ドーモ。ヴィランスレイヤーです。これはニンジャが来てヴィランを討つ物語。   作:白白明け

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皆サン、二次創作で味方のサブキャラが強化される展開は好きですか?私は好きです。回原=サンが実際そう。
でも、敵のサブキャラが強化される展開はもーっと好きです!
(^^)

皆さまの暇つぶしになれば幸いです!




林間合宿③

 

 

 

 

林間合宿2日目。午前6時。個性を伸ばす訓練が、本格的に開始する。

林間合宿を担当するのは雄英教師2名とプロヒーロー4名のみ。生徒40名を見るには少ないのではという疑問が実際出るが問題はない。

秘密はプッシーキャッツのメンバー4人の個性にある。

ラグドールの個性『サーチ』は目で見た100人までの情報を把握することが可能!居場所も弱点もだ!

ピクシーボブの個性『土流』で各々の鍛錬にあった場の形成が可能!仮想敵の土魔獣のオマケ付き!

マンダレイの個性『テレパス』で一度に複数人へのアドバイスが可能!脳内に直接声が響くぞ!

そして、最期に虎が殴る蹴るの暴行だ!

それは雄英が布いた完璧な布陣であった。

 

「前期はA組が色々目立っていたが、後期は我々の番だ。いいか?A組ではなく、我々だ!」

訓練前のブラドキングの言葉によってB組生徒たちのモチベーションは実際高い。それはもちろん、コジュウタも例外ではなく、真剣に個性と向き合っていた。

 

「・・・」巨大な丸石(まるいし)の上で(ゼン)めいた姿勢をとって精神を集中する。呼吸は穏やかだ。寝ているのか?否、イマジナリー・カラテの最中である。イマジナリー・カラテとは、実際に身体を動かすことなく脳内(ニューロン)で行われるカラテのシミュレーションである。

手練の忍者(ニンジャ)達は(イクサ)では、睨み合って行われるイマジナリー・カラテのみで勝敗を決することもあるという。コジュウタはまだその境地に達していない。彼のカラテはまだ途上にあった。

「グワーッ!」コジュウタが唐突に吐血ッ!イマジナリー・カラテで受けたダメージが、リアルダメージとして肉体にフィードバックしたのだ!イマジナリー・カラテの(イクサ)にて、コジュウタは爆発四散していた。

「ハァ・・・ハァ・・・流石、マスター・・・グワーッ」口元を拭いつつ、仮想敵であった師匠(マスター)、ニンジャスレイヤーに賛辞を忘れない奥ゆかしい姿勢。

カラテではまるで相手にはならなかった。では、個性『無重』(ムジュウ・ジツ)を十全に行使することができたなら、どうだ?

コジュウタは再びイマジナリー・カラテを始める。「グワーッ!」付け焼き刃の戦法がニンジャスレイヤーに通じる筈もなく、直ぐに再びの吐血!これは実際個性の充実が不足していることを示していた。

 

「ハァ・・・流石マスター・・・ガンバルゾー」コジュウタは丸石から降りて、身の丈を優に越えるその巨岩を両手で持ち上げる。個性『無重』(ムジュウ・ジツ)により、巨岩の重さを無くしたのだ。

「イヤーッ!」コジュウタは持ち上げた巨岩を思い切り真上に投げるッ‼

投げ飛ばされた巨岩は上空で重さを取り戻し、垂直落下!アブナイ!真下にはもちろんコジュウタがいるのだ‼

コジュウタはおもむろにカラテを・・・構えない⁉これは実際個性の訓練なので、カラテを自ら封じているのだ‼

コジュウタは落ちてくる巨岩に両手を向ける。破壊力とは、速度と重さの乗算である。つまり衝突の瞬間、重さを無くせば、なんの問題ない。力学的にそうなのだ‼

「イヤーッ!」コジュウタが叫ぶ!・・・プチ。・・・巨岩に潰された。個性の行使に失敗したのだ・・・。ナムアミダブツ・・・!。

 

「わー⁉なにしてんのかなー⁉」個性『サーチ』で全体を見ていたラグドールが飛んで来て、巨岩に押しつぶされたコジュウタを引っ張り出す。「大丈夫⁉」「ダ、ダイジョブダッテ」

とっさにカラテ斥力を行使しなければ・・・実際危なかった。「アイエエ・・・オレは未熟者(ニュービー)」落ち込むコジュウタの背をラグドールがネコグローブで叩く。

「落ち込まないの!あちきが見ててあげるから、もう1回やってみよー!」「ハイヨロコンデー!」

ラグドールに励まされたコジュウタはもう一度巨岩を上空に投げる!そして・・・プチッ。「ニャー⁉」再び潰された。

コジュウタの個性訓練は意外にも難儀していた。

 

 

 

午後4時。夕飯準備の時間だ。炊事場に集められた生徒たちはA組B組関係なく、訓練でボロボロだった。A組と顔を合せれば挑発する物間寧人も今は大人しい。それ程の疲労度であった。

しかし、此所は待っていれば飯が出てくる実家ではない。

ピクシーボブが言う。「世話を焼くのは昨日だけ!己の食う飯くらい己でつくれ!カレー!」

「「「イエッサ・・・」」」「ハイヨロコンデー!」一部を除き元気のない返事。

ラグドールが発破をかける。「アハハハハ!全員全身筋繊維ブッチブッチ!だからって雑なネコマンマは作っちゃダメね!」

 

「寧人=サン!A組より美味いカレーを作るゾー!」「あ、ああ、当然じゃないか。さあ、みんな‼A組のカレーがう○こに見える様な素晴らしいカレーを作ろうじゃないか‼」

「下品」拳藤一佳が物間寧人の頭をチョップ。痛みに耐える物間寧人にかけられる温かい言葉。「サイテーノコ」「うらめしい」「悔い改めて」「ん」「じゃ、役割分担するよー」「ハーイ!」

 

「ダイジョブ?」「大丈夫さ。みんながやる気を出してくれて結構なことじゃないか。僕も道化を演じた甲斐があるってもんさ」

果たして物間寧人の言葉のどこまでが真実なのか。コジュウタは未だに計りかねている。

「さあ、コジュウタ。米を炊くよ。カレーは米が命だからね」「ハイヨロコンデー」

そんな彼がコジュウタは嫌いじゃなかった。

 

 

 

野外の炊事場。併設されたテーブルで食事をしている灰色髪の少年がいた。コジュウタである。カレーだ。コジュウタはカレーを食べている。残念ながら寿司(スシ)ではない。寿司(スシ)忍者(ニンジャ)にとって完全栄養食。血中カラテの回復を助け、ニンジャ回復力を強める効果がある。“体力回復にはまずスシ”という金言もあるのだが、この場では仕方のないことだ。コジュウタは果敢にもカレー・寿司(スシ)の作成に挑んだが、失敗した。雄英高校の食堂を運営する熟練の板前(シェフ)、ランチクックなら可能だったことだろう。

「コジュウタ。()()()()()カレー、オイシーデスね?」「ん。2()()()()()()

コジュウタの両隣にはポニーと小大唯が花魁(オイラン)めいて座り、バチバチと視線で火花を散らしている。コジュウタの居心地は悪そうだ。

正面に座る回原旋が言う。「みんなで作っただろ。2人ともあんまり詰めんなよ。コジュウタが食いにくそうだぞ」「あ、Sorry(ごめん)」「ん。ごめんね」「いえ、ダイジョブデス」

カレーの味は悪くない。物間寧人が拘った飯盒炊きのご飯のお焦げが良いアクセントになっていた。白飯に時折混じる焦茶色。詫び(ワビ)寂び(サビ)めいた美味しさだ。

 

「皆サンはどのような訓練を?」コジュウタが訪ねる。

ポニーが胸を張って答える。その胸は豊満であった。「操作できる角の数を増やす訓練デース。取りあえず4本を目指しマース」

続いて小大唯。「サイズの拡大。目指せビル一棟だよ」

コジュウタは期末試験で小大唯にビル一棟を縮めることは出来ないのかと問うたことを思い出した。「出来れば実際スゴくスゴい。ハゲミナサイヨ」

「ん。頑張るね」顔を赤らめて奥ゆかしく笑う。不覚にもコジュウタはドキッとした。

「ムムム」隣のポニーは面白くなさそうな表情。しかし、小大唯の方を見ているコジュウタは気が付いていない!

見かねた回原旋が助け船を出す。「俺は虎のとこで(ワレ)ーズブートキャンプだよ。結構キツい。コジュウタもコッチだと思っていたんだけどな」

「センセイにジツに真剣に向き合うべしと言われました」コジュウタは拳を握って開く。「ジツの鍛錬は実際疎かにしていました」

回原旋が笑いながら言う。「戦を決めるのは、カラテだもんな」それはコジュウタの口癖。

ひいてはニンジャスレイヤーから受けた大切な教育的指導(インストラクション)だ。

「ハイ。その考えは変わりませんが、ないよりはあった方が良い。それも事実デスから、ガンバルゾー!」

その為には早めに食事を終えて、アグラ・メディテーション(注釈:(ゼン)めいた姿勢。此所では坐禅)を行いダメージの回復に努めなければならない。

 

クラスメイト達と会話をしながら食事をするコジュウタの視界に森へ入って行く小さな背中が映る。

「・・・少しシツレイします」失礼(シツレイ)を承知でコジュウタは中座した。

 

 

 

小さな足跡ともう一つの足跡を追って、なだらかな坂道を登る。周囲より一段高い崖の上。秘密基地めいた洞窟の入り口に辿り着いた。そこで話す2人の会話をコジュウタのニンジャ聴力が捕らえる。

「僕の友だち・・・親から“個性”が引き継がれなくてね・・・」緑谷出久の声だ。

「先天的なもので稀にあるらしいんだけど・・・でも、そいつはヒーローに憧れちゃって、でも今って“個性”がないとヒーローになれなくて、そいつはしばらく受け入れられずに・・・()()()()()()()

 

まるで実体験であるかのような悲しみのアトモスフィアに溢れた声だった。

コジュウタは考える。立ち聞きは奥ゆかしさと配慮に欠けた実際失礼(シツレイ)な行為だ。森には行っていく出水洸太が心配で後を追ってきたが、同じように追って来ただろう緑谷出久がいるのなら、自分は此所には必要ない。そう考えて踵を返す。

「緑谷=サンは、わかったのだろうか」独り言だ。月を見上げる。自分を守り死んだ母。誰かを守り死んだヒーロー。胸にはポッカリと穴が空いている。時間が穴を埋めるだろう。

「オレが乗り越えたように、洸太=サンも乗り越えられるハズです」うまくは言えないが、そのはずだ。そうじゃなきゃ駄目。そうじゃない人生は・・・そんな人生は・・・「きっとダメなんだ」

自分に言い聞かせるようにそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

数年前。

 

少年は冬の寒空の下、目の前で起こっている出来事をまるで他人事のように認識していた。少年は壁を背に、へたり込むように座っている。因縁をつけられて連れ込まれた通学路の路地裏。目の前に仁王立ちの男がいた。少年から奪った通学鞄を漁っている。奥には別の男が2人。クラスメイトの友人、山田を押さえつけ、やはり金品を奪っていた。

少年は左頬の痛みを思い出す。殴られて口の中を切り、出血している。

表通りに続く道にも1人。外を見張っている男。男達は4人。皆、体格がよく、全員が同じ制服を着ていた。近所で有名な進学校。ヒーロー科がある進学校だ。

少年の思考が乱れる。頭を殴られたせいで記憶は曖昧だ。ここはどこだ?何故こうなった?

山田は必死に抵抗しているが、馬乗りになった男は容赦なく、その顔を殴る。

助けなきゃ。助ける・・・。どうやって?

少年を見下ろしていた男が屈み込み、彼の髪を掴んだ。何か喋った。「チクられないように動画を・・・」押さえつけられて制服を剥ぎ取られる。少年は抵抗した。男は少年の首を絞める。

咳き込みながら、殺されるのだろうかと思った。実際男達はそこまではしないだろう。何しろ彼らは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なのだから・・・。

そんな男達が中学生を襲う。あまりにも末法(マッポー)じみた光景だった。

「助けて・・・」山田が助けを求めている。助けなきゃ。どうやって?涙が滲む。

「弱個性に人権はありません」男の1人が嘲笑する。路地裏に木霊する笑い声。

身体が震える。怖い。怖い。怖い。けれど、少年は助けを求めなかった。惨めになるだけだと幼いながらに知っていた。山田が泣いている。助けたい。「助けられるとも」どうやって?「覚悟を持って闘争に臨むことだ。信念を持つ者は決して(たお)れない」

殴られすぎて頭がバカになったらしい。場違いにも少年は笑った。そして、目を開く。

 

そこにはボロ布じみた真紅のフードつきマントを身につけた(ヴィラン)めいた男が立っていた。

 

「アイエエエ⁉(ヴィラン)(ヴィラン)ナンデ⁉」男の1人が叫ぶ。

(ヴィラン)めいた男は容赦なく拳を振り上げる。「自己批判せよッ!」「グワーッ!」少年を押さえつけていた男が吹き飛ぶ。吹き飛んだ男は山田を押さえつけていた2人の男にぶつかった。「アイエエエ⁉(ヴィラン)(ヴィラン)ナンデ⁉」突然のことに動きを止めていた男達が動き出す。

“枯山水も山”とはミヤモト・マサシのコトワザだ!(注釈:ここでは腐っても鯛の意)

各々が個性を行使!手に火が宿る!姿が狼に変わる!路地裏の鉄パイプが浮かぶ!

(ヴィラン)めいた男は円く赤いレンズのスコープゴーグルを装着し、さらに鼻から下は真紅のスカーフで覆っている為、その素顔は全く窺い知れない!「私は暴力を辞さない。そして決断した結果、負けた事がない」そういってカラテを構えた!

 

五分後、路地裏には少年と(ヴィラン)めいた男だけがいた。襲ってきた男達は逃げだした。友人の山田もいつの間にか消えていた。(ヴィラン)を前にした場合、それは実際正しい判断だ。山田のことを責めることは出来ない。しかし、少し寂しかった。

「どうして逃げなかった?」男が問う。少年は答える。「貴方が誰かを、知りたくて」「私は十勇士だ」よくよく見ると男が纏う赤いボロ布マントには、禍々しい書体で、様々な文言が書き連ねられている。『天下社会国家のハンマーや金床と・・・』『インタナショナル・・・』『革命』『経験則』『犬死に』『・・・の会議室をロケット粉砕』・・・。

どこをどう見ても頭がおかしく見える。しかし、少年に恐怖心は不思議となかった。

(ヴィラン)、ですよね・・・」「そう見えるかい?しかし、私は所詮、市井(しせい)の声のひとつに過ぎない」

男は言う。「先ほどの子供が君に何故暴力を行使したのか。原因は全て、現代社会に蔓延る差別的支配構造にある。私はそれを打ち壊したいと考えている」「差別的・・・?」

 

「個性という、差別だ」男は悲しげに言った。

 

「優れた個性を持つ者がヒーローとなり、崇められる。それは過去のブルジョア的支配階級制度となんら変わりが無い。人類は再び過去の過ちを繰り返そうとしている様に思えるのだ。故に私は決断した結果、現代社会の崩壊を望む。つまりは・・・革命だ」

「革命」その言葉は少年の心を擽った。「友人と違い、君は助けを求めなかったね。暴力を前に屈さぬ心は、誰もが持ち得るものではない。君にはきっと革命戦士になる素質がある」

「僕に・・・素質が・・・」少年は顔を俯けた。「でも・・・僕の個性は、その、役立たず。ガスを出す個性なんですけど、僕自身にガスの耐性がなくて・・・だから、その、役立たず」

男は首を振る。「力とは人だ。個性ではない。進歩的未来を信じて己を顧みず戦う勇敢な革命戦士であれば、なにも問題は無い」

男の言葉に少年は顔を上げた。

 

「僕も革命戦士(貴方の様)になれますか?」

「なれるとも。志したなら、君も晴れて決断的戦士だ。同志」

 

握手を交わした後、真紅の男は去って行く。その背には2本のノボリ旗。一方の旗には『一揆(イッキ)』。もう一方には『打毀(ウチコワシ)』。

少年は後日、2本の旗が国会議事堂に掲げられるのを臨時ニュースで見ることとなる。革命戦士を率いた(ヴィラン)が国会議事堂を一時的に占拠してみせたのだ。数十名の警官隊を殺害。十数名のヒーローが犠牲となり、総理大臣が暗殺されかけた決断的大事件。

首謀者には今世紀初めてとなる国家転覆罪が適応された。

タルタロス監獄に収監された男は伝説(レジェンド)(ヴィラン)となった。

 

 

 

そして、現在。(ヴィラン)、マスタードが目を覚ます。

マスタードは木の幹を背に座るように眠っていた。此所は雄英高校ヒーロー科1年生の林間合宿が行われている山の中。遠くには合宿先であるマタタビ荘の光が見える。

「おはよーございます」寝ぼけ眼を擦るマスタードに少女が話しかける。

少女の名はトガヒミコ。かつて被我トミコと言う偽名を名乗り、1人の少年の純情を弄んだ魔性の(ヴィラン)が奥ゆかしくクスリと笑う。「可愛い寝顔でしたよ」

「うるさいな」マスタードはガスマスクとヘルメットが合体したプロテクトギアめいたマスクを被る。そのレンズは円く赤い。

「それ、止めた方がいいです。可愛くないです」「裏のデザイナー・開発者が設計したマスクだ。性能は理にかなっているハズだよ」「そんなこと言ってないです。可愛くないって話です」

話が通じない。マスタードは溜息を吐いた。「僕は気に入っている」此所にいる連中は全員そうだ。

フードつきマントを被った大男、マスキュラーは拳を鳴らしながら言う。「早くやろうぜ。ワクワクが止まんねぇよ」イカレてる。

「黙ってろイカれやろう」そんな大男を止めるのも、顔の下半分がケロイド質の皮膚で覆われたイカレた外見の男、荼毘だ。

「決行は10人全員が揃ってからだ」荼毘は別段、リーダーというワケじゃない。(ヴィラン)連合と仮称される彼らのリーダーは別に居る。死柄木弔が(ヴィラン)連合のリーダーだ。荼毘は死柄木弔から、今回の林間合宿襲撃作戦の部隊長を任されていた。

マスタードは言う。「開闢行動隊って、ネーミングセンスだけは一流だよね。死柄木はさ」

トガヒミコは首を振った。「可愛くないです」

マスキュラーは顎に手を当てて首をかしげた。「開闢ってのはさ、どーいう意味だよ」

荼毘はマスタードを嘲笑う。「まんま厨二だ。年頃だもんな。お前にゃ刺さるか」

荼毘の態度に不満げに舌打ちした後、マスタードは言う。「来たよ。3人」

直後、背後からやってくる3人の(ヴィラン)。「おまたー」「仕事・・・仕事・・・」「フッ・・・」

おお、なんたることだ。その内の1人は以前、コジュウタの命を救ったマグ姉ことマグネだ。

「これで7人。あと3人」荼毘が遠くに見えるマタタビ荘の光を見ながら嗤う。「思い知らせてやろう。てめぇらの平穏は、俺たちの掌の上だということを・・・」

 

月夜の晩、悪意を持って彼らは集った。主義主張。目的。願い。まるでバラバラな彼らに共通することは2つ。(ヴィラン)であること。そして、今を壊さんとすること。

病んだ月がドクロめいて浮かぶ。悪意は直ぐそこだ。備えよう。

 

 

 

 





マスタード=サンのキャラデザが大好きです。
私はHELLSINGを思い出します。

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