(実は実力を隠してたりする)最弱が実力主義の世界に挑もうなんて考えてませんって。 作:異世界製菓(Prime)
『
翌日、張り出された紙にはそう書いてあった。
クラスの総員は二十三名。つまるところ最下位だ。
「…ま、残当ですかね」
静かに呟き、教室の席に座る。
残念だが当然…そう思って「黒乃ちゃーん!」
「叫ばないでください、他の人に迷惑ですよ」
「あっ、ごめん…えっと…」
「…話題を切ってしまいましたか?多分、順位の?」
「そ、そうそう。私ね、三位だったんだ!」
「それはそれは…今日を記念日としましょうか?」
「そこまでしなくて良いけど、でも、嬉しい!」
…彼女のこう言うところが
酷く愛おしい。どんなに世界が醜くても、彼女だけはそうあって欲しい。
「黒乃ちゃんは?何位だったの?」
「あれを見ればわかったでしょうに。…最下位です」
「…え?あ、…」
『やってしまった』と言わんばかりに口を押さえ、言葉に詰まっている。
「気にしませんよ、その程度。私たちの仲でしょう」
「…う、うん!そうだね!ごめん、あんなこと言って…」
「だから、気にしませんって」
そうして押し問答をしていると…
「おーい、手前ェら。"能力"の順位は把握したな?」
そう、これはあくまで…能力の順位。
半数以上の生徒たちはそれを聞き、忘れていたという様子で希望を持ち始める。
『能力の順位が低くたって、実力がそうとは限らない』と。
「そんじゃこれから…実力の順位を決める」
ほとんど全員の視線を、耳を教師に集中させる。
「決め方は単純だ。俺と戦え」
…そしてざわついた。
「俺が、手前ェたちと
つまりは…あの教師と戦って、すると順位が決まる。
「着いてこい…昨日と同じ場所だ」
♢
そうして連れられてきた場所は体育館だ。
教師は奥に行きこちらに向き直る。
「いいか…
そう言って、そこに立ち塞がる。
覚悟を決めたか、数人は構えて…
能力を使った。
武器を生み出したり、炎を打ち出したり、真っ向勝負を仕掛けた。
意味がなかった。
攻撃は避けられ、応戦されて吹っ飛び、同時にその数人は無力化された。
「勇気は評価してやれるかもしれんな…で?」
こちらを見据えて。
「何を見せてくれるんだ?
…はっきり言って、絶望だ。
こんな底辺でも明らかな格上相手に臆せず突っ込む人が最初に倒れたし。
とはいえ、抵抗の意思がないわけでもない。
前に出る人影がある。
「…すぅ…はぁ…」
リンカだ。
少し深呼吸した…足を振るわせながら。
「来るか?
「私はガキじゃありません…英里輪禍ですっ!」
左腕を振るい前に指す。
すると、彼女の背後。空気が…いや。
「揺れたな 空間が」
そして揺れた場所から、剣が飛び出た。
「これが、私です。先生」
教師は、傷を負った。
「…なるほどな…はっ、これがDの三位か。将来有望だな?」
「…あ、ありがとう、ございます…?」
わずかに傷を負った教師は称えた。
『未だ二の足で立っている』のにも関わらず。
「でもな、お嬢」
そう言うと、教師は急接近して…!?
「やっぱ 子供だな─────」
彼女の頭に、攻撃が振るわれる。
………。
「ほぉ」
あってはならないことだ。
「手前…最下位か?」
「すみませんね、センセイ。水刺しちゃって」
「…本当にな。だが、お前にできるのか?」
訝しみながら聞かれる。
「俺の不意打ちを、防ぐどころか弾き返すなんてこと」
…ああ、本当に。本当に…どう誤魔化そうか?
「生憎」
いや。
「できるって思ったら」
私は。
「できるタチなんです」
友人に手を出す奴が、許せないだけだ。
だからどうにかする。それだけのこと。
「面白いな」
「オホメイタダキコウエイです」
「それはできるって思わないのかよ」
なんにせよ、今は…
「今は、あなたを倒す"だけ"でいい」
「俺を"だけ"とはな。強いのか?」
「普段は知りませんが」
「今の自分は、ちょっぴり強いですよ?」
不届きものを、成敗しよう。
なんだろう、実力が表に出てくるのは早くない?
あと主人公周りの設定が固まりつつあるので執筆スピードはァ~~~~~上がりません。
「ごめんなさい」
ほらmiiもこう言ってますから。許して。
なんで設定固めず書き始めたんですか?(電話猫)