気がついたら禪院直哉だったので好き勝手させてもらいます 作:黙々睦模目
なるべく感想通りもう少し見やすくなるよう努力します
儀玄視点…
私にはいつも頼れる姉様がいた
でも私達の生活は苦しかった…
お父さんもお母さんもいなかった
だから私達2人で毎日を過ごしていた
…でもそんなある日私達の人生に変化が起きた
私はいつも通り路地裏で姉と一緒に行動していた
すると街道の方が騒がしかった
私は姉様にいきなり引っ張られて隠れた
すると目の前に私と同じ様なボロボロの服を着た
…1人の男の子が袋を持っていた
慌てて目の前のゴミ箱の隠れた
彼を探しているであろう人物の声が遠くに行くまで
すると男の子は立ち上がって袋の中を確認していた
その手には『肉まん』があった
今の私では到底手が出せない『肉まん』を
彼が持っていたのだ
だから私達は彼に気づかれてしまった
「なんや〜?そんなにじろじろみてなんかあるんやったらこっちに来たらどうなんや?」
すると姉様は私を引っ張って逃げようとする
だけど私は肉まんに夢中でその場から動けなかった
すると彼は続ける
「ひでぇ面やな〜…そんなに食いてぇならやるわ。ほれ俺は一個で十分や」
そして私は慌ててそれをキャッチした
「おぉ〜!あっつあつ!あちち!」
袋から肉まんを取り出して食べようとした
そしたら姉様に頭を叩かれてしまった
「こら!まずお礼言わないと!あの…!ありがとう」
「あぅ…ありがとう!」
そして私は頭を片手で抑えながら
元気よくお礼を言った
すると彼はどこか羨ましそうにこちらを見ていた
「そんなん気にせんでええわ」
「でも…これ貴方のじゃないの?」
「気にせんでええってそれ盗んだもんやから」
「えぇ!?」
この時姉様が驚いてる理由がわからなかった
正直に言うなら肉まんを食べられる事に
思考がずっと向かっていたのだ
しかし彼はどこか残念そうに言う
「逆に聞くが俺達みたいなボロボロな服着てる奴が買える訳ないやろ…考えればわかるやろ」
すると姉様はどこか申し訳なさそうに言う
「うん…そう…なんだけどね…」
だけど彼ははっきりと言った
「弱い奴は死ぬだけや。お前も生きたいんなら覚悟決めい?そんなんじゃ自分どころか家族も守れへんぞド阿呆」
「でも…」
その言葉を聞いた姉様の頭は下を向いていた
「姉様…」
私はそんな姉様の裾を掴んでいた
すると彼が少し呆れながら言う
「甘ちゃんが……しゃ〜ないな〜…お前は俺について来い…そして従え」
「え…?」
「ん?…???」
姉様があんなに驚愕した表情をしていたのは今でも覚えている。
それくらい衝撃的でその時の私では理解できなかった
そんな私達を置いて彼は続ける
「お前らが引きつけて俺が盗む。お前らは手を汚さず俺は飯にありつける。俺はお前らの事知らんが盗ったもんは分けたる。これでええやろ?」
姉様は驚愕した顔が戻せずにはっきりとしていない
「え…でも…それでいいの?」
だが彼の返答ははっきりしていた
「うるさいな〜あんた文句あるんやったらついてこなけりゃええねんそれくらい自分達で考えんかい…」
そして彼は背を向けて街道の方に向かう
その時のは私は彼のボロボロな服の裾を掴んだ
すると彼はゆっくりと振り返った
「あぁ…?」
この時の彼は正直怖かった…
「……」
その時は私は何も言えなかった
すると彼は予想外な事を言った
「肉まんはもうあれで最後や」
「がぁ〜ん…」
一緒について行くと言うつもりが
肉まん欲しいと思われてしまった事に私はショックを受けた…正直もっと肉まんは食べたかった
でも今じゃない
すると姉様もこちらに駆け寄ってくる
そして私の頭も下げながら言う
「ついて行く!だから一緒に連れてって!儀玄貴方も!でも私達は貴方にばっか押し付ける気はないから!」
「手伝うから肉まんちょうだい」
(手伝うから一緒にいて)
その時の私は本音をすぐ口に出してしまった
そんな私の発言を想像できていなかったのか
面食らった顔をしていた
そして彼は口を開いた
「まぁええわ、好きにせぇ…」
そして彼は私達を連れて一緒に行動する事になった
彼と姉様と一緒に路地裏での生活は3ヶ月も続いた
彼は盗み続けている訳ではなくよく遠くの山まで行って、彼は私達に山菜や食べれそうなキノコを持ってきてくれた。
だけど火を起こせる様な場所はなく…
彼は私達を抱えて山の中にある小川の近くまで連れて
火を起こして私に山菜やキノコを食べさせてくれた
私はその時山菜やキノコが好きじゃなかった
でも彼は私達にばかり食べさせてくれたが自分では余り食べていなかった。
だから私は頑張って彼が持ってきてくれた物を食べた
そんな生活が続くと思っていた
彼が最後の盗みを働こうとした時
彼は私達にそこで待つように行って、
もし捕まっても彼を見捨てて逃げろと言われた。
でも私はそれが我慢できなかった。
だから私は食い下がった
しかし彼の返答はシンプルだった
「はぁ…じゃあ俺より強かったら聞いてやる」
「それじゃあ私が勝てないじゃん!」
正直その時の彼の判断は正しい
彼はここ3ヶ月間盗みを働いていたのだ
もし盗みを働いた店の店主達に捕まれば…
大変な目に遭う
だから彼は私の事を名前では呼んでくれなかった
そしていつも他人の様に話していた
そして彼が盗みを働く姿を…
見ていることしかできなかった
でも…
彼は捕まってしまったのだ
彼の狙っていた相手の老人は雲嶽山の宗主だった
彼も抵抗していたが全く効いていなかった
すると私より先に姉様が彼の元まで駆け出してその老人にしがみついたのだ。
その事に気づいた老人は彼を離したが姉様が捕まってしまったのだ
すると老人が離した瞬間反対の路地裏に逃げようとした彼は捕まっている姉様の姿を見る
すると彼は踵を返して姉様の元へ駆け出し、老人に挑んでいった
そして私は彼が戦っている間に姉様の元まで駆け出した
結果として彼は老人にボコボコにされてしまった
そして老人は彼を雲嶽山に連れて行くと行った
だから私は老人について行く事を選んだ
姉様も私が行くならと一緒に雲嶽山行く事になった
そして私達は雲嶽山で修行する事になった
だけどその生活は大変だった
毎日沢山修行してご飯は肉のない食事で苦手な物ばかりだった。
雲嶽山に来てから3年…
彼と一緒に暮らしていた時のご飯の方が美味しかった
でもいつも雲嶽山の兄弟子達が私達や他の弟子達の為に肉まんを買って来てくれた。
でもほとんどが先に取られてしまって私と姉様は肉まんを取れなかった。
でもそんな時彼は私達にいつも2つの肉まんを持ってきてくれた。
それが本当に美味しかった
いつも雲嶽山の食事は野菜ばかりだった私にはすごく嬉しかった。
だけど彼はいつも私達に渡して、自分では食べてなかった。
そんな彼をいつも姉様は心配していた
姉様はいつも彼の渡してくれた肉まんを半分に分けようとしてもいつも彼はいらないの一点張りだった
そして彼はいつも修行すると言って
すぐその場を離れていた
私はそんな彼を追って修行している所
私は隠れて見ていた
すると彼は一言だけ言った
「…母さんのご飯が恋しいわ」
そんな彼の背は寂しそうだった…