気がついたら禪院直哉だったので好き勝手させてもらいます   作:黙々睦模目

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 手が止まったり、データ消えたり…、

 色々大変でした…

 辛い…


28 衛非地区

 アキラ視点…

 

 

 直哉さんがいなくなって半月が経過した…

 

 直哉さんがいなくなってから様々な事が起きた

 

 レイヴンロック家は…、

 

 なんと『直人グループ』と治安局と共に

 

 家宅捜索が行われ、

 

 讃頌会との繋がりが露呈し、

 

 あっという間にレイヴンロック家の力は崩れ去った

 

 関係者は全て処罰された

 

 そして、市長の協力もあり…

 

 なし崩し的にヒューゴさんが当主になった

 

 直人グループとは仲が良いらしく

 

 市長からも支援を受けながら、

 

 立て直す事になるらしい

 

 …そしてディナは、

 

 自らをエーテリアスに変え…、

 

 ビビアンのおかげで倒す事ができたが、

 

 ビビアンに重度の侵蝕を受け、

 

 いつエーテリアスになっても…

 

 おかしくない状態だったが

 

 僕のインプラントのおかげで

 

 ビビアンの侵蝕症状は消え、

 

 助かったみたいだ…

 

 この僕の目にあるインプラントは…

 

 一体どんな力が隠されているのだろうか…

 

「お兄ちゃ〜ん! 着いたよ〜!」

 

 僕を呼ぶリンの声を聞いて

 

 僕は意識を現実に戻した

 

「あ…、あぁもう着いたのか」

 

 すると儀玄さんが口を開く

 

「あぁここが…『衛非地区』だ」

 

 僕は儀玄師匠の衛非地区を案内されながら

 

 雲嶽山の拠点、適当観に向かう

 

 旧都陥落の際…、

 

 本山の地は売り渡そうとしたそうだけど…

 

 TOPSの間に、『直人グループ』が入り、

 

 最終的に直人グループが競り落とした

 

 雲嶽山が勢力を取り戻すと、

 

 快く競り落とした土地を譲り渡し、

 

 雲嶽山が衛非地区に戻る後押しとなった

 

 そして、雲嶽山を支持していた住民達の

 

 直人グループへの評価も上がり、TOPSと日々

 

 経済戦争を続けているそうだ

 

 TOPS傘下のポーセルメックスは日々、

 

 勢力は弱体化していく一方らしい

 

 その代わり直人グループの勢力が

 

 強くなり過ぎている部分もあって、

 

 TOPSの人間と直人グループの人間の

 

 対立が目立ち過ぎていて、

 

 …火種がそこら中に残っているのが現状だそうだ

 

 表面上…、直人グループと雲嶽山は仲はいいが、

 

 実際は、険悪なのだそうだ

 

 直人グループは雲嶽山を敵視しており、

 

 表面上…、住民達の支持を得る為、

 

 TOPSに続いて雲嶽山も敵にしたくはない為、

 

 渋々協力しているのが現状だそうだ

 

「何故直人グループは『雲嶽山』を嫌っているんだい? 仲が悪くなる原因ははっきりしないのだけど」

 

「…あぁ」

 

「…答えになっていないよ「いい加減にしなさいよ!」うな…」

 

 パチン…! 

 

 僕達が適当観に向かって歩いていると…

 

 女性の叫び声が響く

 

 僕達が声のする方に目をやると『儀降』さんと

 

 紺色のスーツに白いズボンの目立つ3人が

 

 何やら揉めていた…

 

「いいか…! 、ボスはお前達とは会わないと言ったんだ! なのにいつまで申請し続けるつもりよ…! 対応しなきゃいけないこっちの身にもなりなさいよ! 恩を仇で返した無礼者のくせに…! なんなのよ…!」

 

「……」

 

「ちょちょちょ…!! 流石にまずいって!」

 

「落ち着けってくださいよ〜! 先輩〜!!!」

 

 叫び声を上げる女性1人をなんとか

 

 必死に抑え込もうとする男性

 

 2人の姿が目に映った

 

「すいません…儀降さんまた後ほど、私から謝罪に参りますので…、では失礼します…!」

 

「ちょ、ちょっと…! 私はまだ」

 

「先輩流石に周囲の目がありますから…大人しく…」

 

 そして3人は儀降さんの前から去っていった

 

「あの人達は…」

 

「直人グループの人間だろう…」

 

「一体何があったんだ…」

 

「…行ってみよう」

 

 僕達は儀降さんの元へ向かった

 

「儀降さん! 一体何があったんだ?」

 

「あぁ…、アキラ君と儀玄…、気にしないで私が悪いだけだから」

 

 儀降さん頬は赤くなっていた

 

「でも…! 儀降さん!」

 

「…行こうアキラ、皆が待っている」

 

「儀玄師匠…!」

 

「まず中に入ってから話そう…」

 

「…わかったよ。師匠」

 

 僕は渋々中に入ると

 

 潘さんが出迎えてくれた

 

「おぉ~、アキラ君! リンちゃん! 来てたのか!」

 

「こちらこそ、久しぶりだね〜! 潘さん」

 

「そう畏まるな! 気軽に行こう!」

 

「じゃあ、お言葉に甘えようかな」

 

「そうだったね」

 

「…後でちゃんとさっきの件も話すからな」

 

「…うん」

 

「だが…、その前にお前さん達の歓迎会があるからな! 楽しみにしておいてくれよ!」

 

「あぁ! 潘さんの料理の腕前を見せてほしい」

 

「あったりまえよ!」

 

 この日の夜…

 

 僕達の歓迎会という事で

 

 沢山のご馳走を振る舞ってくれた

 

「美味しかった〜! もう食べられな〜い!」

 

「リン…、食べ過ぎは良くないからね…」

 

「も〜う! 私は子供じゃないからわかってるよ〜!」

 

「この前…、太ってきたから太らないように釘付けにしてくれって言ったのはリンだろ?」

 

「も〜! それはそれ! これはこれ!」

 

「仲がいいんだね…」

 

「あ…、儀降さん!」

 

「こんばんは…今日はありがとう御座います」

 

「いいの…気にしないで…2人に話したい事があるんだけど…、大丈夫かな…?」

 

「全っ然大丈夫だよ!」

 

「僕も大丈夫だ…」

 

「…じゃあついてきてほしい」

 

 そして僕達は儀降さんに連れられ、

 

 

 

 

「2人共呼んで悪かったね…」

 

「いえいえ…、僕の方こそ、あの時は…」

 

 

 

「いいの…、あれは私が悪かったの。彼等が怒って当然の事だから…」

 

「その理由を話してくれるんだよね…?」

 

 すると儀降さんは重い口を開いたら

 

「…昔の話になるんだけどね、私達、姉妹は幼少期2人で路地裏で暮らしてたんだ…」

 

「……」

 

 僕とリンは静かに彼女の話に耳を傾ける

 

「その時にね…、直哉と出会ったんだ」

 

 その顔は懐かしんでいるようにも…

 

 悲しんでいるようにも見えた

 

「あの時からいつも直哉は1人でね、誰よりも…、お人好しでね、いつもお金の無かった私達にいつもご飯を持ってきてくれたんだ…、真っ当な手段では無かった。でもあの3人で暮らした時間は本当に楽しかったの…、そして私が直哉に惚れたのも当然だった…」

 

 儀降さんの目は今にも泣きそうな目をしていた

 

「…でも、そんな時に雲嶽山の先代宗主に会ったんだ。盗みを働いていた直哉が宗主に捕まっちゃってね…、それで私と儀玄で直哉が逃げられるように宗主に飛びかかったの。…でもね直哉は逃げずに宗主に立ち向かったんだ…。私達を見捨てる事もできたのにね。結局返り討ちにされて、直哉だけボコボコにされちゃって、直哉を雲嶽山に連れて行くって言われて、私達は直哉と離れたくなかったから雲嶽山に入ったんだ」

 

 すると儀降さんは上を見上げた

 

「…そして直哉はおかしくなっていったんだ」

 

「おかしく…?」

 

「直哉は雲嶽山に来てからまるで何かに怯えるように私達を突き放して、1人になる事を選んだ。なんでも1人で解決しようとして、いつも、いつも独りぼっちで雲嶽山では、孤立して、いじめられてもいた」

 

「……」

 

「でも直哉は誰よりも強くて…、私達2人掛かりでも勝てないほど直哉は強かったんだ…、だから先代は次期宗主を直哉に任せようとしたんだ。…でも雲嶽山は直哉を認めなかった。周囲の人間は直哉の口調や態度から直哉は相応しくない…だから私達のどちらかを宗主にしようとした…」

 

「そんな時に、先代はホロウでの戦闘で『青溟剣』の代償を払い、直哉に継承する前に亡くなってしまった。だからこそ、先代の遺言を改ざんして、次期宗主は私だと書き換えたんだ…」

 

「それは…!」

 

「…そして、直哉が戻った時には雲嶽山は直哉を排除しようとした…、だけど誰も直哉には勝てなかった。私達も…直哉を止めようとしたけど止められずにこの『青溟剣』を奪って、雲嶽山を去ったんだ」

 

 そして儀降さんは一つの剣を僕達に見せる

 

「これは雲嶽山に伝わる秘宝、『青溟剣』、使用者に絶大な力と与える代わりに、使用者の五感と記憶を徐々に奪っていく…、言わば諸刃の剣」

 

「じゃあなんで直哉さんが持っているはずの青溟剣がここにあるの? 直哉さんが奪ったんだよね?」

 

「それは後で話すね…、続けるね。その後、すぐに零号ホロウ…、『旧都陥落』が起きたの。私達は防衛軍の要請もあって出動したの…でも結果は、私達2人を残して全滅、私達2人も死んでもおかしくなかった…」

 

 すると少し間を空けて儀降さんは言う

 

「…そんな時に直哉が助けて…くれたんだ。でも、その手には青溟剣を持って、力を解放して、私達も意識を失って、最後まで見れなかったけど、私達2人を助けた直哉は姿を消して、直人って名前の直哉に似た人物が名を轟かせ始めたんだ」

 

「直人グループが大きくなった頃だね」

 

「その時は本当に直哉なのか確信はなかったんだ。でも衛非地区から一度去る時、待ったを掛けた。直人の姿を見て確信したんだ…。直哉だって…、でも私を払い除けて、憎しみにまみれの目で私を見たの…」

 

「それは…」

 

「当然よね…、私は彼に色んな物を貰ったのに、私はなにも彼にしてあげれなかった…、恩知らずって言葉が似合う、醜い女よね…」

 

「それは違う…!」

 

「いいの…、それが事実だから」

 

「……」

 

「でも…! 私は謝りたかったの…、だから何度も何度も…、直人としての直哉に会いに行こうとしたり、手紙を送ったり、面会できないか…って」

 

「自分でもわかってる…これじゃあストーカーよね…、表向き私と直人とは関係はないのに、しつこくいつもいつも…、だから彼らは雲嶽山…いや私が嫌いなのよ…」

 

「直人グループの人は、直人として助けた人達で構成されているの。だから私が直人を直哉の呼ぶのが許せないのよ…、彼らは直人の正体を知らない…、いや知る必要がないと思ってる。だからその事実を声高らかに言う私が憎くて仕方ないのよ…」

 

「『禪院直哉』としての彼は旧都陥落の後に、多くの罪を押し付けられているからね…、その事実が公になってしまったら、彼が今まで築いてきた直人グループの信用も落ちてしまう…」

 

「…でも今、直哉は危険な状態にあるの。直哉の中には『始まりの主』が入り込んでいる」

 

「なんだって!?」

 

「直哉はまだ耐えてるみたいだけど…、もう長くないみたい。直哉の中にいる始まりの主を倒さないといけない…。来て早々に悪いんだけどね…明日私達はラマニアンホロウに行く…! そして今度こそ…、直哉を助けたいの…! 2人には協力してほしい…!」

 

 すると僕達に向かって儀降さんは頭を下げた

 

「私にできる事だったらなんでもする…! だから直哉を助けてほしい…! 直哉はもう充分助けて貰ったの…! だから今度こそ彼を助けたい…!」

 

 恥も外聞もなく…、

 

 床に頭を擦り付ける儀降さんの姿を見ても

 

 僕達の意見は変わらない…

 

「こんな話を聞いて行かないなんて言うわけないでしょ! 協力しない訳ないじゃん! そもそもなんで直哉さんの中に始まりの主ってヤバい奴がいるのかも分からないし!」

 

「もちろん! 僕達は協力するよ…!」

 

「ごめんね…本当にありがとう…」

 

 僕達は儀降さんに向かって手を伸ばし、

 

 儀降さんはその手を取り、立ち上がる

 

「それじゃあ直哉さんを助ける準備をしないとね!」

 

「ありがとう…」

 

「そんなに泣いてたら直哉さんを助けられないよ」

 

「そうだよね…うん」

 

 すると外からこちらへ向かってくる

 

 足音が近づいてきた

 

「大変だ…! 姉様…!」

 

 勢いよく扉を空けた儀玄さんの声が響く

 

「どうしたの…! 儀玄…」

 

「一体何が…」

 

「ラマニアンが活性化している…!」

 

「何だって…!」

 

 





 どんどん長文になって苦悩している作者です…

 正直もうパパっと終わらせたいと思ってますが…、

 なるべく頑張って続けます…



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