【2年生編開始】新入生のみなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:やさかみ

72 / 75
正直、佐原のカップケーキ作りはテンションで書いたものだったのでここまで物語に関わってくるとは思ってなかったですね。


カップケーキ屋

2

 帆波のクラスは交流会を通して結構ペアを組めたらしい。今回は勝ちを狙わずに一年生からの信頼を高めることを目的としているらしく、学力B以上が多いことを活かして点数が低い一年生の子たちと多く組んでいるとか。

 だからDクラスの子たちと多く組むと思っていたらしい。実際は宝泉の策略によって交流会には誰一人来なかったのだが。

 相変わらず帆波は優しいことで。この学校はその優しさは利用されるだけだというのに。新入生だけに絞っても宝泉なんてめちゃくちゃやりそうなやつがいるし。同学年と上学年も含めればその数は更に多く。

 

 帆波にDクラスの現状とかを事細かく話す。すでに龍園くんのような体制がDクラス内で築かれていることに帆波は驚いていた。

 更に、宝泉が龍園にも警戒されている相手であり、単純に、策略が介さないタイプの喧嘩の場合は龍園も山田アルベルトも敵わないだろう。あと策略もあるし外道戦法も普通に使うと話せば、顔を渋くしていた。

 帆波は外道なことにも対抗することには決めたが、それはそれとして龍園みたいなのが増えたことを好ましくは思わないらしい。そりゃそうである。帆波は清隆みたいにライバルポジが欲しいとかいう心情はしていないのだ。

 

 一応、ないとは思うが帆波には何かあった時のために防犯ブザーとかを渡しておく。自分呼び出し機能、通信機能、録音機能、位置情報機能が付いている小さいのにいろいろある特注品だ。作成者は博士である。

 技術はあるが基本ポイント枯渇気味の博士とその技術が欲しくポイントが大量の自分、両者Win-Winの良い取引だった。博士のことなので変な機能がついてないかは確認済みである。プールで盗撮してた奴だし。

 清隆も軽井沢用に購入していた。

 

 宝泉が帆波に強引な暴力的な方法をとることはないと思うが、もしもの場合である。まぁ、宝泉が帆波にそんな手段取ることはないとは思うが。宝泉に関わらず。

 ついでに他の親しい人にも渡しておいた。使われる機会はないほうがいいのだが。

 

 まぁ、宝泉とか対策にと渡してまわったが、仮に自分が宝泉と真正面から向かい合ったら勝てるかどうか、ぶっちゃけわからん。

 山田アルベルトや龍園、彼らと真正面からぶつかるだけなら勝てるという確信がある。これに関しては清隆のお墨付きである。

 しなし、宝泉の実力は自分にとっても清隆にとっても不明。清隆以下なことは確定だが、一説には堀北会長にも勝てるというではないか、知らんけど。なので、自分が宝泉に勝てるかのお墨付きはもらっていないのだ。

 

 卒業する前の堀北会長とやりあえるくらいには自分も強くなったものの。更に春休みは強化週間にあてたので更に強くなっているものの……清隆には勝ててないけど。明らかに清隆が強くなってるし。

 まぁ、清隆の習得していた枯葉消力とかを習得したので最悪それ使うが。清隆は更なる架空武術会得してるけど。いつか水上走りも会得するのではなかろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝、八神くんが櫛田さんと再会(?)を繰り広げていた。櫛田が本当に八神のことを覚えていたのなら賞賛に値する。

 全校生徒の名前とか髪型とか覚えてたりするなんて演技とはいえまさに完璧美少女……そのように褒め称えておこう。本当に覚えていたのなら。覚えていたのなら。

 まぁ、櫛田さんが心の底から八神くんのこと覚えてるなんて言ったら病院を勧めることになるのだが。だって存在しない記憶だし。

 

 

 

 

 

  カップケーキの噂を聞きつけてか料理部に誘われたりしたが、全て断りつつ売る。案外反響があったようで多めに作ったものがなくなっている。新入生向けのもだったが、2年Bクラスの面々も購入していっていた。あとひよりも。ちなみに、教師に許可はとっている。

 

 閉店閉店と簡易屋台、といっても折りたたみテーブルに布被せただけのやつを畳んでいれば、赤髪ツインテールメスガキ崇拝者こと天沢が買いに来ていた。売り切れなので自分が後で食べるように残しておいた見た目もあまり良くない奴でも良いかと聞いて渡しておいた。

 目の前で食べて目を輝かせていた。

 

「おいしい、綾小路先輩から貰ったカップケーキ、本当に佐原先輩が作ったものだったんですか」

「おや、清隆を知ってるの?」

「えぇ、料理を作ってもらうことになっているので……ところで、あなたは綾小路先輩とどういう関係で?」

「親友」

「親友、ですか。なるほど」

 

 なんだろうこいつ、ほんのりと昔の有栖の気配がする。あの清隆の親友?烏滸がましい。みたいな気配。

 まぁ、清隆に対し勝手に幼馴染感情とか抱いてた有栖。そして清隆の遥かなる実力に対して勝手に信仰じみたものを抱いてる天沢。それの質は違うものでも自分に抱くものは変わらないのかもしれない。

 流石にあの頃の有栖よりはマシだと思うが。あの頃の有栖と違って情もあるし。

 

「君は清隆とはどんな関係なの?」

「うーん、そうですね……料理人?」

「そういえば料理作ってもらえるって言ってたね。なんでそうなったかは知らないけど」

「須藤先輩のパートナーになるので、その報酬ですかね?私、料理上手な男の人が大好きなんですよ〜」

 

 料理上手な男の人が好き。宝泉の計画に使うペティングナイフを清隆に買わせるための方便の言葉。

 

「なるほど。あいつ、料理が趣味だし納得。でも、深入りしないことを勧めるよ。あいつもう彼女いるし」

「へぇ、綾小路先輩って彼女さんがいるんですかぁ。カップケーキありがとうございます♪また食べにきますから〜」

「……」

 

 また食べにくるは方便か、それともマジで食べにくるのが目的か。自分としては後者なら嬉しいが、おそらくは自分を清隆に対する利用手段にできるか見定めるための方便だろう。

 清隆を退学させるために自分を出汁にでも使う気だろうか。あいや、もしかしたら清隆の親友に相応しいのか見極めるためかもしれない。知らんけど。

 

 天沢が去っていくのを見届ける。清隆が知らないうちに歪な想い抱いてきてる娘、しかもその二人ともメスガキ。清隆は数奇な運命でも持っているのだろうか、実際、清隆主人公だし持ってるか。

 

 それにしても、そろそろ自分は金髪と話をしないといけないのだが、どのように話をつけるべきか。やはり無人島試験の件を利用するのが1番確実だろうか。悩みどころである。




作者、すでに七瀬が推しになっている件。

清隆が枯葉消力習得してたこと覚えてる人どんくらいいるのかなー。この話で突然覚えたわけじゃないわですねぇ。

一年生編終わりおまけアンケート3/27

  • 坂柳クラスルート
  • 一之瀬クラスルート
  • 龍園クラスルート
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。