【2018年5月上旬 京都・某家】
今現在私は…
??「何でお前が生きとるんや…」
累「チッ…久しいですね…"直哉"さん」
人生で最も再会したくない男と、鉢合わせてしまった。
【数日前 アビドス高等学校・医務室】
セトとの戦いから1日が経ち、今は療養中だ。
ここで何度か思う事は…
累「私、弱すぎる…」
そう、弱すぎる事についてだ。
セトと戦う時は、大人のカードを使って調伏済みで出しただけだし、なんならその後は悟さんと悠仁さんに任せて何もしてない。
累「…私も、強くならないと。でも銃だけじゃ調伏出来ないし…近接戦闘…呪具!」
そうだ!前に聞いた事がある。禪院家には強力な呪具が沢山あると。
累「一番欲しい物…『天の逆鉾』と『釈魂刀』、最低でも『游雲』かな」
セトの様に強い呪霊に対してもこの3つの呪具は有効だ。
1番の不安要素は…
累「どうやっていくんだろう…」
どうやって禪院家に行くかだ。
私は直哉に殺されて此処に来た。…死んでみるしかないのか?
累「…駄目だ。リスクがデカすぎる…此処に来た時に見た…電車…!駅に行ってみよう」
【D.U地区・駅構内】
累「あった…。一つだけ呪力が篭っている改札が…」
明らかに呪力が溢れんばかりに漏れている改札口を見つけた。
早速、交通電子マネーを使って通ろうとするが…
"ピピピピ!"
と言う音と共にいつの間にか改札から離されていた。
累「駄目なのか…。そう言えば…あの呪力、何かに似ている…?」
ポケットの中を弄り、一枚のカードを出す。
累「これだ…。"大人のカード"…。」
近づけて、タッチしてみると…
"ピッ!"
累「…行けるんだ」
駅のホームに行くと、そこには電車が待機していた。
中に入ってみる事にした。
累「…中には、誰もいないのか」
席に座ると電車が動き出す。
すると、誰かから声を掛けられた。
??「隣、失礼するよ」
その声は不思議と落ち着く様な、女性の声だった。
累「ああ、はい、どう…ぞってええ!?」
その声の主は呪霊と人間が混じった存在だった。
??「ああ…すまない、驚かせてしまったね。私の名は"天元"。訳あってこの姿だが気にしなくても良いさ」
天元…。聞いた事がある。確か…奈良時代から活動していて、結界術によって呪霊の発生を抑えているんだっけ。
累「…天元様の様な方が何故私の所に?」
天元「私は君の出自に興味があってね。君は自分の親を知っているかい?」
累「…え?う〜ん…。父との記憶は一切ありません。母は、父と離婚してからは、一心に愛情を注いでくれました。…確か、父が禅院家の人間で母が五条家の人間でしたよね?」
天元「そうさ。君の父親…"禪院甚爾"は1990年に禅院家を一度出て行き、その際に五条家の人間から爪弾きにされていた君の母と出会ったんだ」
天元様が続ける。
天元「結婚した甚爾は性を"五条"に変え、1991年に君が生まれたんだ。だが、甚爾は何を思ったのか離婚、禅院家に帰ったんだ。」
私は疑問に思った事を口にする。
累「何故、父は離婚したんですか?」
天元「さあね。私も人の心までは読めない。だが、私の推測では、君の体質である六眼を禅院家に狙われるリスクを回避する為だろう。あの家は当主争いが絶えない場所だからね。万が一だろう」
天元様が続ける
天元「…本来、六眼は同時に1つしか存在出来ないと私は思っていたんだ。だが、因果の外に出た人間がこの世界のルールを無理やり超えたんだ!私は君の事を監視する事にしたさ。だが2000年代に入りとある"少女"と縛りを結んだ」
縛りの内容は
1.五条累が瀕死の重傷を負った場合、キヴォトスへ転送する。
2.五条累はキヴォトスと元の世界の行き来を可能にする。
3.呪具を五条累と"こちら"側に来たキヴォトスの生徒に渡す。
4.五条累に"先生"と言う役職にする。
…この4つらしい。
累「…1.の内容、私は瀕死ではなく死んだと思ったんですが…違うんですか?」
天元「禪院直哉により、私も死んだと思ったが君は無意識に反転術式を使い息が僅かにあったんだ。私達はその間にキヴォトスへ君を運んだ…もうそろそろで着くみたいだね。最後に東京都立呪術高等専門学校の1年生"伏黒恵"に会っておきなさい。君の腹違いの弟だからね」
累「伏黒恵…。はい、分かりました。…色々とご説明頂きありがとうございました」
天元「…気を付けて行きなさい」
【京都駅】
気づいたら京都駅にいた。
累「今は2018年なのか…私が直哉に殺されかけたのが2006年の6月13日だから…11年ぐらい未来か」
…っと、今はそんな事してる暇は無いね。直ぐに禅院家にむかわないと
親の命日
甚爾…2006年6月11日 五条悟に敗北
累の母…2006年6月12日 直哉の襲撃により死亡
甚爾は未成年で子供を作ったと言う設定にしました。甚爾ファンの皆様申し訳ございません。