人類が宇宙空間に進出してから早5年が経過した。既に、周辺星系の恒星付近に”領有権”を主張するための
そして入植候補の惑星が既に3つも見つかっている。
1つ目はアルファ・ケンタウリ星系
アルファ・ケンタウリb 《
2つ目はバーナード星系
バーナードa《
この惑星は卓状型の地形が惑星全体を覆っており、多種多様な生物種が確認されている。*1だが、大規模な水害に対する備えと、地形による制約により、人口増加は低いと推測される。
3つ目はウォルフ星系
ウォルフc《
この惑星は地球のように複数の大陸と、地球と似たような炭素生物種が繁栄している。異常な点も見られなく、特記事項なし。
この”居住可能な惑星”の発見は人類の既存の惑星モデルの”分化”につながり、生物学、工学の面で人類に富をもたらすことになる。
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送信者:ドレビード・グリドル研究部門部長
宛先:国際地球連合第32代地球事務総長■■■■・■■■
件名:異星人による構造物の発見と研究
日付:2205年08月12日(月)11:26:31+■■■■
重要度:極高
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2205年08月12日およそ11時半頃。私の部下の1人がプロキオン星系の調査中にて明らかに自然では形成されるはずのない”
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そして西暦2205年8月12日。
調査任務の最中、恒星【プロキオン】星系で、これまでの観測記録には存在しなかった構造物が確認された。形状や配置には明確な規則性があり、自然に形成されたものとは考えにくい特徴を備えていた。詳細な分析の結果、その物体は人類の技術水準では再現不可能な加工痕や構造を持つことが判明する。地球由来の人工物である可能性は否定され、結果として、人類以外の知的生物によって造られたものであるとの結論に至った。この発見は、長らく仮説に過ぎなかった前提を現実のものへと押し上げた。すなわち、人類よりも高度な科学技術を持つ文明が、過去に宇宙へ進出していたという”事実”である。同時に、宇宙空間は人類だけの活動領域ではないという認識が、研究者や政策決定層の間で共有されることになった。地球人類以外にも航宙能力を持つ文明が存在する可能性は、もはや机上の議論ではなく、今後の計画や安全保障を左右する前提条件として扱われるようになる。この日を境に、人類の宇宙観は、確実に変化していった。
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