今回は息抜きのために書いたギャク世界です。場合によっては、本編に少し要素を入れるかも?
番外編【豊夜哮先生配信やるってよ】- 01
「…吠えるようにこんばんは! キヴォトス連邦捜査部シャーレの顧問、豊夜哮です。今日も今日とて、配信を皆として行こう!!」
連邦捜査部シャーレの執務室。そこでは、豊夜哮が配信用の機材が置かれているデスクの前で、モモチューブと呼ばれるサイトで配信を始めていた。
【RIN】
ほえこんです
【良妻狐】
ああああああなた様ああああああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!
【ウラワフラワー】¥50000
ほえこんです♡
【くじらおぢ】
ほえこん~待っていたよ先生~
【昆布茶】¥50000
ほえこんです。先生
【かんぺき~】¥50000
先生! 無駄遣いはダメですからね!!!!
【空崎】
先生お疲れ様…
【ブラックスーツ】¥50000
クックック、ほえこんです先生
【純愛過激絵画】¥50000
そういうこった!
【芸術家の人形】¥50000
やはり、今日も先生は美しい…!!
【スイーツキャット】¥10000
ほえこん、せんせ♡
哮の配信のコメント欄は、配信での代表的な挨拶となった「ほえこん」などの言葉で埋まり、物凄い勢いで流れて行く。
『先生、今日も人気ですね…』
『アロナ先輩、今日の同接数は約12万人です。話す暇があったら手を動かしてください』
『プラナちゃん! 手厳し過ぎますって~!』
配信が行われているデスクとはまた別の場所に置かれているシッテムの箱の内部では、デバックやコメント管理などを任されたアロプラが、必死に働いていた。
何故彼らが配信をすることになったのか。それは数週間前に遡る。
『配信をする…ですか?』
数週間前の執務室。シッテムの箱の画面越しに、アロナは首を傾げながら哮に伝えられたことを復唱する。
「そっ! 各学区の子達が他の学校の良さを知ったり、外の世界の人達にキヴォトスのいい所を知ってもらおうと思ってね。これでうまい事宣伝出来たら、アビドスのために募金を! みたいなことができるだろ? それに、質問箱とか用意すれば…色んな生徒の意見も聞けると思うし」
『おお~! いいですねそれ!!』
『肯定。やってもいいかもしれません』
配信をやる理由を聞いたアロプラは、目を輝かせて哮が配信をすることに興味を示す。
「それじゃあ、ヴェリタスに機材の用意とセッテングを頼んだり、メルに配信用のアイコンや配信用のイラスト製作の依頼を頼んだりして、初配信の準備をするとしよう!」
『『おーー!』』
こうして、哮が皆のために始めることにした配信は、協力を仰いだ生徒達が全力で手伝ってくれたこともあって数日後にはできるようになり、チャンネル開設時には約10万人がチャンネル登録、初配信は約20万人が視聴し、一回の配信枠で数百万を稼いでしまうというデビューを果たした。
「ねえ、誰? 俺のパソコンハッキングして、スパチャを切れないようにしている人。最初はスパチャで稼ごうと思ったけど、今はもう動画の収益分で十分だから! ほんとやめて!!」
【天才病弱美少女ハッカー】¥50000
嫌です♡
配信を始めてそうそう哮は、配信中のスパチャが出来ない設定が機能しないよう弄られたことに嘆き、犯人が赤スパを投げる。
「いや、ほんと解除して? また面倒くさいことが起きるから!」
名前が言えない中、哮はカメラに目線を合わせながら解除を頼む。
すると、タイミング良くが哮危惧していたことが起き始める。
【昆布茶】¥50000
【FOX】¥50000
【ブラックスーツ】¥50000
【昆布茶】¥50000
【ブラックスーツ】¥50000
【RIN】¥50000
【FOX】¥50000
【ブラックスーツ】¥50000
【昆布茶】¥50000
【FOX】¥50000
「ああ、始まった……」
哮が危惧していたことの1つ、同じ人による無言スパチャ合戦が始まったのである。
モモチューブは前までは1アカウントのスパチャ上限を決めていたのだが、哮が配信を始めて以降、様々な組織から圧力でも受けたのか、その上限を取っ払ったのだ。その結果、哮のこの配信ではよく無言スパチャ合戦が起きるのだ。
「はいはい! スパチャ合戦はそこまで! これ以上したら、BANするよ!!」
【昆布茶】¥50000
申し訳ありませんでした
【FOX】¥50000
貢ぎ過ぎFOXですまない
【ブラックスーツ】¥50000
クックック、申し訳ございません。つい、大人げないところを…
BANは流石に応えるのか、3人は謝罪をする。
「はぁ~……それじゃあ早速、本日からの新コーナー、生徒からの質問や悩みに答えてみよう~~!」
溜息を吐いた哮は、少しお洒落なBGMが流れしながら、パチパチと両手を叩いた。
「という訳で、このコーナーでは、俺が配信に慣れて来たということでね。モモッターで匿名で募集した質問や悩みに俺が可能な限り答えるというコーナーです。質問とかは完全ランダムだから、選ばれたからと言って、マウントを取らないように!」
コーナーについて丁寧に説明した哮は、アロプラが事前に厳選してランダムに選んだ10個の質問が纏められているファイルを配信の裏で開いた。
「それでは、最初の質問はこちら!」
そう言って哮は、配信画面の空きスペースに、質問の内容を映し出す。
『哮先生、私には好きな人が居ます。その方とは一生を添い遂げたいと思っており、色々とアプローチをしているのですが、相手は相当な朴念仁で、中々気付いてくれません。私は一体どうしたらよいでしょうか?』
「いきなり、恋愛相談か~」
出した質問が恋愛相談だったため、哮は椅子に少しもたれかかって、どう回答するべきか考え始める。
【あやとり猫】
質問者さんの気持ち、十二分に分かる
【お姫様☆】
私と同じ状況じゃんね☆
【砂漠オオカミ】
ん、襲えば解決
【くじらおぢ】
オオカミちゃ~ん?
出された質問にコメント欄の書き込みは加速する。
「そうだな…朴念仁には素直に伝えらたり、猛烈アタックを続けるのが一番なんじゃないかな? 流石にそういうことをすれば、相手も自分に向けられている好意に気付くと思うし」
【かんぺき~】
それが出来たら苦労しませんよ!!
【猫好き課長】
先生、一回鏡を見て来た方が良いと思うよ
【糸目鳥】
アハハ…流石先生っす……
哮の回答に、コメント欄はツッコミや呆れる言葉が多く書かれるが、勢いよく流れるため、哮はその全てを目で見通すの諦め、次の質問へと移った。
『先生は酒を呑みますか? また、酒はどのぐらい強いですか?』
「それを気になるのか…まあ酒は飲むね。強さ的には、自分で言うのもあれだけど、多分酒豪に当てはまると思う」
次の質問を出した哮が、答えを返すと、コメント欄は「えっ?」の一色で埋め尽くされる。
【ブラックスーツ】¥50000
クックック、先生の場合、酒豪で表せる範囲を越えていると思われますが…
【芸術家人形】¥50000
まさか、我々三人全員が酔い潰れる量を飲んでようやく頬が赤くなる程度とは…恐れ入った。
【純愛過激絵画】¥50000
そういうこった!
哮の恐ろしさを実際に見た3人はコメントが分かりやすいよう態々赤スパにして、配信にコメントする。
【RIN】¥10000
先生のお体、どうなっているんですか???
【あやとり猫】
通りで、度数の高い酒を飲ませても酔わないわけね
【おこじょ】
なら先生、今度私特製のジュース、樽ごと飲んでみない?
「しっかりとした人間だよ。あと、おこじょさん、今度お説教だからな」
RINからのスパチャに答えながら、その少しした似合ったコメントに反応しつつ、哮は次の質問を出すことにした。
「次はこれ!」
『先生が好きな動物は何ですか?』
哮が新たに出した質問に、配信を見ていた動物系の生徒達は椅子から立ち上がるほど驚き、顔を画面へと近づけて耳を澄ます。
「好きな動物か~…そうだな~」
【砂漠オオカミ】
ん、先生は赤いウルフになる。つまり狼が好き
【スイーツキャット】¥10000
猫だよね先生?
【良妻狐】
あなた様! 勿論、狐ですよね!?
【慈愛の猫】
猫ですよね? 先生?
【あやとり猫】
猫よね?
【風紀の犬】
何言ってんですか! 先生は犬好きに決まっているじゃないですか!!
【お姫様☆】
何言ってんの、鳥に決まってるじゃんね☆
【昆布茶】¥50000
その通りです
【月のウサギ】
ウサギが好きですよね? 先生?
両腕を組み哮が独り考える中、コメント欄は動物系生徒からの圧力がかかったコメントで埋め尽くされる。
「一番というのはないけど、強いて言えば狼かな? 俺自身ゴジュウウルフに変身するし…まあぶっちゃけたら、動物は基本全部好きなんだけどね!」
少し間を取って、出来るだけ炎上しない発言を哮はするが、コメント欄は
【砂漠オオカミ】
ん、勝った
【あやとり猫】
猫の良さを分からせに行くわね
【黒い一匹狼】
私の大勝利
【スイーツキャット】
嘘だよね? 先生…?
【お姫様☆】
今から向かうね☆
【良妻狐】
そんな…あなた様……
【月のウサギ】
今から先生に兎の良さを分かってもらうため向かいます
【風紀の犬】
はぁ!? 私にあんな辱めをしといて、何で狼なんですか?!
【昆布茶】¥50000
コレガノウハカイトイウモノデスカ……フ、フフフフ…
と言う感じで、阿鼻叫喚の地獄絵図となった。
「…皆聞いてる? 強いて言えばだよ? 基本的に動物全般が好きなんだよ?」
険悪な雰囲気となったコメント欄を見て、哮は改めて自分は動物全般が好きなことを言うが、コメント欄は、狼以外の動物系生徒が妬み、悔やむコメントで埋め尽くされたままだった。
「…ダメだなこりゃ」
マイクが拾えない程小さな声でそう呟いた哮は配信の気分も変えるために最後の質問を皆に見せることにした。
「え~、それでは、4つ目の質問はこちら!!」
『先生の腹筋見せてください!!!!!!』
「……」
飛んでも質問(?)が来たことで、哮は両手で顔を覆い絶句する。
(なんでこんな変態リクエストを入れたんだよアロナァ…!)
心の中でアロナが犯人だと思った哮は、一週間いちごミルク禁止にしようと思いつつ、どうするべきか考え始めた。
チラッと指の隙間からコメント欄を見てみると、
【昆布茶】¥50000
【ウラワフラワー】
ふふっ、先生は一体どうするのでしょうか
【ブラックスーツ】
クックック、是非とも見てみたい物ですね…!!
【スイーツキャット】
そんなことしたら襲われちゃうよ?
【芸術家人形】
先生の麗しき肉体は少しでもいいから、是非とも見てみたい物だ
【純愛過激絵画】
そういうこった!!
【小さい春】
エッチなのはダメ! 死刑!
期待する人が大勢いるのが見えた。
「……はぁ~…俺の腹筋見た所で、誰得だよ…まあ、腹くらいなら別にいいか」
そう言って哮は椅子に座ったまま少し下がって、カメラに腹が映りやすい位置に移動すると、ワイシャツを捲って視聴者に腹部を見せつつ、上手い事片手で右脇腹くらいにある銃創を隠す。
哮の腹部は綺麗なシックスパックが出来ており、誰もが哮が痩せマッチョということが一目して分かる。
そして、コメント欄は、哮が腹筋を見せたタイミングでピタッと綺麗なまでに止まった。
「え? 皆…?」
絶え間なく流れていたコメントがいきなり止まったことで、哮は困惑しながらワイシャツを入れつつ元の位置へ戻る。
「お~い、もしも~し? 配信BANされたか…?」
コメントが止まったことで、哮が配信BANを疑い始めた時、
【RIN】¥50000
す、すみません…あまりにも刺激が強く…
赤スパが飛んできた。
そして、RINのコメントを皮切りに、
【ブラックスーツ】¥50000
クッ、ククッ…ま、まさかこれほどまでの破壊力があるとは…流石です
【昆布茶】¥50000
【芸術家人形】¥50000
至高の領域にある肉体美の一部を見れるとは…私は今、猛烈に感動している…!!
【純愛過激絵画】¥50000
そういうこった!!
【昆布茶】¥50000
【砂漠オオカミ】
ん、先生を襲う
【昆布茶】¥50000
【くじらおぢ】
おじさん、今から先生をお説教しに行くね
【小さい春】
エッチなのはダメ!! 死刑死刑死刑死刑死刑!!!!
【お姫様☆】
わーお、大胆じゃんね☆
【昆布茶】¥50000
止まっていたコメント欄が、再び動き出した。
先程より流れが目に見えて遅いのはきっと気のせいであろう。
「俺の腹筋なんか見て、いいこととかないのに…なんでこうなるんだ」
そんなことを思いながら、5つ目の質問を出そうとしたその時、シャーレ内に侵入者を知らせる警報が鳴り始める。
「えっ!? 侵入者!? えっと、悪いけど今日の配信はここまで!! ほえおつ!!」
緊急事態に対処するため、哮は慌てて画面をチャンネル登録や高評価を勧めるイラストに変え、配信停止のボタンを押さずにそのまま出て行ってしまった。
その後、哮を襲う派と守る派が激しくぶつかる音が、哮が戻って停止ボタンを押すまで、配信外から聞こえて来たという。
こう言ったSSみたいなのも書いて行きたいと思ってますので、こういった質問や悩みが生徒から来たら哮がどう答えるのか知りたい!という方がおられたら、感想に書いて行ってください!!
リンちゃんSS
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