クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 アムネシアの少女   作:気まぐれキャンサー

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読まれる前に1つ注意しておきます。今回の話の後半にはグロ描写がありますので気をつけてください。


第4話 アルゼナルへ、運命の幕開け Ⅱ

 少女はジルに連れられて、ある部屋に入る。そこには簡素な小部屋に机と椅子が置かれているだけだった。2人は互いに向き合う様に座る。

 

 「先程はゾーラがすまなかったな。あれは隊長としては有能なんだが、いかんせん手グセが悪いのが玉にキズでな」

 

 「いえ、それは別にいいんですけど」

 

 ジルはゾーラの事を謝罪すると、すぐに真剣な顔つきになる。

 

 「さて。お前には色々と聞かなければならない。まずは、この手紙についてだがお前はタスクとはどういう関係だ?」

 

 「どうと言われましても、タスク君とは旅の途中で降りた無人島で知り合いました」

 

 「そうか。奴は誰かと一緒にいたのか?」

 

 「いえ、1人でその島で住んでいました。彼からアルゼナルの事を聞いたんです」

 

 「なるほどな。じゃあ、次にお前の事についてだが。この手紙によるとお前は記憶喪失との事だが」

 

 「はい、そうです。タスク君にも一応、説明しました」

 

 「そうか。では、とりあえずここへ来るまでの経緯を話してもらおうか」

 

 少女は無人島で目覚めたら記憶を無くしてた所から第一中隊と遭遇するまでの事を一通り説明した。尤も、タスクの時と同様にジル達の事を知っているのは黙っていたが、少女は少し緊張していた。

 

 (タスク君と違ってジル司令は頭が良くて鋭い人だからな。下手な事を言えば勘繰られるかもしれない)

 

 案の定、ジルは明らかに少女を警戒し、見定める様な目つきをしていた。

 

 「・・・話は大体わかった。タスクの手紙にも確かにそう書かれている。が、いかにタスクがお前の事を信用できるといっても、それを鵜呑みにするほど私はお人好しではない。今の荒唐無稽とも云える内容の話を聞けば尚更だ」

 

 (まあ、そうだよね。普通はこういう反応するよね・・・)

 

 少女も予想していたのか心の中で苦笑していた。

 

 「とはいえ、今の話が全て嘘だとも思えん。作り話にしてもあからさま過ぎるし、タスクがそんな事に協力するとも思えん。だから調べさせてもらうぞ」

 

 そう言うとジルは部屋にあった内線電話を使い、どこかに電話する。

 

 「マギーか。診てほしい奴がいるんだが、今いいか?ああ、そうだ。例の所属不明機のライダーだ。どうやら、記憶喪失らしいんだ。今から医務室へ連れて行く」

 

 ジルは電話を切ると少女を連れて医務室に向かった。医務室にはやや酔っ払ってる女医がいた。

 

 「おや、その子が例のライダーかい?」

 

 「そうだ。というか、マギー。お前、また酒を飲んでただろう。顔が赤いぞ」

 

 「大丈夫よぉ。ほんの少しだけだからさぁ、ヒック」

 

 「お前の少しは多いんだよ、ったく・・・」

 

 マギーの体たらくに呆れるジルだったが、すぐに気を取り直す。

 

 「マギー、さっきの電話でも言ったとは思うが」

 

 「わかってるわよ。そこの子でしょ。あなた、記憶を失っているんですってね」

 

 マギーは少女に近づいて訊ねてくる。

 

 「あ。は、はい、そうです・・・」

 

 少女は酒の匂いに顔を顰めながらも答える。

 

 「ふぅ~ん。話には聞いていたけど、確かに珍しい髪と目の色をしてるわねぇ。けどさ、ジル。私、精神疾患は専門外だって事は知ってるでしょ」

 

 「わかってる。だが、ここにいる医者はお前だけだ。なにも、記憶を蘇らせろと言ってるんじゃない。身体検査と簡単なカウンセリングをしてくれればいい」

 

 「わかったわよ。それじゃ、あなた。ここに座ってもらえるかしら」

 

 そう言ったマギーの目は今まで酔っていたとは思えないほど、真剣そのものだった。それから、少女はマギーからいろんな検査を受けた。身長や体重の測定、注射での採血、全裸にされて身体の隅々までも調べられた。それが終わると今度はカウンセリングが行われた。文字の読み書きから始まり、マナやノーマの事、この世界の国の名前など様々な事を質問された。しかし、少女自身の事に関する質問には何も答える事はできなかった。ちなみに、マナが使えるかどうかの実験もして、使えなかったのでノーマと認定された。

 

 「彼女自身に関する事は全滅だったけど、この世界の事や一般常識は普通に覚えている様だから日常生活を送る分には特に影響はないわね」

 

 「そうか、わかった。ご苦労だったな、マギー」

 

 ジルは少女を連れて医務室を出ると、またさっきの部屋へと戻ってきた。すると机の上にダンボール箱が置かれており、中にはいろんな物が入っていた。箱には“押収品”と書かれており、箱の上には1枚のメモがあり、ジルが目を通す。

 

 「どうやら整備班の連中がお前のパラメイルの中にあった物を押収してここに置いてった様だな」

 

 「あの、押収ってどういう・・・」

 

 「ああ、規則なのでな。お前の所持品は全て没収させてもらう。無論、お前が乗ってたパラメイルもな」

 

 (そうか。だから、服も替えられたんだ)

 

 少女が着ている服は今まで着てたライダースーツではなく青を基調としたアルゼナルの制服だ。身体検査の折、スーツも没収されたのだろう。

 

 「それと、お前の首に掛かっているペンダントも没収させてもらうぞ」

 

 ジルが手を差し出してきた。これはお守りみたいな物だったので本当は嫌なのだが、下手に逆らうと面倒な事になるので少女はしぶしぶながらもペンダントを外し、彼女に手渡すのだった。ジルはペンダントを眺めてから懐に入れた。

 

 「それじゃあ、尋問を再開しようか。お前はタスクからアルゼナルの事を聞いたと言っていたがなぜ此処へ行こうなどと思ったんだ?此処へは無理やり連れて来られるノーマは居ても、自分から来たいなどという奴はまずいないぞ」

 

 「私には他に行くアテも帰る場所もありませんでしたしノーマである以上、人間が暮らす所にいける筈もない。パラメイルという移動手段もあったので、ならばと思ったからです」

 

 「そうか。じゃあ、最後に。お前は何処かでドラゴンと戦ったか、訓練でも受けたのか?」

 

 「いえ、そんな事はしていません」

 

 「何?それじゃあ、なぜドラゴンを倒す事ができたんだ?」

 

 「それは・・・私にもよく分かりません。ただ、あの時はパラメイルが窮地に立たされていたので助けないとと思って、アサルトモードにして武器を構えたら」

 

 「見事にドラゴンを倒せてしまった、と」

 

 ジルの問い掛けに少女は頷く。しばらく沈黙が続いたがやがて、

 

 「く、くっくっく、あーはっはっはっははは」

 

 ジルが盛大に吹き出したので少女は目を丸くする。

 

 「いやー、久々に思いっきり笑ったぞ。まさかスクーナー級を20匹も撃墜したライダーが実は戦闘が初めての素人だったとはな」

 

 「え!?わ、私、そんなにも倒していたんですか!?」

 

 「なんだ、お前知らなかったのか?」

 

 「あの時は無我夢中だったので数えてる暇なんてありませんでした」

 

 「やれやれ。これはとんだスーパールーキーの様だな」

 

 少女の答えにジルはすっかり呆れていた。だが、少女自身、この事にはとても戸惑っていた。なぜ、自分はドラゴンと戦えたのか?あの時は明確な根拠は無かったが、ライフルを構えたら不思議とできる!と思ってやったら、実際にできてしまった。少女は気を取り直すと真剣な顔つきでジルに訊ねる。

 

 「それで、ジル司令。結局の所、私は一体どうなるのでしょうか?」

 

 「どうなるか、か。決まっているさ。お前にはここで兵士として死ぬまでドラゴンと戦ってもらう」

 

 「いいんですか?私、他のノーマの子達と違って身元がはっきりしてませんが」

 

 「関係ない。お前が記憶喪失だろうが何だろうがノーマである以上、ここで戦って死ぬ。それがこの世界のルールだ。大体、外の世界での身元や身分などここでは何の意味も持たない」

 

 そう言うとジルは再び内線電話を使って、何処かに電話してから少女と向き合う。

 

 「さて、ここで生きていく以上、お前には名前が必要だ。いつまでも名前が無いのは不便だろう?」

 

 「それは、確かにそうですね」

 

 「それじゃ、どんな名前がいいか言ってみろ。無いなら私が決めてやる」

 

 「私には決められないので司令にお任せします」

 

 少女に委ねられたジルは考える。ふと、ジルの目が少女の髪に向く。そして呟く。

 

 「・・・フィオナ」

 

 「え?何ですか?」

 

 「よし、決めたぞ。今からお前の名前はフィオナだ」

 

 「フィオナ、ですか。あの、聞きますけど由来は?」

 

 「うむ。フィオナという言葉には“白き乙女”という意味がある。お前の髪も乗ってたパラメイルも白色だからな。お前に相応しいだろう」

 

 「そうですね。分かりました、ではそれにします」

 

 こうして、少女改めフィオナの名前が決まったのだった。それから、ジルは尋問や検査で集めたフィオナの個人データを書類に纏める。すると、

 

 「司令、失礼します」

 

 エマが部屋に入ってきた。手には書類用の封筒が抱えられていた。

 

 「おや、監察官。良い所に来てくれた」

 

 「良い所って、司令。彼女の尋問は終わったんですか?」

 

 「ああ、たった今な。監察官、こいつは今日からこのアルゼナルで兵士をやる事となった」

 

 「え!?しかし、彼女は捕虜のはずでは?」

 

 「問題ない。尋問の結果、どこかの組織に所属しているわけではない事がわかった。それにノーマである事もな。詳細なデータはここに纏めてあるから手続きを頼む」

 

 「よ、よろしいんですか?彼女はここへ来た経緯は他のノーマ達とは違います。委員会がなんと言うか」

 

 「大丈夫だろう。ノーマならば委員会も経緯までは問わない筈だ。それとも、例外は認められんと言って、ここから追い出すか?」

 

 「それは・・・わかりました。では、その様に処理いたします」

 

 ジルから書類を受け取ったエマはフィオナのアルゼナルへの入隊手続きを行う。それから、フィオナに一通りの説明もする。16歳位のフィオナには、ノーマが受ける教育課程はある程度、免除されるとの事だ。

 

 「では、これで説明は終わります。他に何か質問は?」

 

 「えっと、特にありません」

 

 「よし、これでお前は正式にここの兵員となった。明日から忙しくなるぞ。じゃあ、とりあえず今日お前が寝泊りする所に行こうか」

 

 ジルはフィオナ、エマを伴い部屋を出た。しばらく歩くと牢屋みたいな所に案内された。

 

 「あ、あの。ここは一体・・・」

 

 フィオナが恐る恐るジルに訊ねてみると、

 

 「すまんな。急だったものでお前の部屋はまだ用意できていないんだ。ここは本来、違反や罪を犯した者が投獄される“反省房”なのだが、心配はいらん。雨風は防げるし、中には簡素だがベッドもトイレもある。寝泊りするには十分だろう」

 

 「はあ、そうですか。わかりました」

 

 「それと、食事も簡単な物だが机に置いてあるから勝手に食べろ。明日の朝になったら起こしに来るからな」

 

 ジルの説明を聞いてから、フィオナは中に入れられる。ご丁寧に逃げない様に鍵も掛けられた。

 

 「じゃあ、また明日なフィオナ。おっと、忘れる所だった。お前には人としての尊厳も名誉も存在しない。地獄へようこそ」

 

 それだけ言うとジルはエマと一緒に出て行った。

 

 「そういえば監察官。さっきは私に何か用があってきたのか?」

 

 「あ、そうでした。じつは先程、ミスルギ皇国よりノーマの引き取り要請がきました」

 

 「またミスルギか。昨日もセーラとかいう赤ん坊のノーマが来たばかりじゃないか。今度はどんなノーマだ」

 

 「それがですね・・・」

 

 エマは持っていた封筒をジルに手渡す。ジルが中の書類を見てみるとそこにはフィオナと同い年位の少女のノーマのデータがあった。

 

 「なになに。名前はアンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ。元ミスルギ皇国第1皇女・・・何だと?」

 

 それを見たジルは目を見開き、書類に目を通す。一通り読み終えたジルは、

 

 (やれやれ、フィオナといい、こいつといい、今日は退屈しないな)

 

 立て続けに起きた出来事を楽しんでいた。

 

 「監察官、こいつはもうアルゼナルに来てるのか」

 

 「はい。既に手続きも終えて、今は部屋に監禁されています」

 

 「そうか。では、見にいこうじゃないか。ノーマに堕ちたお姫様をな」

 

 不敵な笑みを浮かべながらジルは彼女のいる部屋へ向かうのだった。

 

 

 牢屋に入れられたフィオナは格子の付いた窓から外を見てみる。タスクと別れた時は晴れていた空は暗くなっており、雷雨が降り注いでいた。海の天気は変わり易いという事なのだろう。

 

 「そういえば、食事があると言ってたっけ。お腹も空いたしご飯にしよう」

 

 フィオナが机の上を見てみると、そこには皿の上に申し訳程度の大きさの黒パンが2個と水の入ったコップが置かれているだけだった。

 

 「これが夕食ですか・・・御馳走といわないまでも、もう少しちゃんとした物が食べたかったかな」

 

 愚痴を零しつつもフィオナは黒パンを手に取り、口に頬張る。が、思っていた以上に固く、食べ辛かった。水を含んだり、パンに浸したりすると飲み込める位までには柔らかくなった。

 

 「なんで、パン1つにここまで四苦八苦しなきゃいけないのかな・・・」

 

 食事をしながらフィオナはこれまでの事を思い出す。

 

 「そういえばここへ来るまでには本当に色々な事があったな。島で目を覚ましたと思ったら、自分の事さえも憶えてないし、散策してみたらアルテミスを見つけて触れたら、この世界の事やアンジュ達の事を知ったんだよね。しかも、操縦桿を握ったら簡単に動かせるようになったし、それでアルゼナルへ行こうと島を出たけど見当たらなくて、別の島に降りたらタスク君と出会って、アルゼナルの場所を教えてもらった。それで行ってみたら、第一中隊がドラゴンと戦ってて、危なくなってたから私はドラゴンをたお、して・・・あれ?」

 

 突然、フィオナの口が止まる。唾を飲み込むと彼女の思考は冷たくなっていく。

 

 (あれ?私、ドラゴンをどうしたんだっけ?そもそも、ドラゴンって・・・)

 

 そして、彼女は思い出す。ドラゴンの事。そして、自分がアルテミスの武器を使って、

 

 (私は、ドラゴンを壊した?いや、倒した?違うそうじゃない、私は・・・)

 

 フィオナの思考はグルグルになっていく。そして1つの結論に至る。

 

 「私は、ドラゴンを・・・」

 

 殺した

 

 ころした

 

 コロシタ

 

 「ひっ!」

 

 フィオナは嗚咽をあげる。ふと、自分の手に視線を向ける。そこには黒かった筈のパンが赤く染まっていた。いや、パンが赤くなっていたのではない。自分の手からポタポタと、

 

 真ッ赤ナ血ガ滴リ落チテイタ・・・・・・・・・

 

 「いやあああああぁぁぁぁぁ!!!」

 

 フィオナは悲鳴を上げ、持っていたパンを壁に投げつけた。看守の『静かにしろ!』という声さえ気にならないほど彼女は気が動転していた。再び手を見るとそこには血なんて少しも付いてはいなかった。幻覚だったのだろう。だが、フィオナの震えは全く止まらない。

 

 「そうだ。私はドラゴンを殺したんだ。この手で、この、手で・・・うっ!」

 

 今度は吐き気を催し、中にあったトイレで、

 

 「ウオエエエェェェ・・・・」

 

 嘔吐した。先程、口にした物も胃液と共に全て吐き出してしまう。吐けるだけ吐くと漸く震えも止まり、落ち着きを取り戻すのだった。

 

 「はあ、はあ、はあ・・・は、ははははは。私、どうしてこんな大事な事を忘れてたんだろ。みんなが知らない事を知っている事がこんなにも辛く苦しいなんて・・・」

 

 フィオナの目から涙が零れた。世の中には知らない方が幸せな事もある。この言葉を彼女はとても痛感させられた。無論、知ったからといって自分がドラゴンと戦う事を放棄する訳にはいかない。が、そんな理屈だけではとても割り切れないほどフィオナが知る“ドラゴンの真実”は重く苦しいものだった。

 

 (戦うしかない、戦うしかないんだ。私はこの世界で生きていくと決めたんだ。そう、例え手だけじゃなくて身体全てが赤く染まる事になるとしても・・・)

 

 フィオナは何とか自分に言い聞かす。そして、さっき自分が壁に投げつけて床に落ちたパンを拾うとそれを再び口にする。食欲など既に失せており、もはや味など分からなかったが決して食べる事を止めなかった。生きる為には辛い事からも目を背ける訳にはいかない。戦うとはそういう事なのだ。やがて、皿からは何も無くなった。フィオナはベッドで横になる。食事を終えただけなのに、その疲労感はドラゴンと戦った時以上のものだった。

 

 「疲れた。本当に色々あって疲れたな。今日はもう寝よう・・・」

 

 フィオナは毛布を被り、泥の様に眠りに付くのだった。

 

 

 その頃、アルゼナルの別の部屋ではジルとエマが1人のノーマの少女と対峙していた。彼女は自分がノーマである事を頑なに認めず、2人に抵抗したがジルによってあっさり退けられ、母親の形見である指輪を奪われた挙句、着ていたドレスを下着諸共引き裂かれ、両手を拘束された状態で机の上でうつ伏せにされていた。そしてジルは機械の義手を調整しながら無情に告げる。

 

 「身体検査を行う。覚えておけ、お前はもう皇女ではない」

 

 身体検査といってもマギーがフィオナに対して行った生易しい物ではなく、実質は拷問ともいえる物だった。これから行われるであろう行為にエマは口を押さえながら目を背ける。

 

 「や、やめなさい!やめろ!!私はミスルギ皇国第1皇女、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギなるぞ!!」

 

 アンジュリーゼ、とかつてはそう呼ばれていた少女は必死に叫ぶもそれが届く事はない。ジルの目からはこの期に及んで、まだ皇女の様に振舞う彼女の姿は余りにも滑稽に見えた。

 

 「違う。今からお前の名は、アンジュだ!」

 

 そして、それは実行されるのだった。

 

 「イ、イヤアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 アンジュリーゼ、いや、アンジュの悲鳴が雷鳴と共にアルゼナルに響き渡るのだった。

 

 

 『イ、イヤアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!!』

 

 「きゃっ!え、な、なに、なんなの今の悲鳴?」

 

 突如、響き渡った女性の悲鳴に眠っていたフィオナは思わず飛び起きる。

 

 (何だろう?どこかで聞いた事のある声みたいだったけど・・・)

 

 フィオナは疑問に思うも特に騒ぎが起こる様子も無かったので再び横になる。

 

 「よく分かんないけど、明日から忙しくなるし、今日はもう寝よう」

 

 そう言うとフィオナはそのまま眠りに付くのだった。

 

 

 2人の少女がアルゼナルに集い、世界の運命を大きく変える物語が幕を開ける。

 




やっとオリ主の名前が決まりました。フィオナというのはケルト語で『白い』という意味があります。フィオナを後半苦しめた『ドラゴンの真実』というのは、後のエピソードで明らかにするので今は伏せておきますが、どうしても知りたいという方は是非とも原作アニメをご覧になってください。次回は遂に原作に突入です。楽しみにしていてください。それでは
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