【2年生編開始】新入生のみなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:やさかみ

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みなさん!おはようございます!なんと!今回もまだ終わりません。続きます。本編?……できれば次の次に書く。次で終わるかな…

自分でもこれこんな長くなるって思ってなかったんです。一話完結のおまけと思ってたんです。てか他のと同じように干支試験で終わっとけば
あとセリフを多用してるので助長です。




Aルート夏休み編2

 あの連絡から2日後。自分は坂柳と会合していた。

 

「ようこそいらっしゃいました佐原くん。どうぞ席におつきになってください」

「……」

「おや?お連れの方はいないようですが」

「話によってはくる」

「なるほど」

 

 自分は黙ったまま、警戒心をあらわにしたままに座る。この部屋内にいるのは3人のみ。自分、坂柳、神室の3人だ。本当は一対一がよかったのだが、こちらがしようとしていることを考えればこうしなければ公平でないと事前に指定した。

 なお、神室をしていしたのは美少女だからでなく万引きの証拠を自分も持っているからである。もっとも、証拠があるからと言って神室が坂柳を裏切るかは別として。向こうも証拠握ってるし、なんやかんや彼女もその立場を気に入ってそうだし。

 

「そのように警戒なされなくともよろしいのですよ?そうですね、緊張しているのでしたらお茶にでもしましょうか。神室さん?」

「はいはい」

 

 神室さんが紅茶と茶菓子を机に置く。

 

「どうぞお飲みになってください」

「相手に先に飲ませてから条件を後出しする戦法をする奴がいるから出さないことを先に約束して欲しい」

「おやおや、そんな恥知らずなことをする方が。よいですよ。それらを嗜んだとしても、私はそれをネタに強請ったりすることはありませんから」

 

 坂柳から確認をとり、口をつける。船で食べたお菓子見たいな高い味がする。

 

「今あなたがお食べになったものは2万ポイントで購入したもので」

「圧かけようとしてない?」

「そんなことはありませんよ?」

 

 やっぱり自分はこいつが苦手だと思いながらも紅茶を飲み切る。さっさと本題に入ろう。

 

「さて、あなたにはこれ以上長話も不要でしょう。メールでも述べた通り、私の派閥に入る気はありませんか?佐原くん」

「自分は坂柳さんに誘われるほどの人じゃないけど」

「謙遜はいけませんよ。あなたが無人島試験、そして干支試験で裏で葛城くんを支援していたことは存じてます。人伝に聞いただけですけど、あなたの行いはとても凡人にはできない芸当です。誇りに思ってください」

「そうですか」

 

 その内心ではきっと、自分という天才にはどのようにしても届きませんが。的な考えがあるに違いない。自分にとっての坂柳のイメージはそういうのである。

 

「さて、それでは返答をお聞かせもらえますか?」

「辞退します」

「おやおや、何か理由でも?よければお聞かせ願えないでしょうか」

「葛城さんにも言ったのですが、自分はあくまでもクラスが良くなることを願っているのであり、片方に肩入れする気はありません。葛城さんに手を貸していたのは、あの場には葛城さんしかおらずクラスを良くするためにそうするしかないと判断したからです。せめて合体するか片方になるかしてからお声をおかけください」

「なるほど。ならば話は早いですね。私の派閥に入りませんか?」

「話聞いてました?」

「えぇ、とても。私の派閥に入ってもらい、その力を行使していただければ私の派閥は躍進し、葛城くんを排除することでこのクラスは一丸となり良くなっていける。良い話だと思いませんか?」

「葛城に対しての妨害でクラスにダメージを与えそうなことを除けば」

「おや。しかし派閥争いならば多少は見過ごすべきではないでしょうか。あなたが入っていただければ、より少ないダメージでクラス一丸となれるのですよ?」

「だとしても断る。何を言われようが断る」

「そうですか。それは残念です」

 

 坂柳はそう言うが、まぁ断られることは最初からわかっていたのだろう。残念と感じているように全く見えない。

 

「なら、ひとつお聞きしたいのですが、葛城くんの派閥がなくなれば、私の派閥に入ってもらえると言うことでよろしいのですか?」

「条件による。あと、この条件があれば自分は葛城派が現存していようと尽くすことを約束してもいいと思ってる。」

「なるほど。その条件とはなんでしょう」

 

 何を考えているか読めない。そろそろ自分の話に持っていかなければ、確実にクラス生活が面倒臭いことになる。なので、自分は強引に話を紡がせてもらう。

 

「チェスをしてほしい。自分の友達にすごく強い人がいる。そんな友達よりも強い人相手なら、葛城さんに従うよりもクラスの利となると確信できるから」

「なるほど……あなたの友達ですか、事前にあなたがこちらに呼ばれそうな方は調べてあるのですが、どうやらあなたには椎名さんというご友人がいらっしゃるようですね。彼女は私から見てもとても優秀な方です。あなたがそのように考えることも納得ですね。」

 

 なぜか坂柳はひよりで確定しているらしい。的外れなその考えをしている坂柳は、まぁその勘違いはちょうど良いので訂正はまだしない。もうひとつ条件を追加し、そして彼女が了承してから明かそう。

 

「よいでしょう。その条件、うけま」

「まだ条件はある。チェスに負けたら一つ、聞いてほしいことがある」

「はい、なんでしょうか」

「葛城派とあまり争わないでほしいし、できれば停戦してほしい。手を取り合ってほしい」

「……なるほど。良いでしょう。佐原くんはよほど椎名さんのことを信頼していらっしゃるようですね。」

「……いったい、いつだれが対戦相手がひよりだと言った」

 

 坂柳の言質はとった。これで心置きなく自分が天才、坂柳と戦う上で勝つ方法を繰り出すことができる。言わなくともわかるだろう、対坂柳最終兵器。自分はメールでもう入ってきて良いと連絡する。

 

「はて、あなたと交友のある優秀な方はAクラスを除けば椎名さんくらいしか……そういえば一之瀬さんとも交流があったのでしたね。しかし、彼女はBクラスのリーダーですし、他クラスの一般生徒ならまだしもリーダーをこのAクラスの行く末を決める場に呼ぶのはどうかと思いますが。あぁ、もしかして神崎くんでしょうか。実は彼とはお父様のつながりで入学以前から知り合いでして。彼も違うようでしたらもしかして堀北生徒会長であったりするのでしょうか。流石に違うとは思いますけどね。彼も違うとなればあとあなたと交友のある方は……」

 

 勝手な憶測を述べまくる銀髪メスガキの発言を無視し、奴が来るのを待つ。あと、帆波でも隆二でも野生の生徒会長でもない。

 その後、数秒としたのち、扉は開いた。そして、現れたのは茶髪のナチュラルイケメン野郎。

 

「……ふふ、なるほど。まさか、彼でしたか。ふふ、謝罪しましょう佐原くん、正直なところ、私はあなたのことをみくびっていました。まさか、この場に彼を、綾小路くんを呼ぶとは。」

 

 そう、清隆である。

 

 

 

 

 

 時は遡る。坂柳とどう相対しようかと思考したが、自分がいくら原作知識を使ったところで彼女に勝ることはできないだろう。ならば葛城も巻き込むかと考えるがそれでも勝てない。

 ならば坂柳にそのまま従うか、しかしそうしたら面倒臭いことばかりさせられる気がする。

 そうこう考え、自分は坂柳にも勝る友達を頼ることとしたのだ。歯には歯を、眼には眼を、天才には天才を。

 自分は清隆に大事な話があると呼び出した。その場で清隆に頼みたいことがある、須藤の時の貸し1つで聞いてくれんやろかとお願いした。

 内容によると言われたので、お前に対して一方的に幼馴染感情を抱いてる自称天才のイかれた小娘をチェスでまかしてほしいとお願いしたのだ。そいつも清隆が白部屋のことは知っており、さらに言えばこの学校の理事長の娘であることも述べる。

 清隆は少し考えたのちに承諾してくれた。ただし、貸し以外にファミレスを奢ることを約束させられる。何気に行ったことがないらしい。勝ったらなと言っておいた。

 

 

 

「まぁ、俺はお前対策として嶺二に呼ばれてきたわけだ。」

「ふふ、なるほど……神室さん。良いと言うまで退室を願えますか?今から少々内密な話をしますので」

「は?あんた一人男二人に対して置いてけっての?」

「ふふ、心配感謝します。しかしご安心ください、このお二人はそんな野蛮な方々ではありませんので」

「はぁ、わかった」

 

 神室は外に出ていく。扉の閉まる音が鳴ると同時に神室を見送っていた坂柳はこちらへと視線を戻す。

 

「もしかして、嶺二くんは知っていたのですか?」

「なにを?」

「ふふ、誤魔化す必要はないでしょう、ホワイトルーム。彼がそこ出身であることを」

「知ってるけど。あと、お前がこいつと遊びたがってたことも」

「ふふ、なるほど、なるほど。本当に、私はあなたをみくびっていたようですね。感謝します、本来は後の特別試験で彼とやろうと考えてましたが、まさかこんなに早く、しかも彼とチェスで競える機会が来るとは」

「本当にお前は俺のこと知ってるのか」

「えぇ、もっとも、私が一方的にですけど。」

「なるほど。嶺二の言ってたことは正しかったわけだな」

「ふふ、彼は本当に私の予想を超えてきましたね。まさかそこまで知っているとは、いったい何者なのでしょうか。しかし、今はそんなことは良いでしょう」

 

 自分はいそいそと二人が話している間に百均で買ったチェス盤を展開していた。

 

「佐原くん。この場にそのようなものは不適です。こちらを使いましょう」

 

 そう言って高そうな装飾がつけられているチェス盤と駒が、自分がこのためにわざわざ買ってきた百均のチェスセットを薙ぎ払った。こいつやっぱり性格悪いな。

 

「さぁ、綾小路くん。やりましょうか」

「あぁ、お前に勝てば嶺二がファミレス奢ってくれるからな、本気を出させてもらう」

「……私と戦う理由は彼ですか。ふふ、では、私が勝ったら私が奢って差し上げましょう」

 

 坂柳の自分に対する霊圧が増加した。嫉妬してんじゃねぇよ。




続きます。ひとまずは次が最後でその次からはようやく本編の予定です。

チェス戦は書きません。断固として。書きません。作者はチェスのルールすら知りませんし。

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