IS 面倒くさがりな天才   作:xix

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今回もオリストです。




龍の仲間は龍

~ 龍 side ~

 

 

クラス対抗戦4日前

 

俺は対抗戦には興味がないため、自室でお菓子を食べながら専用機の調整をしていた。

調整用の機材はIS学園に来てからしばらくして届いたから、これといって困ってもいなかったし。

あるとすれば、改造に少し時間がかかるため面倒だと思ったぐらいかな。

 

「えーっと……ここの出力はこんなもんがいいし……この装備で十分かな……あ、でもそれだとシールドエネルギーを減らさないと……う~~~~ん…………」

 

俺は今No.3の調整をしている。一応、俺の気に入っている機体のランキングで2位だからこいつをやっている。

俺は面倒なことが嫌いでも、機体の調整は細かく設定しないと納得がいかないからねー。

・・・面倒くさがりなのに面倒なことが好きってのもどうだろう・・・・・・・・・・・・・・

 

「…………………ん?」

 

何か聞こえる。そう思って、作業する手をいったん止めて耳を澄ました。

 

―――うっ、うっ、ぅぅぅ……

 

廊下から泣き声が聞こえる。

部屋の前に誰かいるのかな?

そう考えて機材を収納して立ち上がり、扉を開ける。

 

 

「…………………………………何してるの?」

 

「ふぇ!!?」

 

そこには茶髪のツインテールで俺と同じ日に転入してきた女子、鈴音がいた。

 

「な、なんであんたがここにいるのよ!!?」

 

「だってここ俺の部屋だもん」

 

泣き崩れている鈴音。なんで俺の部屋の前に?

っていうか今の反応からだと、ここには誰もいないって言ってたから来たって感じなんだけど?

 

「え、でも……一番奥の部屋は誰も使ってない聞いたのに………」

 

誰だそんな噂流したのは。確かに俺が来た時に誰もいた形跡がなかったから、

俺が来るまで誰も使ってなかったと思うけど………って、あーーそっか。

俺がここを使ってるって誰も知らないのか。なるほどねーー。

 

「………俺がここに来るまでは誰もいなかったって話じゃないのそれ?確か誰にも俺の部屋の場所教えてなかったからさ」

 

俺に聞きに来るけど、教えると面倒なことになると思ったから誰にも言ってなかったんだっけ?

 

「あ、そうなの………」

 

なんか納得してくれた。理解が早くてありがたいよ。

さてと、向こうの聞きたいことは聞いたし今度はこっちでいいよね。

 

「…………で、何してたの?」

 

誰にも泣いているところを見せたくなかったからだろうけど、本当かどうか聞かないとねーー。

まあ、もしそうだとしても泣いていた理由は聞かないどいてあげるけど。

 

「な、なんでもないわよ………………じゃあね」

 

まてまて。迷惑かけてゴメンとかもなしで、

しかも泣いてたの丸わかりなのにじゃあねかよ……はぁ。

 

 

ヒョイッ

 

「へ!?な、なによ!!」

 

俺は鈴音の首根っこをつかんで持ち上げた。

ってか初めて頭つかんで持ち上げた時も思ったけど軽いね~。

 

「ちょっと来い」

 

「は、離しなさいよ!!」

 

「いいから来い」

 

俺は有無を言わさずに鈴音を自分の部屋に連れ込み、使ってないベットにそいつを落とした。

キャゥ、っていう可愛らしい声出してたけどいいや。とりあえずここの………お、あった。

 

「何すん「これ食え」ってわあぁ!!」

 

俺は鈴音が何か言おうとする前に棚から取り出したお菓子の袋の山をまるごと投げた(・・・・・・・)

ってあ、山に埋まっちゃった。

 

「んーー!んーー!ぷはぁ、何すんのよ!!」

 

あ、出てきた。元気そうだしいっか。

俺は鈴音を埋めた菓子の山から袋を一つとって食べ始めた。

ちなみに今食べているのは『ショコラスナック』。

外はサクサクのスナック菓子で、中はしっとりしたチョコレートがある菓子。

 

「って何食べて「そこの食っていいよ」・・・・・・」

 

俺が言うと袋を一つ取ってあけて、食べ始めた。

あ、お気に入りの『抹茶カスタードシュー』食ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後

 

「それで一夏ったら、あたしとの約束覚えてないどころかあたしに言ってはいけないことまで言ってきたのよ。あのときだって、付き合うっていうのを買い物に(・・・・)付き合うって勘違いしたし・・・

あーー!!もう!!」

 

お菓子食べながら飲み物とか用意してたら、なんか泣いてる理由喋ってくれたよ……

理由を話すというより、愚痴を喋るって感じだけどね。

んで、理由なんだけど

『一夏に、料理が上手くなったら毎日あたしの酢豚を食べてくれる?というプロポーズ紛いの約束をしたらOKもらったけど、当の本人は奢るという意味で記憶していた』とのことだ。

…………こうして聞いてるとさ、あれだよ。あれ。はっきり言わせてもらうとね、

 

「……………それは一夏っちも(すず)っちも悪いと思うよ」

 

「な、なんでよ!!?というより(すず)っちって何よ!!」

 

いきなり名前とは違う呼び方されたから突っ込んできた。

 

「ん?渾名だけど?(りん)っちって言いにくいからスズっちにさせてもらうよー」

 

俺は一緒にお菓子を食べた者であれば渾名を付ける。

まあ、そうでなくても付けることがあるけどね。

んで、リンリンとかっていうと怒りそうだからね。俺は呼びやすい言い方のほうがいいし、

一夏っちは鈴って呼んでたから、言い方を変えてスズっちって言ったほうがいいかなと思ったから

こうした。

 

「そ、そう……それより、あたしも悪いってどういうことよ!!」

 

鈴っちが再び寄ってきた。まあとりあえず、そこんとこ説明しなきゃな。

俺はまた新しいお菓子の袋を手に取って、食べながら喋り始めた。

 

「モグモグ、んじゃ説明ね。鈴っちは一夏っちに『料理が上手くなったら毎日あたしの酢豚を食べてくれる?』っていったんだよね?」

 

「そうよ」

 

ふむふむ………。でもって一夏っちは奢ってくれると言ったと思った(・・・・・・・)のか。

ならそこは一夏っちが悪いね。でもさっき愚痴ってる時に聞いたんだけどさ………

 

「一夏っちって小学生の時からモテたんだよねー?」

 

「……………ええ。でもあの一夏(バカ)はね……………

付き合ってほしいっていう告白を買い物に(・・・・)付き合うっていう

解釈をすることとかあって、告白してきた娘を振りまくってたわよ!!」

 

・・・・・・・・・後で一夏っち殺そうかな・・・あいつに振られた女子のためにも・・・

でもそれは待った。まずは鈴っちの話だ。

 

「あのさ鈴っち。そのこと知っていながら、ちょっと考えないといいけないようなプロポーズ

したっていうの?」

 

「ぅ、……………」

 

・・・・・・おいおい。予想通りなんかい。

それじゃあ通じるわけないじゃん。この娘今まで通じてると思ってたの?

 

「・・・・鈴っち。一夏っちも悪いけど、相手のことを知ってるくせに訂正もしようとしない

鈴っちも悪いよね」

 

「………………………うん……」

 

ありゃりゃー。落ち込んじゃったよ。・・・・・・・・・・・・・・・仕方ないなー。

小さい子の暗い顔って俺あんまり好きじゃないんだよねー。

俺は鈴っちの頭に手を置いて

 

「・・・・・・・・・ふぇ?」

 

撫でてあげた。できる限り優しく。抱いたりするより撫でたほうがいいからね。こういうときって。

そして鈴っちは撫でられると思ってなかったのか、可愛らしい声が出た。

 

「・・・鈴っち、一夏っちは対抗戦のとき思いっきり凹してあげな」

 

抵抗してない鈴っちを撫でながら、一夏っちの死刑宣告をいう。

 

「・・・・・・・・・いいの?」

 

「モチコース。そのためならISの調整とかいくらでも協力してあげるよー」

 

「・・・自分のクラスなのに?」

 

ん?そんなの決まってるでしょ

 

「カンケーなし。一夏っちにはそれだけの罪がある」

 

女子を泣かすのは罪だ。誰であろうと俺は許さん。特に一夏っちは女子をひどい振り方をしている。

自覚もないようだから余計に罪は重いよ・・・・・・・ふふふふふふふ。

っておっと、危うく俺のキャラが崩壊するところだった。

 

「その・・・・・・ありがとう、えっと・・村崎時・・だっけ?」

 

「そうだけど龍でいいよ~」

 

「あ、ありがとう・・・・・・龍・・」

 

・・・・・・この娘、大人しくしていたら結構可愛いな・・

ま、とりあえず一夏っちを潰すこと決まったことだし・・・・

 

「んじゃ早速専用機の調整しよっか」

 

「え?・・・・・・ここで?」

 

「うん。ポチッとな」

 

俺はポケットにあったリモコンのボタンを押して、部屋の棚から機材を出した。

リモコンで機材出すのって便利だよねー。押せば場所忘れても出せるしー。

 

「・・・・・・何この部屋」

 

パキッペキッコキッ

 

機材が展開された光景に愕然とする鈴っち。

俺はリモコンを置いて指を鳴らして仕事モードに入る。

 

「んじゃ専用機貸して。とりあえず機体の調子見るから」

 

「でも国家からの許可ないと弄れないはずよ?」

 

ん?そんなこと?

 

「大丈夫だよ。試合が終わったら元に戻せばいいしね。それに装甲とかを思いっきり改造する訳

でもないから問題ないよ。いざとなれば鈴っちが整備科のアドバイスもらって調整したっていえばいいし」

 

「あ、そっか。とりあえずわかったわ……はい」

 

腕輪になっている待機状態のISを渡して、俺はそれをボックスの中に入れた。

さーてと、始めますか。

 

~ side out ~

 

 

 

 

 

 

 

~ 鈴 side ~

 

すごい……………

 

あたしは龍に自分のIS、甲龍(シェンロン)を渡して、機体の調子を見るって言ったけど……

 

カカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ

 

「……おいおい、出力の調整が若干適当だなー。こっちの衝撃砲は全方位できるけど連射のスピードちょっと遅いよこれ。反応速度のシステムもちょっとデータが古いな。新しいデータから持ってこないと……てか後付装備が青龍刀だけって……近接タイプでもあるなら防御のシステムが心細いだろこれじゃあ………」

 

すごいスピードでキーを打って、あたしのISのデータを表示する。

そして出てきたデータの汚点を修正してる。

あたしもたまに専用機の整備を見て、自分でやったりしたこともあるけど、

それとは比べ物にならない。

気づかなかった所とかもあるし、甲龍にあったあたしの訓練データや戦闘データから武装も

チューニングも合うように調整してくれている。

 

・・・・・・こいつ何者?

 

「ねぇ鈴っち」

 

「何よ?」

 

龍が話しかける。何か聞きたいことあるのかしら?

正直、稼働した時のデータがあるからやることないと思ったんだけど。

 

「この機体さ、メインが衝撃砲で後付装備が青竜刀だけなんだけど、これは鈴っちが選んだの?」

 

ああ、武装の話ね。

 

「ええ。あたしはこれだけで十分だと思ってるから」

 

実際この二つで訓練とか受けてきたからね、あたしは。

 

「・・・・後付装備にスペースあるからここに予備の近接用ブレードか近~中距離系の武装でも取り付けるっていう手があるんけど。ほらこの時の戦闘の時とか見れば……」

 

そう言ってディスプレイに前にやった模擬戦闘の記録を出してくる。

この時って………あ、青竜刀も衝撃砲も壊されて手段なくなっちゃったんだっけ。

 

確かに予備で入れられるなら入れたほうがいいかな?でも・・・・・

 

「近~中距離系って何があるわけ?」

 

あまり予想がつかないのよね。近~中っていうと。

 

「あ~。具体的には………こんなのとか」

 

ディスプレイに武装を一式出してきた。………へー、面白そうなのもあるじゃない。

 

「こういう奴ね………ならこういうのがいいかな」

 

一つの武装を指さして伝える。

 

「ん、了解。あとはインストールして全体のチェックして・・・・・・・・・

ほい、こんな感じかな」

 

あたしが選んだら、打つスピードがさらに上がって・・・・・

ってもう終わったの!!?早すぎでしょ!!

 

「どう?」

 

あたしに機体の状態を見せてくる。

・・・・・・前よりも調整されてる・・・この短時間で・・・

 

「んじゃあ明日、調子とか武装とかの確認のためにアリーナで試してみて。

許可はとっとくから。んでほい」

 

「う、うん。わかった。いろいろありがとう」

 

あたしは調整の終った甲龍を受け取って、お礼を言うと、部屋から出て行こうとする。

 

「あ、ちょい待ち」

 

「?なにかあるの?」

 

「ほい」

 

振り向くと、お菓子の袋を一つ投げてきた。

 

「持ってきな。それと、明日の機体調整のために休んどきなよ」

 

「・・・ありがと。じゃあね」

 

「じゃあね~鈴っち~~~」

 

あたしは袋を持ったまま、部屋を出てった。

龍か…………最初はいやな奴だと思ったけど、いい奴だったな。

それに鈴っちか……悪くないかもね。

 

 

あたしはもらったお菓子を食べながら、自分の部屋に戻っていった。

・・・・・・にしても部屋にあったのもそうだけどおいしいわね。このお菓子。

 

~ side out ~

 

 

 

 

翌日

 

龍と鈴はアリーナの使用許可をもらい、試験兼訓練した。

オペレートを龍がやり、鈴は用意されたターゲットの破壊をする。

使用武器は任意で、新装備も使ったところ、気に入ったと鈴は言っていた。

 

機体の微調整をやるために時々休憩を挟んで訓練していたら、

アリーナの使用時間がぎりぎりとなっていた。

 

もちろん、時間までに可能な限りやったため、鈴の甲龍はほぼ完璧な状態となっていた。

 

 




上手くいったか不安ですが、何かあったら感想ください。

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