"アビドス高等学校・対策委員会部室"
《累視点》
昨日借金を返済できた私は、アビドスに対策委員会の皆に報告するために来ていた。すると、セリカを除いたメンバーが来ていた。
累「おはよう、皆。ちゃんとお金は出したから安心してね。」
ホシノ「…うん。ありがとうね、先生。」
シロコ「ん、ありがとう…セリカにも後で伝えておく」
ノノミ「…私としては、ちょっと複雑な気持ちですが…これで皆、安心して此処で過ごせます!」
アヤネ「本当に…感謝してもしきれません…!何とお礼をしたら…!」
累「…大丈夫だよ、皆。それに、感謝したいのはこっちだよ。」
その時、空が暗くなる。ホシノ達も困惑している。
…これは、確か"帳"!でも何故!?使えるのは現状呪力のある私だけだ。呪霊もそこまでの知能がない筈…!
"少し前のアビドス高等学校から少し離れた場所"
??「さて…便利屋の子達が来る前に少し戦力を削るとしよう。」
謎の男が何処からか、異形の怪物…"呪霊"を放つ。
??「全く…取り込むのに苦労したよ。海外の呪霊は弱いと思ったのに…海外は広いわ、君は強いわ…」
男が愚痴を言っていると呪霊の声が響く
呪霊「俺は貴様に感謝しているぞ。ホルスとまた闘えるのだからな…!!」
呪霊はそう言うと、砂嵐を発生させる。
??「じゃ、後はよろしくね。」
男はそう言って立ち去る。
"現在、アビドス高等学校"
《累視点》
帳が降りてから、砂嵐が巻き起こり、強大な呪力が放たれる。
ホシノ「何が起きてるの…?」
シロコ「!…皆、気をつけて!何か来てる…!」
??「ホルス…!ホルスは何処だああぁぁ!!」
累「何が起きているんだ…!皆は此処で待機、私が戻って来なかったら逃げて…!」
鵺を召喚し、声の方向へ行く。
声に近づくにつれ、肌と眼で呪力を感じる。そして声の主の目の前に来た。
…その姿は正しく"異形"。2足で立ち人間に近いが頭がウマで、体には紋様があり、何らかの動物の尻尾がある。
呪霊「ホルスではないか…。だが、闘う前の慣らしとしよう」
累「…参ったな、コレ。完全に特級呪霊だ。(この砂嵐は…コイツの仕業か!コイツは誰かをホルスと言っている…?だが)…悪いが、生徒を傷つけようとする奴を死んでも通さない!脱兎!」
私は脱兎を召喚した瞬間に本体を影に入れ、銃を取り出す。
…その瞬間、辺り一面に嫌な空気が充満する。
呪霊「…この程度の式神が、俺の視界を塞ぐな。目障りだ。死ね」
次に見たのは胸から飛び散る私の鮮血と、脱兎の分身達が呪力を帯びた砂嵐で粉々になっていく光景だった。
呪霊「少々手加減したつもりが、貴様は弱いな。…次はホルスの番だ。待っていろ、その体をバラバラに引き裂いて「おい」!?」
声を掛けたのは、死んだ筈の累だった。その手には"カード"が握られている。
呪霊「(コイツ…!死の間際に覚醒したか…!)」
累?「…誰が弱いって?しょうがねえなぁ。"俺"のフルパワー見せてやるよ。耐えろよ?」
カードを使った瞬間、累は両拳を上下向きを合わせ…
累「布留部…由良由良…八握剣異戒神将『魔虚羅』」
累の背後に、方陣を持った巨大な白い怪物が現れる。
魔虚羅。歴代の十種影法術師の中で誰1人調伏できなかった最強の式神。だが、今の累は"大人のカード"の効果により調伏した状態で召喚された。
呪霊「クソッ…!何だよコイツ…!(あの手の剣は俺を一撃で殺せる…!)く、来るな…!」
呪霊が再度、砂嵐による攻撃をする。魔虚羅はそれを喰らうが…
"ガコンッ"と方陣を回転させ、体の損傷を回復させる。そして歩を進める。
呪霊「ひいぃ…!?く、来るな…!」
また攻撃するも、効いていない。
すると生き延びたいのか、命乞いを始める。
呪霊「もう貴方の生徒を襲いません…!なのでお願いします!術式を解いてください…!」
累「あ?…何言ってるか聞き取れねえけど耳障りだし、この砂嵐も目障りだからムカついて来た…だから死ね」
呪霊「そ、そんな…!ああ!やってやる!
領域展開
その領域内はピラミッド型の構造物があり、常に砂嵐と雷があちこちで起こっている。魔虚羅と俺もその攻撃を受けてしまう。
呪霊「はははっ!これで貴様らもお終いだあぁ!"ガコンッ!"…は?」
あれ?なんか俺も攻撃受けなくなった。まあ、良いか。
累「今度は俺が来てやるから待ってろ」
俺は呪霊に接近し、拳に呪力を篭める。
累「『黒閃』!」
次に膝に呪力を篭める。
累「『黒閃』!」
よろめいてる呪霊に全呪力を篭めた拳で殴る。
累「『黒っ閃』!!!うおおぉぉぉ!!らあぁ!!」
黒閃の勢いをそのまま拳に乗せて殴る。すると、呪霊の領域が砕ける。
呪霊「(負けて死ぬのか…?この俺が…ホルスと闘う事なく…?そんなのは認めん…!!!)」
『認められるかああぁぁ!!ホルスウウウゥゥゥ!!!何処だああぁぁ!!』
呪霊が霧散しながら叫ぶ。
累「最期までうるせえ奴だ。最早あきれ…ん?」
砂嵐の勢いが更に強まり、雷が落ち始める。
この時、呪霊ーー否『セト』の霧散した呪力が何かに向かっていく
空からあまりにも莫大な呪力が現れる。
"××の領域"
??「…これは…小生の勝ちです!!このゲームの攻略には先生が鍵でした!これにより特級仮想怨霊『神格セト』が顕現します!」
"アビドス砂漠"
そこに2人の大人が話していた。
??「クックック…。これはこれは、恐ろしい事になりましたね。」
??「地下生活者が動かなくても、あのセトを使えばセトの憤怒と融合して顕現してしまうとは…。呼び出した私もここまで予測できなかったね。」
??「どうします?"夏油"さん。このまま見続けますか?」
額に縫い目がある和服の男ーー『夏油傑』が黒スーツの異形の問いに答える。
夏油「いや、私は見続けるよ。あのセトは私1人でも倒せるか怪しいけど…先生が使っていたあの"カード"あれにはもう一つ効果があると思うんだ」
??「ほう。それが見れたら私達は退避としましょうか」
"アビドス砂漠"
《累視点》
翼を持った異形の巨人が降り立つ。
セト「…五条累、こうして俺を本物の神にしてくれた事、感謝しよう。」
累「…そうだな。俺の力がないと神になれない呪霊だった頃と大違いに変わったな。」
俺はポケットにまた手を掛けようとする。
セト「させると思ったか?」
すると高密度の嵐による斬撃が飛ぶ。
累「チッ!…だが取れた!」
"大人のカードを使う。"
すると、空から光が落ちて来て…
??「あれ?傑達は?あっれー!悠仁じゃん!どうしたの!?」
??「五条先生?偽物じゃない…本物?」
フードを深く被った男と白髪目隠しの見た事ある人が来た。
累「悟さん…?何でここに…」
五条「え…累…?確かお前、あの時、死んだ筈…」
セト「…貴様ら、神の前で堂々と無駄話か。耳障りだ。万死に値する」
今回はここまでです。