MOTHER×BLUE   作:ハヤモ

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前書き
◇(ネスとジェフが合流した!)
過去から未来(現代)へ戻ります
アビドスとミレニアムの生徒にPSIを教えましたが、その2年後の光景とは…
そして黒服を倒し、アリスを奪還する事ができるのか…
モチベもあり、巻き感は否めず


あまねく超能力者の特異点

ジェフはネスと無事に合流すると、直ぐに元の世界線……2年後の現代に戻った。

ジェフには見知った光景となった、エンジニア部のガレージ。 しかしネスの影響と思われる物品が散見する。

 

 

「これは……」

「変なロボットに、新聞の記事?」

 

 

そこは先程と変わらないガレージの筈だ。

しかし、ワープの間に目に見えて変化が生じていた。

謎に氷漬けの冷蔵庫、氷漬けの警備ロボに。

ラボやダンジョン男の中で見たエナジーマシン。

漫画に出てくるUFOのような乗り物。

 

あとこれらは どせいさん だろうもの。

4足で動くテーブル状の乗り物。

何故か脚立の上に置かれた黒電話。

テーブルの上に置かれた椅子。

床に直置きの湯呑。

……なんだか見覚えのある光景だ。

 

そして1番目立つヘンテコな白いロボット。

ドット絵で作られたような独特な顔を持ち、腕は人間寄りで汎用性が高そうだけど足ではなく履帯がつき、戦車の様相である。

ジェフが好奇心のまま、けれど恐る恐る近づきチェック。

……アバンギャルド君というらしい。

見た目はこんなだが、デフェンスとオフェンス共に高水準。 しかもアンチPSIマシンやステータスを元に戻す中和マシンが組み込まれている。

ネスも見れば、更にサイコシールドが張られているときた。 対超能力者装備は、そのチカラを知らなければ備えられない。

やはり、ネスが過去で与えた影響は大きい。

 

 

「モノトリービルの警備ロボットを思い出すね」

「確かに。 特に最後に立ち塞がってきた、油断ロボなんか、ふざけた見た目と行動をする割に強かった。 このロボットもきっとその類だろう」

 

 

近くの壁にはクロノス報道部が書いたとされる記事を切り取った紙がある。

 

……ネスはチェックして読んだ。

「アビドス出身の超能力お姉さんユメ、連邦生徒会下部組織シャーレの副担任になり1年。 先生との熱愛疑惑の行方は!?」

「ミレニアムで超能力の研究と解明進行中」

「擬似科学部のミライ、PSIを悪用か」

「動画チャンネルのモー超常現象研究所のツバサ、宇宙人疑惑の どせいさん にインタビュー! 再生数が凄い! "全知"の2人も認知済」

 

この盛り上がりは、アンドーナッツ博士と、高い科学力を持つ どせいさんによる昨日今日のものではない、突然に始まった訳ではない事を示唆していた。

やはり2年の間にPSIに関する研究が始まり、キヴォトスに浸透したようだった。

 

 

「ぼくが教えたPSIが、ここまで人気になるなんて。 ぼくらの世界じゃ珍しいものとして扱われていたのに」

「となると、PSIに関するマシンや対策が発展している可能性もある。 取り敢えず父さんと どせいさんを探そう」

 

 

ガレージの周囲を見やるネスとジェフ。

すると隅っこの作業台で集まっているのが見えた。 髪が伸びたウタハや、新入生のヒビキとコトリ、そしてアンドーナッツ博士と どせいさんがいる。

ジェフが最初に使用したスペーストンネルを囲い、アレコレと弄っている様子だ。

 

 

「あそこにいたよ」

「良かった、いつも通りだ」

 

 

取り敢えず変わりなさそうな事に安堵するジェフ。 歴史改変の試みは危険であったから、安易にするべきではないと反省する。

タイムマシンはあらゆる危険性を秘めている。 タイムパラドックスもだが、本来存在しない物や行為は、そこにある命や技術を歪め、未来を拉る行為だ。

例え無関係と思われるパラレルワールドとの往来だとしても、因果律が生まれる時点で問題がある。

ここがイーグルランドの無い異世界の類とはいえ、その重みは計り知れなかった。

 

 

「父さん、ネスを連れて来たよ」

「おお我が息子ジェフ。 どうやらネス君が過去に与えた影響は、ここまで繋がっているようだ。 生憎、スペーストンネルに乗っていない生徒は、この世界が変えられた歴史だと自覚出来ないが……PSIがここまで普及するとは驚きだ」

 

 

どうも、少なくとも元ある歴史は少なからず歪んでしまったようだ。

隣では3年生となり、髪が伸びたウタハがいて、翳した掌から冷気を出しては、熱暴走する機械を冷やしていた。

2年前の世界で教えたPKフリーズだ。 αから進化して、β、γまで使える様子である。

 

 

「やあジェフ! そして博士が言っていた超能力少年ネス! 君のお陰でPSIが普及したんだって? コレはとても便利だな! 道具もなしに機械を冷却するのに役立っているよ! 同時にPSIの研究にもなっている! まだまだ未知の部分が大半だが、楽しませて貰ってるよ!」

 

 

一方、部員のヒビキとコトリは使っていない。

というか使えないらしい。 普及したというが、使える者と使えない者で分かれているようだ。

 

 

「羨ましい……私はまだ使えない……」

「進級すれば使えますでしょうか? 説明し難いチカラを説明するにも、自らが使えた方が良いかなと」

「えーと、きっと皆も使えるようになるよ?」

 

 

PSIを平和利用しているのは良い事だ。

新聞記事を見る感じ、悪事にも使われているのは悲しい事だが……。

そんなウタハにジェフは質問。 果たしてネスのいた過去と今は、どう繋がっているのか。

 

 

「ウタハさん。 2年前、ネスにPSIを教わった事は覚えていますか?」

「さて、何のことだい? 私は自然と発現したのだが。 他に使える者もそうじゃないかな?」

「……なんだって?」「えっ!?」

 

 

どうも食い違っている。

記事にあった擬似科学部のミライとかいう胡散臭そうな連中は兎も角、ウタハは見栄を張って嘘を吐く人には見えない。

 

 

「そうだろう、そうだろう」

 

 

アンドーナッツ博士は考察を入れる。

 

 

「ネス君のいた過去と現代は同じ世界線ではない。 だからネス君が過去で教えたという事実は生徒には無い」

「でも父さん、ぼくが過去に飛ぶ前までPSIは普通の事じゃなかったんだよ」

「うむ。 恐らく"キヴォトスで生徒がPSIを使えるようになった"という事実、その因果が関わってきているのだ」

「それは……良い事なのか?」

「ぼくにはサッパリだよ」

 

 

IQの高い親子同士の会話に、一般家庭出身のネスはついていけない。

ジェフは少し噛み砕いて説明した。

 

 

「つまりネス。 君のいた世界と、この世界はよく似てるけど別の世界。 平行世界、パラレルワールドということだ」

「……なんとかわかった、かな」

 

 

深く考えてもしょうがない事は分かった。

もうそういうものだとして冒険するしかない。

アンドーナッツ博士は続ける。

 

 

「別にネス君のいた世界の出来事が無駄になる訳ではない。 因果律は複雑に絡み合い、こうしてPSIが知られる世界ができた。 他にも何か変化したかも知れないな」

「敵も強くなっているとか?」

「可能性はある。 気をつけたまえ」

「ああ……黒服が強くなっているのか?」

 

 

ネス達は苦虫を噛んだような顔になる。

ジェフの見た黒服は、PKスターストームΩという、PSIの中で最強格のチカラを既に使いこなしていたからだ。

アレが更に強化されたとあっては、たまったものではない。 だがそれは生徒達にも言える話である。

 

 

「案ずるな。 前に同行したゲーム開発部と共にリベンジすれば良い。 その為の準備だったのだ。 PSIは生徒も使えるようになり、それに対抗するグッズを十全に持った筈だ。 不安なら、どせいさんや生徒と取引すれば良い」

「またそうやって、簡単に言ってくれる」

 

 

悪態を吐くジェフだったが、そこにウタハ達が畳み掛けた事で、口をつぐんでしまう。

 

 

「まあまあジェフ君。 私も博士共々どせいさん にはお世話になっている。 希少な隕石のカケラだけでなく、メテオニウム、メテオタイトもくれたからね」

「私を持って中々説明し難い物質です!」

「コスプレに使えそうなリボンとか、出会った記念にコインもくれたよ。 あと珍しい食べ物とかね」

「……知っていますよ」

 

 

不貞腐れるように視線を外すジェフ。

ネスは仲を取り持った。

 

 

「取り敢えず話してみるね。 ぼくも、また どせいさんと会えて嬉しいし。 それに どせいさんの大好物な食べ物をまた食べられるなら、悪くないかな」

 

 

その会話を聞いて、足元に どせいさんがやってきて、取引が出来ると持ち掛けた。

プラカードを下げていて「ドルも使えます」とある。 スカラビやランマの店を思い出す。

 

 

できます。 うったり かったりどせいさんです。 なにかう?

 

→かう

うる

 

(しなもの)

アーモンドもなか

ブタようかん

あおのり

いのちのうどん

いのちのつのぶえ

うらカンポー

くわがたむし

さっちゅうスプレー

どせいさんのリボン

どせいさんのコイン

えはがき

 

ありがと。 ぷ〜

 

 

懐かしいラインナップだった。

サターンバレーでしか変えなかった名物、アーモンドもなか と、ブタようかん完備。

もなか は まあ、想像が出来るが、ブタようかんとは何か。 たぶんブタの形をした羊羹だと思いたい。 そしてどちらも何故だか青海苔が合う。

あと 何故か くわがたむし。 どせいさんに昆虫採集の趣味でもあったのだろうか。

他、いのちのうどん、つのぶえ。 状態異常を治し、気絶した仲間をカムバックさせるチカラもある神聖なる食べ物、楽器だ。 仕組みは知らない。

うらカンポーも状態異常を治すものだが、何やら怪しい成分が入っていそう。 仕組みは勿論知らない。

どせいさんのリボンは、ポーラの装備であり、男2人には関係ない。

1点ものと思われたコインも何故か売っているが、既に上位装備品で揃えているから、これまた記念品以上の価値は無さそうだ。

えはがき は、本当に要らない。 当たり障りのない、しかし感じの悪い絵が書いてある訳だし余計に。

……今のところは。

 

 

「準備ができたか? できたら先生とゲーム開発部の生徒達に声をかけるといい。 そうしたらスペーストンネルのサーチ機能で黒服の近くまでワープ、一気に接近。 あとは我々がバックアップする」

「ネス、君について行く。 前みたいにね」

「うん。 頼りにしてるよジェフ」

「今回はぼくだけじゃない。 キヴォトスの生徒達もいる。 大人の先生もね……よし行こうぜ!」

 

 

◇ジェフが改めて仲間になった!




後書き
ミレニアムの特異現象捜査部や擬似科学部と絡んで、ジェフやネスのトンデモグッズやPSIに反応して貰ったり
トリニティでポ◯モンの金の玉おじさんみたいに、ナギサのような有翼生徒から うみたてたまごを貰えるネタをしたかったり
ゲヘナのイロハやマコトで初代MOTHERのように戦車に乗らせてくれたり、チアキが天才写真家さん枠だったり
アリウスでスリークの街を思い出しながら、圧政者の悪い大人ベアトリーチェを倒したり、囚われたアツコはムの修行のような展開になったり
アビドス砂漠で濡れタオル持ち歩いたり、高い水を渋々買ったり、ゴマと話したり、コンタクトレンズを探したり、埋蔵金的なのを見つけたり
SRTやヴァルキューレとオネット警察の時みたいに、連戦したり
百鬼夜行連合学院のナグサと、コンガリ串焼きを仲良く食べたり
山海経の錬丹術研究会のサヤから うらカンポーやカプセル、ドラゴンパウダーを買えたり
…………色々したかったかも。
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