現代異能学園ものでの風紀委員の仕事って何?   作:phght

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短めに、サクッと完結させたいです。


第1章
風紀検査


 4月第3週の月曜日。新入生が学校に慣れ、風紀が乱れ始めるであろうこのタイミングで、僕たち風紀委員会は校門での抜き打ち持ち物検査・服装検査を行うことに決定した。……んだけど……

 

「くぁ〜眠ぃ〜」「おっそれ今週のジャ○プじゃん」「おいコラてめぇどこ中だオラ!!」「1限なんだっけ」「久保数学(絶望)」「ちくわ大明神」「誰だ今の」「てかこの動画ヤバくない?」

 

 目の前に広がるのは人、人、人の群れ。マンモス校のうちは1学年1000人くらいいるから、一人ひとり見ていくとなるとそりゃ混むよね。人員()()()()()()よかった。

 

「こら〜!そこの魔女っ娘〜〜!!降りてきてちゃんと検査を受けなさ〜〜〜い!!!」

 

 副委員長も拡声器を使って頑張ってるし、僕もちゃんと働かないとね。さてさて、目の前のツンツンホワイトヘアーの君は……

 

「学生証は持ってる?」

「ウス」

 

 1年の波瀬(はぜ)発多(はった)くんね。あれ?波瀬って……

 

「もしかして破流(はる)くんの弟?」

「ウス。兄のお知り合いの方ですか」

「そうそうそうだよ〜破流くんには()()でお世話になってるんだよね〜」

「……!!」

 

 十傑という単語を聞いた瞬間、発多くんの目の色が変わった。

 

「合格おめでとうね〜頑張ってね〜」

「……ウス」

 

 まあそんな感じで持ち物検査はつつがなく終了。さて次は服装検査を……と思って服装に目を向けると、シャツの袖のところはビリビリに破けてるし、ネクタイもしてないし、何なら上の方のボタンを大胆に開けちゃってるし、校則違反満載だね。……普通なら。

 

「改造制服の申請書は出した?」

「ウス」

 

 発多くんが差し出した申請書の写真を見ると、ちゃんと今の格好の写真が貼られていて、「許可」の印が押されている。

 

(申請理由)
なんとなく

テンション上がるから

異能発動の補助のため。

 

 ……申請理由の欄は見なかったことにしよう。

 

「おっけ〜大丈夫だよ〜」

「ウス、ありがとうございました」

 

 こんな感じでどんどん処理していかないとね。

 

 

 ……さっき今週のジャ○プを買ってた人だね。

 

「ちょっと君、ジャ○プはダメだよ。没収……」

「いや、申請してるんで」

 

(申請理由)
読みたいから

異能発動の補助のため。

 

 

 

 ……赤髪のピエロの格好をした人。なんだかトランプとか武器にして戦いそうだね……本当に持ってた。

 

「持込物と改造制服の申請書は?」

「ここだ〜〜よ〜」

 

(申請理由)
武器にするため。

 

(申請理由)
異能発動の条件のため。

 

 

 ……おや、さっき副委員長に怒られてた魔女っ娘だ。ピンク髪の。

 

「箒に杖に……これは魔導書?」

「あっ申請してま〜す。ちなみにそれ、私以外が読むと発狂すると思いますよ」

「怖っ、なぜ許可されたし」

 

(申請理由)
・移動手段として。

・武器にするため。

・異能発動の条件のため。

 

 

 ……本当に、申請すれば何でも通るんだね。はぁ……

 

「わざわざ検査する意味、あるかなぁ?」

 

 

 

 

 

 ……さてさて、そろそろ予鈴もなる頃。だいぶ人もはけてきたね。

 

「ん……」

 

 肌が何だかピリピリする感覚。これは……

 

「ストップ」

「わ〜ったった、ブレーーキ!!」

 

 校門を塞ぐと、いきなり閃光で視界が真っ白になった後、金色のまっすぐな髪の毛でいっぱいになった。ああ……やっぱり髪の毛はいいね。人類の生み出した体毛の極みだよ。……ってそうじゃなくて、この髪の毛は……

 

(めい)さん、ダメだよ。ちゃんと検査受けてね」

「アハハ……バレちゃったか」

 

 神裂(かんざき)鳴さん。異能で時間ギリギリに登校しようとしてたんだね。

 

「お姉さんの方は朝一番に来てるのに……」

「いや〜、ハハ……【雷速(らいそく)】があるとどうしてもね」

 

 カバンとかケータイとか、何だかデコられてるけど、申請済み。

 

「珍しいよね〜、風紀検査なんて。というか、初めてじゃない?」

「うん、今年から新たな取り組みとして始めてみたんだよね」

 

 制服も、ギャルみたいな着こなしをしているけど、これも申請済み。

 

「うん、大丈夫だよ」

「おっけ〜、んじゃまた後で〜」

 

 そう言うと鳴さんは、閃光とともに消えていった。……と同時に予鈴が。もしかして鳴さん、検査の時間込みで予鈴に間に合うように来たのか?……考えすぎか。

 

 

 

 

 

 ……さて、本鈴が鳴って、これで検査も終了だ。

 

「みんな、お疲れ様〜」

「「「お疲れ様でした!!!」」」

 

風紀委員のみんなは、あらかじめ届け出をしているから遅刻にはならない。副委員長には放課後風紀委員室に来るよう伝えて、解散した。

 

 今日も、国立帝都異能学園の授業が始まる。




読んでくださってありがとうございます。

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