かわいいホームズの親友ちゃんは、相棒の座を奪われて焦心苦慮   作:くぁwせdrftgyふじこlp

61 / 61
助けたい想い

【みのるSide】

 

「それでは、いってらっしゃい!」

 

スタッフのお姉さんが笑顔で手を振り、ゆっくりとゴンドラの扉を閉める。

 

ガタン、と小さな振動が伝わると、観覧車は静かに動き始めた。

窓の向こうでホームが少しずつ遠ざかり、地面との距離がゆっくり開いていく。

遊園地の喧騒も少しずつ下へ沈んでいった。

 

私は窓の外を見つめながら、小さく息をつく。

 

……これで本当に良かったんだろうか。

 

私は今、修学旅行中の行方不明者だ。

先生もみんなも、きっと私を探している。

 

そんな状況なのに、私は迷子の女の子を連れて観覧車に乗っている。

冷静に考えれば褒められるような行動じゃない。

 

焦らなきゃいけないのに。

早く戻らなきゃいけないのに。

そんな思いが胸の奥で渦を巻いていた。

 

一方、その隣では。

 

「わぁ……たか~い!」

 

少女が窓へ顔を近づけて目を輝かせていた。

さっきまで泣いていた子とは思えないくらい無邪気な笑顔。

 

「……本当は乗りたかっただけなんでしょ?」

 

私がそう言うと、少女はぴくっと肩を震わせた。

 

「な、なんでわかったの!?」

 

驚きで目を丸くしている。反応があまりにも分かりやすい。

 

「今の反応を見ればわかるよ。探偵にはなんでもお見通しさ」

 

………自分で言っていて恥ずかしい。

 

探偵でも何でもない私が、ずいぶんそれらしいことを口にしている。

 

でも少女は疑う様子もなく、

 

「探偵ってすごい!」

 

と心から感心していた。

 

(……探偵じゃないんだけどね)

 

ごめんね。

もし本当のことを話したら怒るかな。

それとも許してくれるかな。

 

そんなことを考えながら窓の外へ視線を向ける。

観覧車はゆっくり、ゆっくりと高度を上げていく。

 

眼下には色とりどりのアトラクション。

ジェットコースターがレールを駆け抜ける音。

人の流れ。

遠くに広がる海。

 

どれも美しい景色のはずなのに、私の心は晴れなかった。

 

「…………お姉ちゃん?」

 

不意に声をかけられ、我に返る。

 

「……何?」

 

少女は私の顔をじっと見つめていた。

その真っ直ぐな瞳は、どこにも逃がさないような強いものを感じる。

 

「………お姉ちゃん、寂しいの?」

 

「どうしてそう思うの?」

 

問い返すと、少女は何の迷いもなく答えた。

 

「悲しそうだから」

 

……やっぱり顔に出ていたんだ。

 

隠しているつもりだった。

笑っていたつもりだった。

でも、小さな子どもにも誤魔化せなかったらしい。

 

悲しいのか。

寂しいのか。

不安なのか。

焦っているのか。

 

いろんな感情が混ざり合って、自分でも今どんな気持ちなのかわからなくなっていた。

 

「……そうだね。悲しい……かもしれない」

 

少女は少し考えるように首を傾げたあと、ぽつりと尋ねた。

 

「お姉ちゃんも迷子なの?」

 

「うん、みんなとはぐれちゃってね」

 

友達とも、班のみんなとも。

そして――家族とも。

 

その言葉だけは心の中で飲み込む。

少女は嬉しそうでも悲しそうでもない、不思議な表情で言った。

 

「私と一緒だ」

 

その言葉が胸にじんわりと染みる。

私は小さく笑った。

 

「私は一人の時間には慣れてるからね。ずっと、そうだったから」

 

「え? お家の人は?」

 

その質問に、言葉が止まった。

 

……答えられない。

本当のことなんて。

 

両親はいない。

その事実を、この子に話す必要なんてない。

こんな小さな子を余計に不安にさせるだけだ。

 

だから私は、また一つ嘘を重ねる。

 

「お、お家の人はね……仕事で忙しくて、一緒にいられる時間が少ないんだ」

 

「それは寂しいね……」

 

「………うん」

 

嘘をつく度に自分が少しずつ遠くへ離れていくような気がする。

 

それでも、この子を悲しませたくなかった。

だから私は笑うしかなかった。

 

ゴンドラは静かに空へ昇り続ける。

その穏やかな時間とは裏腹に、私の心だけは行き場を失ったまま、小さく揺れ続けていた。

 

「あ!あそこに大きい雲があるよ!綺麗だね~!」

 

すると窓にぴったりと張りついていた少女が、嬉しそうに外を指差した。

 

「雲?」

 

その声につられて視線を向ける。

青空の中には、ところどころに白い雲が浮かんでいるが、「大きい雲」と呼べるようなものは見当たらない。

 

……正確には近くにはない。

 

大きな雲。

その言葉から連想されるものは、一つしかなかった。

 

私はゆっくりと内陸の方へ顔を向ける。

そして息をのんだ。

 

「……っ」

 

そこには、空を突き破るようにそびえ立つ巨大な積乱雲があった。

白く盛り上がった雲は、はるか上空で平らに広がり、巨大な金床のような形を作っている。

 

圧倒的な存在感。

まるで空そのものを支配しているかのようだった。

 

「綿菓子みたい~!おいしそうだね、お姉ちゃん!」

 

「綿菓子だったら……どんなに良いか。」

 

無邪気にはしゃぐ少女に苦笑いしかできない。

 

あれは綺麗な雲なんかじゃない。

成熟した積乱雲。

しかもかなり発達している。

 

まだ本格的な真夏でもないのに、ここまで成長した積乱雲が現れるなんて。

 

嫌な予感しかしなかった。

その瞬間に積乱雲の中で白い光が鋭く走る。

 

本当に瞬きほどの時間。

それでも目を細めてしまうほど強烈な閃光だった。

 

稲妻………間違いない。

私は反射的に心の中で数え始める。

 

1

 

2

 

3

 

4

 

5

 

………………

 

――ゴロゴロゴロゴロ……

 

まだ小さい音だが、腹の底まで響くような轟音がゴンドラ全体を震わせた。

 

「ひっ!?」

 

少女の肩が大きく跳ねる。

さっきまで笑っていた顔が、一瞬で強張った。

 

どうして気づかなかったんだろう。

あれだけ巨大なら、もっと早く気づいていてもおかしくない。

 

いや、違う。

気づかなかったんじゃない。

急接近しているんだ。

 

もし最初からあの位置にあったなら、とっくに観覧車は運転を止めている。

 

つまり、私たちやスタッフが気づかないほど短時間でここまで接近してきた。

 

上空の風が強いのかもしれない。

想定以上の速さでこちらへ流されてきている。

 

「お姉ちゃん……怖い……」

 

「大丈夫、私がいるから」

 

その震える声に、私はその手を握り返した。

 

何の根拠もない。

私に雷を止める力なんてない。

この子を完全に守れる保証もない。

 

それでも、その言葉だけで少女の表情は少しだけ和らいだ。

 

子どもにとって大切なのは、理屈じゃないのかもしれない。

安心できる誰かが隣にいること。

それだけで十分なんだ。

 

私は再び空を見る。

さっき光ってから雷鳴まで、およそ30秒。

音速から考えれば、積乱雲までの距離はまだ10kmほど。

 

すぐ真上ではない。

でも安全とも言えない距離だった。

 

ゴンドラはまだ最高点へ到達していない。

今の速度なら一周し終える頃には本降りになる可能性がある。

 

ぎりぎり間に合うことを信じるしかない。

観覧車はゆっくりと回り続ける。

 

やがてゴンドラは頂上を越え、少しずつ下降を始めた。

その頃には積乱雲はさらに近づき、その全貌がはっきりと見えるようになっていた。

 

遠くでは、灰色の雨の柱が大地へ向かって真っ直ぐ伸びている。

 

滝のような豪雨。

景色を白く塗り潰す雨のカーテン。

 

あれは普通の雨じゃない。

自然が本気を出した時だけ現れる光景だ。

 

私は下を見下ろす。

観覧車の乗り場には、すでにロープが張られていた。

入口は封鎖され、新しいお客さんは誰も並んでいない。

 

やっぱりスタッフも危険を察知して営業を中断したんだ。

今は私たちを含め、すでに乗っている人たちが無事に降りるのを待つだけ。

 

その一方で、積乱雲とは反対側の空は信じられないほど青かった。

太陽は明るく輝き、海は光を反射してきらきらと揺れている。

二つの世界が空の上でぶつかり合っているような幻想的な光景。

 

恐ろしい嵐と、穏やかな晴天。

たった一枚の空の下で、その両方が同時に存在している。

自然とは本当に不思議だ。

 

「ほら、あと半分だからそんなに怖くないよ」

 

「……本当?」

 

「うん。景色も綺麗だから見てごらん」

 

恐る恐る窓の外へ視線を向けた女の子は、やがて目を丸くした。

 

「うわぁ……すごい!」

 

その瞳には、恐怖よりも驚きが映っていた。

私はその横顔を見ながら話を続ける。

 

「自然の力はね。私たちの想像を超える景色を見せてくれる」

 

積乱雲も。

晴れ渡る青空も。

光と影、そのどちらも自然の姿だった。

 

「災害を起こすこともある。でも、その一方で、人の心を癒してくれる景色も生み出してくれるんだ」

 

女の子は黙ったまま、広がる景色を見つめていた。

その小さな瞳に映る空は、きっと今日という日が終わっても、長く心に残り続けるのだろう。

 

観覧車はゆっくりと降下を続け、地上との距離も少しずつ縮まっている。

 

乗り場も見えている。

このまま何事もなければ降りられる。

 

そう思っていた。

私は完全に油断していた。

 

積乱雲は、私が考えていたよりもずっと速く、そして容赦なく近づいてきていた。

窓の向こうでは、灰色の雨柱が巨大な壁のように迫ってくる。

 

滝そのものが横へ移動しているような光景。

自然が形を持って押し寄せてくるような、圧倒的な迫力だった。

 

そして――。

自然は、その牙を剥く。

 

――ドガアアアアァァァァン!!

 

世界が白く染まった。

視界いっぱいに閃光が走り、ほぼ同時に鼓膜を突き破るような轟音が炸裂。

 

「きゃああああああ!!?」

 

「うっ!?」

 

爆風のような衝撃がゴンドラ全体を揺らし、身体が大きく傾く。

吊り下げられたゴンドラは左右へ激しく振れ、窓ガラスまで細かく震えた。

 

少女は泣きそうな顔で私へ飛びついてくる。

私は反射的にその小さな身体を抱き止めた。

 

(今のは……観覧車の真上に落ちた……?)

 

稲妻と雷鳴の間隔は、ほとんどなかった。

光った瞬間に音が届いた。

つまり、落雷地点はすぐ近く。

 

観覧車そのものか、その避雷設備へ落ちた可能性が高い。

 

雷は高い場所へ落ちる特性を持つ。

巨大な観覧車なら、真っ先に狙われても不思議ではない。

 

もちろん、観覧車には避雷設備がある。

雷の電流は金属の骨組みを伝って地面へ逃がされるよう設計されている。

だからゴンドラの中にいる限り、直接感電する危険は低い。

 

頭では分かっている。

それでも一刻も早く地上へ降りたい。

その気持ちは抑えられなかった。

 

……なのに。

 

「……止まってる?」

 

「え?」

 

さっきまで少しずつ変わっていた景色が、ぴたりと止まっている。

揺れは収まった。

 

でも、観覧車そのものが動いていない。

完全に静止していた。

 

「お……降りれなくなっちゃった!?」

 

「うん。しばらくは待機かな」

 

頭の中では状況を整理する。

 

落雷によって安全装置が作動し、緊急停止した可能性。

あるいは落雷で電源設備や制御装置が故障した可能性。

 

前者なら、雷雲が通過したあと再起動できる。

後者なら、救助隊が来るまでこのまま待つしかない。

もちろん、この高さから飛び降りるなんて論外だ。

 

「お姉ちゃん……どうすればいいの?」

 

私は深呼吸を一つした。

正直、私だって怖い。

 

でも、今ここで私まで取り乱したらこの子はもっと不安になる。

だから私は、精一杯笑顔を作った。

 

「あまり動かず、じっとしてよう。あと、感電の危険もあるから、壁や金属にはあまり触らないようにね。できる?」

 

「……うん、できる」

 

「いい子だね」

 

私はそっと頭を撫でた。

柔らかな髪が指先をくすぐる。

 

「何があっても守るから落ち着いて。今は一人じゃないからね」

 

その言葉を聞いた少女は小さく息を吸い、震えていた肩の力を少しだけ抜いた。

 

さっきまで泣き叫びそうだったのに。

今は私の隣で必死に我慢している。

 

(何があっても守る……)

 

私は心の中でその言葉を繰り返す。

 

……そんなことを言う資格が、私にあるんだろうか。

 

守れる保証なんてどこにもない。

それでも、この子だけは守りたい。

その気持ちだけは嘘じゃなかった。

 

――ポツ

 

窓ガラスへ、一粒の雨粒が落ちる。

続いて。

 

ポツ、ポツポツ……

 

音はあっという間に数を増やし、

 

――ザァァァァァァァァァァァッ!!

 

一気に世界が水に包まれた。

大粒の雨がゴンドラの屋根を叩きつける。

 

無数の石を投げつけられているような激しい音。

窓の外は一瞬で白く塗り潰された。

 

さっきまで見えていた遊園地も海も空も。

すべて雨の幕の向こうへ消えていく。

 

これは、優しい雨音じゃない。

心を落ち着かせるような雨でもない。

 

巨大な滝の中へ閉じ込められたような轟音。

ゴンドラ全体が雨に飲み込まれ、圧迫感が胸へ重くのしかかる。

自然の力は、人間がどれほど小さな存在かを容赦なく思い知らせてくる。

 

私はただ、震える女の子をそっと抱き寄せることしかできなかった。

細い肩が小刻みに震えている。

 

私はその震えが少しでも伝わらないように、優しく背中へ手を回した。

 

雨だけならまだ耐えられる。

雷も避雷設備が機能している限りは大丈夫。

 

でも、積乱雲が本当に恐ろしいのはそれだけじゃない。

私の脳裏には、もう一つの脅威が浮かんでいた。

 

 

_______________

 

 

 

【あんなSide】

 

「全員早く中に入って!!」

 

雷鳴にも負けないほど大きな先生の声が響き渡ってきた。

 

その一声で、園内にいた人たちが一斉に近くの建物へと駆け出した。

私たちも周囲を見回す余裕すらなく、一番近くにあったレストランへ飛び込む。

 

自動ドアが閉まった、その数秒後だった。

 

――ザアアアアアアアアッ!!

 

空に巨大な滝でも出てきたかのような豪雨が地面を叩きつける。

ガラス越しに見える景色は一瞬で白く霞み、さっきまで歩いていた遊園地は水の幕に飲み込まれた。

 

さっきまで「まだ間に合うかもしれない」と思っていた希望は、この激しい雨によって無情にも断ち切られてしまった。

 

積乱雲は私たちの願いなんて聞いてくれない。

来ないでほしいと願った空は容赦なくこちらへ流れ込み、ついには遊園地全体を覆い尽くしてしまったんだ。

 

そして――みのるはまだ見つかっていない。

帰る時間まで残された時間は決して多くない。それなのに、この雨では外へ出て探すことすらできない。

 

何もできない。

その事実だけが胸の中で重く沈んでいく。

 

私は窓から視線を外し、店内を見回した。

避難してきた人たちは濡れた服を拭いたり、家族同士で無事を喜び合ったりしている。

 

その賑やかな空間の中で、私たちだけが時間が止まってしまったようだった。

そして一番入り口に近い場所には、みくるが立っている。

 

外を見つめたまま、一言も話さない。

ガラスを打ち続ける激しい雨音を、ただ静かに聞いている。

 

その背中から伝わってくるのは不安と焦り。

親友がどこにいるのか分からない。

 

こんな豪雨の中、一人でいるかもしれない。

そう考えれば、落ち着いてなんていられないはずだ。

 

私はゆっくりとみくるの隣へ歩み寄った。

 

「大丈夫だよ、みくる。みのるはきっとどこかで雨宿りしてるはずだから」

 

できるだけ穏やかな声でそう言う。

 

もちろん、それが絶対だなんて言えない。

でも、今は希望を失うわけにはいかなかった。

 

みくるは私の方を見て、小さく頷く。

 

「……うん」

 

その返事はいつもの元気な声とはほど遠く、かすれるように弱かった。

 

私だって心配だ。

見つけられなかったことが悔しい。

 

でも、みのるならきっと大丈夫。

そう信じたい。

そう思わなければ、不安に押し潰されてしまいそうだから……。

 

その時だった。

 

「みくる! あんな!」

 

聞き慣れた声が店内に響く。

振り返ると、入口からゆみとりえが駆け込んできた。

 

肩や髪は雨でびしょ濡れになっている。

傘だけでは防ぎきれなかったのだろう。

それでもギリギリまで外を探してくれていたことが、その姿から痛いほど伝わってきた。

 

「ゆみ!?りえ!?」

 

二人は息を切らしながらこちらへ走ってくる。

みくるはすぐに駆け寄り、震える声で尋ねた。

 

「みのるは!?みのるは見つかった!?」

 

「……ダメだった。その反応を見ると、みくるたちも……」

 

「手がかりすら見つからなかった……」

 

「……そっか」

 

短いその一言だけで、結果はすべて伝わった。

私たちは別々に探していた。

 

それでも、どちらも何一つ成果はなかった。

重苦しい沈黙が私たちを包み込む。

 

せっかくの修学旅行。

みんなで笑って終わるはずだった時間が、こんな形になるなんて誰も想像していなかった。

 

きっかけは、みのるの班で起きた喧嘩。

そこへ突然の雷雨まで重なり、状況は一気に最悪の方向へ転がってしまった。

 

しばらく黙っていたゆみが、ぽつりと口を開く。

 

「みんな、ごめんね。こんなことになって……」

 

その声には自分を責める気持ちが滲んでいた。

実行委員長として、ずっとこの修学旅行を成功させようと頑張ってきた。

だからこそ、思い描いていた形から外れてしまった今、自分の責任だと思ってしまうのだろう。

 

だけど―――

 

「ゆみのせいじゃないよ!」

 

真っ先に否定したのはりえ。

迷いなんて一切ない。

 

「誰も悪くない!」

 

「そうだよ。責任を感じてるかもしれないけど、誰もゆみのことを怒ってないし、こんな想定外のトラブルは誰にも防げなかった」

 

誰か一人を責めたところで何も変わらない。

喧嘩だって、天候だって、すべてが偶然重なった結果だ。

 

こんなときに必要なのは犯人探しじゃない。

みんなで乗り越えようとすることだ。

 

「ありがとう。絶対、思い出に残る修学旅行にしてみせるから!」

 

その笑顔はまだ少しぎこちなかった。

それでも、前を向こうとしているのは伝わってくる。

 

「もう私たちにとって修学旅行は最高の思い出だよ。みのるのことは心配だけど、修学旅行が台無しになることはないから」

 

そうだ。

楽しかった思い出まで消えるわけじゃない。

 

動物園で笑ったことも、犬山城を歩いたことも、水族館で感動したことも、絶叫マシンで叫び合ったことも。

その全部が、本物の思い出だ。

だから最後まで諦めない。

 

この修学旅行を笑顔で締めくくるためにも――そして何より、大切な友達を無事に連れて帰るためにも。

私はもう一度、雨に霞む遊園地へ視線を向けた。

 

「みのる……」

 

どうか、無事でいて。

その願いだけを胸に、私は静かに拳を握り締めた。

 

今も激しい雨音がレストランの屋根を絶え間なく叩き続ける。

窓の外は真っ白で、遊園地の景色はほとんど見えない。

 

それでも店内には避難してきた人たちの話し声や子どもの泣き声が響き、落ち着かない空気が流れていた。

 

そんな中だった。

自動ドアが勢いよく開き、全身ずぶ濡れになったスタッフの一人が駆け込んで来る。

 

制服は雨水を吸って肌に張りつき、肩で大きく息をしている。

その表情には焦りがはっきりと浮かんでいた。

 

店内に残っていた別のスタッフがすぐに駆け寄る。

 

「どうだった!?」

 

「……っ!」

 

二人は早口で何かを話し始めた。

内容までは聞き取れなかったけれど、切迫した様子だけは嫌というほど伝わってくる。

 

「すぐに救助の要請を!」

 

「もう要請してる!ただ、もう少し時間がかかるみたいだ!」

 

――救助?

そんな言葉が出るほど、外では大変なことになっているの?

 

嫌な予感がするも、さらにスタッフ同士の会話が続いた。

 

「観覧車に人が閉じ込められて、どれくらい経つ?」

 

「10分くらいだ!」

 

「……!」

 

観覧車、その単語を聞いた瞬間背筋が冷たくなる。

 

そうだ、さっき聞こえたあの雷鳴は、観覧車のある方向だった。

積乱雲があまりにも速く流れ込んできたせいで、ゴンドラが地上へ戻る前に運転を止めざるを得なかったのだろう。

 

あの高い場所に取り残されたまま、この豪雨と雷の中で身動きも取れないなんて……。

想像しただけで鳥肌が立つ。

 

「大変だね……。観覧車に人がいるって、降りられないんでしょ?」

 

「うん。こんな雨なのに密閉された場所で身動きもできないし、いつ動くかも分からない。不安でいっぱいだと思う」

 

自然の前では、人間はこんなにも無力なんだ。

どれだけ技術が発達しても、雷や豪雨の前では安全を優先して止めるしかない。

 

どうか全員無事で助かってほしい。

そんな願いを胸に、私は自然とスタッフたちの会話へ耳を傾けていた。

 

――そのとき。

 

「中にはまだ幼稚園か小学校低学年くらいの女の子と、『修学旅行に来ている生徒』もいるらしい」

 

「え……」

 

「は……?」

 

空気が凍った。

本当に凍りついたような錯覚だった。

心臓だけが嫌な音を立てて鼓動を速めていく。

 

そんなはずない。

そうであってほしい。

生まれて初めて現実そのものを否定したいと強く思った。

 

「修学旅行に来てる生徒って……私たちのこと、だよね?」

 

「わ、分からないよ。もしかしたら別の学校も来てるかもしれないし……」

 

そう言葉にした。

けれど、それが苦しい言い訳だということは、自分自身が一番よく分かっていた。

 

今日、この遊園地で他の修学旅行生を見かけていない。

つまり、修学旅行に来ている学校は私たちだけ。

 

そして先生たちも生徒も、ほとんど全員がもう屋内へ避難しているはず。

それなのに、まだ観覧車に取り残されている修学旅行生がいるとしたら――。

 

その答えは、一つしか思い浮かばなかった。

 

「あの!!」

 

「ちょっと、みくる!?」

 

突然みくるが駆け出し、ゆみが慌てて呼び止める。

私も反射的に後を追った。

 

スタッフさんたちは今も対応に追われている。

邪魔をしちゃいけない。

頭ではそう分かっている。

 

でも、みくるは止まらなかった。

スタッフの前まで行き、息を切らしながら尋ねる。

 

「その修学旅行の生徒って、どんな子でした!?」

 

突然の質問にスタッフは少し驚いた様子を見せたものの、すぐに記憶をたどるように答えた。

 

「ああ……服装は君たちと同じ制服だったよ。髪はそんなに長くなくて、色も派手じゃない……茶髪だったと思う」

 

「私服を着た小さい女の子と一緒だったよ。どんな関係かまでは分からなかったけどね。でも、事務所に迷子の子を探している保護者の方が来たみたいだから、もしかしたらその子かもしれない」

 

みくるの瞳が大きく揺れる。

 

「……!!みのるだ……!」

 

その名前を聞いた瞬間、顔から血の気が引いていくような感覚になる。

 

「嘘……。観覧車にいるのは、みのる……」

 

もう否定できなかった。

 

そんな状況になる子なんて、一人しかいない。

みのるは人を助けようとしていたんだ。

 

迷子になった女の子を、一人にはできなかったんだ。

どうして観覧車に乗ってるのかはわからないけど、そんな姿が嫌というほど目に浮かんでしまう。

 

あとはみくるのことも心配だ。

みくるは大切な人のことになると、自分のことが見えなくなる。

 

虹ヶ浜の事件のときもそうだった。

誰にも相談せず、一人で飛び出してしまった。

だから私は、すぐにみくるの腕へ手を伸ばした。

 

「みくる」

 

静かに名前を呼ぶ。

お願いだから、一人で行こうとしないで。

この豪雨の中へ飛び出したら、今度はみくるまで危険になってしまう。

 

「……大丈夫」

 

小さいけどはっきりとした声だった。

私はみくるの腕を掴んだまま、その横顔を見る。

みくるは観覧車があるはずの方向を見つめたまま、ゆっくりと息を吸った。

 

「勝手に飛び出したりしないから……」

 

その一言を聞いて、張り詰めていた私の肩から少しだけ力が抜けた。

 

本心ではないことは、誰よりも分かっている。

今すぐにでも走り出したいはずだ。

雨の中だろうと、雷が鳴っていようと、大切な親友があそこにいると分かった以上、助けに行きたいと思うのは当然だった。

 

それでも、みくるは踏みとどまった。

きっと、虹ヶ浜での出来事を思い出したのだろう。

あのときも、何も考えずに一人で飛び出してしまった。

 

結果的には問題なかったけれど、それは幸運だっただけだ。

同じ過ちは繰り返さない。

そう自分に言い聞かせるように、みくるは拳を強く握り締めていた。

 

指先が白くなるほど力が入っている。

その小さな拳の中に、焦りも、不安も、助けたいという想いも、全部押し込めているようだった。

 

私は何も言わず、その隣に立ち続ける。

今は励ましの言葉より、一人じゃないと伝えることの方が大切な気がした。

 

……それでも、自然は何も空気を読んでくれない。

 

「ううっ……!!?」

 

「何、この風……!?」

 

突然、レストランの自動ドアが開いたわずかな隙間から、猛烈な風が店内へ吹き込んできた。

 

――ビュオオオオオオッ!!

 

耳をつんざくような風の唸り。

入口付近に置かれていた立て看板が音を立てて倒れ、濡れた床に滑っていく。

 

窓ガラスには横殴りになった雨が激しく叩きつけられ、さっきまで縦に流れていた雨筋が、今度は真横へ流れていた。

 

景色はさらに見えなくなる。

遊園地の建物さえ雨幕の向こうへ消え、世界そのものが灰色に塗り潰される。

 

台風でも来たのかと思うほどの暴風。

その異様な光景に、誰もが言葉を失っていた。

そんな静寂の中で、みくるだけがぽつりと呟く。

 

「……ダウンバースト」

 

「……何、それ?」

 

聞き慣れない言葉だ。

みくるは窓の外を見つめたまま、静かに説明を始めた。

 

「積乱雲の特徴の一つだよ。雲の中で大きくなった雨粒は、自分の重さで一気に落ち始める。そのとき周りの空気も一緒に引っ張って、強い下向きの流れができるの」

 

私は窓の外を見る。

空から滝が落ちてくるような光景。

それが自然現象だということに改めて驚かされる。

 

「そこへ乾燥した空気が入り込むと、雨粒が途中で蒸発する。そのとき空気は急激に冷やされて重くなるから、さらに勢いよく地面へ落ちてくる。それが、この強い風の正体」

 

つまり、この風は偶然じゃない。

積乱雲そのものが生み出している危険な現象。

 

それだけは理解できた。

そして同時に、嫌な考えが頭をよぎる。

 

観覧車にゴンドラ。

あれは一本のアームに吊り下げられているだけだ。

 

こんな暴風をまともに受けたら――。

私はそれ以上考えたくなかった。

 

「ここは頑丈な建物だから安全だけど……観覧車のゴンドラは、かなりマズいんじゃない?」

 

りえの言葉には誰も否定できなかった。

店内は鉄筋のコンクリートで守られている。

 

でも観覧車のゴンドラは違う。

高い空中で、風を遮るものは何一つない。

 

その中にみのるがいる。

 

それだけで気が気じゃない。

重苦しい空気を振り払うように、ゆみが静かに口を開いた。

 

「何事も起こらないことを祈るしかないよ。積乱雲は短時間に集中的な雨を降らせる雲だから……逆に言えば、この雨も風も長くは続かないと思う。きっとすぐに収まるよ」

 

実行委員長として、みんなを安心させようとしているのだろう。

その言葉は希望だった。

 

今、この場で私たちがすがれる唯一の希望。

もし今、プリキュアに変身できたら、空へ飛び出してみのるを助けられるかもしれない。

 

だけど、その考えはすぐに打ち消した。

 

この豪雨でこの雷、暴風のおまけつき。

もし空中で雷に打たれたり、風に吹き飛ばされたりしたら。

助けるどころか、みのるまで危険に巻き込んでしまうかもしれない。

 

焦る気持ちだけでは人は救えない。

だから今は耐えるしかない。

歯がゆくても、待つしかない。

 

私は胸の前で固く手を組み、誰にも聞こえないくらい小さな声で祈った。

 

(みのる……)

 

どうか、無事でいて。

どうかその小さな女の子と一緒に、必ず帰ってきて。

激しい雨音にその願いはかき消され、それでも私は窓の向こうにいるはずの親友を信じ続けた。

 

 

_______________

 

 

 

【みのるSide】

 

「いやああああっ!!お姉ちゃん!!」

 

「私に掴まって!!」

 

叫ぶのと同時に、私は少女の小さな体を強く抱き寄せた。

 

――ゴォォォォォォォォッ!!

 

凄まじい衝撃がゴンドラ全体を襲う。

 

積乱雲特有の猛烈な下降気流。

私の予想は最悪の形で当たってしまった。

 

まるで穏やかな海に浮かぶ観覧車ではない。

荒れ狂う海へ、小さな舟ごと投げ込まれたような激しい揺れ。

 

ゴンドラは左右へ大きく振られ、床が足元から消えてしまいそうな浮遊感が何度も襲ってくる。

 

金属が軋む嫌な音。

窓を叩きつける豪雨。

吹きつける風の唸り。

 

何もかもが恐怖を煽り、私は生まれて初めて、本気で命の危険を感じていた。

 

(お願い……)

 

早く収まって。

お願いだから、この雲早く通り過ぎて。

 

心の中で何度願っても、積乱雲はまるで私たちを逃がさないと言わんばかりに頭上へ居座り続ける。

 

雨は弱まるどころか勢いを増し、風もさらに荒々しくなっていく。

 

――ゴロゴロゴロゴロ……!!

 

また雷鳴が響いた。

空気そのものが震え、胸の奥まで低い振動が突き抜けていく。

 

その音だけで、少女の体が大きく震えた。

私はその震えを感じながら、ぎゅっと抱きしめる。

 

「大丈夫……!大丈夫だから……!」

 

自分でも驚くほど声が震えていた。

それでも続ける。

 

「……恐くない、恐くない……!」

 

本当は恐い。

でも、この子の前でそれだけは絶対に見せられない。

私が恐怖に飲まれたら、この子はもっと不安になる。

だから何度も同じ言葉を繰り返した。

 

大丈夫、恐くない。

 

その言葉は、この子のためでもあり、自分自身に言い聞かせるためでもあった。

 

だけど――自然はそんな小さな願いさえ踏みにじる。

 

――ガコンッ!!!

 

突然、聞いたこともない金属音が響いた。

 

「ぁ…………」

 

何の音?

そう思った瞬間。

 

「――――っ!!!?」

 

目の前の光景に、思考が止まった。

突風、その一撃で、ロックされているはずのゴンドラの扉が、勢いよく外側へ開いたのだ。

 

嘘………なんで……どうして?

 

理解するより先に、風がすべてを奪っていく。

私の腕の中にいた少女の体が、ふわりと浮いた。

 

そして、開いた扉の向こうへ。

吸い込まれるように外へ投げ出される。

 

時間が止まったように感じた。

 

豪雨も。

雷も。

風の音も。

全部が遠くなる。

 

目の前には、小さな手だけが見えた。

 

(守らなきゃ)

 

その一つだけが、頭の中で叫び続ける。

 

「ダメえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙えええええ!!!!!」

 

考えるより早く体が動いていた。

私は全身を投げ出すように腕を伸ばす。

 

指先が届く、あと少し。

お願い……届いて。

 

――パシッ!!

 

小さな手を掴んだ。

間に合った。

本当に、本当にギリギリだった。

 

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ゙!!?」

 

「お姉ちゃん!!!」

 

右肩に今まで経験したことのない激痛が走る。

少女の全体重が、一気に私の右腕へ掛かった。

 

肩が外れそうになる。

腕が引き裂かれそうになる。

それでも離せない。

 

離した瞬間、この子は落ちる。

私は必死に歯を食いしばる。

 

「つか……まって……」

 

「うぅぅ!!」

 

少女も私の手を必死に握り返してくる。

 

だけど状況は最悪だった。

ゴンドラは今も暴風で激しく揺れ続けている。

開いた扉から雨が滝のように流れ込み、あっという間に制服も髪もびしょ濡れになる。

 

冷たい。

痛い。

視界も雨でぼやける。

 

両手で支えられれば、少しは楽になるが無理だ。

左手を離した瞬間、自分の体まで外へ引っ張られる。

 

今は左手で座席の支柱にしがみつき、右腕一本だけで少女を支えている。

この小さな命は、今この瞬間、私の右腕一本に預けられていた。

 

「助けて!!」

 

女の子の叫びが胸を貫く。

私は息も絶え絶えになりながら叫び返した。

 

「絶対……離さない!!!」

 

離すもんか。

絶対に、絶対に離してなんかなるものか。

 

肩が壊れてもいい。

腕が動かなくなってもいい。

そんなことより、この子が生きていてくれることの方が何倍も大切だ。

 

でも――。

胸の奥では後悔が何度も何度も私を責め続けていた。

 

(もっと早く気づいていれば……)

 

積乱雲が近づいていることに。

雷雲の危険性に。

 

(観覧車には乗っちゃダメだって……)

 

もっと強く止めていれば。

無理にでも説得していれば。

この子をここへ連れてこなければ。

 

こんな恐怖を味わわせることも、命を危険にさらすこともなかったのに。

 

その後悔だけが、豪雨の中で何度も何度も私の心を締めつけ続けていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

プリキュア歴三年、過去に飛ばされました。(作者:村正 ブレード)(原作:名探偵プリキュア!)

 どうやら四年目は、探偵としてやっていく事になりそうだ。


総合評価:226/評価:8.17/連載:8話/更新日時:2026年07月19日(日) 18:59 小説情報

名探偵プリキュア! The End of Truth(作者:シロX)(原作:名探偵プリキュア!)

 何気ない日常中でまことみらい市に突如として現れた、怪盗団ファントム。怪盗団によって大切な物が盗まれる事件が度々発生してしまう。同時に、その街に住む記憶喪失少年の金田一まこと、名探偵を目指す友達の小林みくるの2人は不思議な少女と妖精と出逢った。名前は明智あんなとポチタン。なんでも、2027年の世界からタイムスリップしてきたとか。▼ 全ての事件をキュアット解決…


総合評価:316/評価:8.5/連載:38話/更新日時:2026年07月24日(金) 10:04 小説情報

名探偵プリキュア! 〜A Memoir White〜(作者:秋葉ばっこ)(原作:名探偵プリキュア!)

 まことみらい市で暮らす少年、工藤(クドウ)新二(シンジ)はバイト生活に明け暮れていた。▼ なんてことはない日常を過ごす傍ら、名探偵プリキュアと怪盗団ファントムの戦いに巻き込まれ、ひょんなことから彼女たちの『おとも妖精』になり行動を共にする羽目に。▼「こんな俺にも、決して譲れないモノってのがあるんだよ」▼ 2027年の未来からタイムスリップしてきたという、明…


総合評価:469/評価:8.06/連載:27話/更新日時:2026年06月16日(火) 20:00 小説情報

名探偵プリキュア!vs 大怪盗プリキュア!(作者:MOZO)(原作:名探偵プリキュア!)

~あらすじ~▼2027年の【マコトミライタウン】に暮らすマジックが得意(?)な少女・蝶野ゆめは、ある日祖母のシルクハットから飛び出してきた不思議な妖精・ポシェタンに導かれて1999年の【まことみらい市】にタイムスリップしてしまう。元の時代に戻るための手掛かりとなる『マコトジュエル』を集めるべく、ゆめは『大怪盗プリキュア』に変身。▼ライバルの『名探偵プリキュア…


総合評価:219/評価:8.38/連載:5話/更新日時:2026年04月27日(月) 22:00 小説情報

Edge of Heart(作者:星空エクレア)(原作:名探偵プリキュア!)

 空から落ちてきた流れ星の少年は、プリキュアでありながら怪盗をしている不思議な少女と出会い、闇に覆われた真実へと立ち向かっていく───▼ 【注意】▼ ・本作には擬カビ要素が含まれますが、カービィ本人ではございません。▼ ・度々出てくる考察要素。▼ ・オリジナル回も入ります。


総合評価:327/評価:8.54/連載:13話/更新日時:2026年07月26日(日) 00:01 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>