【2年生編開始】新入生のみなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:やさかみ

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そういやバレンタインですね。だからって何かは書きませんけど。休日ってことで試しにいつもより2時間早く。


干支試験後半 よう実ラジオ?

『みなさーん!船上試験特別編、よう実ラジオのお時間でぇーす!』

 

 ……ほへ?

 

 先ほどまで音楽が流れていたラジカセから少しガビガビでノイズが混じっている音声が流れる。予定していないよう実ラジオが流れている。

 清隆はお前なんかしたのか?とこちらに目線を向けてきているが、自分は何もしていないので首を横に振る。帆波さんから自分が何かしたかとメールが来るが、何もしていないと返答しておく。冤罪もいいところである。

 

『今日は校内じゃないから放送できない代わりに、少し音がガビガビだけどラジカセから放送するんだぞ!』

 

 自分の周囲にも動揺が広がっている。そりゃ、1回目に秘密暴露、2回目に証拠爆撃としてしてきたので次何をやらかすのかと動揺するだろう。

 自分はやってないのになぜか流れているそれに動揺している。

 それの声は普段のよう実ラジオに似ているが、言ってしまえば似ているだけで全くの別物。しかし、これまでに2度放送で聞いただけの多くの人はあまり声のことを覚えていないだろうし、よほど記憶力や耳がいい人を除いて聞き分けができないだろう。

 ラジカセのガビガビ音も混じって余計にである。誰が放送しているのだろうか。

 

『この学校がただ人狼ゲームみたいなことするかと思ったのかな?ちっがいまーす!!馬鹿正直にやろうと考えれば痛い目見るんだぞ!』

 

 自分はこんなことやらかしそうな奴は誰かと思考する。しかし、その答えはすぐに到達した。どうせ龍園の奴だ。あのラジカセ、Cクラスが使ってたのと同じだし。レストランだけでなく船のいくつかの場所に仕掛けられていたので大体の場所に音声は届いているだろう。何を企んでいるのだろうか。

 

『なんとっ、この試験の優待者には法則があるんだぞ!みんな知ってたかなー?ふふん、なんとその法則、それは、十二支の漢字に由来するんだよ?奇数の干支チームは十二支の漢字の画数から2をひいたもの。偶数の干支は普通の漢字で、4の倍数は画数に1を足す。それを除く偶数の場合は1を引く。それで出た数字をチームメイトの名前順にあてはめれば、その人が優待者だよ。例えば鳥さんチームの鳥の画数は11だから、そこから1を引けば10、つまり!』

 

 全くの出鱈目じゃないか。清隆と見合わせ、これ違うよな目だけで話し合い頷きあう。

 

 その時だった。

 

 突然、1人の生徒が立ち上がり、スマホを触った。その瞬間

 【鳥チームは終了しました。今後、集まっていただく必要はございません。】

 

 そして、それは続いてきた。

 【猪チームは終了しました。今後、集まっていただく必要はございません。】

 【鼠チームは終了しました。今後、集まっていただく必要はございません。】

 

 近くで飯を食べていた葛城は焦った様子でスマホを開いていた。他のAクラスも慌てている。自クラスのばかり告発されていることに気づいているのだろう。

 自分が事前に調べていた各チームの優待者について集めたリストを見れば、今終わったチームは全て、Aクラスのチームだ。

 軽く、先ほどの法則で当てはめていけば、綺麗にAクラスの優待者には当てはまるようになっていた。

 

 その後に続く、虎のクラスの終了のアナウンス。

 自分はもういいかと羊チームの日村くんを告発し、羊チームの終了アナウンスも流れる。

 自分は確信していた。これは、あと数分とただずにこの試験は終わり、結果3か4のみになるということを。

 そして、その後に続くのは最後のアナウンス。

 

 【犬チームは終了しました。今後、集まっていただく必要はございません。】

 

 そのアナウンスによって、この特別試験は実質的な終わりを迎えた。

 

 『さてさて、それではみなさんさようなら!ようこそ!実力至上主義の教室へ!!』

 

 

 そして、偽のよう実ラジオは終わった。干支試験後半の動きは全て、よう実ラジオ、おそらくはCクラスの手によって制御されていた。まさか、他人によう実ラジオ使われるとは、使用権とか取れないだろうか。

 

 清隆がやられたなと言っている。自分もやられたと返す。帆波さんに多分Cクラスの奴らと送れば、私も同じ考えだったと返答が来る。

 

 あの放送では言われていた法則、確認してみれば、あれらはAクラスの優待者にのみ当てはまる法則だった。厳密には終了した辰チームにも当てはまっていたが。おそらくはAクラスに当てはまる法則を強引に作ったのだろう。

 この情報はただ聞くだけでは信用できないだろう、しかし、それをやったのが実績のあるよう実ラジオ。勘が良かったり思考できる人はこれが罠だと気づいたかもしれないが、全員ではない。

 その証拠として、葛城反応を見るに、ラジオに惑わされ、その法則に従い告発してしまった人もいるようだ。羊は自分が告発したので、誤告発をしたのは最大2人。特に、跡がないAクラス生は焦ったのだろう。

 仮に、最大で考えた場合、Aクラスは250クラスポイントを失い、Cクラスは自分の羊分を引いて200クラスポイントを得たこととなる。つまり、クラスポイントはこうなるわけだ。

 

 Aクラス 1084→834

 Bクラス 1081

 Cクラス 564→764

 Dクラス 450→500

 

 自動的に帆波クラスはAクラスになった計算である。そして、葛城クラスと龍園クラスの差は70。

 ……わーお。これ葛城派マジで終わりじゃん。

 

 

 

 

 

 結果発表の時間が来た。

 一つ一つのチームを言っていくのは面倒くさいので端的にポイント変動をまとめよう。今回はリーダー名表記をする。

     クラスポイント プライベートポイント

葛城クラス −250     0

一之瀬クラス 0      +100万

龍園クラス +200     +250万

堀北クラス +50      +250万

 Aクラスは最悪の最大値を引いていた。つまりは先ほどのクラスポイント表に更新である。

 つまり、帆波さんのクラスはAクラスに、葛城クラスBクラスに。しかも、Cクラスと70しか差がない。自分が羊チームにやってなければ、この試験だけで葛城クラスと龍園クラスまでもが入れ替わっていた可能性もあったわけだ。

 帆波さんに『やばくない?まぁAクラス昇格おめおめ』と送れば、『Cクラスの策だろうし、私たちのを勝手に使われたのもあって何だか釈然としないなぁ。』と返ってくる。

 

 それにしても、なんで龍園はこんなことをしたのだろうか。クラスポイントが欲しかったのはそうだろうが、わざわざよう実ラジオを使ったのはなぜか。普通に仕返しだろうか。よう実ラジオの信用をおとしめ、ヘイトを稼かぜたかったとか。

 ともかく、Aクラスが絶望的になったわけだが、それはAクラスだけではない。DクラスもBクラスに対して今回で150、総じて264もの差をつけられている。原作のこの時点での差はたしか280くらいだったので、僅かに差は縮まっているようだ。

 

 ともかく、この干支試験の勝者はCクラスと言えるだろう。最悪の敗者はAクラス、いや、元Aクラスである葛城クラス。今後は坂柳クラスと呼ぶことになりそうだが。

 

 

 

 そういえば、おそらくはボイスチェンジャーを使ってよう実ラジオの声に近づけていたのだろうが、もしかして伊吹があれを録音したのだろうか。……ギャップ萌え?




 干支のは鳥じゃなくて鶏だって?ほら……たまに簡略化して鳥って書いてること、なくない? 決して法則考えるのが面倒で強引に決めたとかではない。

 あと、羊チームに主人公が投票してなかったら下手したら龍園クラスがBクラスになっていたこと、クラスポイント計算時にまで気づいていなかった馬鹿は私です。

夏休み編終わったので、(葛城の妹へのプレゼント大作戦はまたいつか)次話は前に言った通りおまけを書きます。おまけと言っても佐原に対する各キャラの印象集ですけど。
放送権激安のはまたいつか書きます。

おまけではどのルートが好き?

  • Cクラス
  • Bクラス
  • Aクラス
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