モチベ低下中…
ミレニアムに来たアリスをリオが警戒し、C&Cのトキに拉致られ、要塞都市エリドゥへ……という原作展開に軌道が修正できそうになったところでタイマーストップ感
アリスを連れて、ミレニアムに帰還した一行。
取り敢えずゲーム開発部の部室に連れ込み、黒のドレスから予備の制服に着替えさせ、生徒に偽装させる。
生徒名簿はハッカー集団のヴェリタスに頼んで作成して貰い、表面上は誤魔化した。
後は本人の振る舞い次第。 モモイとミドリ、ユズらは黒服による人格や知識のままではバレるからと、何とかアレコレと試みるのであった。
「アリス、ミレニアムサイエンススクールにようこそ! これからは生徒として振る舞うんだよ!」
モモイは張り切ってアリスを矯正し、あわよくば部員にしようとしていた。
そうすれば部員は4人になる。 会計で鬼で悪魔な魔王ユウカに廃部される条件の1つから外れるのだ。
「お姉ちゃん、何か策があるの?」
「ふっふっふ〜!」
◇モモイはハンドバッグのベルトを使った!
アリスは固まってしまった!
「ちょっとお姉ちゃん!?」
「理解できません。 その必要性を感じません。 私はAL-1S。 トリガーAIのkeyをもってキヴォトスを破壊するのが使命です」
「キーキーうるさーい! そんなにこのケイというのが大切なの? 私達の事を少しは考えてよー!」
「何故でしょうか。 説明を求めます」
「キィ〜! 煩い子だよ! こうなったら少しエッチなゲームみたいな目に遭って貰うよ!」
◇ガミガミレディのモモイは仲間を呼んだ!
ネスが申し訳なさそうに前に出た。
「ネス、やっておしまいなさい!」
「いいのかなぁ……ブレインショック!」
◇ネスはブレインショックαを試みた!
アリスは変になってしまった!
「うっ……思考回路が定まりません……」
「ふっふっふっ〜! 身体は機械でもココロは正直かな? これからアリスは魔王から勇者にジョブチェンジするんたよ!」
「魔王……勇者?」
◇モモイはゲーム、テイルズ・サガ・クロニクルをセッティングした!
テイルズ・サガ・クロニクル
→説明
ゲーム開発部が制作した自称王道ゲーム。
クソゲーとして酷評され評価は散々。
しかし、このプロトタイプから情熱、熱量を感じ取った双子姉妹のモモイとミドリが入部するキッカケとなった
「これは私達が作ったゲームなんだ。 これを見れば、アリスも世界の素晴らしさ、ゲームの良さを分かってくれるよ!」
「おお。 なんだか分からないけど、きっと凄いゲームなんだね!」
「やめたげてよぉ! ユズちゃんがロッカーに引き篭もっちゃったよ!?」
「ヒャッハー! 我慢できない、押すね!」
◇(ゲーム起動)
(少年少女視聴中……)
「!?」
「これは……」
「なんというか、うん」
戦慄、呆然するアリス。
この手に疎いネスとジェフも困惑の出来栄え。
このゲーム、選択が理不尽だったり、チュートリアルで死んだり、設定が意味不明だったりした!
どこぞの世紀末ヒャッハー世界のように人類は劫火に包まれたとされ、目の前の装備をBボタンで装備してくださいと指示され、その通りにしたら爆音が響きゲームオーバーとなった。
「!?!?!?」
「あははっ! 予想できる展開ほど詰まらない事はないよねってことで!」
……何とか進めても、進む度に意味不明。
母親がヒロインで、それでいて実は前世の妻だったり、なぜか腹違いの友人がタイムリープしてきたりした!
奇しくも、ネスとジェフはダメージを受けた!
アリスは目を点にし、頭から煙を上げている!
「思考停止。 電算処理が追いつきません」
「え……ママがガールフレンド??」
「こんなタイムリープは認めないぞ……」
「あちゃー。 無垢な少年には刺激が強かったかな。 年齢審査はもう少し厳格にしないとね」
「お姉ちゃん、そこじゃない!?」
しかしAL-1Sの、いや。
アリスのココロの琴線に触れた。
ブレインショックの影響もあったかも。
「アリスちゃん、大丈夫?」
「リブート。 再開します」
「そう! まさにそれ! 試行錯誤の末に答えを見つける! それがレトロチックなゲームのロマンだよ!」
「問題だらけだけどね!? この登場人物、草食系って言葉を思い出せないからって、植物人間ってテキストにしているせいで、訳が分からない事になってるよ!」
「……質問があります。 腹違いの友人とはいったい。 キヴォトスの辞書データに、そのような記載はありません。 エラー発生!」
「頑張ってアリスちゃん!」
そうして悪戦苦闘する事約3時間。
漸くトゥルーエンドに到達したアリスは満身創痍。 ネス達との戦闘よりも大ダメージを受けているようであった。
……なお、ネスとジェフは具合悪い、へん、気持ち悪い、などの状態異常を受け、更には気絶までした。
ヒーリングγを繰り返し、生死の境を彷徨った。
「こ、ろ、し、て……」
その暗い懇願は、アリスの声だった。
しかし内心ではネスとジェフもだった。
世界を救った先輩たる少年にも絶望を与えるとは。 ゲーム開発部、恐ろしい子!
「凄いよアリス! 開発者2人がいるとはいえ、3時間でトゥルーエンドなんて!」
「ネス君、ジェフ君! しっかり〜!?」
「……やっと、終わったんだね?」
「凄い情報量だった。 そしてどれも整合性を感じない狂気の出来栄えだ。 悪夢を終わらせたという意味でも、アリス、君は勇者だよ」
「アリスは勇者……」
「もしかしてアリス、ゲームをやるほど言葉のレパートリーが増えていく?」
「是。 勇者よ、汝が同意を求めるならば、私は肯定しよう」
「なんか言葉が偏ってるけど、この調子なら黒服の毒抜きは出来そうだよ!」
こうしてモモイとミドリによるゲーム英才教育は進んだのだった。
「アリスは勇者として成長しました。 多くの旅路と戦いを経験し、世界を何度も救いました。 まるで夢のようです」
「おお〜! 来たばかりの頃より豊かな語句、明るい表情だよ!」
「これでミレニアムの生徒として振る舞えば問題ない、かな?」
◇(モモイはアリスに学生証を渡した)
「名簿にはヴェリタスがハッキン……登録してあるから、アリスはミレニアムの生徒。 私たちの仲間だよ!」
「仲間……アリス理解しました。 パンパカパーン! アリスが仲間として合流しました!」
どうやらアリスは、皆が望む形に収まったようだ。 少し知識が偏ってはいるが、破壊を望む魔王の姿は消え去った。
「良かった。 これでアリスの事は解決だね」
「黒服やポーキーの行方は気になるが、今できる事は成し遂げた。 ネス、アンドーナッツ博士の元へ帰ろう。 元の世界に戻る準備も要るはずだ」
「そうだね。 みんな、ぼくらはここまでかな」
「えっ!? そっか、ネスたちは帰る場所があるもんね。 でもまた、きっと会えるよね!」
「ネス君、ジェフ君。 アリスを助けてくれてありがとう」
「ネスとジェフ。 勇者の恩人枠よ。 今はサヨナラだ。 そしてまた会おう!」
「うん! アリスたちも元気で!」
そうして1つの物語に区切りがついた。
あとは生徒自らが道を切り拓くもの……。
けれど本当に危ない時。
大人の先生や、それこそ勇者、ヒーローのようにネスたちが再び駆け付けてくるかも知れない。
受信用電話がコールしている……。
ネスは受話器をとった。 相手はウタハだった。
「(トゥルルル)(ガチャ)やあジェフ。 おっとネスか。 黒服をやっつけてアリスを取り返したんだって? 凄いじゃないか……黒服は行方不明のままなのは気になるが、また現れたら今度こそ倒せば良いさ。 それよりネス達の世界に帰る準備だな。 スペーストンネルを調整すれば、直ぐにも帰れるだろう。 それまでキヴォトスを旅するのはどうだい?(ガチャン。 ツーツーツー)」
エンディング後の世界を旅する。
それはMOTHER2、ラスボスギーグ戦の後に出来た事だ。
それをキヴォトスでもする。
それも悪くないかも知れない。
後書き
打ち切り感
あとは短編、オマケ的に書くかも?