気がついたら禪院直哉だったので好き勝手させてもらいます 作:黙々睦模目
ちょっと昨日のうちに投稿しようと…
思ってたんですけど…
急用で深夜3時半まで作業してたのでちょっと今回はいつもより誤字多いと思います。申し訳ないです
僕と儀降の間は静寂に包まれていた
そして儀降が僕に…
向ける視線に腹が立つ
まるでどこか見透かしている様でもあり
どこか悲しそうな目を向けてくる
イライラする…
本当に僕をわかっているなら…
そんな視線を向けないでくれ…
わかっているなら僕の邪魔をしないでくれよ…
…そんな僕の心の叫びは届くわけがない
そして僕は静寂を切り裂く
「残念やったな…儀降。俺がいなかったらお前が次の宗主やったのになぁ〜…」
「……」
だが儀降は喋らない
それでも僕は続ける
「なんや?図星か?ほんと惨めやな〜…宗主に認められなかったのがそんなに悔しいか?…儀降。」
そして僕は冷たく言うとやっと儀降の口が開く
「…兄者。私にはそんな事、別にいいんだ…」
「お前俺を兄者と呼ぶな。俺はもう雲嶽山やない『禪院直哉』や。お前ら雲嶽山と一緒にするな」
「兄者…!待ってくれ!私達を…!」
それ以上いわないでくれよ…
「私と儀玄を突き放そうとしないでくれ!」
そんなのわかってるよ…
「今ならまだ間に合う…!」
間に合わないんだよ…
「例え私も雲嶽山を去ることになっても!」
やめくれよ…
「昔みたいに路地裏で暮らした時みたいに!」
戻れるなら戻りたいよ…
「お願いだ…兄者…」
すると儀降は僕に抱きついた…
本当に僕は…諦めていいのだろうか
「もう…やめてくれ…もういいんだ…兄者」
…本当にもういいのだろうか
「私は…!兄者!貴方の事が…好きなんだ…!」
このまま儀降に身を預けてもいいのだろうか…
「わた、私と…!やり直そうよ…!」
『『ダメや』』
そして僕は儀降を抱き締める
「…っ!兄者…!」
すると儀降は喜びを見せる
…ごめんよ、儀降
「ッ…!あ、兄者…」
そして僕は隠し持っていた注射器を
儀降に突き刺した
そして中に入っている薬剤を流し込んだ
すると儀降は崩れ落ちた
「それは麻痺毒や…俺を見つけられない距離まで行った頃に効果が切れるやろ…」
すると儀降は絶望した表情を見せる
「あ、あぁ…!あぁ…!」
麻痺して口が回らないのだろう…
…ごめん。儀降…僕は止まらないよ
「これで俺を止める事…出来るわけないやろ。」
そして僕は師匠…宗主の元にある
『青冥剣』を回収する
だが体が痺れているのに
…儀降は僕に向かって手を伸ばす
その手を僕は片膝をつけ手を掴む
本当は無視したかった…
だけどできなかった
すると予想してなかったのか
儀降は目を見開く
そんな彼女を無視して僕は口を開く
「…俺だってこんな事したくあらへんよ。…でもな儀降こうしないとあかんのや。…わかってくれとは言わへん。…儀降。多分…俺、お前の事好きやったわ…じゃあな儀降…そしてすまんな」
そして僕は儀降の手を突き放し…
その場を歩き去る
「あぁ…あぁ…!」
そんな彼女の声にもならない叫びを無視して
僕は誰もいない雲嶽山の中を歩き
正門まで向かう
外は雨が降っていた…
そして僕に雨が降り注ぐ
そんな僕の目から雨水が落ちる
僕は正門から雲嶽山を出て…
『全てを捨ててここまでようやく…辿り着いた』
『青冥剣』も手に入った
『投射呪法』もほぼマスターしたと言ってもいい
それに雲嶽山の修行で術法も手に入れた
もうこれで準備は終わった
後はあの時を待つだけ
『メイフラワー』にはもう伝えてその後の事は任せた
『ヘーリオス』も…
『カローレ・アルナ』もう手遅れな為
他の者達も…もう無理だと判断した
防衛軍も…TOPSも…全部ダメだ…
あれはもう根本から腐っている…
メイフラワーも信用できるかわからない…
防衛軍とTOPSが力を付けるより
…よっぽどマシだ
もう迷わない…
例え…家族…お父さんとお母さん…兄に…友達
お父さんの優しい親心…
お母さんのご飯…
兄との喧嘩…
友達との遊び…
過去の思い出…
全てを忘れる覚悟も…
記憶も捨てる準備もできた…
もういい…
僕はもう決めたんだから…
「…なんでこんな時に限って…こんなに雨が強いんや…ほんと…俺には運がないなぁ…」
儀降視点…
「…最後はお前か!儀降…」
「兄者…」
私が亡くなった師匠の部屋で待っていると
兄者が師匠の部屋の扉を開けて入ってきた
彼の顔をまじまじと見るのは久しぶりだと思う
まじまじと見たのは2年前の病院以来だと思う…
あの時も異様な雰囲気だったのが…
更に濃くなっている…
そんな姿はどこか…悲しく…
生気を感じなかった。
足取りも悪い
そんな状態でも彼からは何も感じなかった
怒りを感じ始めているのは見えるが
それよりも悲しみの方が強く感じる…
すると静寂に嫌気が差したのか
兄者の口が開かれた
「残念やったな…儀降。俺がいなかったらお前が次の宗主やったのになぁ〜…」
「……」
多分…私を挑発したいんだと思う
彼は私に斬り掛かって来てほしいのだろう…
その方が楽だから…
話し合うのは彼にとって不利なのだろう
彼には私への情もあるから…
だから…
彼は私に一番楽な方法を選んでほしいんだと思う…
そして彼は続ける
「なんや?図星か?ほんと惨めやな〜…宗主に認められなかったのがそんなに悔しいか?…儀降。」
私は…宗主になんてなりたくない…
「…兄者。私にはそんな事、別にいいんだ…」
宗主になるより…兄者と一緒にいたい…
「お前俺を兄者と呼ぶな。俺はもう雲嶽山やない『禪院直哉』や。お前ら雲嶽山と一緒にするな」
なんでそんなに私達を引き離したいの…
「兄者…!待ってくれ!私達を…!」
なんでいつも1人になろうとするの…
「私と儀玄を突き放そうとしないでくれ!」
私は貴方と一緒にいたいのに…
「今ならまだ間に合う…!」
1人で何もかも背負わないでよ…
「例え私も雲嶽山を去ることになっても!」
私も連れて行ってよ…
「昔みたいに路地裏で暮らした時みたいに!」
あの時みたいに私を…
「お願いだ…兄者…」
連れて行ってよ…
「もう…やめてくれ…もういいんだ…兄者」
もう苦しまないでよ…
私は…私は…私は…
「私は…!兄者!貴方の事が…好きなんだ…!」
昔から貴方の背中が眩しかった…
いつも私達を連れて前を走ってくれた貴方が…
…今度は私が…私が…
「わた、私と…!やり直そうよ…!」
彼を連れて前を走りたい
そして私は彼に抱きついた
私を選んでくれるか…わからない…
でも私を選んでほしい…
すると彼は私を強く抱き締めてくれた
「…っ!兄者…!」
私は嬉しかった…!
彼は私を選んでくれたのだと…
でもそんな期待はすぐ裏切られてしまった…
私の首元に衝撃が走った
「ッ…!あ、兄者…」
それは注射器だった
そして彼はなにか薬剤を私へ注入した
すると私は体の自由を徐々に失う
そして私はその場に崩れ落ち…
彼が口を開く
「それは麻痺毒や…俺を見つけられない距離まで行った頃に効果が切れるやろ…」
私は悲しかった…私では彼を止められない
「あ、あぁ…!あぁ…!」
(お願い…待って…兄者…)
でも私は麻痺している所為か口が回らない…
…それを聞いた彼は止まらない
「これで俺を止める事…出来るわけないやろ。」
そして彼は師匠…宗主の元にある
『青冥剣』を回収した
そしてその場を去ろうとする
私はそんな彼に向かって手を伸ばす
(お願い…待って…待ってよ…兄者…!)
そんな彼に手を伸ばす
すると彼は片膝をつき
私の伸ばした手を握った
「…俺だってこんな事したくあらへんよ。」
そんなの…貴方を見ればわかるよ…
「…でもな儀降…こうしないとあかんのや。」
そんな事言わないで…
「…わかってくれとは言わへん。」
じゃあ…言わないでよ…
「…儀降。多分…俺…お前の事好きやったわ…」
ッ!あぁ…!待って…!待ってよ直哉!
「…じゃあな儀降…そしてすまんな」
そして彼は私の手を突き放した
「あぁ…あぁ…!あぁぁぁ…!」
(待って…!お願い…!直哉!直哉ぁぁぁ!)
そして彼はふらふらとした足取りではなく
覚悟を決めた様に…
素早くその場を去った
結局私はなにもできなかったんだ…
2回目になりますが
今回はいつもより長くなってしましました。
本当は昨日のうちに投稿しようと…
思ってたんですけど…
急用で深夜3時半まで作業してたのでちょっと今回はいつもより誤字多いと思います。申し訳ないです
誤字報告あれば直しますのでよろしくお願いします