【2年生編開始】新入生のみなさん!よう実ラジオのお時間です! 作:やさかみ
前回綾小路とかに送った証拠は送信取り消しされたものとする。
メールはLINEと異なり基本取り消し不可能な場合が多いとかは知らんぷりします。
走りだそうとスマホに表示された地図ごと電源を切ろうとしたその時、目に入った文字列は二つ。放送室、そして、今帆波がいるという場所。そこの二つを見て、それが近くであることを知る。その瞬間、自分の脳内では流れが出来上がる。時間がないから思いついたはすぐにやれと、帆波に連絡した。
『もしもーし、どうしたの嶺二く「すぐに放送室にいける!?」えぇ!?なになに?何の話!?行けるけどどうしたの?』
「説明は後、まずはとにかく向かってほしい。向かってる最中に説明する!」
『わ、わかった!』
「時間もないから端的に説明するとよう実ラジオの2回目をする!そして今行われてる裁判の重要な証拠も流す!原稿とか証拠音声はスマホに送るからよう実ラジオの声やってくれない!?後いま50000ポイントある!?時間ないしあとで払うから今は建て替えてほしい!」
『えぇ!?わ、わかったけど、突然どうし……ううん。時間がないんだもんね。急いで向かうよ』
「うん、ありがと。」
自分は電話しながらも、使うことはないと考えていた原稿の一部を改造して今回ように仕上げていく。帆波が放送室についたタイミングでその原稿と音声をおくる。
「ぶっつけ本番でごめんだけど。また何か奢るからっ」
『う、うんわかったよ。私もまたちゃんと説明してほしいことあるからその時に教えて。それじゃ、放送するから一旦切るね!』
そう言って電話は切られた。あとは、結果を信じて待つだけである。一度判決が下されたとしても、全校にあの音声が公表されれば判決が間違ってたのではと署名活動をして学校側に主張もできるかもしれないので、間に合うかはともかくやるべきなのだ。
そして、始まった放送は間に合った。堀北さんが抗議して判決が下されるのを先延ばしていてくれた結果だと。
自分は更なる保険を得るために、平田へと支給佐倉さんの連絡先とメールアドレスをくれないかとお願いする。クラスに関係する大事なことだと説明すると、普段自分が山内達のような問題行動を起こしていないからかあまり説明するまでもなく送ってくれた。
そして、放送が終われば音声越しでもわかるくらいにその場の雰囲気は変わった。証人が直接この場に来てないならあの証拠は証拠たり得ないと主張する坂本先生の声を聞く。
自分はそんな音声を聞きながらも、佐倉さんのスマホへと普段使わないサブのメールアドレスで何通も同じメールを送る。もし、電源がついていれば裁判中でもちらっとくらいには見てもらえるように。別にこれをしなくとも最終的にはこちらの全面敗訴にはなってはいなかっただろうが、念には念を込め、監視カメラで撮った動画を送ったのだ。
その結果、幸い、証人で他の参加者とは違う立場だった佐倉さんのスマホは電源がついていたようで、そして見てくれたらしい。
盗聴器から聞こえてくる音声はそのことを示し、そして、Dクラス側にも罰はあるがしかし、勝訴と言っても良い結果を勝ち取ったのだ。
終わりよければ全てよし。……といっても、原作乖離をどうこうしようと頑張って、それが逆効果となってしまったのだから、喜んでられないのだが。色々やってきたし仕方ないというか、そもそも今原作から思いっきり外れることなく進んでいるのが奇跡なわけで。
まぁ、その話は置いておき、自分は平田に佐倉さんの連絡先を至急欲した件は隠してもらうように説得しないといけないのだが。まぁ、証人としてやってもらわないといけないことがあって、でもこのことは審議に関わるから誰にも口外しないでほしいと説明しておくこととさる。
……よく考えれば最初から佐倉さんに証拠送りつけとけばどうにかなったのでは?五万ポイント無駄にしたのでは?……考えないものとする。あと、今回の件で明確にCクラスに目の敵にされそうだし、よう実ラジオの放送権を買った人の履歴をどうにかできないか生徒会長に聞くこととしよう。
審議後の電話で聞いた結果、貸し1と言われた。
その後、審議の結果が報告され、須藤無罪証明し隊グループは歓喜の雄叫びをあげた。さらにはクラスポイントもぶんどれたことで、須藤が正直どうなってもよかった生徒も勝利の雄叫びを上げた。
そして、その後の自分は帆波さんにカフェへと呼び出されていた。
席に座り、自分は開口一番机に額をつけ謝罪した。突然の依頼すみませんと。
「あ、謝らなくてもいいよ!?ただ、どういうことなのかなって気になっただけだから。あれがみんなの助けになったのなら私としては嬉しいし」
そう言われたので顔を上げる。帆波さんは善人だなと再認識する。
その後はカフェでコーヒーとかプリンをつまみながら話をした。まず、彼女のいくつかの疑問。なぜ急によう実ラジオをする必要があったのか。それに対しては本来想定していた証拠が裁判で機能しないことが急にわかり、代わりのものをすぐに届ける必要があったが、物理的距離があったので放送が1番早い手段であったこと、よう実ラジオなんておそらくこの学校史上初めてのことをやらかしたラジオなら裁判であっても注意を引けると思ったことを述べた。すると、彼女は納得してくれたが次の疑問も提示される。
『あの証拠の音声、どこで手に入れたの?』
である。当然の疑問だろう。Dクラス内を探して、Bクラスも協力し情報を募集して、それでも見つからなかったがなんとか佐倉さんがもっていると判明したのだ。それ以外の証拠がポンと自分から出てきたら疑問にも思うだろう。
自分はどのように言うか悩む。正直に言うべきか。取得した方法については簡単に話せるが、なぜその情報を早いうちに明かさなかったのかと問われれば正直答えられない。彼女はこちらを訝しむような目で見ているので、仕方なく情報を得た方法は多少ぼかしながら話した。特別棟にカメラがないことを利用して誰かが使用したりしないかなと思い、それで重要な情報を得られないかと思い事前に設置しておいたと。嘘はついていないが、須藤の暴力事件のために設置したとも言っていない。その言葉は自分が情報を集めてさまざまな推測をこれまで述べてきたからか信用してくれたらしい。そして当然、次の疑問が来た。
『なら、何でその証拠を前から出さなかったの?』
と。自分は困った。これを話そうとすれば原作だのを説明する必要がある。嘘で塗り固めるにしてもどのような嘘で塗り固めれば良いのだと。事前に考えておけばよかったと、えーと、あーと、じ、じつは〜、その、ねぇー?と時間を稼いでいると彼女はため息をつく。仲間の危機を救うものを意図的に出し渋っていたのではないかと失望されたかと思えば違った。
「嶺二くんがどういう考えだったのかはわからないけど、きっと嶺二くんなりの考えがあったんだと思うし、言えない内容だったら言わなくてもいいよ。私、嶺二くんのこと信頼してるから」
自分は感動した。そこまで信頼してもらえているなんて、と。
自分はそんな彼女に感謝しつつ、放送権分のポイントは来月まとめて払う旨を伝える。彼女は今回は断固として受け取らないと拒否してきた。なんやかんや押せばどうにかなる彼女が押しても意見を曲げない。
こちらが折れることとなり、せめて約束通りここは奢らせてというとそこは素直に奢らせてもらえた。
須藤無罪証明し隊はまたもや綾小路の部屋に集まり祝勝会をしていた。3バカや自分はなんも考えずに喜び騒ぐ。下手に勘繰られたりしたら嫌なので4バカになるのが1番得策と判断したのだ。実際、自分しか知らないが今回1番の戦犯は自分なのでバカと呼ばれようが仕方がない。
まぁ、もしかしたら自分が色々していたことはもう綾小路にはバレているかもしれないのだが。
審議の中でも佐倉さんが言っていたが、カメラが壊れた理由は紙袋マンこと自分にある。それで審議中の放送により放送された出所不明の証拠。おそらくその証拠の出所が紙袋マンだと判断するだろう。
仮に、佐倉があの夜の校舎の中紙袋マンの背丈などを正確に把握していて、それを綾小路に話していれば簡単に自分と結びつけ、そしてすぐに答えへと辿り着くことができる。綾小路はそういう男だ。
祝勝会の中、櫛田がよう実ラジオについて言及した。結局、あれはなんだったのかと。
須藤は感謝しかないと語り、堀北さんは今回は感謝するけれど信用はできないと言っていた。顔も知らない奴がしてる全校放送に対して信用もクソもないのでは?と思いつつコーラを飲み干す。綾小路は愉快犯か何かじゃないか?と言っている。原作知識で色々してる奴はある意味愉快犯だし、まぁそうだなと内心同意する。
よう実ラジオ、次はいつすることになるのか。夏休みは船だから放送権使えないし、しばらくできなさそうかなぁ。
5月時点クラスポ 7月クラスポイント
Aクラス 950 cp → 1014
Bクラス 800 cp → 856
Cクラス 590 cp → 564
Dクラス 130 cp → 200
クラスポイントは1桁部分に0以外が出てきましたが、プライベートポイントの表示は作者の都合で千ポイント単位で今後も考えます。
原作よりも1番成長しているのはおそらくBクラスですね。Dクラスにも頑張って欲しいところ。
てか、クラスポイントが変わると皆の行動も変わるやろうけどそこまで予測して書けない作者。どうしようかな。
おまけではどのルートが好き?
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Cクラス
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Bクラス
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Aクラス