気がついたら禪院直哉だったので好き勝手させてもらいます   作:黙々睦模目

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06 エーテル適正

 

 宗主の許可を得た僕は今エリー都にある病院にいた

 

 僕のエーテル適正を確認するためだ

 

 エーテル適正がなかったら

 

 …僕は一瞬でエーテリアスになってBAD END直行

 

 エーテリアス適正がなければ話にならない

 

 だからこの検査で僕に適正がなかったらと思うと…

 

 寒気がする…

 

 何故なら自分の努力が全て否定されるから

 

 それが怖くて…怖くて仕方がない…

 

 「…なんでこんなに時間が掛かるんや?」

 

 黙って待つことが辛くなってきたから

 

 僕は病院スタッフに話しかける

 

 「は、はい!後5分ほどで終わりますので…少々お待ちください!」

 

 「わかった。5分やな?なら待つわ…」

 

 「はい…」

 

 後5分か不安で仕方がない…

 

 だが…僕の不安は拭えない

 

 僕はさっきからずっと貧乏ゆすりが止まらない

 

 動悸もしてきて冷や汗もかいている

 

 何故後5分まではいいだけなのに…

 

 こんなにも長く感じるのか

 

 僕は本当にホロウの中で生き残れるのか…

 

 皆を守る事はできるのか

 

 醜く生き残りたくない…

 

 せめて、胸を張って生き残りたい

 

 不安で頭がおかしくなりそうだ…

 

 すると誰かが僕を肩を揺らした

 

 びっくりした僕は慌ててその手を払い除け

 

 手を置かれた場所から反対方向へ後退る

 

 慌てて触られた方を確認する

 

 そこには白髪の昔妹分として扱っていた

 

 儀玄とその姉の姿があった

 

 そして自分自身を確認する

 

 髪は汗でびしょびしょ

 

 片足は痙攣していて

 

 息遣いも荒かった

 

 誰かどう見ても良くない状態だと思う

 

 「はぁ、はぁ、…はぁぁぁ〜…」

 

 僕は慌てて、息を整える

 

 すると妹分、儀玄が口を開く

 

 「あ、兄者…?大丈夫か?」

 

 その顔には僕を心配した表情をしていた

 

 姉の方も不安そうにこちらを見ていた

 

 「…問題あらへん…お前らには関係あらへん…」

 

 だけど儀玄がまた突っかかってくる

 

 「だが…その状態はどう見ても良くない!」

 

 すると姉の方も口を開く

 

 「ここは病院だ…少し医者に見て貰った方が…」

 

 それが我慢できなかった

 

 「…れ」

 

 「兄者…?」

 

 「…れ…はぁ、はぁ、はぁ、」

 

 「兄者…」

 

 「…黙れ!黙れ!黙れ!黙れぇぇ〜!!!」

 

 すると僕の叫びがその場に響く

 

 「あ…兄者…」

 

 「…黙れ言うとんねん!お前らには関係あらへん!いい加減にしろや!俺がどうなろうがあんたらに関係あらへんやろうが!」

 

 そして姉妹は黙り込んだ

 

 「……」

 

 そして僕はスタッフに聞く

 

 「おい…あんた…結果は出たか?」

 

 「え…?あ…あぁ!はい!出ました!先生がお待ちです。どうぞ!こ、こちらへ…!」

 

 そして僕は2人を置いてその場を去る

 

 

 

 「直哉さん貴方のエーテル適正ですが…」

 

 (なんで焦らすんだよ…早く言えよ…)

 

 「…さっさと結果だけ言え」

 

 「あ…あぁ…そうか結果は良好だ」

 

 「そうかい…」

 

 「常人よりも高水準のエーテル適正と言えるだろう」

 

 「…そうか。俺はホロウに入れるんやな」

 

 「え?えぇ…はい」

 

 「そうか…そうなんやな?嘘やないやろな?」

 

 そして僕は医者の肩を両手で掴み聞き出す

 

 「は、はい大丈夫ですむしろエーテル侵食を心配しなくても大丈夫なくらい!高いです!はい!」

 

 「…そうか」

 

 そして僕安心して椅子にもたれ掛かる

 

 「…おい、もし嘘だったら俺はお前を許さへんからな?嘘だって言うんやったら今の内や…」

 

 この時の僕の顔は医者から見ても…

 

 『狂気』を感じていた事だろう

 

 「は…はいぃ…」

 

 そして医者は椅子の上から滑り落ちた

 

 「ほな…ええわ。迷惑掛けたわ…すまんな」

 

 「は、…はいぃぃぃ…」

 

 そして俺は検査料金をそのまま渡して

 

 素早く雲嶽山の宗主の元へ帰る事にした

 

 

 儀玄視点…

 

 私は姉様と一緒にエーテル適正の検査に来ていた

 

 そして私達は医者からエーテル適正が高いと聞いた

 

 そして私達が診察室から出ると

 

 慌てている看護師を見つけた

 

 なにかあったのか聞いみると

 

 なんでも雲嶽山の修行者の1人が

 

 体調が悪そうで話しかけても一切反応しないと言う

 

 そのため私達はその修行者の元へ向かった

 

 そこにいたのは兄者だった…

 

 でも様子がおかしかった

 

 体から大量の汗が溢れ出し…

 

 片足がビクビクと痙攣していた

 

 呼吸も荒い…

 

 片腕を顔に当てたまま下を見続けていた

 

 誰がどう見てもおかしかった

 

 あそこまでなるほどの事があっただろうか

 

 私はゆっくり兄者の元へ近づいて

 

 彼の肩に触れる

 

 すると慌てて兄者はこちらへ振り向いた…

 

 次の瞬間彼は私達とは反対方向に

 

 バックステップで戦闘姿勢をし、

 

 唖然とした表情でこちらを確認した

 

 彼は肩で息をしている様だった

 

 だから私兄者に話しかけた

 

 「あ、兄者…?大丈夫か?」

 

 だが兄者の返事は呆然としていた

 

 そんな兄者は目の焦点が合わないまま

 

 「…問題あらへん…お前らには関係あらへん…」

 

 そう冷たく返されてしまった

 

 それが少し…私は悲しかった

 

 「だが…その状態はどう見ても良くない!」

 

 だから私は言葉を続けた

 

 そこに姉様も続いた

 

 「ここは病院だ…少し医者に見て貰った方が…」

 

 だがその言葉を最後まで聞くまで…

 

 兄者は待ってくれなかった

 

 「…れ」

 

 「兄者…?」

 

 「…れ…はぁ、はぁ、はぁ、」

 

 「兄者…」

 

 「…黙れ!黙れ!黙れ!黙れぇぇ〜!!!」

 

 そんな兄者の叫びに私達は固まるしかなかった

 

 その兄者の目は私達から見ても…

 

 光沢が見えない歪んだ様に見えた

 

 「あ…兄者…」

 

 「…黙れ言うとんねん!お前らには関係あらへん!いい加減にしろや!俺がどうなろうがあんたらに関係あらへんやろうが!」

 

 

 そして私達は兄者の圧に負けるしかなかった

 

 そして兄者は私達を置いて

 

 看護師に連れられ…

 

 その場を後にした

 

 私はただ下を見ることしかできなかった

 

 兄者の身に一体…なにが起こったのか…

 

 わからない…

 

 なにか教えてよ…兄者…

 

 

 

 

 

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