【2年生編開始】新入生のみなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:やさかみ

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 椎名ひよりを本編でまともに描写した覚えがなかった件


誕生日

 あの後、とにかく色々知ってて知ってるからこそ、それにどうしようもなく縋ってしまっていると自分が言って相談を終えた。

 それで相談を終えた理由は、自分の中で相談できるほどに整理がついていなかったからである。またいつか悩みをまとめ、いつか帆波さんに相談することを約束してその場は解散となった。

 別に、帆波さんに相談を強制するような約束をする気はなかったのだが、帆波さんはなぜか自分の相談を聞きたいらしく、約束した。上目遣いにやられてさせられたとも言える。

 

 とりあえずは目先のペーパーシャッフルについて考えるかと気合を入れ直した。

 

 

 

 しかし、その前に一つやることがある。

 

 自分はある準備を進めていた。

 清隆の誕生日、10月20日への準備である。

 

 せっかく白部屋からでて一度目の誕生日なのだから祝わなくて何が友か。

 慣れないことをして失敗しながら、失敗したものの食えるものを神崎、須藤や帆波さん、愛里さんに食べてもらって感想を聞いていき、そして改善する。

 なにを作っているかといえば誕生日ケーキである。なお、カップケーキである。今の所の誕生日会参加メンバーはひよりと自分、そして主役の清隆の3人。

 ぶっちゃけ、自分が知る中で清隆が多少素を見せられるようなメンバーはこの二人だけなのだ。流石にひよりさんは白部屋のことは知らないが、清隆の異質さには気づいている。

 櫛田や堀北にも多少の素を見せられそうであるが、櫛田は美少女でも個人的なこの集まりにはあんま誘いたくないし、堀北はCクラスのひよりさんと反発しそう。

 ということでこの3人のいつもの読書メンバーである。

 なお、発案者は自分。清隆には当日夜8時から空けとけと言っている。一応サプライズなのだが、バレバレである。

 

 

 

 ――――

 

 

 しかし、期末テストが混ざってくるのも学生の大変なところ。さらにいえばこの学校は特殊ルール

 

 いつもの3バカのいる勉強会とは打って変わっての新しい勉強会メンバーを紹介しよう。

 

 ペアになったが苦手科目が揃ってしまった二人

 長谷部 波瑠加

 三宅 明人

 Dクラスに配属されたことにショックを受けていたモノの、この学校の判定基準が勉学のみでないことを実感した。なお、下の名前は家族を捨てた母のつけた名前だから呼ばれたくない男、幸村 輝彦

 説明無し 綾小路清隆

 自分の前なら清隆がいつもより実力を出すからと堀北さんに打ち込まれた自分、佐原 嶺二

 

 この5人でやっていく。なお、自分のペアは知らん奴であり、堀北の方の勉強会に参加している。同じクラスなので知ってはいるが、まぁ他人だ。向こうも自分に対して関わろうとしていないので、まぁペーパーシャッフルだけの関係となるので出てくることはない。

 

 

 その後は勉強して解散する。

 清隆は櫛田と退学をかけての話し合いをしている最中くらいのときに、自分は誕生日会の準備を進める。ひよりさんと折り紙の鎖飾りをつくったり、カップケーキの試作を作ったり、プレゼントを作ったり、買い物に行ったり。

 清隆の誕生日は明日。

 

 

 

 

 

 誕生日当日であっても勉強会はある。

 新メンバーで勉強をしており、その最中に長谷川さんが落としたカップが何者かの足によって踏んづけられた。まごうことなき龍園である。

 その奥にはひよりさんがいた。皆にバレないように目配せして誕生日会の準備なんてものはなかったように振る舞うことを伝える。

 龍園が真鍋のイジメを目撃した清隆と幸村のどちらかがDクラスの裏側で手を引く犯人ではないかと予測を立てたらしく、Cクラスの参謀であるひよりさんになにか違和感などがないかを見極めさせようとしているらしい。

 しかし、そんな龍園の作戦は意味なしていなかった。なぜならば、そもそも自分と清隆はすでにひよりさんの知り合いだからである。

 

「おや、嶺二くんに清隆くんじゃありませんか。お久しぶりです」

「久しぶり〜、何気に最近リアルで会ってなかったねー。期末終わったらまた読書会しよー」

「久しぶりだなひより」

「あ?なんだひより、こいつらお前の知り合いか?」

「はい。読書友達です」

 

 引っかかるところがないかを聞いたとしても、そもそもひよりさんとは何度も顔を合わせたことがあるので引っかかりようがない。

 清隆は嘘ではないが、自分とひよりさんは誕生日の準備であっているので久しぶりは嘘である。もっとも、半日会ってなければ久しぶりという人がいれば話は違うが。

 

「そうかよ。んじゃ、こっちに対してはなんかあるか?」

「さぁ、印象の薄い顔で、すぐ忘れそうです」

 

 天然なんだろうけど、なにげにひよりさんは毒舌である。悪意の全くこもっていないその言葉に幸村が苦虫を噛んだような顔をしている。怒るに怒れない様子だ。

 

 三宅が龍園に対してなんの用だと問い、龍園は挨拶だと述べて帰っていく。ひよりさんは先ほど潰された長谷川のカップの代わりにと新しいカップを渡し、期末テスト終わったら読書会をしましょうと言って帰って行った。

 

 その後、夕方にコンビニでアイスを食べ、幸村くんが輝彦の名前はうんぬんを話し、皆が下の名前呼びをすることとなった。幸村のことは父がつけようとしていた名前の啓誠と呼ぶこととなる。

 5人でグループを作りそうになった時に佐倉さん……下の名前で呼ぶこととなったので愛里さんが入ってきて6人となる。

 新 綾小路グループ結成である。

 

 

 ――――

 

 

 

 

 8時ちょうどに清隆に来るように指示をしておいた。

 自分とひよりさんは7時56分で互いに頷き、寮の室内で問題ない程度の音しかならないクラッカーを互いに手に持ち部屋の灯を消す。

 自部屋のドアが開けられ、清隆が入ってくるとともにで電灯をつけ、クラッカーを引っ張る。

 

「ハッピバースディ清隆」「清隆くん、誕生日おめでとうございます」

 

 初っ端からお祝いの言葉が同じじゃない上に、名前の前後が逆というハプニングが発生したがその後は淡々と進む。

 自分とひよりさんでつくり、二人して失敗したカップケーキ二つを清隆が食べ、ひよりさんが作った方は美味いと言い、自分が作った方をクソまずいと称する奴に襲い掛かろうとしてひよりさんに止められたりした。その後、まずいが嬉しかった、という清隆のなかなかみることのできない様子に怒りを鎮めた。

 その後、ひよりさんは新発売の本と手作りの布製ブックカバー。自分はボールペンとメモ帳、そして蝋引きをしたしおりを渡す。

 清隆は嬉しいのか嬉しくないのか、表情筋が発達していない顔をしているが、その無表情はきっと照れ隠しのようなものだと信じよう。

 

 それはそれとして、もうちょっと気づかれにくいようにサプライズをしろと文句を言われる。誕生日当日に予定空けとけ言われたら嫌でも察すると言われた。

 用意だけして本人来ないよが1番辛いんだから事前に予定空けてもらっておくのが1番だろと言い返しておく。

 なら自分も先に聞いとくと清隆は自分たちの誕生日をきく。ひよりさんは1月21日と答え、自分はどっちだっけと悩む。

 清隆は誕生日にどっちだっけもないだろと言うが、前世と今世のある自分には二つ誕生日があると言える。その中で今世がどっちかと言われれば迷ってしまう。見分けがつかないのだ。

 と言っても、どちらも日付は覚えておらず、前世は夏くらい、今世は冬か秋だったと記憶している。スマホを確認し、そして誕生日が一昨日10月18日であったことに気づく。

 清隆からはチョップを喰らい、ひよりさんからは『これしかありませんが、正式なものはいつか』と言われながら普段使いの押し花の栞を渡された。

 

 そうこうしてその場は解散となり、女子の階層に戻るひよりさんを見届ける。その後は部屋の片付けを行い、次の誕生日会用に飾りなどを保管しておくこととした。あと、誕生日会に見た目が合わないからと仏壇にかけておいた布を外す。




誕生日周辺の時系列は多少狂ってますけど気にしないで。
本来の誕生日は原作の椎名初対面イベントの前だった気もする。


今日は7時に投稿があるぜよ。実は11時40分くらいに一回誤投稿したぜよ。

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