MOTHER×BLUE   作:ハヤモ

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もう少し書いてみました。今度はジェフ視点


ジェフとエンジニア部

ミレニアムサイエンススクール。

キヴォトス3大校の1校であり、科学を信奉する先進的な学舎である。

様々な研究開発が行われており、機械やデジタルな電子機器類が数多溢れていた。

 

そんな場所に、知的な少年が1人。

 

金髪眼鏡で蝶ネクタイ。 緑色の服は何処かの制服を思わせるが、ミレニアムの白い学生服とは似ても似つかない。

 

ともすれば、観光や見学者かなと一瞥される程度に留まってスルーされていたが、当人は酷く困惑している状態だった。

 

 

「なんてこった」

 

 

少年は迷子であった。

気が付けば見知らぬ土地にいたのだ。

 

父であるアンドーナッツ博士が攫われたと知ったジェフは慌てて、スペーストンネルという空間転移装置でサーチ、ワープしたのだが、その結果がコレである。

 

スペーストンネルが攫われた父の居場所をサーチした地点……それは町の地図には載っていない不思議な学園都市、キヴォトスだった。

 

そしてジェフは慌て過ぎた。

かつての仲間達に連絡もせず、準備もそこそこに、直ぐにもワープボタンを押してしまったのだ。

 

もう少し冷静でいられたならば、万全に万全を重ねていただろう。

もっと言えば、キヴォトスに博士がいるのは間違いないとしても、並行世界のいずれかにいて、ましてや過去か未来にいるという、時空間の曖昧さに気が付いただろう。

 

運が良かったのは"現在"のキヴォトスにワープした事だ。

スペーストンネルのワープ技術は凄まじく、時間超越すら可能なのだが、ワープのプロセスで生命は消え去ってしまう。

 

そうならず良かったと思う。

 

だが悪い事もある。

肝心のスペーストンネルが大破してしまった。

 

恐らく、別世界にワープした弊害だろう。

 

これではワープは勿論、サーチも出来ない。

ツウシンやカイフク機能も使えない。

 

 

「スカイウォーカーといい、ぼくは乗り物を壊す機会に恵まれているなぁ。 ははは……」

 

 

お金も2ドルと持っていない。

そもそもドルが使えるとも思えない。

 

グッズも慌て過ぎて万全とは言い難い。

武器は強力なパラボラアンテナのような銃、ガイアビームではあるものの。

後頼れるのはスーパーバズーカと。

消費アイテムのペンシルロケット20か。

 

しかし食べ物や防具なんて持っていない。

いや、カロリーブロックはあるが……。

夜食のゆでたまごが恋しい。

或いはタッシー捜索隊のシチューとか。

 

ものさしや、ぶんどきはあるが、今は必要無い。

ちょっとカギマシンという、ウルトラサイエンス部のガウス先輩から貰った機械やら、アップルキッドという太っちょ発明家が開発したタコけしマシンだのこけしけしマシンだのもあるが、たぶん役に立たない。

 

悪者に襲われ続けたら倒れてしまうだろう。

 

それにこのままでは父の捜索どころか、野宿になってしまう。

一見平和そうな場所だけど、いつ何時に危険な存在に襲われるかも分からない。

 

何とか修理出来ないかと試みたが……。

 

 

「ぼくなら修理出来る……と思ったけど。 隕石の欠片が無いんじゃなぁ」

 

 

スペーストンネルに必要不可欠な部品、隕石が破損。 新たな隕石が必要だった。

 

……ここキヴォトスで手に入るだろうか。

 

 

「幸い、文明は発展している場所にいるようだから何とかなると信じたい……しかしガラスを多用した白いビルが並んでいて衛生的な雰囲気だ。 フォーサイドより発展してるんじゃないか? それに同じ服を着た人達。 ここは学校、なのか? それと小型のヘリコプター、いや、ロボットが沢山往来している! モノトリービルの警備ロボットより性能が高そうだぞ! 凄いなぁ、ぼくも将来はここに入学して……いや、今はそれどころじゃないな」

 

 

一瞬我を忘れていたジェフ。

科学者の卵として心惹かれる場所だが、先ずするべきは見学では無い。

 

父を取り戻す為にスペーストンネルを修理。

その為に様々な部品、特に隕石を確保。

修理したら通信を試みて助けを呼ぶ。

必要なら元の世界にワープして態勢を整える。

 

 

「よし」

 

 

大丈夫。 1人でもできるさ。

冒険に出発する時もそうだった。

 

ネスと2人だけで行動した幻影都市、ムーンサイドの時も何だかんだ乗り越えた。

 

そうして目についたガレージを訪れるジェフ。

そこは確かな技術で浪漫を追い求め、頭の良い馬鹿と称される、エンジニア部が使用している建物であった……。

 

 

 

 

 

「やぁ少年。 エンジニア部へようこそ。 私は部長のウタハだ。 珍しいお客さんだね、どうしたんだい? 隕石? ここにはないなぁ。 でも折角だ。 色々と見ていってくれ」

 

「ヒビキだよ。 君、ジェフっていうの? 珍しい格好……コスプレ、じゃなくて制服だよね。 どこの中等部? ウィンターズのスノーヘッド? レッドウィンターじゃなくて?」

 

「コトリです! 見学ですか? 説明が必要でしたら私にお任せを! おや、珍しい機械を色々とお持ちのようですね! 将来有望な後輩の気配に、心が躍ります!」

 

 

エンジニア部、3人のマイスターは、突然の訪問者であるジェフに友好的に接した。

ここには隕石は無い。 けれど父が攫われてしまった事、それには乗ってきた乗り物の修理が必要な事を聞けば、いよいよ親身になって協力してくれた。

 

年下の少年にそれぞれが前屈みになり、頭を撫でたりして慰めつつ、安心させようと様々に言葉をかけてくれた。

 

 

「よし。 セミナーに協力を仰ごう。 それとシャーレの先生にもね。 大丈夫、きっと何とかなる」

 

「うん。 将来の可愛い後輩候補のジェフが困っているなら、助けたい」

 

「それに乗ってきたというワープ装置の仕組みが大変気になります! 時間すら越えられるなんて凄い事です! その時にロボットになった事もある!? 頭脳プログラムを機械に移植する、そんな技術があるんですか!?」

 

 

ジェフは頼れるお姉さん方に、顔を赤らめながら、照れ隠しに眼鏡を掛け直す。

どうやら思っているより上手くいきそうだ。

 

 

「……乗り物も、その技術も、ぼくの父であるアンドーナッツ博士のだけどね」

 

「……大丈夫です! 何とかなりますよ!」

 

「そうとも。 今までもそうだった」

 

「博士って、どんな人?」

 

「変わり者で、だけど頼りになる……自慢の父親です」

 

 

ジェフは言葉に悩み、けれど晴々と言った。

最初の頃は苦手意識もあったけど。 今はそんな事はない。

だからこそ助けたい。 助けて、もっと色んな事を学びたいんだ。

 

 

「攫った奴は身代金目当てなのか。 いや、その頭脳が目当てか。 何にせよ悪い奴は懲らしめないといけないな」

 

「勿論。 それ以上に、一刻も早く助けたい」

 

「心配しないでくれたまえ……ああ、ところで、その空間転移装置を診ても良いかな?」

 

「ええ、どうぞ。 分かる範囲で良ければ、教えられると思う」

 

「その装置に自爆機能とか、Bluetooth機能とか付けたら、もっと良くなると思うんだけど、良いかな?」

 

「やめてください」

 

 

なんだか、ちょっと先行きが怪しいけれど。

頼れる仲間に違いない。 たぶん……。




評価やモチベで続いたり消しちゃったり…

ジェフ:ネスの3番目の仲間。PSIは使えないけど機械を扱える。特に公式チート扱いをされる事もあるペンシルロケットが強力
壊れたアイテムをよなべをして修理する。また、乗り物を扱う描写もあるが、墜落している様子もあったり。その場合は乗り物の性能面が悪かったかもだが……

アンドーナッツ博士:ジェフの父。天才博士。
多くの協力の中、空間転移装置のスペーストンネルを完成させ、ネス達を支援した
MOTHER3でも登場。どうやらポーキーに拉致され、協力させられていた様子
当作もたぶん、その流れで攫われているかも

やめてください:MOTHER(無印)で、食べられないアイテムを選んで"→食べる"をすると出てきたかな
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