務所の名前が書かれている。

ヒーロー職場体験は学校が許可したプロヒーローの下で、実際のヒーロー活動を体験する課外活動である。この職場体験での実績が後の“ヒーローインターン”や相棒(サイドキック)への登用に繋がる。未来を見据えた実際大事な行事である。

先日、行われた雄英体育祭。そこでの活躍を踏まえてプロヒーロー達は生徒をドラフト指名する。何十枚ある資料は、そのままプロヒーロー達から向けられたコジュウタへの期待だ。

 

「ファントムシーフ=サンはもう決めました?」「決めたよ」「実際ハヤイ」「嫌みかい?僕の場合、君とは違って悩むほどの選択肢はなかったさ」

ヒーロー職場体験でドラフト指名を受けなかった生徒は、学校が定めた40名の受け入れヒーローの中から活動先を選ぶこととなる。第二種目で脱落した物間寧人にドラフト指名は来ていなかったのだ。

それを聞いてコジュウタは言う。「ファントムシーフ=サンのコピー・ジツは実際スゴい。プロヒーローもモッタイナイ。青田買いできるなら、実際安い」

物間寧人の眉が上がる。「僕の個性(コピー)が、スゴいって?次こそ嫌味かい?」

コジュウタは首を振る。「実際スゴい。広告目的ではないので実際怪しくない」

物間寧人は言う。「僕の個性じゃ1人で強くなれはしない。主役を張れる性質(からだ)にない。昔はよく言われたよ。何者にも成れないって」

物間寧人の個性『コピー』。個性を持つ人間に触れることで、その個性を5分間使用できる。現在、2つまで個性のストックが可能。確かに物間寧人の個性は、1人では意味のない個性だ。

しかし、とコジュウタは再び首を振る。「何者にも成れないから、何者にもでも成れる。だから、幻影(ファントム)ダロウ。」

物間寧人の口角が僅かに上がった。

コジュウタは続ける。「それに人の価値は個性にない。オレは師匠(マスター)に教えられた。強力なジツがあるに超したことはないが、(イクサ)を決めるのはカラテだ」

座ったまま正拳突き(カラテパンチ)をしたコジュウタを見て、物間寧人は遂に笑った。

「そんな風だから角取に刺される」「そんなことないが?ポニー=サンは実際優しい」「精々、気をつけておきなって話だよ」「ファントムシーフ=サンは物騒だな」

笑い合う2人にかけられる声があった。「2人して楽しそうだな。何話してんだ?」

回原旋だ。2人はハモった。「「スパイラル(=サン)」」

今日の授業、ヒーロー情報学で決めたスパイラル(ヒーロー名)で呼ばれた回原旋は眼をパチクリとさせていた。「お前ら、まだ続けてんの?」

ヒーロー名を決めて以降、B組ではヒーロー名で呼び合うのがちょっとだけ流行った。そして休み時間には廃れた。流行は諸行無常(ショッギョ・ムッジョ)だ。

「・・・回原=サンが言い出したことなのに」「そうだけどさ。コジュウタ、外でも呼ぶんだもん。()ずい」「アイエエ・・・」「コジュウタが泣いちゃったよ!回原さぁ、どう責任を取るつもりだい?」「泣いてないだろ。それより早く帰ろうぜ」

回原旋の誘いをコジュウタは申し訳なさそうに断る。「スミマセン。今日は人と帰る約束をしていてます。

回原旋が言う。「角取なら、拳藤たちとクレープ食べに行くって先に帰ったぜ?」

物間寧人がからかう。「なんだ。遂に角取に愛想尽かされたのかい」

コジュウタは首を振る。「いえ、ポニー=サンではなく・・・」

 

3人が和気藹々と話していると、教室のドアが乱暴に開いた。教室に残っていた生徒たちが何事かと目を向ける。そこには爆発頭のヤンキーがいた。爆豪勝己である。

爆豪勝己がギロリと教室内を睨み付ける。彼とコジュウタの末法(マッポー)じみた試合は、B組生徒たちの記憶に新しい。警戒する視線が爆豪勝己へと向けられる。

物間寧人が爆豪勝己に近づく。「A組がB組に何のようだい?」

爆豪勝己が聞こえるように舌打ちをした。失礼(シツレイ)だ。「モブに用はねぇ。コジュウタァ!面貸せや!」

一触即発。殺伐(サツバツ)か⁉物間寧人に続き、回原旋も爆豪勝己に近づく。「爆豪。コジュウタに何のようだよ」

回原旋は困り顔だった。体育祭では色々あったが、それを引きずられては困ると言った表情だ。

爆豪勝己は言う。「回原か。テメェにも用はねぇ。散れよ」

爆豪勝己の失礼(シツレイ)は続く。遂にコジュウタが立ち上がった。教室がザワつく。

先日の末法(マッポー)は記憶に新しい。殺伐(サツバツ)か⁉

コジュウタは爆豪勝己の前まで行き―――手を合せて奥ゆかしく挨拶(アイサツ)

「ドーモ。爆豪=サン。おまたせしました」「さっさとしろやッ!ローソンの肉饅なくなんだろーがッ!」「ダイジョブダッテ!」「限定の四川風なんだよ。なかったらブッ殺すぞ!」

まるで友人同士の会話である。物間寧人は動揺する。「おいおい、コジュウタ。オイオイ!見境がないにも程があるだろうッ⁉何時からだい⁉」「決勝の後、保健所で連絡先を交換しました。今日は一緒に帰ります」

物間寧人がコジュウタの肩を掴んで言い聞かせる。「僕が言うのもなんだけど、友だちは選んだ方が良い」

珍しく真剣だ。「コイツはクラスメイトからもクソを下水で煮込んだような奴って思われているんだよ?」

「それ広めてんの誰だ‼殺すぞ‼」爆豪勝己が騒ぐ中でコジュウタが言う。「確かに爆豪=サンは実際スゴい失礼(シツレイ)」「テメェらもなッ!」「でも、もう友だちです」

爆豪勝己は黙った。「・・・チッ」物間寧人は絶句した後、溜息を吐く。「・・・ハァ」回原旋は笑っていた。「流石だな」

 

コジュウタがクラスメイトたちに別れの挨拶(アイサツ)。「そういうワケで、皆さん。オタッシャデー」

クラスたちの挨拶。「「「オタッシャデー」」」

2人は教室を出て行った。

 

物間寧人が言う。「悪影響を受けないか、僕は心配だよ」

回原旋が言う。「コジュウタなら大丈夫だろ」

物間寧人が続ける。「・・・まったく、優秀な筈のA組でもB組には敵わないんだねぇって、煽り倒そうと思っていたのに」

回原旋は呆れた。「俺はお前の方が心配だよ」

 

 

 

 

 

帰り道。爆豪勝己は四川風肉饅にかぶりついていた。コジュウタは餡饅(あんまん)を食べている。買い食いである。校則違反ではないので、失礼(シツレイ)ではない。

爆豪勝己が言う。「職場体験先は決めたか?」「悩んでいます。爆豪=サンは?」「ベストジーニストだ。テメェんとこに指名は来てねぇのか」「なかったです」「チッ、そうかよ」

爆豪勝己は不満そうだ。コジュウタが言う。「・・・一緒に・・・行きた・・・かった・・・?」

爆豪勝己の裏拳闇討ち(アンブッシュ)!アブナイ!コジュウタは最小限の動きで回避!達人(タツジン)

「ぶん殴るぞ」「殴った後に言われても。決め手は?」「できるだけ上を見といた方がいいだろーが」

ベストジーニストは日本のヒーローの中でも五指に入るトップヒーローだ。現在のヒーロービルボードチャートJPでは№4。ランキングが全てではないが、学べることは多いだろう。

爆豪勝己が尋ねる。「憧れのヒーローとかいねぇのか」彼の憧れはオールマイト(No.1)である。

コジュウタが答える。「アメリカ(母国)にいます。だから、迷っていましたが、爆豪=サンの言葉には百利(ヒャクリ)ある。2人まで絞りました」

コジュウタが手にするドラフト指名を爆豪勝己が覗く。「誰と誰だ?」「№5エッジショット。№6ミルコ。上位はこの2人です」「どーすんだ」「そうですね・・・」

 

コジュウタが選んだのは―――

 

 

 




おまけ。
アンケートの結果による分岐。

ギャングオルカが選ばれていた場合。
ギャングオルカが指名した別のB組生徒をヒロインにした話を考えていました。塩崎茨=サンか、小大唯=サンかな?

リューキュウが選ばれていた場合。
インターン生として受け入れている波動ねじれ=サンをヒロインにした話を考えていました。


エッジショット・ミルコが選ばれた場合。
今回のルート。正直、この2人が人気だと思っていました。ので、大まかな話は同じ。章ボスが変わります。(ネタバレ)



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