ドーモ。ヴィランスレイヤーです。これはニンジャが来てヴィランを討つ物語。 作:白白明け
Kindleでニンジャスレイヤーを読んで勢いで書いてしまった何番煎じかもわからないヒロアカにニンジャスレイヤー要素をいれた物語です。
せっかくなので1年B組を舞台に書きたいと思い挑戦しています。作中での描写がA組と違い少ないので、オリジナル展開やキャラ崩壊が有るかも知れません。ご容赦ください。
皆様の暇つぶしになれれば幸いです。m(_ _)m
10分間の模擬市街地演習での“仮想
「つまりはポイントの奪い合いだ」と、受験生-
「それはわかる。けどっ」
心繰の前に現れた1
「ちっ、やっぱ狙うは関節部!」
1Pロボットが振るうアームをなんとか避けて、関節部に鉄パイプを突き立て捻じ切る!〈ヤラレター〉1Pロボットは行動不能。心繰に1ポイントが加算される。が、しかし!既に此所までで五分が経過!現在の心繰の獲得ポイントは合計3ポイント!試験時間が半分経過した時点でまだ1Pロボット三体しか倒せていない。
「ハァ、ハァ、ハァ、くっそ」
心繰の息は既に上がっている。情報収集能力が大事だ。機動力が大事だ。判断力が大事だ。そして何より、ヒーローに必要な純然たる戦闘能力を試されている。それはわかる。理解している。だが、しかし、心繰の個性はそれに向いていなかった。
「19ポイント!」「15ポイントめだ」「よっしゃ20!」「32!」「17!」「22!」「45!」
心繰が3ポイントを獲得する間に、既に周囲には他の受験生が破壊したロボットの残骸が広がっている。ツキジめいた光景。他の受験生と自分との間に有る明らかな差を前に心繰は屈辱的に歯を食いしばる。ヒーローに成りたい。こんな個性でもヒーローに成れることを証明したい!「まだだ!」その一心で屈辱から顔を上げた。
「まだ諦めな―――
「おい!そっちに3Pロボットが行ったぞ!」
「狩れ!3ポイントいただきだ!」
「馬鹿!俺のだ!どけよ!」
「邪魔すんじゃねぇぇえ‼」
―――え?」
1Pロボットの十倍以上もあるサイズの3Pロボットが、心繰に向かって吹き飛んできた。〈ヤラレナイドスエ!ヤラレナイドスエ!〉3Pロボット未だに健在!受験生達は攻撃の手を緩めない!3Pロボットの巨大の所為で、彼らの目にはその後ろにいる心繰の姿が目に入っていなかった!実際
「う、うわー⁉」
心繰は目の前に迫る3Pロボットの巨体と他の受験生による個性攻撃を前に、目を瞑って恐怖した。
広がることはなかった。
「ゴッホ、大丈夫か?」
「あ、え?」
間一髪!心繰はマスクをした顔色の悪い灰色髪の少年に抱えられて、戦線を離脱していたのだ。心繰を助け出したのはそう、コジュウタだった。コジュウタはお姫様抱っこで抱えていた心繰を降ろすと手を合せて奥ゆかしい
「ドーモ。コジュウタ・フジキドです」
「あ。え?」
未だに混乱にしている心繰に向けて、コジュウタの目に
「アイサツをされたら、アイサツを返さねばならない。古事記にもそう書いてある。実際大事」
「あ、悪い。心繰、人使、です」
「怪我は?」
「ない。うん、ない」
「ヨカッタネ。では、オタッシャデー」
「あ、おい!待てよ!いや、待ってくれ!」
「・・・なにか?」
心繰は試験終了が迫るこの時に相手を引き留める
「どうして、助けてくれたんだ」
「どうしてとは?」
「この試験は、ポイントの奪い合いだろ!他の奴を助けても良いことなんてない。いや、ライバルが減るならその方が良いはずだろう!それなのにどうして、俺を助けて、お前は3ポイントを得る機会を失ったんだぞ!」
「“困っている人を助けないのは腰抜け”」
「っ⁉」
心繰は身体に電流が奔ったかのような衝撃を受けた。そうだ。どうして、ではない。ヒーローとは、情報収集能力が高いものでも、足が早いものでも、冷静な判断が下せるものでも、強いものでもない。
ヒーローとは、人を助けるものなのだ。そう言われた気がした。
「平安時代の哲学者にして剣豪、ミヤモト・マサシの言葉である」
「・・・平安時代?・・・宮本武蔵じゃなくて?」
「日本人なのに知らないのか?古事記はちゃんと読んだ方がいいぞ。では、次こそオタッシャデー」
コジュウタは常人の三倍を誇る脚力でその場を去って行く。心繰はそれを追う事ができない。しかし、その背をしっかりと目に焼き付けたのだった。
「おたっしゃで、か。ああ、諦めないでがんばるよ」
コジュウタは驚いていた。「まさか試験がポイント制だったなんて・・・」プレゼント・マイクの説明をキチンと聞いていなかった故の当然の驚きだった。コジュウタは試験開始から今まで仮想
なので、コジュウタはあまり多くの仮想敵ロボットを倒していない。
「オレ、今、なんポイント?」
それも把握していない。実際プレゼント・マイクの説明を聞いていなかったコジュウタが悪い。
「とりあえずガンバルゾー!実際ヤバい!マスターに顔向けできない!ブッタも怒る⁉」
試験終了まであと僅か!
「お、おおお!実際デカい‼」
試験時間終了間近に動き出すお邪魔ギミック。“0
しかし、
「カンガルーがコーベインを袋に入れてきた!」
(カンガルーが小判を袋に入れてやって来た※鴨が葱を背負ってくるの意)
コジュウタは逃げていく他の受験生とは逆方向に走り出す。戦っても何の意味もない0P超巨大ロボットに向かって走って行くコジュウタに、他の受験生達は驚きの視線を送る。だが、止めない。止める理由がない。トルネードをわざわざ家の外に出て、様子を見にいくがごとき愚行に巻き込まれてはたまらない!自分に利がない!それでも!死に急ぐおバカ止めてくれるお人好しはいた!
「
コジュウタを止めたのはポニーだ。ポニーは先ほど知り合ったコジュウタが0P超巨大ロボットに向かって行くのをみて慌てて飛んできた。慌てすぎて思わず母国語の英語が飛び出していた。対するコジュウタはしめやかに
「ドーモ。ポニー=サン。さっきはドーモ」
「どーも!コジュウタ!なにしているデスか!」
ポニーはとても怒っている。その理由がコジュウタにはわからない。
「なに、とは?実際デカいアレを倒すんだ」
「
「(たぶんポイントが)実際デカいから」
「・・・ワーオ、バカデース」
ポニーはとても呆れている。その理由がコジュウタにはわからない。
「止めないでくれ。アレを倒さなければオレはマスターに顔向けできない!アレを倒せばきっと(合格できて)マスターも喜んでくれるはずなんだ!」
そのマスターとやらも「バカなのデスね」とポニーは思ったが、口には出さなかった。ヨカッタネ!もし口に出していた場合、それはコジュウタの
「もういいデース。止めません。でも、大きい。倒せる?ヤバいね?」
「オレのカラテを見せてやる」
コジュウタが前に出る。そして、腕がゆっくりと円を描きニンジャスレイヤーから
迫り来る0P超巨大ロボット。〈圧倒的脅威ドスエ!!圧倒的脅威!ドスエ!〉ポニーは周囲のビル群を破壊しながら向かってくる0P超巨大ロボットが不思議と怖くなかった。それは0P超巨大ロボットよりも、目の前のコジュウタの背中が大きく見えたからだ!
「イヤアアーッ!」
〈ヤラレターッ!〉
コジュウタの
「ゴウランガッ‼」
「
ポニーは興奮のあまりコジュウタに抱きついた。ポニーは帰国子女なのでボディタッチに抵抗がなかった。ヨカッタネ!コジュウタにポニーの胸が押しつけられる。そのバストは豊満であった。実際スゴイ
「コジュウタの個性はすごいデスね!」
「アーイイ・・・遙かに良い・・・」
「どしたのデスか?」
「いや、なんでもない」
コジュウタは紳士的にポニーを遠ざける。本当はもう少し豊満を感じたかったが、奥ゆかしくもこれを辞退。あれ以上は
〈終ッ!了ッ~~~‼‼〉
そして、試験は終了した。
雄英高校の最寄り駅から電車を乗り継ぎ約1時間。閑静な住宅街の中にあるオレゴンハウスの前にコジュウタはいた。ここは受験の為に渡米してきたコジュウタを受け入れてくれるホストファミリーの家だ。果たしてホストファミリーはどんな人々なのだろう。コジュウタは緊張していたが、ホストファミリーの家が見慣れたアメリカ式オレゴンハウスだったことで緊張は少し和らいだ。コジュウタの手には手土産が握られている。手土産は
コジュウタはチャイムを鳴らす。扉は直ぐに開いた。
「ドーモ。はじめまして。コジュウタ・フジキドです」
「どーも!角取ポニーデース!・・・って、アイエエエエ!コジュウタ⁉コジュウタナンデ⁉」
「ドーモ。ドーモ。コジュウタ・フジキドです。ヨロシクオネガイシマス」
「
「ポニーママよ。よろしくね」
「
「
コジュウタはアメリカ育ちなので英語ができる。当たり前の事だが、実際スゴい。コジュウタがポニーパパとポニーママとの
「
「まあ、思わず英語が出ちゃうくらいスゴいのね」
「
「ハイヨロコンデー!」
なんとラブコメ
日本全国同科中、最も人気である雄英高校ヒーロー科の入学試験の“答え合わせ”は、当然ながら膨大な労力を要する。気が付けば既に
「実技総合成績出ました」
暗い室内の中で教師達はモニターに映し出される受験生たちの映像を見る。受験生たちの結果を見ながら、それぞれが各々に感嘆の声を上げていた。
「
「この子は
余談だが、実は入試の実技試験で見られていたのは仮想
「でも、やっぱり入試1位通過は彼か」
教師たちがモニターに大きく映し出された受験生に注目する。マスクで口元を隠したニンジャ的
「体調が悪い様にも見えたけど、そつなく熟したわね。他の受験生を油断させる為の作戦だったのかしら?」
「いや、本当に体調は悪かったのかも知れないよ。あの子は露骨に仮想
「
「だが、最後のアレとの戦闘は合理的じゃない。8位の奴の時とは違い、放っておいても被害はなかったはずだ」
「細けえことはいんだよ!おれはあいつ気に入ったよ‼」
「流石は本場アメリカから来たヒーロー志望。格の違いを見せつけたね」
盛り上がる空気の中で一人の教師が配られていた受験生の資料に目を向ける。今年度、1年生を担当する事になる教員、
「4位の子の個性『
実際強力な個性だ。使い方次第で超巨大ロボットを投げ飛ばすことは可能だろう。
「だが、ロボットは爆発四散した。個性『無重』で、どうすればそうなるんだ?」
雄英で教鞭を執るブラドキングの知能指数は実際高い。そんな彼でも答えが見つからない。
「教え子になったら、聞いてみるか」と考えたブラドキングにその後、機会が訪れることになるのだが、「カラテ」「ジュー・ジツ」「チョップ」「チャドー」「フーリンカザン」「・・・そしてチャドー」「ニンジャソウル」と至極真面目な顔で捲し立てられ、別の意味で頭を抱えることになるのだが、それは少し先の話だ。
ともかくとしてコジュウタ・フジキド!入試1位通過で合格決定!
ゴウランガッ‼