夢過ぎ去りし跡の世界で転生者が生き抜くクトゥルフ神話 作:カーキtrpg
――リベール王国 王都イースリー東区 ヴェニソン・ストリート――
「……はあ」
レストランを出て魔動車の運転席に乗り込むやいなや、俺は大きく溜め息を吐き出した。
助手席に座ったエミリーが、こちらの顔を覗き込んで「お疲れ様でした♪」と呑気に手を振ってくる。
「で、さっきの話だが」
車をゆっくりと発進させ、ガラスの向こうの夜道に視線を向けたまま俺は横のエミリーに問いかけた。
「――つまり、彼らが言う奇跡の札とは、蘇りの術を込めた方具……という触れ込みだそうです」
「ようは《復活》のことだろ。配られた連中は、そんな与太話をマジで信じてるのか?」
思わず冷めた声が出る。
もし本当に信じているのだとしたら、救いようがないおめでたさだ。
この世界において、《復活》は神話の記述にしか存在しない遺失魔法だとされているんだぞ。
神代の昔に途絶え、現代の魔導体系では再現不可能というのが世界の常識だ。
そんな代物が場末の下町の広場でぽんと配られているなど、正気を疑うレベルで胡散臭い。
……まあ、《復活》なんて《瞬間再生》と《霊魂召喚》が使えれば理論上も実践上も普通に習得できる程度の呪文で、俺自身すでに習得しているんだがな。*1
だが、俺一人が「いや、使えるけど?」と手を挙げたところで世間の常識がひっくり返るわけでもない。
「流石に全員が真に受けているわけではないでしょうけど……世の中には、こんな話でも藁にもすがる思いで縋ってしまう人もいますから……」
「あからさまに怪しい話でも飛びつく奴はいる、と。で、神機局は何やってんだよ」
「単に怪しげな品を配っているだけでは、こちらとしてもどうにもならないのであります。せめて被害を訴えてくる人がいるなら動けるんですが、……聞き込みをした者の報告を聞く限り、あの集会に集まる者たちは妙に口が重く、結束が固いようでして」
なるほど、被害を訴える者がいないと。
つまり、連中は自分たちが騙されていると思っていないのだ。
いや……それどころか、すでに何らかの『恩恵』を受けた気になっているとさえ言える。
「きな臭いな」
「はい。凄く、怪しいであります」
そう言って、エミリーは少しだけ表情を曇らせた。
ただの詐欺ならカモが損をして終わりだが、万が一「本当に何かが起きている」のだとしたら、事態は一層タチが悪い。
「信じがたいことですが、彼らは本当に『死者が蘇った』と思い込んでいるのでしょう。……貞久殿なら人を騙して死者が蘇ったと錯覚させる場合、どういう手段を使いますか?」
俺なら普通に《復活》を使う……なんて答えたら話が前に進まないか。
俺はハンドルを握り直しながら、思考を巡らせた。
「そうだな……手っ取り早いのは持続時間を伸ばした《虚像》あたりで誤認させるとかか」
「《虚像》ですか? たしか知覚を騙す呪文でありましたね」
「ああ。目標の脳内に直接『そこにいる』と思い込ませる呪文だ。光や音だけじゃなく、触った感触まで相手の脳が勝手に補完してくれる。……けどこの手のはちょっとした疑念が生まれるたびに目標に呪文が抵抗されかねないからなぁ」
そもそも、はたから見ればあきらかな異常なのだ。
すぐに警察がすっ飛んできて解呪されるのがオチだろうな。
だとするなら……。
「あるいは、死者の容姿に偽造した高性能なゴーレムでも使うか? まともに接触させたら即バレだろうが……『生き返ったことを公にすると危険だ』とでも吹き込んで人目を避けさせ、術者の監視下で短時間だけ面会させる……それくらいなら、素人相手なら十分押し通せるはずだ」
それでも誤魔化し続けるのがきついのは変わらないうえ、手間も金も《虚像》の比ではすまないだろうがな。
だが、標的の意志力からくる抵抗で自爆するリスクは格段に低い。
「なるほど、……それだけですか?」
エミリーはまだ納得いかないような顔で、俺の横顔をじっと見つめていた。
「……《死人使い》を使えばもっと簡単に騙せるだろうな。なにせ、肉体は本人そのものなんだから」
言った瞬間、助手席からの空気が一変した。
探るような鋭い気配が肌を刺す。
「物語に出てくるみたいに、分かりやすく腐った死体で蘇らせる必要なんてないからな。生前と変わらない姿で出てこられたら、素人に見破る術はないだろうさ。記憶がないくらい、いくらでも誤魔化しようはある。『生き返った衝撃で記憶を思い出せないだけだ。時間が経てば元通りになる』とでも言っておけば、遺族は信じ込むしかないだろ」
「……神機局ではこの件を、闇市場で違法に流通している《死人使い》の方具と関連付けて捜査しています」
スラスラと捜査方針を語るエミリーの言葉に、俺は思わずブレーキを踏みそうになった。
神機局が最初からそう踏んで捜査しているってことは、お前――。
「……なーにが『さあ? どうでしょうね』だこの野郎。やっぱお前、最初から俺を巻き込むのが目的じゃねえか!」
「あはは、やっぱりバレちゃいますよね?」
悪びれもせずてへっと可愛らしく微笑むエミリーに、俺は本日何度目になるか分からない深い溜め息を吐き出すのだった。
――リベール王国 王都イースリー某下町 英知の箱――
「そういうわけだ、何か知っていないか?」
「いや、いきなり言われてもなあ」
「えーと、ほとんど壁外に近いあの広場よね? あそこはすっかり浮浪者の溜まり場になっちゃってるし……ここから半リーグをもう少し過ぎたあたり*2だから近いといえば近いけど、私たちにはあんまり縁のない場所なのよね」
翌朝。
さっそく事務所で二人に昨日の件を話してみたのだが、反応は実に芳しくなかった。
「マイヤーはよく行ってるだろ」
「あー、オレ様は確かにあそこの広場でいろいろやってるけどよ。その時にはここらのあたりじゃあない連中なんて追っ払ってるしなあ。今じゃ浮浪者連中はオレ様の顔を見るだけで逃げ出すありさまでな、仮に奴らが裏で怪しい真似をしてたとしても、オレ様の目の届くところじゃあやらないだろうな」
「なら、こういうのに詳しい奴は知っていないか?」
マイヤーの回答を聞きながら、俺は密かに小さく息を吐いた。
昔からここに住んでいる二人がこの様子じゃ、おそらくほかの三人に聞いたところで大差ない結果になるだろう。*3
身内だけじゃあ埒が明かないなら、これは誰かよその奴から話を聞くしかなさそうだな。
「まって貞久くん。それならうってつけの者がいるじゃない。ショート夫妻に聞きましょう」
「ショート? 誰だ?」
「おいおい、前にオレ様が雇った従僕たちだよ。顔合わせしたのにもう忘れたのかよ。毎朝館の庭と周りの掃除をしに来てるじゃないか。っていうか今も外にいるぞ」
……ああ、あいつらか。
ショートって言うのかあいつら。
顔を合わせた記憶はあるが、名前まで聞いてなかったぞマイヤー。
「今覚えた、二人は外にいるんだな? なら聞いてくるわ」
正直に言ってこんなんで動くのは億劫なんだが、仕方ないか。
椅子を引いて立ち上がると、窓の外へ視線を向けてみる。
朝の光が差し込む庭で、老夫婦が静かに箒を動かしているのが見える。
扉を開けて外へ出ると、少し冷たい朝の空気が鼻腔をくすぐった。
「おい、ちょっといいか」
声をかけると、老夫婦は作業の手を止め、俺に向かって深々と頭を下げた。
その姿を見下ろしながら、俺は本題を切り出した。
「おい」
「へえ、なんでございましょう」
「お前らって下町の裏通りの広場にいったりするか?」
俺の問いかけに、老夫婦は一瞬だけ互いに顔を見合わせ――どこか窺うような間を置いてから、夫の方が控えめに口を開いた。
「へえ……たまにではございますが、足を運ぶことはございますよ」
「なら話が早い。最近、あそこで変な奴らを見かけなかったか?」
「変な奴、でございますか……?」
老夫婦は困ったように顔を見合わせ、苦笑いを浮かべた。
「あの広場は、昔こそ窮民やろくに宿代も稼げねぇ日雇いが集まる場所でございましたがねぇ。今はよその浮浪者や、壁外のスラムから顔を出してくるようなはぐれ者の溜まり場になってまして。もう窮民連中ですら寄り付かない、半ばスラムのような有様でございます。ろくでもない者や訳ありの者ばかり……正直に申し上げれば、変な奴しかおりませんよ」
「……」
これは無駄骨だったか。
そう思って息を吐きかけた俺の視線に気づいたのか、老人はふと思案顔になり、声をひそめた。
「……そういえば一人だけ、妙なのがおりましたな」
俺はわずかに眉をひそめ、顎で先を促した。
「どんな奴だ?」
「何やら……頭からすっぽりとローブを羽織った男でしてね。はぐれ者を集団でぞろぞろと連れては、広場の連中を集めて何やら演説のような真似をしておりました」
「演説?」
「ええ。『我々はさる慈悲深い魔導師様より、特別な法具を下賜された。この奇跡の札によって、お前たちは奇跡を目にするのだ』……などと、えらく胡散臭いことを喚き散らしておりましてな」
……なんだそりゃ、馬鹿丸出しじゃねえか。
呆れるのを通り越して、早くも頭が痛くなってきた。
流石にこいつらが、そんな頭の悪い連中に巻き込まれるような真似はしていないとは思うが――。
「念のため確認しておくが、そんな馬鹿に付き合うようなことはしてないだろうな」
「とんでもございません! 使用人である我々がそのような怪しい者に付き従ったなら、主人である皆様方の恥になってしまいます! そのようなこと、大恩ある身で出来ましょうか!」
「……まあ、ならいいけど」
老夫婦の熱弁に押し切られる形で、俺は片手を軽く振ってそれ以上追及するのをやめた。
「俺はこのまま広場に行ってくる。マイヤーたちにはそう伝えておいてくれ」
そう告げると、俺は敷地に停めておいた魔動車に乗り込み、アクセルを踏み込んだ。
街並みを抜け、ほんの数分で目的の広場近くへと到着する。
路肩に車を止め、外へ出た。
……それにしても、酷い空気だな。
同じ王都とは思えないほど、ここらの空気は格段に重く、鬱屈している。
路地裏特有のすえた匂いと、希望を捨てた人間たちが放つ独特の陰気が空間全体にどんよりと停滞していた。
「さて、どこから当たるか……」
まあ、考えていても始まらないか。
とりあえず、すぐ近くの路肩でゴミのように力なく転がっている浮浪者風の男に声をかけてみることにした。
「おい」
……反応がない。
寝ているのか?
疑問に思い顔を覗き込んでみると男の眼球だけがギギギと明後日の方向へ向けられ、あからさまに俺を視界から外そうと蠢いていた。
この野郎、露骨に無視決め込んでやがるな。
「……返事がない。ただの屍のようだ」
「……ああ? 勝手に殺すんじゃねえ! ……なんだよ魔導師様かい。おれぁ疲れてんだほっといてくれ」
死体扱いされたのが不快だったのか、寝返りながら男は煩わしそうに顔を歪めながら不機嫌な声を漏らした。
だが、俺の姿と身につけたアルマを交互に見比べると魔導師だと察したのかバツの悪そうな顔で再び露骨に目線をそらす。
「……はぁ、疲れてる、ねぇ」
ため息混じりに、足元の男を冷ややかな目で見下ろす。
俺は躊躇なく足を振り上げ、男の薄汚れた脇腹を力任せに蹴り飛ばした。
「ぶごっ?!」
男はカエルの潰れたような声を上げ、無様に転がっていく。
「すまん、聞こえなかった。……もう一度言ってくれるか?」
「……ひ、ひでえ奴だ。……チッ、何を聞きたいんだよ」
男は呻きながら体を起こし、脇腹を押さえたまま恨めしげに俺を睨みつけてくる。
「単刀直入に聞く。最近この広場で『奇跡の札』がどうとか言ってた奴らを見かけなかったか?」
男は蹴られた場所を撫で回しながら、心底不快そうに地べたへ唾を吐き捨てた。
「あぁ? ああ……あの頭の沸いた連中か。見たぜ、見たくもねえのに何度もな」
「へえ、どんな感じだった?」
「どんなも何もねえよ。胡散臭い布切れ被った野郎が、貧乏くじ引いたような連中集めて『奇跡だ』の『死者の復活』だののたまってただけだ。言っちゃ何だがな、俺たちみたいなスラムの底辺暮らしのあいだでも、あんな救いようのねえ馬鹿話は滅多にお目にかかれねえよ」
「こんなのありふれてたらドン引きだわ。で、その馬鹿どもは今どこにいる?」
俺の問いに、男は怪訝な表情を浮かべて俺を見上げてきた。
「知ってるが……そんなの聞いてどうしようってんだ」
「話が早くて助かる。案内しろ」
「はあ?! 正気かよあんた。あんな場所、魔導師様が、ましてやガキが近づく場所じゃねえぞ……それに俺ぁ脇腹が痛えんだ」
「歩けるようにしてやろうか? 別の場所を壊せば、脇腹の痛みなど気にならなくなるんじゃないかと思うんだが」
「……へいへい、わかりましたよクソガキ様。脅迫のバリエーションが豊富で助かるぜチクショウ!」
男は吐き捨てるように悪態をつきながら、渋々といった様子で重い腰を上げた。
「で、どこへ向かう?」
「壁の外だ。スラムのさらに奥……最近、どこからか流れてきた奴らが勝手に居座り始めてる廃墟群だよ」
「お前もそこから来たのか?」
「……元はな。だが、あのスラムですら食い詰めてあぶれた奴らが最近この路地裏まで流れてきてんだ。俺もその口さ。あそこはもう、ただのスラムじゃねえ……あの『奇跡の札』とかいう胡散臭い代物を振り回す不気味な連中に毒された、イカれた奴らの溜まり場になってやがる」
「なるほど。魔動車で行くには目立ちすぎるか?」
「当たり前だろ。あんなところへ魔動車で乗り付けてみろ、あんたが離れた数秒で車輪まで引っぺがされて廃車になるのが落ちだ。……徒歩で行くしかねえよ」
別にあの魔動車が盗られたところで、元が乗り捨て同然の廃車なんだから痛くも痒くもないんだが……。
まあ、わざわざ盗人にプレゼントしてやる義理もないか。
俺は車を館へ転送すると、案内役の背中を促して歩き出した。
なお、これは後から聞いた話だが。
「貞久殿はどこに行ったのでありますか社長! なぜ神機局へ報告に足を運んだちょっとのあいだにいなくなるのですか!」
「オレ様に言うなよ……。噂の奇跡の札とやらを調べに、浮浪者の溜まり場へ行ったらしいぞ」
「こんなホイホイと私を置いて出歩かれたら、護衛としての面目が丸つぶれであります!」
……と、事務所ではエミリーが大荒れだったそうだ。
後日マイヤーから「お前のせいで余計なとばっちりを受けた、これは貸しだからな」と、心底うんざりした顔で愚痴られる羽目になった。
品種改良
従来型の育種プログラムによって、遺伝形質に望ましい変化を生み出すことが可能です。
これはどのTLでも行えますが、遺伝の法則が理解されている場合に最も効果を発揮します。
このプロセスには、適切な形質を持つ親株を特定し、交配させ、その子孫を観察することが求められます。
望ましい形質を強化し、望ましくない形質を取り除くために新たな交配相手を選びながら、この工程が世代ごとに繰り返されます。
これは何千年も前から植物や動物の育成に用いられてきました。
私たちが知る限り、人間に対してこれを成功させた者は一人もいません。
もっとも限定的な意味では、地球全体が一種の優生学(「進行中の進化」)の実践であるとも言えます。
なぜなら、ほとんどの人は子供を設けるための適性を少なくともある程度は考慮してパートナーを選ぶからです。
このことが、人間の優生学における最大の問題を引き起こします。
人間は通常、自分でパートナーを選ぶことを好むため、何らかの報酬、強制、あるいは洗脳が必要となるケースが多いのです。
このプロセスには何世代もかかるため、プログラムを長期間にわたって監視・管理できる非常に安定した組織や文化を確立しなければなりません。
フィクションにおける優生学プログラムは、優れた肉体的・精神的形質を持つ「支配種族(マスターレース)」、エキゾチックな超能力を持つスーパーヒーロー、あるいは昆虫の巣社会をモデルにした生物学的カースト制度のための専門化された人間の設計に当てられることがよくあります。
多くの場合、これらのプログラムは権威主義的な政府、秘密結社、世襲貴族、あるいは宗教団体によって主導されます。
ナチスは優生学的な育種プログラムの分野において、半ば中途半端な試みを行いました。
もし「千年の帝国」が本当に1000年続いていたなら成功していたかもしれませんが、幸いにも彼らに残された時間は1世代未満でした。
しかし、優生学によって本当に「より優れた」種族を繁殖させることはできるのでしょうか?
大きな問題となるのは近親交配の危険性であり、潜性代謝疾患の発現確率が高まることです。
『ガープス』のルール用語で言えば、これは「痙攣発作」や「血友病」、あるいはさまざまな精神異常といった不利な特徴として現れます。
これは、こうした問題を解決するための遺伝子工学の助けがないまま、小さな人口集団の中で遺伝子を保持し続けた結果起こるものです。
理論上、優生学的な育種プログラムは最終的に、その種本来のゲノム内に存在するあらゆる遺伝的な「有利な特徴」や「不利な特徴」を含む種族テンプレートを生み出すことができます(36ページの「優生遺伝子組み換え」を参照)。
ただし、これは既存の遺伝子内に潜んでいる特徴を引き出し、強調することしかできず、まったく新しい能力を作り出すこと(「種の改変」)はできません。
このプロセスに実際どれくらいの時間がかかるかを予測する簡単な方法はありません。
具体的な数値を取り入れたいGMは、大規模で集中目標的、かつ容赦のない育種プログラムであれば、1世代ごとに特定の遺伝テンプレート作成に向けて1d-4(TL1〜5)、1d-3(TL6〜7)、あるいは1d-2(TL8以上)CPを投入できる、と仮定してもよいでしょう。マイナスポイントも同様に記録しておき、近親交配による形質を表す意図しない遺伝的「不利な特徴」として適用してください。
TL8以上の場合、これは1世代あたり平均1.5CPになります。
したがって、例えば全員が「戦闘即応(15ポイント)」を持つ「戦士カースト」を育成するには、約10世代の人類が必要となります。
これらは意図的な不利な特徴も含めた「変化の合計ポイント」であるため、「痛みに強い(10ポイント)」と「バーサーク(-10ポイント)」の組み合わせをあえて作り出す場合、0ポイントではなく20ポイントとして計算します。
あるいは、必要な時間はポイントコストではなく、選択する特徴(形質)の数だけに依存するという解釈もできます。
有利・不利な特徴ごとに3d-(TL/2) をロールします。
その結果(最小1)が、その特徴をテンプレートに定着させるために必要な「追加の世代数」となります。
どのような優生学プログラムにおいても、おそらくいくつかの「失敗作」が生じるでしょう。
それらは意図しないものの、興味深い有利な特徴や不利な特徴を持っている可能性があります。
フランク・ハーバートの古典的名作『デューン』のストーリーも、まさにそのような展開を軸に展開します。
進行中の優生学プログラムの「生きた成果」である人物は、強力な組織による数世紀または数千年にわたる努力の結晶であるかもしれません。
そのため、その人物は破壊活動、誘拐、あるいは暗殺の標的となる可能性があります。
「社会的弱者/価値ある財産」は、どのような優生学の被験体にも適しています。
優生学プログラムは、秘密結社が特定の血統に対して長年にわたり誘導的・操作的な関心を持っており、それが優生学として表れるような世界観に特に適しています。
枢軸国が第二次世界大戦に勝利したパラレルワールド(『Infinite Worlds』の設定を参照)では、より洗練された優生遺伝子工学技術に置き換えられていないとしても、長期的な優生学プログラムが進行中であるかもしれません。
最後に、優生学には長い時間がかかりますが、長寿や不老不死の種族・存在にとっては、それは長く感じられないかもしれません。
ファンタジーには、優生学を使ってより凶悪なオークやその他のモンスターを繁殖させる「闇の王」が溢れています。
長寿のエイリアンが人間の血統を育てているかもしれません……もしその操作が非常に巧みであれば、被験者たちは自分がそのようなプロジェクトの一部であることすら気づかないでしょう。