甲鉄城のカバネリ 鋸   作:穂堂長月

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第零章 壱話 転生

 とある夜、二本の鉄の線が突き出た道にある男が突然寝たまま出現した。

 

 「ああ、いてえし、・・・ここはどこだ?」

 

 たしか学校の帰りにトラックにはねられたはず。

 

 とりあえず辺りを見回すと暗闇で見えなかったが、明らかに線路の上にいる。でもおかしな点が見つかった。

 

 「なんで線路のそばに明かりがないんだ??」

 そう、おれ、辻 隼人は鉄オタのアニメ好きだ。そして、分かることがある、線路の上で目覚めることもおかしいがそれ以上に住宅の明かりがないことだ。

 

 「とりあえず移動するか。」

 

 そう言って斜面を降りた。すると辺りには荒廃した家屋を見つけた。しかも全てが木造建築である。そして、二足歩行のおぼつかない歩き方をした何かの大群も一緒に。

 

 

数分後、

「なんだこりゃ、本当に現実かよ。」

 

 今、おれは必死に逃げている。あれはゾンビじゃないのか?しかも、あれ着物だろ、何?俺江戸時代のバイオハザード世界に転生したの?

 

 ようやくゾンビを撒いて廃れた家屋に身を潜めた。これからどう生きていこうかと考えていた時、ゾンビが気づいた。

 

 こっちを見た途端、すぐに走ってきた。そのすぐに体に乗られ、服を裂かれたとき、胸元にはおかしなものがあった。

 

(あれ? 胸にスターター? なんで?)

 

 そう思った時、体が勝手に動いてスターターを引いた。

 

 数秒後、頭が裂かれたような感覚がした直後、頭と腕からチェンソーの刃が突き出してきた。その瞬間、乗ってきたゾンビをどかし、なんとか首をはねることができた。

 

 (何とか助かった。でもこれからどうしよう。)

 

 そう思った瞬間、汽笛がなった。そして思い出した。この世界についてを。

 

 (この世界は『鋼鉄城のカバネリ』じゃん。てことは、このゾンビはカバネ?)

 (でおれはチェンソーマンになっている。)

 (たしか、駿城は駅を通過する前に汽笛を鳴らすははずだ。つまり)

 

  今から通過する列車に乗れば助かる。

 

そう分かった途端、すぐに起きた線路の上に戻るために走った。

 

 

 

 

 線路のすぐ近くに移動ができたとき、光が隼人の体を照らした。来たのだ、駿城が。

 

 「よし、これに乗ればいい。」

 

 だが、ここは廃駅。駿城は止まるどころか、速度を上げて突入することを完全に忘れていた。ゆえに、乗ることは容易ではない。だが、隼人はスターターを引けば全回復するチェンソーマンである。つまり、それを引いた後に体が駿城に乗れば良い。

 

 あと少しで駿城が通過するという時、隼人は行動に出た。

 

 腕に生えたチェーンを歯で切った。それを無理やり伸ばし、駿城の取っ手に引っ掛けたのである。さらに、チェーンを巻き取り、なんとか乗車することができた。が、気づいてしまった。

 

 (いま中に入ったら打たれて死ぬのでは?しかも側面に銃を出して打っていたはず、てことはさっさと上に上がらないとやばい。)

 

 隼人はすぐに上に行き、廃駅を通過するのを待った。だが、見たくもなかった現実が待っていた。

   「まじかよ。」

 

 ワザトリが上で立っていたのである。そして目が合った瞬間刀を振り上げて襲ってきた。

 

 「やるしかねえよな。」

 

 その直後、金属がぶつかり合う音が響いた。

 

 

 

 ワザトリは真っすぐに近づいてきて、上から刀を振り下ろしてきたが、チェンソーの刃を動かした状態で上に自分の体を守るように腕を前にしておいたので、何とかいなすことができた。

 

 「あっぶなっ…こいつ遠慮ってもんを知らないのか?」

 

 すぐに体をこっちに向けて真っすぐに近づいてきた。

 

 「へっ、次はぶっ殺してやるよ」

 

 だが、予想外のことが起こった。

 

 「は?」

 

 自分のチェンソーが当たらないぐらいの距離から飛んで真後ろに移動したのである。

  そして後ろに体を動かそうとしたが、

 

「いっった‼」

 

 急に痛みが起こった場所を見てみたら

 

(こいつ、 肩を嚙みやがった‼)

 

 チェンソーマンの右肩には血が出るまで噛んでいる頭があることがすぐに分かった。

 

  「離れろ!」

 

 体を動かして何とか離れることができたが、嚙まれた場所から骨が見え、皮膚が少しずつ紫色に変色を始めていた。が、

 

 (スターターさえ引ければ大丈夫だろう。)

 そう思い、スターターを引くと…

 

 

 変色が噛まれた場所へと小さくなり、すぐに噛まれた跡もなくなった。

 

 (よし、まだ戦える。)

 

 すぐにワザトリは刀を振ってきたが、噛まれただけでは死なないことが分かった隼人はさっきよりかは相手を見る目が少し変わった。

 

 「さっさと死ね‼」

 

 そう言って右手のチェンソーを心臓に刺そうとしたが、

 

 (かっった、 心臓被膜ってこんなに硬かったのかよ)

 

 少し火花を散らしただけでまったく傷もつかないまま勢いは止まってしまった。

 

 そして、頭のチェンソーに刀を当てられ、無理やり頭を下に向けられてしまったが、高い金属音がしたのと同時に

 

 刀の先が床に落ちてきた。

 

 (チャンス!)

 

 そう思い頭を前に向け、一歩前に踏み込んだ直後にチェンソーを振りかざすことができた。

 

 そして、チェンソーのない頭が空中を舞い、ワザトリは動かなくなった。

 

 (なんとか倒すことができた。 あれ?いつの間にか駅を抜けてるじゃん。)

 

 

 駅から何とか抜け出すことができた隼人は、変身をすぐに上から降りて通路に乗りた。

 

 (あ、ドアがある。)

 

 見つけたドアの目の前に近づき、開けてみた。

 

「「「誰だ‼」」」

 

 車内に入ってみると、人はいたが、全員蒸気筒を自分に向けたまますぐに撃てるように構えていた。

 

 

 「答えてやるよ。」

 

 

 

   「オレは地獄のヒーローだ‼」




早くカバネリの続編見たいなー(切実な願い)
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