【2年生編開始】新入生のみなさん!よう実ラジオのお時間です! 作:やさかみ
セリフ割合が多すぎると書き直す目的でおまけにしたものです。書き直していないのでセリフが多いです。またリメイクするかも
体育祭の2日後、皆が打ち上げにいく中予定があり自分はいけずにいた。自分がいけないことを知った清隆は寂しそうな目をしているが無視する。
自分は席を立ち上がり、約束した場所へと向かい、カラオケ室に入る。
「待っていたぞ、佐原 嶺二」
「早くないですか?まだ集合時間15分前ですよ?」
「同じ時間にカラオケに行けばないとは思うが勘繰られるかとも思ってな。少々早くこさせてもらった。」
「少々なんですか?……まぁいいですけど」
自分が会う約束をしていたのは堀北生徒会長である。今回は約束の上会うので野生ではない。
彼に呼ばれたのは体育祭の少し後、打ち上げに誘う少し前のこの日この時間に堀北生徒会長に呼び出されたのだ。
「なんですか話って」
「一応聞いておくが、前回と今後、お前たちが放送権を買った際の履歴を誤魔化すようにしたこと。あれは明確な貸しということでよかったのだな?」
「そすね」
「わかった。」
自分はカラオケ特有のボックスソファへと歌詞をおろし、くる途中で入れてきた混ぜ混ぜカオスドリンクに口をつける。なお、コーラとレモンと少量のカルピスなのでカオスには程遠い味だが。
自分は生徒会長がその貸しを使いたいのかと会長を見る。会長は自分が話を進めて欲しがっていることに気づいたようで口を開く。
「佐原、生徒会に入るつもりはないか?」
「貸しもあるんで一概にNOとは言いませんが、どうしてですか?以前聞いたような、自分が優秀で他にないものを持っている、とか、ただそういうの以外で何かありますよね?」
「わかっていたか。あぁ、俺がお前を入れたいと思っていることに理由はある。お前が優秀、それもそうだがその先の話だ。俺は、お前に南雲の対抗策となって欲しい。どういうことか言う必要はあるか?」
「ないですね。」
生徒会長の前では知らんぷりすればバレて逆効果になる気しかしないので素直に返す。
南雲 雅。以前帆波に生徒会入りを断られた話をしたときに理由に出てきた男。そろそろ交代となる現生徒会の副会長であり、そろそろ副を捨て去り生徒会長となる男。
金髪のイケメンで、女癖が悪く、女を道具として見ている側面がある。なお、女に限らず男も同様に道具と見ている。2年生はほぼ南雲の手に落ちていると言っても良く、性格が良いとは言えないが手腕や実力は相当にある実力者。
本人はこの実力至上主義の教室なんかよりも実力至上主義であり、この学校をより実力によるものに変えようとしている。実力のあるものの金魚の糞の雑魚は退学させ、実力のあるものは上位にいかせる。そういった方針を持っているのが南雲 雅。
堀北生徒会長は皆が退学せずに、とは言わなくともこれ以上退学者を増やすことを嫌っており、南雲がこのままその指針で進めることを好ましく思っていない。
南雲雅はそういう存在であったはず。
「その上で、お前の回答はどうだ?」
「NO、ですかね。自分、堀北生徒会長に見込まれるほどの男でもないんで南雲 雅の直接の支配下に入ったところで反抗の意思を見せれば潰されるのがオチです。やるにしたって放送するくらいがちょうどいいんですよ。最近は放送するネタがないんですけど」
「そうか。どうやらお前には自信がないらしい。まぁいいだろう。わかった。他にも聞きたいことがあるんだが良いか?」
「なんですか?」
丁寧に自分の心の底からの思いを発露して生徒会長は納得したらしい。これで話は終わりかとカオスドリンクを飲み切ろうとすれば、まだ話はあるようで止められる。
「綾小路 清隆という生徒は知っているな?」
「えぇ。まぁ」
「どういう関係だ?」
「友達ですけど」
「奴はどういう男だ?」
「清隆がどういう男か言われたら、負けず嫌いな奴ですかね」
「ふむ。君は彼に勝ったこと、負けたことはあるのか?」
「ありますよ?勝ったことも負けたことも。負けた事の方が多いですけど」
こいつ坂柳と同じ質問ばっかりしてくるな実は兄弟だったりしない?……あれの兄とか堀北生徒会長に悪いか。そもそも堀北生徒会長には彼に憧れる愛妹が既にいるし。
「では、彼は君や私に比べ、君が知る限り優秀か?」
「……そうですね。知ってるだけの自分は当然、何を基準にするかでも変わりますが、あなたよりも」
「……なるほどな。俺よりもか。そしてお前よりも。知っているだけとはどういう事だ?」
「いった通りです。自分は知ってるだけで、なんでもない凡人ですよ」
「ほう?これまでお前がしてきたこと、それが知っていたからのものだと?」
「はい。まぁ、何を知ってるかは言いませんけど。」
「そうか……わかった。」
そう言うと、会長は立ち上がる。自分の話に何か納得したのか満足げな顔をしている。
「良い話ができた。俺は帰るとしよう。この部屋を3時間はとっているからあとは好きにするといい」
「待ってください会長」
「む?」
カラオケルームのドアノブに手をかける会長を呼び止める。まだ話があるのだ。いつか話そうと思っていて、会長に呼ばれたからちょうど良いと考えていた話が。
「貸しについてですが」
「あぁ、そのことか。今回の話で貸しはなしにするから安心してもらっても」
「そうなんですか?いや、だとしても話は続くんですけど、自分が知ってることに南雲雅やあなたに関わることについてもあるんですけど、どうですか?」
「……なるほど。話を聞こう。」
会長は座り直す。先ほどまでも真剣な表情であったが、より真剣なものになった。自分がわざわざ引き止めたこと、既に貸しはなくなっていたが貸しに対する代わりとなる情報として提示しようとしたことということからこの情報を重要だと判断したのだろうか。
「端的にいったら一月にある混合合宿で」
「待て、なぜそれがあることを知っている、どうやって調べた」
「さっき知ってるって言いましたよね?それです。調べたわけじゃないです。まぁ話は続けます。そこで南雲があなたに点数だかスコアだかで勝負を仕掛けますが、実際は点数勝負ではなく三年Bクラスと協力して橘先輩を退学に追い込み俺の勝ちと宣言することが目的です。」
「……流石にこれまでのお前のことを考えてもそう易々と信用はできんな。」
「なら続きを。南雲と手を組んだBクラスは橘先輩のチームを意図的に退学ラインにもっていき、犠牲者選びで橘先輩を退学させます。一見Bクラスもダメージを負う自爆特攻に見えますがBクラスは南雲から2000万ポイント貰うので退学を取り消せて実質ノーダメージ。Aクラスは橘先輩を救うために2000万ポイントを使うダメージ。南雲先輩は2年生を牛耳っているので1クラスや個人で集めるのが難しい2000万ポイントでも集められますからね。それに対してAクラスは痛手を負うでしょう。」
「……」
「男女別れる試験だからこそ、あなたが気づけず手も出せないと南雲は目をつけたのでしょうね。この場合は目をつけたという過去形ではなく現在進行形の方が良いでしょうか」
「たしかに筋は通っている。だが、そこまで知っているお前なら男女でも話をできる場があることを」
「食堂ですか?おそらくそこがあっても無理ですよ。あなたが彼女の様子から違和感に気づくくらいはあるかもしれませんが。別に、橘先輩自身が南雲の作戦に気づかないとは言いません。彼女は無能ではないですし気づくでしょう。しかし、気づいた上で何かができる人かといえば違います。南雲の作戦に一人で立ち向かうことは無理でしょうし、その上で橘先輩はあなたに迷惑をかけたくないと考え助けを求めないでしょう。退学する思いでいると思いますが?」
「……わかった。全面的にとはいかないが、そのようなことがあった時のために事前から対策をしておくこととしよう。」
「はい」
「それで、お前はこのことを話してどうするつもりだ?」
「貸しを消化しようと思っていただけですけど、何かもらえるんなら欲しいですね。まぁ、もしかしたら仮称南雲事件なんて起きないかもしれませんが」
「そうか……もし、俺がお前の言っていたことが本当だったと確信したときにはなんでも一つことをきいてやろう、俺以外を巻き込むこと以外だったり限度はあるがな」
「ありがとうございます」
「話は以上か?」
「えぇ。ここまで聞いてくださりありがとうございました。ところで、せっかくですしこんな機会もうないかもしれませんし、カラオケやっていきません?予定も無かったらですけど。あと3時間もあるんでしょ?下級生との交流と思って、さぁ。みんなが打ち上げに行った中予定が入ってたんでいけなかったんですよ?こっちが先約でしたし文句はないですけど」
「……そうだな。一緒のタイミングで出て勘繰られるのを避けるために2時間で出るが、共に歌おうか」
その後、娯楽に興味なさそうなくせに99点を連発したりする堀北会長がいた。いつか橘先輩と連絡先を交換したらこの映像を送ることとしよう。堀北妹に送っても良いかもしれない。
2時間終わった後は打ち上げ終わった綾小路を呼び出し延長しながら歌い尽くした。執拗に自分以上の点数を出してきたことをここに明記しておく。
この話は多分、おまけなんで今後並び順を変更します。
おまけではどのルートが好き?
-
Cクラス
-
Bクラス
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Aクラス