【2年生編開始】新入生のみなさん!よう実ラジオのお時間です! 作:やさかみ
干支試験が開始された。
ざっくりの内容を先に説明しておこう。干支試験とは、12人が12の干支の名前を冠するそれぞれのチームにわかれ行っていくものだ。
チームの中には1人優待者と呼ばれるものがいて、優待者は1人だけ。
指定された時間に理由は言わないがギリギリに集合し、自己紹介や討論を重ねる。
このゲームの終わり方は四つ。
結果1 試験終了時に優待者のクラスメイトを除く全員が優待者を的中させる。チーム全体に50万プライペートポイント。優待者に100万プライベートポイント。
結果2 試験終了時に優待者のクラスメイトを除く誰かが優待者を的中しなかった場合、優待者に50万プライベートポイント。
結果3 試験終了までに優待者を告発、正解していた場合、告発したものに50万プライベートポイント、クラスに50クラスポイント。優待者のクラスは50クラスポイントを失う。
結果4 試験終了までに優待者を告発、不正解していた場合、告発したクラスは50クラスポイントを失い、優待者のクラスは50クラスポイント、優待者は50万プライベートポイントを得る。
これらだ。ポイントの増減だけ示したものも載せておく。
結果1 みんな50万pp優待者100万pp。
結果2 優待者に50万pp
結果3 優待者−50cp 告発者50万pp50cp
結果4 優待者50cp50万pp 告発者-50cp
人狼ゲームのように討論を重ね、信頼し、それぞれの結果へと導くのがこのゲームである。
このゲームで1番良い結果がどれかをどれを重視するかによる。まず、多数の幸せやプライベートポイントを重視するのであれば結果1。ひとクラスあたり150万プライベートポイントを獲得できる。
クラスポイントを望むなら結果3と4。高円寺のように早く終わらせたいなら同様に結果3と4。
メールで指定された時間、場所にメールできたのだが、自分は羊チームらしい。集まった人を見渡すが、知り合いとか自分が知ってる原作キャラとかが全くいない様子。
これどうすべきなのかなと思いながらも自己紹介を義務づけられているのでとりあえずしておく。
「佐原 嶺二です。趣味は読書とスポーツ。よろしくお願いします。」
入学式の日位のつまらない自己紹介を終える。
ちなみに、自分は優待者ではない。ちなみに、自分はすでにわかっているが優待者はCクラスの日村くんである。
この試験には法則がある。まず、ひとグループのメンバー全員をクラスの隔たりなく名前順に数字にする。そして、鼠を1として猪を12とした干支に対応する数字を設定する。名前順の数字がチーム名の干支数字と同じ奴が優待者である。
例えば、兎チームの場合は干支が4番なので、名前順が4番の軽井沢さんが優待者だ。
なので、自分はその気になれば今この瞬間にこの試合を終わらせられる。しかし、別にこの試験は結果3が1番だというわけでないのは先ほどに説明した通り。しかし、1番自分への利を得られる可能性が高いのも結果3。
結果1は魅力的ではあるが、ぶっちゃけ絶対裏切り者が出てくるので意味はない。
とりあえず対話拒否のAクラスは置いておいて人狼ゲームのテンションでやることとした。
「自分優待者でーす!結果4で終わらせたい方は自分を告発してねー。」
遠回しに自分が優待者じゃないこと宣言してんな?と周囲から視線が向けられる。このことを言う時、日村君を少し注視していたのだが、少しピクッとしていた。それもそうだろう、まさか自分が優待者だと思えば他の人が名乗り出たのだから。
流石に1回目で告発してくるような人はおらず、その場の討論はそのまま終わった。
まぁ、自分が真面目に心理戦に臨んでいる演出はできただろう。
正直、あの大胆な動きで微かな動揺を見せたからと告発しても良いのだが。流石に早計だろう。
プールで1人ぷかぷかういていればラジカセ囲んでヒャッハーしている集団がいた。そこの中心にいるのはまごうことなき龍園である。怖、近寄らんとこ。
この後どうしようかなと考えていれば平田から優待者かどうか確認のメールが来る。違うと送っておく。
平田に続いて帆波さんからも連絡が来る。どうやら、DクラスとBクラスで同盟を組みたいらしい。どんな同盟なのか聞けば、DクラスとBクラスで互いに結果3、もしくは結果4をするというものだ。
この場合、クラスポイントは互いに−と+があるので変動せず、50万プライベートポイントが3チーム分でそれぞれ150万プライベートポイントずつ得られる。この試験究極の保守策と言える。こちらはクラスポイントを減らすリスクを抑え、CクラスとAクラスからはぶんどることができる選択肢だ。
DクラスとBクラスの今の関係を考えれば敵対するのは得策ではない、だからこそのこの作戦。
帆波さんはどうかな?と聞いてきたので、自分としては賛成だけど、判断は堀北平田あたりに任せて。と返事をしておく。
DクラスとBクラスが繋がれば、法則なんかも早いうちに見つかるはずだ。Bクラスはすでに法則を探していて、Dクラスの情報も集めて勝負を決めるつもりかもしれない。
さらに、原作と異なる状況下でCクラスがAクラス以外も狙ってくる可能性を考えれば、この策はなかなかに良作と言えるだろう。
自分は龍園が特定からどれくらいの速度で告発するかわからないので、帆波さんに追加で『この作戦は日を立てずに早めにやった方がいい』とメールを送っておく。
帆波さんはわかった、ありがとう!と返事をした。
この策をDクラスは受けるだろうか。この策ではクラスポイントに変動はない。それはBクラスよりもDクラスにとって不利となる。なぜならダブルスコアでつけはなされているのに、クラスポイントを得られる機会をみすみす見逃すようなもの。
しかし、Bクラスとの協力体制を考えればこの策に応じる方が得策な気もする。
どうやら、その策は決まりそうになったがそこで問題発生。なんと高円寺が同盟結成前にBクラス優待者を指定したらしい。こうなってしまえば、Bクラス側はすでに同盟でもなく優待者を1人失っているので、互いに±を0にする公平な契約ではなくなってしまう。
もっとも、Dクラス側が先にやらかしたのだが。それなのにBクラスは譲歩したらしく、50万プライベートポイントをDクラスに渡すことで同盟に至ったらしい。早め早めにしようと言ったからか、2日目の朝早いうちに12のチーム中6のチームは終わった。
お前もう終わったんだってなぁ、羨ましいぞこんちくしょう。と清隆にもたれ掛かる。清隆は、お前はまだ優待者を見つけていないのか?と聞いてくるので、どうかな?と含みを持たせて返しておく。2回目の討論終わったくらいに指定してもいいんじゃないかなとは考えている。
清隆と遊んだり、レストランに行ったりする。この前食べられなかった分を食べようとする。見た感じAクラスの人もいるらしいが、前回のように絡まれたりはしない。目立つ行動をとっていないからだが。
それにしても、前回はなかったのに今回は音楽がラジカセから流れているらしい。スピーカーが壊れでもしたのだろうか。少しガビガビな音だし、まぁ故障の代用なら仕方ないとはいえ、正直無音の方が落ち着く。
そんな時だった。
『みなさーん!船上試験特別編、よう実ラジオのお時間でぇーす!』
……ほへ?
皆さんお待ちかね?なのかな?どうなのかな?
別によう実ラジオするの主人公じゃなくてもタイトル詐欺にはならないよね!ね!
おまけではどのルートが好き?
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Cクラス
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Bクラス
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Aクラス