真・三國無双ORIGINぬ   作:モドラナイッチ

37 / 37
第三十七話:十常侍の乱・後編

「あれがさっき言ってた『太平道学』ってやつか...。

 確かにそこらの一軒家と変わんねえな...。」

 

 宮中での十常侍による大将軍・何進の暗殺、それに端を発し遂に始まった十常侍討伐。

 現在、この討伐戦の中心人物として動いている袁紹、曹操の両名は、残る十常侍の面々、並びに拐かされた帝を捜索すべく、東西の二手に分かれていた。

 その中で、曹操と共に西側を捜索している一行の目には、彼らが分かれる直前に話題に上がった『太平道学』なる学堂が入ってきていた。

 宮中ではかなり小さい建物であるとの情報は聞かされてはいたものの、実際にそれを初めて目にしたところ天の助の反応然り、本当に洛陽内の一般市民宅と変わらない大きさであるのが却って妙な存在感を発揮している。

 

「こう言ってはなんだが...、あの名が付けられた時点で調べようとはならなかったので?」

 

「そもそもの話、洛陽にいる俺らでも宮中はおいそれと入る事も出来ねえし、中を探るなんざもっての外だ...。

 あれの名前を殿が知ったのも、何進殿と関係が深まってからって話でしたよね。」

 

 至極尤もなものに思えるぬー$の戦士の疑問だが、それに応えた夏侯淵の言葉通り、宮廷という場所が洛陽で務める官吏であっても容易には立ち入れない実情があった。

 この時代の宦官の権力の大きさについては十常侍の存在からして周知の事実であり、彼らは光禄勲(こうろくくん)や衛尉といった宮中、ないしは皇帝周辺の近衛兵を統括する役職に、自分達の息のかかった者を配置し、政敵の排除を進めていったのである。

 夏侯淵の言葉に首肯を返した曹操然り、個人で太刀打ち出来る問題ではなかったと言わざるを得ないだろう。

 

「私や袁紹などは、他の官吏と比べても何進殿との関係故に宮中の情報を受け取っていたが...、何故かあの名に疑問を抱く事は無かった...。」

 

(認識を阻害する術...、甘寧の言っていた事が的中しているかもしれない...か。)

 

「...。

 着いたな...各自周囲を警戒しつつ、捜索を開始せよ。」

 

 然程距離が長くなかった事もあり、会話の最中に一行は件の場所へと到着する。

 曹操の指示に従い建物の外周から順に調査を進めていくが、この建物の存在を知ったばかりの天の助とぬー$の戦士から見ても、特段異常は見当たらない様に思えた時だった。

 

「...ん? 何か妙に煙たくなって...って、うおぉ!?

 と、殿...こいつは黄巾の...!!」

 

「うむ...この妖術。

 さしずめ、黄巾と通じていた者の仕業であろう。」

 

「何処かに術者が潜んでいる筈だが...。

 くっ、この狭い空間が術の効果を高めているか...!」

 

「安心してくれ。

 王允殿から黄巾と通じてた奴の話を聞いた時に、こういう時の備えを用意しといたのさ。」

 

 最初の異変として霧が立ち込めてきたのも束の間であった。

 期せずして、この場にいる全員が知るあの黒い兵士が出現したのだ。

 曹操達も王允から、朝廷内の黄巾党との内通者の話を聞かされていた故か冷静さを保ってはいるものの、十常侍を探すどころの話ではなくなってしまった現状に歯噛みする。

 下手人がそれを狙ってのものか、或いは偶然にも好条件が揃ったのか、狭い空間に人が密集している状況は、かつてこの術を『使う側』であったぬー$の戦士から見ても術者にとってこの上ない程のものとなってしまっていた。

 移動を制限する様に出現した竜巻の幻影も重なり進退窮まった一行。

 この危機の中にあって、奇しくもかつて同じ状況に陥った曹操軍を救った男の発言に、自然としゅういからの期待が掛かるが。

 

「それは...、かつてと同じ海苔か?」

 

「今回用意したのはその改良版、『味付け海苔』さ。

 以前は海苔で身を隠すだけだったが、こいつの匂いで敵を誘き出そうって寸法よ。」

 

「何言ってんの?」

 

「ふっ、正に攻守一体の構えという事か。

 良かろう、皆心太(シンタイ)の指示に従うのだ!!」

 

「俺、術よりも殿の天の助への信頼の方が怖いんですけど。」

 

 主の言動に最早若干の恐怖すら感じてしまっている夏侯淵だが、やはりと言うべきか状況は彼を待ってはくれず、一同は味付け海苔を額に着けていく。

 

「...?」

 

(やっぱり効くのか...、全く納得出来ねえけど...。)

 

「...!」

 

「な、何故俺だけを認識している!?」

 

「ああ!?

 ぬー$お前、それじゃ兜に着けてる事になってるぞ!!」

 

「そんな違いがあんの!?」

 

「しまっ、ぐああぁぁぁぁ!!!!」

 

「ぬー$!!!!」

 

 しかしここで、一行にとっては想定外の事態が起きてしまった。

 以前と同様、額に着けられた味付け海苔は確かに幻影兵から彼らを隠蔽する効果を発揮していたのだが、ぬー$の戦士のそれのみが十全な効果を齎していなかったのだ。

 一体何故、彼のもののみが_海苔を用意した張本人である天の助ですら、すぐには理由が分からず困惑するものの、その答えはすぐに導き出された。

 ぬー$の戦士をぬー$の戦士足らしめる『ぬの兜』_彼の首から上を完全に覆うそれには、確かに現在味付け海苔が付着しているが、当然それは兜であって彼自身の額ではない。

 故に効果が半減してしまったという訳である。

 

「ぐぅっ!!

 くっ...、狭い場所であったのが幸いだが...。

 さてどうする...。」

 

 そんな訳で一人吹き飛ばされてしまったぬー$の戦士だが、流石に幻影の下手人も建物の広さを物理的に変えるといった真似は出来なかった様であり、幸か不幸か彼の体はすぐに壁に叩き付けられ、その勢いを殺す事となった。

 それならば再度仲間と合流すればいい_そんな考えを打ち砕く自身の目の前の存在に、彼は考えを巡らせる。

 

「天の助!!

 曹操殿!! 夏侯淵殿!!

 ...やはりこちらを認識出来ないか...。」

 

 自身とその他の人間を分断した竜巻の幻覚_彼はその効果を正しく認識していた。

 それもその筈、これらの術は元々は彼自身が仙人より授かり、そして今は亡き弟達を含めたかつての同志達へと伝えていったからだ。

 その効能とは、竜巻の範囲内にある存在を外部から認識出来なくしてしまう事。

 かつての黄巾党と官軍との潁川での戦いでは、彼の弟の一人_張宝は予め設置しておいた巨大な香炉によって術の効果を増大させ、十人以上もの兵士を隠せる竜巻を複数発生させていた。

 自分達が術に巻き込まれぬ為の術者側の対策は三つ。

 一つ目は今こうして術を掛けている者の様に、術の効果範囲外に待機する事。

 二つ目は先の巨大な竜巻に潜んでいた者達の様に、香の匂いをかき消すものを用意しておく事であり、黄巾党の場合は鼻腔から上唇の間の人中(にんちゅう)と呼ばれる場所に梅等の果肉を塗っておく事で対策としていた。

 そして三つ目が術や薬草を数多く自らの手で取り扱う事で、自らの体を馴らしておくというものであり、ぬー$の戦士が竜巻を苦にしていないのはこれが要因である。

 

「...幸い、ここから見渡す限り幻影の中に敵兵が潜んでいる様子はないか。

先程俺を突き飛ばしたのも、何人か怯えた様子の兵士達によるもの...という事だろう。

 同士討ちが始まる前に、どうにか敵を見つけたいが...む?」

 

 そして敵が発生させた竜巻は、期せずしてぬー$の戦士にその場の状況の把握させてもしまった。

 彼自身の術への慣熟に加え、竜巻によって幻影兵を見せる効果が相殺されてしまったのだ。

 そんな彼から見ると、現状味方の安全は『取り敢えずは確保されている』と言えた。

 下手人の側に余裕がないというのもあるだろうが、この狭い空間で敵味方が入り乱れる状況を避けたかったのだろう。

 ならば、曹操軍の兵士達の恐怖心を煽り、先程彼を突き飛ばしてしまった兵の様に同士討ちを狙わせた方が効率的ではある。

 確実性には少々欠けるものの、帝を連れて逃げ回っている他の十常侍の逃走を助ける意味では、確かに効果的に時間を稼いでいる。

 いっそ自身の『天』の力によって部屋に風穴を空けてしまうかとも彼は考えるが、それをすれば当然曹操達は彼の正体を疑い、最悪の場合は大罪人を匿っていたとして三人の仲間にも類罰が下される恐れがあり、彼に二の足を踏ませてしまった。

 そんな彼がふと違和感を感じたのは、先程自身が激突した壁であった。

 

「...この壁の向こうからも、僅かながら香の匂いが...。

 まさか、先程の様な隠し通路が!?」

 

 その香の流れを感知する事が出来たのには、彼自身の能力に加え、先程彼らの仲間_紫鸞が壁に隠されていた隠し通路を発見してみせた事も関係しているだろう。

 平時であれば、例え術の扱いを習熟している彼であっても、壁の向こうから匂いがするという現象を勘違いと捉えていた筈だ。

 

「とは言え、俺もこの手の仕掛けに詳しい訳ではないのだが...。

 香りが漏れてきているのはこの辺りか?」

 

 紫鸞の様な『眼』を持たないながら、自身の知識と体に染み付いた香の匂いを頼りとし、ぬー$の戦士はその壁に違和感を生んでいる箇所_即ち香りが漏れ出る仕掛けの装置を探し当てる。

 果たして彼の目の前に現れた通路を抜けていくと、微かだった香りは強さを増していき、この先に下手人、もしくは術の装置があるのだろうという予感を助長させた。

 

「...ふむ、お前が術者か。

 かつての『我ら』と通じていた者が国の中枢に潜り込んでいようとはな...。」

 

「何、何処からどうやって現れた!

 いやそれよりも...今『我ら』と...!?」

 

 通路を抜けた先、突然の自身の登場に驚く十常侍の一人_封諝(ほうしょ)の姿に、かつての自分達の行動がこの様な形で爪痕を残してしまい、結果今に至るまで自分達が救わんとした天下の民を更に苦しめる事となってしまった事実に、眉間に深い皺を寄せるぬー$の戦士。

 己の罪が生み出した歪みを滅する為、彼は一時の間、己を律する兜を外す。

 

「な、何を...な、何だ!?

 物が...槍が浮いて...!?」

 

「今にして思えば、俺達の戦いが上手く運んでいた様に見えたのも...、『あの時』の盧植の不可解な更迭も...。

 ふっ、所詮貴様らの掌の上であったという事か...。」

 

「盧植の更迭...?

 ま、まさか...貴様は死んだ筈では!!!?」

 

「こんな事で俺達の罪が消える訳ではないのは分かっている...。

 だが、俺達の戦いの誇りは...、その術は俺達のものだ!!!!」

 

 今一度振り翳された『天』の力_それによって操られた刃は封諝とその周囲の兵達を、そして術を発生させていた装置を突き刺し、滅していく。

 天下の歪みを正さんと手にした力が、歪みを生み出す元凶に使われてしまう_何と滑稽な事かと自嘲を禁じ得ない。

 せめて黄巾党の戦いの象徴と言えた術を十常侍の手から解放する事が、自らの愚行に巻き込んでしまった同志へのせめてもの償いになれば_そんな祈りと共に、彼は再び『ぬー$の戦士』へと戻っていった。

 

 

 

「術が止まった...?

 それにあの通路...殿!!」

 

「うむ...夏侯淵、急ぎぬー$の戦士の後を_」

 

「その必要はない。」

 

 自分達の前から幻影が消失していく様、そして存在しなかった筈の通路。

 それらの情報とこの場にいないぬー$の戦士から、彼が通路の先で下手人と戦っている事を察した夏侯淵に促され、曹操が通路の先にいるだろう十常侍を討つべく指示を出そうとした時だった。

 それを遮る声と共に、ぬー$の戦士が一つの首と何かしらの装置の残骸を手に通路から姿を現したのだ。

 

「その首は確か...十常侍の封諝のもの。

 ぬー$の戦士よ、よくやってくれた。」

 

「礼には及ばない。

 それより、怪我人がいるのなら応急処置をしたい。

 気分の優れない者がいるなら、一度休んだ方がいいだろう。」

 

「そうか...、確かにまだ術の効果が残ってるかもしれねえからな...。

 よしお前ら、怪我をした奴や気分の悪い奴は外でぬー$に診て貰え!

 平気な奴は、念の為に俺と中を捜索するぞ!」

 

 屋外と通路の奥、入れ替わる様に次の動きへと移っていくぬー$の戦士と夏侯淵を見遣りつつ、曹操は隣に立つ天の助へと声を掛けた。

 

「...心太、お前と紫鸞が『奴』と共にいるのなら、『奴』はお前達が裁いた_私はそう考えるぞ。」

 

「...その『奴』ってのが誰の事かは知りませんが...、いいんですかい?

 確か前に『罪を犯したなら罰せられなきゃならない』って仰ってたような。

 俺達が『奴』を裁いてたとして、その裁きは漢王朝のお眼鏡に適うものなんで?」

 

 曹操からの言葉に一瞬目を見開きつつ、惚けた様子を装う天の助は彼の真意を問う。

 元から勘付いていたのか、或いはこの一連の流れの何処かで察したのか、少なくとも彼が『ぬの兜』の下にある素顔を見抜いているのは間違いないだろう。

 その上で先の彼の発言を吟味すると、見方によっては『大罪人を見逃す』と捉えられる内容であり、彼自身の過去の徹底した信賞必罰の考えと矛盾している様に映る。

 

「『奴』が自らを死人とし、お前達と共に天下の為に戦うというのなら、それを失う事は今の世にとっての損失でしかない。

 無論だからと言って、私は『奴』を信じた訳ではないがな...。」

 

 ぬー$の戦士があの兜を被り続け、『力』としてのみ存在し続けるのなら、そこには利用価値がある_その実利主義の考えに一応の納得はしつつも、天の助にはやはり曹操がその『力』を野放しにしておくという判断を下した事に違和感を感じてしまう。

 ただ『力』として存在し続ける_紫鸞や天の助の存在があるとは言え、それは兜に素顔を隠した『彼』自身の自律に依ってしまう不安定なものであると言わざるを得ない故に。

 そんな天の助の視線に、曹操は自らの判断の根拠を手にしつつ応えた。

 

「お前と紫鸞が天下の為に戦った事に疑いの余地は無く、そしてお前はこの海苔によって私達を救い、そして私達を『奴』との決着の場へと導いた。

 私は『奴』を信じる事はないが、お前達が『奴』を信じると言うのなら...私は私が信じるお前達と、お前達を信じる私自身を信じよう。」

 

 香の匂いが微かに残るその場にて、二人は互いの間に結ばれた縁を確かめる様に海苔を齧る。

 妖しさに満ちた空気を、その風味でかき消す様に。

 

「殿!!

 中には他の十常侍は見当たらな...ってそれさっきの海苔でしょ!?

 頭にくっつけたのなんて汚えからやめて下さい!!」

 

 

 

 宮中における十常侍討伐は最終局面を迎えていた。

 東側の捜索を担当する袁紹軍に、隠し通路を見つける紫鸞、そして袁術軍と共にこちらの戦線に加わった何進の配下_呉匡(ごきょう)の活躍もあり、十常侍の段珪、曹節、郭勝、蹇碩(けんせき)、候覧、そして何進殺害に加担した彼の実弟_何苗が順々に討ち取られていったのである。

 残るは十常侍の中心人物とされる張譲と趙忠、そして宝物殿に立てこもっている夏惲(かうん)のみであり、牢の方へ逃げていったとの目撃情報を得た趙忠は袁紹達が、そして逃げ場の無い夏惲は紫鸞、甘寧、貂蟬が担当する事となっていた。

 

「ったく、宝物殿に逃げ込むとはよ...。

 無駄に頭の回る野郎だぜ...。」

 

 夏惲の逃げ込んだ場所は確かに逃げ場こそ無いものの、その用途故に防御は非常に厳重である。

 相手を袋小路に追い込んだ状況でありながらも、固く閉ざされた門を破る方法が思い付かず、紫鸞が隠し通路を発見するのを待つしかない状況に苛立つ甘寧。

 

「逃げ場が無いのは相手も分かっている筈...。

 どうにかして誘き出せればとも思いますが、現状は袁紹様達が到着するのを待つしかないでしょう...。」

 

「ふっはっはっは!!

 無駄だ無駄だ!!

 この宝物殿は何を隠そう、都・洛陽の財宝を保管する場所よ。

 ここにいる限り、私を害する事は何人にも出来ぬのだ!!」

 

「つったって飲まず食わずでいりゃあ、その内死んじまうだろうに...。

 面倒くせえなぁ...。」

 

 恐怖を紛らわせようとしているのか、追い詰められた状況に気が狂ったのか、大声で身の安全を主張する夏惲に辟易した様子の甘寧。

 彼の喚き通り、ここに都の、つまりは王室に献上された財宝の数々が保管されている故に、袁紹や曹操の許可が出る前に門を破るのが憚れるのが実情であった。

 折角十常侍を討ち取っても、その中で財宝に手を出したとのいらぬ疑いを掛けられては堪らない。

 甘寧が横目で隠し通路を探す紫鸞へと視線を送るものの、そちらも上手くいっていないのか首を横に振られてしまった。

 

「ふっふっふっ、どうせ貴様らは手出しが出来ぬのだ。

 戯れに一つ問うてみよう。

 ここには財宝意外にも『あるもの』が保管されている。

 私が先帝に献上し、いたく気に入られた事で先帝のご寵愛を受ける事となったものの材料なのだが、何か分かるかな?」

 

「ああん? 何だそりゃ...?」

 

「確か『胡餅』と呼ばれる西側から伝わってきた食べ物であったかと...。

 確かに先帝がよく召し上がっていたとお義父様が...。」

 

 夏惲の要領を得ない話に苛立ちを増す甘寧だが、それに反応したのが義父から話だけは聞いていたのだろう貂蟬であった。

 胡餅と呼ばれるそれは、シルクロードによって西側から伝わってきた小麦粉の生地を窯で焼いた代物とされ、現代のナンやパン、現代中国や台湾で食されている焼餅(サオビン)や胡椒餅(フージャオビン)に似たものであるとされている。

 とは言え、そんな彼女も何故唐突にそんな話題を出してきたのかまでは分からない様子だが、中で梯子でも使っているのかそんな二人を見下ろす様に窓から顔を覗かせた夏惲は堂々と件の胡餅の原材料を叫んだ。

 

「片栗粉さーー!!!!

 喰らえ、原材料弾‼︎‼︎」

 

「小麦粉だよ!!!!

 じゃああなたが食べてたの胡餅じゃないですよ!!」

 

「知りたくなかった新事実ーー!!!!」

 

「二人共、こちらに通路を発見した!!」

 

 片栗粉を球形に固めたものを放り投げてくる夏惲だが、そんなものに殺傷能力がある筈もなく、貂蟬にツッコまれた事で彼は紫鸞の言葉に対する反応が遅れてしまったのだろう。

 三人が急いで通路を抜けた先には、夏惲、そして必死に片栗粉を袋に戻そうとしている謎の黒人男性が待ち構えていた。

 

「こ...小麦粉は渡しませーーん!!」

 

「誰だてめぇーー!!!!」

 

 色々な意味で怒りが乗せられた甘寧の一撃により、夏惲と黒人男性は処される事となる。

 何故か疲れた様子の三人が趙忠を討った袁紹達と合流後に聞かされたのは、洛陽の外で待ち構えていた董卓が帝の身を確保したとの一報であった。




 作中に出てきた夏惲が胡餅を献上したという話は、当然ですがギャグありきのオリジナルです。
 前半の竜巻の幻影についての説明は筆者独自の考察で、ゲーム中では竜巻に当たると当然ダメージを喰らうのですが、『術を解除すると兵士が現れる』事から、『実は竜巻に見えて敵兵から攻撃されていた』という風に解釈しました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。