MOTHER×BLUE   作:ハヤモ

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前書き
4月。春、桜。 大人も学生もお姉さんにも始まりかもな季節。 そして自転車云々の法律も始まるという。 厳しいと批判もある中、どうなるのか…

ネス視点。ですがそろそろ合流で纏めるかも
過去と現代、2視点で分かりにくいですから
ネスサンは2年前のミレニアム世界でウタハ(1年生)と出会い、アレコレします

4月1日、エイプリルフールネタとしてか…
お時間シリーズのほうはパンデモの生徒達が3D化しましたが、一方でソラと柴大将もまさかの3D化とな……!?


グラビティバット/PSI強化

1年生時代の短髪ウタハ。

まだ未熟なれど、技術は既に持ち合わせる。

MOTHER風に言えばIQが高い奴だ。 そんな彼女は、エンジニア部の工房にネス達を案内すると、その勢いのままネスの持っていた壊れたライフルの修理を始めた。

 

 

「アビドス高等学校の倉庫にあったらしいが。 使われている部品が興味深いね」

「ぼく、鉄砲の事はさっぱりだよ」

「……いや、これは銃火器じゃない。 引金はあるけど、これはこの装置のオンオフスイッチだ」

「へ? そうち?」

「銃身に見える中身は反重力らしきモノで物理エネルギーを跳ね返す、高度な技術の結晶体だ」

「ハンジューリョク?」

「ボロのバットと一緒だったんだろ? 本当にその用途でも合っていたんじゃないのか?」

 

 

◇ウタハは よなべせず、こわれたライフルをなおした!

◇こわれたライフルは、グラビティバットだった!

◇(ウタハはネスにわたした)

 

グッズ

→グラビティバット

→説明

◇反重力発生装置らしきSF要素を内蔵したトンデモバット。

これで攻撃すれば、相手を楽々ホームラン。

逆に相手からの物理/PSIの威力を半減する。

持っているだけで効果がある。

◇どこぞの大乱闘世界のホームランバット以上の能力かも。 取り敢えずスポーツで使用したら反則になるだろう。

◇擬似科学部のミライやツバサが見たら、早速金儲け利用や宇宙人のグッズ説を唱えそう。

けれど上手く解明や量産化に成功すれば、世紀の大発見として時の人になれるかも。

 

 

「えええ!? そんな凄いバットなの!?」

 

 

ネスは驚いたが、今まで何本のバットを見てきたというのだ。

それこそ中にはトンデモないモノもあったろうに。 肩に力バットとか、命中率が酷い碌でもないのもあったが、マジカントバットだとか伝説のバットとか、どうしてそこにあるのか、仕組み含めて不思議なのもあったでしょうよ。

そうして1度も野球で使われずに終わったバットもまた、何本あることか。

バットに限らず、フライパンとか、ジェフの様々な銃火器や機械もそうだ。

一方、ユメとホシノは別角度で驚いた。

 

 

「なんだかよく分からないけど、凄いお宝だったんだね!」

「お宝……! ネス。 使わないなら返してよ。 それ高く売れそうだから」

「ま、まあ、うん。 元はアビドスの物だから、言われたら返すけど……」

「えへへ、ネスは優しいなぁ。 でも今じゃなくて良いよ。 それに気に入ったなら、そのまま使い続けて良いからね!」

「またユメ先輩はそうやって……でもネスが銃を使えないし……それが身を守る武器になるなら仕方ない。 使い熟せるのもネスだけだろうからね」

 

 

なんだかオーバーテクノロジーなバットだと察して、借金返済に売り払おうと考える2人だったが、ネスを想って思い留まった。

当面、ネスが使う事になりそうだ。

 

───キヴォトスとは神々、可能性という概念や神秘に、生徒や学園都市、青春という皮を被せ、本質が隠れた場所。

そんな地における銃とは、ネス達の世界でいう暴言や悪口だ。 あまりに日常的な頻度で交差する身近な悪意だ。

その悪意に晒された生徒は心身を痛ませ、過度な力が加われば生徒の皮が破れ、中身の本質を剥き出しにする事もあるだろう。

しかし神秘の力で形作られた生徒達の力から放たれるソレらは、外からの来訪者である人間……ネスやジェフには堪える苦痛となる。 それこそ命に関わるレベルに。

その悪意から身を守る手段として、今までの経験から振るわれるバットや超能力とは、身を守る貴重な手段である。

それを奪うなんて真似は、今後の展開次第では間接的な殺人になりかねない。

それを本能的に察してか、この場の誰もが無理強いはしなかった。

 

 

「いやー、私としてもそのバットが欲しいが、ネスのならば諦めよう。 反重力らしき仕組みが判れば、宇宙戦艦の夢に1歩近づくが、人の物を盗んでまで叶えたくないからね」

「ウタハも優しいんだね! 色々ありがとう!」

「合理主義と思っていたミレニアムにも人の情があるんですね。 驚きました」

「何度もいうが、ここも人の集まりだ。 色んな人がいるのさ……」

 

 

同年代のホシノに嫌味混じりに言われるも、ウタハは目を細める。

夢と希望を抱く新入生の多くの群れに揉まれておきながら、既に何かを悟っていた。

入学式……学校始まって以来の天才、受験成績が最高位、首席として新入生代表に選出されていたリオとヒマリという同級生を知ったからか。

まだ面識は無いが、横に並ぶ高成績でも性格は異なっているらしかった。

"チェック"すれば、リオは冷淡な、機械的で暗い黒髪。 対極的にヒマリは車椅子で足腰が不自由だけど、明るい白銀の髪の毛で、ユーモアがある雰囲気だ。

必要とあれば2人にも助力を求めよう。 1年生でありながら、既に権限と技術力は持ち合わせている2人なら、良い案も出るだろう。

しかし、それは己の力が及ばぬ時。 今は自力で解決だ。 何せこんな面白そうな少年だ。 できるなら独り占めしたい。

そうウタハはネス達に改めて向き直る。

 

 

「ところで君達はミレニアムに何用かな? まだ1年で無名の私に用事がある風だったが、そのバットを直す為か? それとも超能力の調査依頼かな?」

 

 

ここで忘れていた本題を思い出した面々。

ネスは言った。

 

 

「両方かな。 話すと長くなるけど……」

 

 

◇(ネス達は事情を説明した)

ウタハは疑う素振りもなく受け入れた!

 

 

「成程。 未来の私や仲間から頼まれたと」

「信じてくれるの?」

「勿論さ! その方が面白いだろ?」

「えーと……理由はどうあれ嬉しいよ」

「バットといい、何よりその超能力を見せられたし。 PSI( ψ:サイ)といったか。 SFに終わらず現実として見せられては気になって仕方ないじゃないか。 是非教えてくれたまえよ! そっちの小さな、ピンク髪の子も教わったら使えたのだろう?」

「……いまだに信じ難いですが、はい」

「いいなホシノちゃん。 私も使いたいよぉ」

 

 

PSIの存在で盛り上がり、目を逸らすホシノ。

対して目を輝かせるユメとウタハ。

道具もなしに傷を癒やし、念力で物を吹き飛ばし、火を起こしたり凍らせたり、雷撃を飛ばしたり、痺れさせたり眠らせたりするチカラ……科学的に検証、説明できるのか、是非見たい。

 

 

「よし! ではネス! 改めて皆に教えてくれ! それにより未来でどう影響するのかも気になる話だ!」

「いいのかな……でもここまで来たし」

 

 

そうしてネスは、せがまれるがままにPSIを教える事になる。

ネス達の世界でも、サルにテレポートを教えられたのだし、ホシノもできたのだ。

あと過去の最低国に挑む直前、仙人がプーに一瞬でスターストームΩを覚えさせたし。

もしかしたらユメもウタハもPSIを試みる事が出来るかも知れない。

 

 

「こう、手を合わせて、心で念じるんだ。 強くなりたい気持ち、誰かを守りたい気持ちだよ」

「ふむ、習うより慣れろ、かな」

「よーし! 今度こそ!」

 

 

ネスに倣って、見様見真似でウタハとユメはやってみた。

 

◇(ウタハはPSIを使えるようになった!)

(PKフリーズαを覚えた!)

(PKビームαを覚えた!)

(サイマグネットαを覚えた!)

◇(ユメのPSI潜在能力が引き出された!)

(ライフアップαを覚えた!)

(ヒーリングαを覚えた!)

(デフェンスダウンαを覚えた!)

(シールドαを覚えた!)

(サイコシールドαを覚えた!)

(サイマグネットαを覚えた!)

(次元スリップを覚えた!)

◇(ホシノはPSIが強化された!)

(ライフアップβを覚えた!)

(ヒーリングαを覚えた!)

(オフェンスアップαを覚えた!)

 

◇なんと、一気に強くなった!

これには教えたネスも当人も驚きだ!

 

 

「凄い!? ぼくが使えないPSI、見た事もないチカラまで試みれるようになるなんて!」

「おお……これがPSI、超能力か! どういう理屈なんだ? 色々実験したいね!」

「わわっ! 急に強くなった気がするよ! 皆を守りたいって願ったからかな?」

「私は後悔したくない、強くなりたいと願いましたが」

 

 

こうもあっさりとは。

何かの因果か。 それに応えるように、突如としてガレージの空間が歪んだ。

 

 

「なんだ? 空気が歪んでいる? 蜃気楼? いや、内外の気温差は……」

「ユメ先輩、さがってください」

「う、うん……なんだか不思議な感じ……」

「これは、もしかして」

 

 

警戒する面々。

ネスには見覚えがあるも、確証がない内は共に警戒。 グラビティバットに手をかける。

刹那、現れる大型の銀色の球体。 小さな足が床に立ち、点のような目と大きな鼻と眉毛を思わせる模様がある。

それ以上に、胴体の大半を占める渦巻き模様。

そこからドカンと爆音と共にヌルリと出てくるは、黒焦げになった人間が1人。

 

 

「いてて……全く、新型のスペーストンネルめ! 生命体を過去に飛ばせるようになったのは凄いが、揺れが酷いな……うん?」

 

 

煤が取れると、顕になるその姿。

金髪眼鏡、懐かしい友人の姿にネスは歓喜する。

 

 

「ジェフ!」

 

 

違う世界線、未来より合流しに来たジェフだ。

無事に再会できた事に、ジェフは安堵した。

 

 

「ネス! 久しぶりだね。 また会えて嬉しいよ。 でもゆっくりはできないんだ。 早速で悪いけど、未来にバックザフュー……、いや、共に来てくれないか?」

「わかった。 丁度やる事も終わったところなんだ……ユメ、ホシノ。 ごめん、ぼく、直ぐに行かないといけないみたいなんだ……」

 

 

ネスはここまで世話になったユメとホシノ、そしてバットを修理してくれたウタハに申し訳なさそうに言う。

けれど皆は明るく送り出してくれた。 元々こうなる予感はしていたし、キヴォトスの為に必要な事なら仕方ない。

 

 

「うん! 私達は大丈夫! ここまで色々教えてくれてありがとうね!」

「やれやれ、短い癖して濃厚な日でしたよ」

「少年! また会おう! そうだな、2年後の私には会える事になるか。 そっちの私に宜しくな!」

「みんな、ありがとう! 行ってきます!」

 

 

こうして、ジェフは過去キヴォトスを冒険する暇もなく、ネスもちゃんと礼をできず、未来へと向かう事になる。

 

こうして黒服への対応策はできた。

けれどPSIを"キヴォトス"に教えた延長線上の"来来"に行くのであれば、もしかしたら違った光景を見る事になるかも知れない……。




後書き
ご都合主義的にPSI…急足感…
グラビティバット…誰が作り、そこに置いたのか。その点、MOTHER2の最後の方で手に入る伝説のバットもそうですね…
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