気がついたら禪院直哉だったので好き勝手させてもらいます   作:黙々睦模目

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12 ビデオ屋

『あの未曾有のホロウ災害から11年…』

 

 とテレビから聞こえてくる

 

 『あの未曾有の災害から皆様の為に散っていった英雄達の事を私達は忘れてはいけません。』

 

 最近はあの『旧都陥落』から11年目だからか

 

 テレビの番組ほとんどが

 

 同じ話題で埋め尽くされている

 

 『私達を先導しエリー都を再建した『メイフラワー家』市民を救助し続けた『騎士』と防衛軍彼らの死を厭わない働きにより私達は今日まて生き抜く事が出来たのです』

 

 『騎士』とはあのホロウ災害の際に…

 

 ホロウが拡大し続ける中ホロウに飛び込み、

 

 手に持つ刀身が歪んだ剣で

 

 多くの人々をホロウから救い

 

 ホロウの進行を想定より…

 

 5時間も遅らせたと言う

 

 だが…そんな彼でもホロウから戻ってこなかった。

 

 …らしい実際誰も騎士の素顔は見ていないと言う

 

 インターノットでも噂だけで

 

 本当はいないんじゃないか?

 

 と言われているが

 

 英雄に助けられた人達からの

 

 強烈な嵐に吹き飛ばされると言われている

 

 するとテレビの話題が変わる

 

 『続きましては…雲嶽山のお尋ね者禪院直哉の搜索願いについてです。彼は失踪してから12年。市政は彼の搜索を進め続けています。』

 

 禪院直哉…修行者の集まる雲嶽山のお尋ね者

 

 雲嶽山の秘宝とも言える青冥剣を奪い逃亡した

 

 その懸賞金はなんと『10億ディニー』

 

 有益な情報だけでも100万ディニーと言う

 

 何故なら…

 

 『禪院直哉…新エリー都市政からの発表では彼は現在最もあの未曾有のホロウ災害の真相を知る唯一の人物であり彼の身柄を抑える事ができれば我々はあのホロウ災害の真相を知ることができるでしょう…!善良なる市民の皆様。市政、防衛軍、治安局、TOPS、HIAはいつでも情報をお待ちしております。』

 

 そう禪院直哉はあのホロウ災害の真相を知る唯一の人物であると言われているのだ

 

 そして僕は自分の横にある

 

 テレビのリモコンを持ち

 

 テレビのリモコンを前に出し

 

 テレビを消した。

 

 そしたら僕の顔がテレビに反射した

 

 僕の名前はアキラ

 

 六分街で妹のリンと一緒にビデオ屋を経営している

 

 その裏ではホロウの案内人…

 

 プロキシとして

 

 パエトーンとしてホロウに潜っている

 

 今の時刻は朝で

 

 僕は昨日、ソファーで寝落ちしていた

 

 すると後ろにいたリンが僕に話し掛けてくる

 

 「ねぇお兄ちゃん本当に禪院直哉って人生きてると思う?私はもう生きてないと思うな〜12年も誰も見つからないって相当だと思うんだよね〜」

 

 確かに僕もそう思う

 

 12年も一人で誰にも気づかれずに

 

 生きていけるとは思わない

 

 「確かに僕もそう思わないな…」

 

 雲嶽山と市政も何故生きているのは当たり前と

 

 しているのだろうか

 

 すると僕達の会話に待ったが入る

 

 『否定。禪院直哉は生きていると思われます』

 

 「え?『Fairy』知ってるの?」

 

 『Fairy』僕達が邪兎屋との依頼の際に

 

 出会ったAIだ

 

 それから僕達のH.D.Dシステムに居座っている

 

 正直まだ謎の多い…

 

 でも実力は折り紙付きだ

 

 でも…Fairyのおかげで依頼の速度は向上した

 

 だけど…

 

 電気代がFairyが来てから3倍…

 

 いや…『5倍』となったのが痛い

 

 むしろ赤字と言ってもいい…

 

 だがら少しでも今はお金が欲しい

 

 「Fairyその禪院直哉が生きている理由は?」

 

 『まず禪院直哉名義の端末は11年前から反応があり、位置情報が1時的ですがオンになっている場合があり、その際治安局が確保しようと包囲網を敷き確保しようと動きました。ですが包囲網は突破され、そのまま逃げられてしまいました。これは禪院直哉の挑発であり彼はよく治安局に喧嘩を仕掛けています。ですがその際に治安局員のスタッフのボディカメラから禪院直哉の顔が1フレームだけ観測されていました。その画像と手配書に合わせると適合しました。その為禪院直哉は生存している事は確定しました』

 

 するとリンの口が開く

 

 「ちなみに…それ調べたのいつ…?」

 

 『マスターと助手2号が話し始めた際に調べました』

 

 …バイバイ僕達の電気代、

 

 「まぁ…そうだよね…」

 

 もう諦めるしかないな…

 

 すると僕達のいるスタッフルーム…

 

 工房のドアが叩かれる

 

 「店長さんいるかな〜?」

 

 それは見知った常連客の声だった

 

 「あ!はい!今行くね〜!」

 

 そして僕もリンの後を追う

 

 そして扉を開け、店内を確認する

 

 既にリンと会話している常連客…

 

 『直人』さんがいた

 

 髪は白髪、つり目で切れ長な顔立ちをしている

 

 よくこの店を利用してくれるVIP…

 

 いやVVIPと言えるだろう

 

 「いつもありがとう〜ここはいつも品揃えがいいね」

 

 「いつも借りに来てくれてありがとう〜!」

 

 「僕見るのは好きなんだけど置く場所がないからこうして気軽に借りれるのは助かるよ」

 

 「いやいや〜こちらこそいつも利用してくれてたすかってるんだよ!最近は赤字続きでさ〜…」

 

 流石にそれを言っちゃぁ…

 

 「へぇ〜意外だね僕結構借りてると思うけど?」

 

 「最近…出費が重なっちゃったんだよね〜…」

 

 「ふ〜ん」

 

 流石にお客さんにそこまで言うのはまずいと思い

 

 僕が待ったをかける

 

 「こら…リン流石にお客さんに話すことじゃないよ」

 

 するとリンは片手で頭をかく

 

 「えへへ〜…つい口が勝手に〜…」

 

 「まったく…」

 

 すると直人さんが口を開く

 

 「そんなにお金に困ってるならいいよ。ちょっとスマホ貸してね〜…」

 

 すると直人さんが僕のスマホをさらりと奪う

 

 「「えぇ!?」」

 

 僕とリンが驚いているのを無視して

 

 直人さんはスマホを僕達に返したい

 

 「口座確認して」

 

 「え…?口座…?」

 

 そして僕達はスマホを覗き込み

 

 口座を確認すると…

 

 0が2つつ増えていた

 

 僕達の口座は伏せるが数百万はある

 

 その光景に呆然とすると

 

 リンが口を開く

 

 「えぇ〜!?嘘!?直人さんってそんな大金ポンッと出せるの!?私達の口座にあるのどれくらいだと思ってるの!?」

 

 「ビデオ屋なくなると困るからいいよそれくらい」

 

 それくらいじゃない…

 

 「いや…流石にこんな大金…いくらなんでも…」

 

 「いいよあっても僕あんまり使わないし…それより前見たかったビデオ入荷してるね〜仕事が早い後コレも観たいから探してほしいな〜」

 

 …まさにVVIPだ。

 

 まさか…あんな大金をポンッと出せるとは

 

 末恐ろしい…

 

 一体何者なんだ…

 

 そして彼は何もなかった様に店を出ていった

 

 「本当にあの人何者なんだろ〜?正直嫁に入ってもいい気がしてき…「絶対許さないよ」…はいはい…怖いよ…」

 

 可愛い妹をそんな金がある男なんかに…

 

 いや…でもいい気がしてきた

 

 正直今のままじゃ経営にも影響が出るかもしれないし

 

 安定した経営なら…

 

 あり…かも…

 

 やっぱ!ダメ!ダメだ!

 

 するとリンが顔を膨らませる

 

 「もぉ〜冗談なのにまにうけないでよ〜」

 

 「あははは…ごめんごめん…」

 

 そして僕達はスタッフルームへ戻った

 

 ………

 

 

 六分街の新聞屋で新聞を買い

 

 新聞に目を通しながらビデオ屋を眺めて

 

 なにかを待っている『直人』がいた

 

 「そろそろかな〜…」

 

 すると邪兎屋のメンバーがぞろぞろと入って行く

 

 そのメンバーが中に入って行くのを確認した

 

 一人銀髪の子はそんな彼の視線が合う

 

 だがそれを無視して中へ入っていった

 

 「…これならストーリー通りだね。ならぱっぱと隠れ家に帰るかな〜…多分荒らされてるだろうし。お返ししないと…」

 

 そして直人…もとい禪院直哉は踵を返した。

 

 「もう一人の僕はストーリー通りになるのを望んでたから…あんまり変わらないように動かないとダメなんだけど…今回は仕方ないって事で…」

 

 そして直哉が路地裏に入った途端その場から

 

 …姿を消した

 





 今回は長文多めで読みにくかったら申し訳ないです
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