【2年生編開始】新入生のみなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:やさかみ

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投稿2日ほど休みました。毎日投稿は本編で終わったのですぅ。


一之瀬クラスルート3学期上

一之瀬クラスルート

 冬休み明けての混合合宿。

 自分は神崎と同じ班で活動していた。夜間に先輩と会ったりはしたが、それ以外に特段何かがあったわけでもなく順調に進む。

 坐禅も問題なく、身体能力も知能もさして問題のない佐原はその能力を遺憾なく発揮していた。初期の彼とは実際の能力も違うが、精神性も大きく変わっているのである。

 

 そして、班は退学ラインを余裕で上回る。男女ともに退学ラインを下回った学年はなく。混合合宿では見事退学者0を記録した。

 

 

 

 

 そして、佐原は一之瀬さんと隆二を自部屋に呼び出す。

 

「前々から言ってたけど、噂がそろそろ広げられると思う。一応事前確認。一之瀬さん、坂柳さんから宣戦布告されたりした?」

「うん。されたよ」

「そっか。なら、やっぱり噂は広げられそうだね」

 

 混合合宿終わって少し経ったくらいの時期に噂が広められる可能性が高いとはすでに告げてある。よって、先にクラス内では明かしてある。帆波さんのメンタルケアは継続して行っており、過去に関してはすでに向き合えている様子だ。

 

「できれば事前に止められればよかったのだが、良い案が思いつかないかったな」

「そだね。そもそもどうやって止めるかもだし、事前に止めたら坂柳がどうするかがわからなかったりしたし、帆波さんには悪いけど」

 

 事前から噂を広げられるのをそもそも止めることができないかという話し合いはした。その結果止める方法はある、となったのだが止めること自体はできてもその後がどうなるか不明ということでその計画は頓挫になっている。

 

「ううん。私もいい機会だと思ってたし。私の過去はBクラスのリーダーとして明確な弱点になる、Bクラスのみんなには混合合宿の後に明かしたけど、それでもクラス外の人たちにはBクラスへの武器として使われる可能性はある。それなら、使われるってわかってる時に使われた方が対処もできるでしょ?」

「まぁ帆波さん本人がそう言うならいいけど」

「無理をするくらいなら素直に言ってくれ」

 

 まぁ、帆波さんがいうこともただしい。

 クラスのリーダーの不祥事、それは格好の的となる。一之瀬さんの過去は明確な犯罪行為である。その過去は一之瀬さん、ひいてはBクラスの明確な弱点となり得る。

 これが仮に、龍園の過去が犯罪を犯したとかなら特に武器にはなり得ない。なぜなら、龍園は犯罪を犯したことで精神を病む精神性でもなければ元から不良というイメージの強い龍園ではやっぱりかとしかならないからである。

 一之瀬さんは他クラスにも広まるほどに優しく真面目な良い子ちゃんである。犯罪というものに心を病む性格でもある。故に弱点となる。

 その弱点を対処できる時に対処しておく方が良いというのは確かにそうだ。

 

「あはは、今は私の過去よりも、それでみんなに迷惑かけちゃうことのほうが辛いかな。その、私の過去のせいで厄介なことになっちゃってごめんね?」

「謝られる理由はないけど、素直に受け入れとくね」

「一之瀬が謝るどうりはないな」

 

 帆波さんは過去をすでに克服している。メンタルケアの途中で少し病み状態になっててんやわんやしたりした。

 自分の部屋でメンタルケアしてたことも幾度かあり、隆二に仏壇について聞かれフラッシュバックしたり、帆波さんの母性をふんだんに味わうことになったりもした。役得であったことを明記しておく。

 

 

 

 

 

 

 そして、噂が広め始められた。事実無根のものから、嘘はついていないが事実とも言い切れない内容のものも。Bクラス内には混乱をしないように事前に伝えてある。

 過去のことは事前に知っているとはいえ、混乱しないとも言い切れない。内容にではなく内容を無容易に明かされたことについて。

 事前に教えたのは帆波さんの意向と当時の混乱を抑えるためである。しかし、それの弊害はクラス内の誰かがそんな噂を出したのではないかと言う疑り合い。

 よって、隆二にはすでに主犯も情報源もある程度把握しており、クラス内ではない、対応は考えている最中なのでクラス内を疑ったりはしないようにと言ってもらっておいたのだ。

 

 噂はより広く苛烈になっている。

 自分や隆二は帆波さんに結構付き添っている。やはり少し辛さはあるようだ。自身の過去は克服できようと、言われのない悪口をそんなにやられ続ければ疲労もするだろう。

 

 そして、手紙が投入された。一之瀬帆波は、犯罪者である。ぶっちゃけ、これ自体はそこまで嫌なものではない。本人が克服してるし、それどころかここでその手札を切らせられたのは好ましいとも言える。

 

 それはそれとして帆波さんは休んでいる。休む理由はメンタルの安定のためということもあるし、単純に平気なままでいれば坂柳に疑問に思われるかもしれないと言う理由である。

 せっかくの機会なのでズル休みを覚えて不真面目覚えてみたらー?とか言って隆二に叩かれつつ休んでもらった。

 

 

 そして、放課後。自分は一之瀬さんの部屋の前にいた。なぜ、中にも入らず中途半端に前にいたのか、それは。

 

「やぁ、偶然じゃないか綾小路くん」

「偶然だな。お前も一之瀬へのお見舞いか?」

「その帰りとでも言っておこうかな?とりあえず、君と少し話したいことがあるんだけど、いい?あ、お見舞いの品買ってきてもらって悪いし普通にお見舞いはしてく?」

「……わかった。あと、お前からみてお見舞いは必要そうか?」

「別に」

「そうか。なら、わざわざ俺が行く必要はないだろう」

 

 そう。目的はこの件を本来解決した人物、綾小路清隆である。

 自分はそのまま自部屋の方に案内した。

 

「お茶とコーヒー、どれがいい?それともココア?」

「……」

 

 綾小路がジトーッとした目を向けてきている。

 

「警戒しなくても、敵対のつもりは皆無。それどころか、自分は協力したいとも思ってるよ」

「一之瀬の件にか?」

「ううん、君と坂柳の件」

「……」

「そんな警戒しなくても……なんで知ってるかって言われたら……まぁ自分も神室の万引きの件を知ってるって言っておこうかな?」

「神室はお前の差金か?」

「それは坂柳だね。自分は神室に行動の命令自体は下してないから。」

 

 自分が今回、綾小路に接触したその目的、それは綾小路に原作通りに噂を止めてもらうためである。なら合わなければいいではないかと思うかもしれないが、帆波さんがすでに立ち直っていたりすることに違和感抱かれるかもしれないと言う懸念である。

 違和感抱かれて変に思われるくらいなら最初から明かしてしまいお願いしておけという考えだ。なお、綾小路のことを帆波さんや隆二には伝えていない。

 

 その後は取引したりした。自分が提示したのはBクラスによる綾小路と坂柳の決戦の舞台設立の協力。具体的に言えばいつか試験でどのクラスが競うかとなったときにDクラスとAクラスが競うようにBクラスは協力すると言うことである。

 綾小路はその代わり、一之瀬さんにある噂を止めてほしいというお願い。本人がやることは変わらない、帆波への精神ケアをしなくても良くなった分楽になったくらいだと言って了承した。

 

 

 

 そして、帆波さんの噂騒ぎは終了する。すでに帆波さんが過去を克服したとアピールするために教室内で過去を明かすというイベントもこなしおわる。

 

 これにてそこそこ長らくやってきた帆波さんの過去対策は終了である。

 

 帆波さんの過去から始まった帆波さん隆二自分白波さんで形成された対策会議は解散かと思っていれば帆波さんの意向により対策会議という名称ではなくなったが継続になった。




なんと、続きます。まぁ、なにげにおまけ投票で一番になってたしね。

冬休みまでのおまけ どれが好き?

  • 龍園クラス
  • 一之瀬クラス
  • 坂柳クラス
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