【2年生編開始】新入生のみなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:やさかみ

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約一週間ぶり〜


交渉現場

 金髪と話したり一年Cクラスの2人と話たり有栖や真澄と勉強会したりしながら過ごしたある日。

 なぜか一年と二年のDクラス同士がどうするかの交渉に自分も呼ばれた。そのせいで堀北さんから宝泉に何かしてないかと睨まれたのだが、宝泉には何もしていない。

 そう言っても、自分がどこからともなく他所の重要人物と関係を持っていた前科によって信じてはもらえなかった。実際、七瀬とは関係を持っているので反論はできないわけだが。

 七瀬さんとカップケーキ売ってる時に知り合ったことを話しておくとまた勝手に知らないところで関係を作ってとジト目向けられた。

 自分は交渉相手にお近づきの記しにとカップケーキならぬクッキーを渡しておく。七瀬さんは受け取ってくれたが宝泉には握りつぶされたうえで返された。怒りはしないがこんにゃろう。

 

「一つ聞きたいのだけど、なんで今回、佐原くんを指定したのかしら」

「あ?話す必要あんのか?」

「当然よ。これまで彼が取引に参加したこともなかったでしょう。それに二年Dクラスの重要人物というわけでもないわ。何が目的?」

「さぁな。なんでもいいだろ」

 

 ぜってぇ清隆関係だろう。

 それにしたって、月城理事代理は自分のことをどのように伝えたのか。親友?友人?月城理事代理はホワイトルームのことや綾小路のことを知っている。綾小路にそんな存在ができると本当に思うだろうか。

 他者とは何か違う接し方をされているということくらいは映像記録からわかっているのかもしれない。

 もしくは、友達や親友かはともかくとして、清隆に他者とはまた違う接し方をされている自分が手を出された時に清隆はどのように動くかを観察するためかもしれない。

 

 綾小路パパがホワイトルーム生を送ってきたのは別に清隆を退学させるためではない。逆にパパからとったら退学されたら困るくらいだ。

 それはなぜか、清隆はホワイトルームの最高傑作である。もし、他のホワイトルーム生が入ってきて、本当に退学させられた場合。この学校の生活を送ることで清隆はホワイトルームにいた頃よりも弱体化したことになる。

 簡潔にまとめれば、ホワイトルーム生は清隆パパによって派遣された、清隆の実力がおちていないかをチェックする刺客に過ぎないわけだ。

 

 そこに、感情などそう言った不要なものを得ていないかを確かめるために自分を出汁に使う予定なのだろうか。所詮根拠も理論も何もないことだが。

 

 無駄な思考を回していれば交渉決裂。ポイントを払わなきゃ協力する気のない宝泉と、対等な立場での協力を求める堀北さん。交渉決裂ねと出ていく彼女らについていく。

 

 

 その後ろをおい待てよ200万払うなら協力してやるからと宝泉らはついてくる。堀北さんがその提案を蹴り続け、ようやく折れた宝泉に案内され監視カメラのない倉庫街へと辿り着く。

 そしてつり上げられし300万払えの交渉。

 

 拒否して帰ろうとする堀北さんに蹴りを入れようとして庇う須藤。宝泉はそのままの流れで蹴り上げた足を地面につけ、自分の方へと駆け出してくる宝泉。

 

「え、自分?」

 

 自分を呼び出した理由。それは想像していた通りだろう。清隆がクラスメイトを傷つけられた結果、ナイフで宝泉を切りつけたという偽装を行う原作の計画。そこのクラスメイト欄に自分を追加する形。

 しかし、くるにしても須藤とやってからくると思っていたのだが。

 

 腕に巻き付けておいてあるトレーニング用重り布で宝泉の最初の拳を受け止め後方に下がる。

 

 ここで自分がこいつと戦うメリットはなんだろうか。ないのなら逃亡も視野に入れている。勝てないことはない、素の実力はともかくとして、こっちは煙玉、虫除けスプレー、爆音防犯ブザーなどなどを保有しているので勝利自体は可能である。

 まぁ、重りつけたままなのでせっかくの枯葉消力はできないのだが。

 しかし、ここで勝利すれば確実に警戒対象に追加される。更には清隆が刺されにいくシーンも発生しない。

 

 どちらにせよ追撃を腹に巻いてる重り布とかで受け止めたりしているので手遅れかもしれないが。

 

「お前、なんか服の下にあんだろ」

「筋トレで重りを少々」

「はっ、おもりだ?どうりでテメェの芯を殴った手応えがねぇわけだ。腕、腹、他にはどこに巻いてる?まぁ関係ねぇ、頭をやればいいだけだ」

 

 そこからは基本的に頭を狙ってきていた。重り布巻いてるの防御力はますが相手の攻撃への対応は少々遅くなるので外してきた方が良かったか。

 しかし、対処可能な範囲ではある。相手が本気でないことも関わっているだろうが。この程度なら素手でも制圧することはできそうか。実際に勝つかは別として。

 そう考えていれば須藤が隣から乱入してきたことにより戦闘は須藤に代わられる。

 守ってくれたのだろうか。

 自分は須藤のたたかいをみながら巻いていた重りを外す。その間に須藤が負けていた。

 

「ボディガードにしては佐原の方がよっぽどつえぇじゃねぇか?あぁ?」

 

 須藤の頭の横を踏みつけつつ、宝泉は清隆を見ている。宝泉が自分を殴りつけたことに苛立った様子などはない。そのことに宝泉は一瞬期待外れとでも言いたげな目をしたが、それなら普通に堀北と自分をボコしてから清隆に迫ろうとこちらにきていた。

 変なこと考えてたせいで須藤がやられてしまった。

 どうせ、何があっても呼び出されたカラオケの近くの無カメラ領域にはカメラをこっそり仕掛けたので録画はできている。それに、自分自身小型カメラは起動している。この暴力行為だけで十分交渉材料とはなるだろう。

 

 堀北さんが前に出ようとするのを手でせいして前に出る。

 

「はっ、次はお前か?さっき防戦で粘ってたが、そっちから来るってんなら大歓迎だぜぇ!」

 

 中腰になり構える。宝泉の右拳をおもいっきり顔にくらいながら、ふらーっと体をその拳の勢いに乗ったまま傾け、その勢いのままに足を突き上げ横腹に打ち込む。少し怯んだようにも見えたが左拳で脇腹を打った自分の片足を掴む。

 自分は掴まれる直前に力を抜き、体を地面に寄せ、掴まり投げられそうになると共に体を捻り、宝泉の腰に手を伸ばす。そして、宝泉の体そのものは掴めずに投げ飛ばされる。

 

 受け身を取りながらぐるぐると転がり。体勢を整える。宝泉のポケットから抜き取ったものを、手から離さないようにしつつ。




無人島試験の内容見てから今後の内容書いた方がいい気がしてきたので更新がさらに遅くなります。

少し早いですが別クラスルートについて何か投稿するかもしれません。なんだったらおまけクラスルートの方を試験的に先に書くかも。最新話かと思わせておまけかとかがあるけどそのときはごめんね?

一年生編終わりおまけアンケート3/27

  • 坂柳クラスルート
  • 一之瀬クラスルート
  • 龍園クラスルート
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