擬似科学部で都市伝説系動画チャンネルの投稿主、純粋無垢のツバサと絡みます
どせいさんは小説版などでは、手がある描写があるらしいですが…色々謎
ネスの時代、まだガラケーのようなものも普及していなかった古き時代。
そこから何十年と技術が発展した現代キヴォトスでは、タッチパネルの携帯端末を当然とし、いつでもどこでもインターネットができるようになり、個人が気楽に発信者となれるSNSが良くも悪くも世を席巻、動画投稿サイトで金を稼ぐ職業を普通とし、人工知能のAIが絵や小説を描く時代となった。
無人機が普及、家庭ではドローンや掃除ロボットが使用されている。
……改めて凄い変化だ。 ネスの時代の人は、こうなる未来を予測できただろうか。
あいやSF小説や映画で似た予測はされてきたが、まさか現実になろうとは。
宇宙方面の話だと、アポロ計画以降、暫く人類は月に行かない時期が続いたが、代わりのように無人機が普及した。
しかし最近は再び有人宇宙船が月へ……着陸はしなくとも裏側を周回、人が到達した地球から最も遠い場所を更新するアルテミス計画関連が実行されたりもした。
一方、石油枯渇を思わせるような、或いは国家間の争い、毎年のように物価高の話がされるなど、不穏な盛り上がりも見せている。
……平穏を祈るばかりだ。
そんな時代となった現代。
そのネット社会、動画サイト。
今や個人からグループ、企業や団体などによる動画チャンネルが数多あり、好きな時に好きな場面を見れる事から、TVの代わりのように見ている人も多いだろう。
同時に嘘を嘘だと見抜くのが難しくなった。
AI生成による現実と遜色ない仕上がりで騙されたり、逆にデタラメな絵や動画が安易に量産されて検索妨害を受けたりと、他にも嘘や不確かな情報を誰もが簡単に発信できる。
なので事実か否か、昔よりも疑わないといけなくなった。 逆に苦労して作ったモノがAIによる自動生成だと疑われる事もあり、常なる悲劇のトリガーの可能性を孕んでいる。
それらツールを用いた、薬や個人情報の売買に関わるような闇バイトなる犯罪、ダフ屋のような転売ヤーによる流通の堰き止めで売値を釣り上げる金稼ぎが幅を利かせているのも問題視されるようなった。
弊害として未来ある筈の人生が壊れたり、子供が悲しんだり、食品ロスや持続可能資源云々と謳っておきながら、オマケを抜き取られて後の大量の食糧は捨てられたりと悲惨な光景も生まれている。
そうしたものに非難の声は多いものの、利益が発生する以上、手を出してしまう人はどうしても存在し、今のところ直ぐ止まる様子はない。
規制されても表現の自由、少数派の意見の尊重、資本主義の本質といった言葉尻を捉えたような、馬鹿の1つ覚えのように正当化を主張、悪徳側は繰り返す。
若者の承認欲求による、明るくも法律に抵触するような、どこか感じの悪い、不快感を煽るツイートや動画もある。
技術や自由を食い潰すばかりが人間の青春ではないと信奉したいが、今後、元々無法地帯であるネット社会がどうなるのかは誰にも分からない話だろう。
閑話休題。
そんな社会に数多ある動画チャンネルの1つ。
モー超常現象研究所。
その所長……という設定の動画投稿主、羽咋ツバサはミレニアムサイエンススクール、擬似科学部の若き部員である。
都市伝説を提唱、調査する小柄な女の子であり、白衣のような制服はブカブカで萌え袖となっていた。
そんな彼女のチャンネル登録者数は定かではないが、どせいさんへのインタビュー動画は大人も子供もお姉さんも関係なく人気となり、再生数は鰻登りであった。
ここで金稼ぎや承認欲求に負けて、どせいさんオンリー思考になってどせいさん化しない彼女に信念を感じるが、当人? らもいつ元の世界に帰るか分からないので、やはりというか、その手の動画が多くなるのは仕方なかったかも知れない。
……万が一にも美少女が、禿げたおっさん頭の姿をした生物になられるのはショックなので、そうならない事を祈るばかりだ。
「今日は巷で宇宙人疑惑有りと噂の、どせいさんにインタビューをする……やはり宇宙人なのか? その真意を探る為、モー超常現象研究所の吾輩はガレージの奥地へと向かった!」
「はじめまして こんにちは。ぼくら どせいさん いうものですよ」
「おお、我々の言葉を話せるようだ。 だが訛りというか独特の喋り方をしている。 これは翻訳によるものか?」
「あらあらぶーぶー」
「どうやら機密事項らしい。 深入りすれば人体実験の材料になるかも知れん。 質問は慎重にしなければな」
どせいさんの言動に対し、独自に解釈して話を進めるツバサ。
会話にズレが起きそうだが、その方がお互いに良いのかも知れない。
「どせいさんは年配者の頭部の見た目と大きさで、猫のようなヒゲに、頭頂部に1本の髪の毛、そこに小さな赤いリボンが揺れている。 足はあるが手は見当たらない。 それでどのように物を作ったり、道具を使うんだ?」
「できます。うったりかったりどせいさんです。ぷー」
刹那、どせいさんの目の前に忽然と現れる湯呑。
その湯呑を大きな鼻で傾けて、中の茶、ではなくコーヒーをズズズゥ〜と飲んでいく。
「ううむ、それくらいならば、その大きな団子鼻で何とかするのか。 しかし物が突然現れるとは。 後でスーパースローや停止を駆使して動きを確認しよう……」
「にこにこ。」
どせいさんの表情は変わらない。
代わりのように言葉に出しているが、それが我々の笑顔に該当するのかも不明だ。
「さて重要な質問だ。 緊張するな……どこから来たのか教えてくれるか?」
「とおいとこ。サターンバレーいうですよ。ぼくらの おうちです」
ツバサ、勇気をもって踏み込んだ!
しかし返ってきた言葉も謎だらけだった!
「ううむ、彼らの、土星の名前か? いや、そもそも宇宙から来たのかも不明だが」
「いま? むかし? わからないたくさんです」
「それでは最後に。 何か買ってみようか」
「なにかう?」
◆(ツバサはどせいさんで買い物をした!)
ぶたようかん
→説明
どせいさんの大好物。結構美味しかったです。
流石に豚の形をした羊羹であって材料に豚は使っていないと思いたい。
青海苔をかけると、もっと美味しい
アーモンドモナカ
→説明
どせいさんの大好物。割と美味しかったです。
サターンバレーの名物の1つ。アーモンドの香ばしさがたまらない。青海苔をかけると、もっと美味しい
あおのり
→説明
調味料の1つ。美味しい組み合わせで回復力アップ。
主に料理の見栄えを整えるのに使われる印象。
サターンバレーの名物以外だと、プーの故郷、ランマの料理やぎバターがゆと相性が良かったかも
いのちのうどん
→説明
状態異常を治す。気絶した者をカムバックさせる事もある。
古代から伝わる神聖なるうどん……?
いのちのつのぶえ
→説明
状態異常を治す。気絶した者をカムバックさせる事もある。古代から伝わる神聖なる楽器?
どせいさんのリボン
→説明
ゲームだとポーラの装備アイテム。
どせいさんの上に見える物と同じ物かな。
おおきなおはなと ながいヒゲ。 どせいのリボンは ちょうねくたい! なのかも
どせいさんのコイン
→説明
ゲームでは攫われたどせいさんを助けた後に貰える、所謂その他装備。
コインといってもお金ではないらしい
当作的には出会った記念コイン感覚
「どこか馴染みのある物から、珍妙な物もある。 あとで検査にかけよう……もしかしたら未知の物質でできているかも知れないからな」
「そうかよ〜ん」
「では本日はここまで。 何か分かったら、また報告しよう。 ご視聴ありがとうございました。 次回も宜しく頼む」
「ぽえ〜ん」
最後、別れ際にツバサは人差し指で どせいさんの鼻に触れた。
握手のようで、どせいさんは まんざらでもない。
ツバサとしても、未知なる知的生命体と触れ合えて感謝感激。 特に最後の人差し指で触れる握手? は、某有名映画の名シーン風を思わせたか。
「やったぞ……! 吾輩はPSIに続き、宇宙人? の解明に1歩貢献したのだ!」
キヴォトス人にとっては小さな1歩だが、私にとっては大きな1歩だ!
たぶん! おそらく! きっと! 個人レベルで!
……そのうち、満月をバックに自転車で空を飛ぶシルエットになれるかも知れない。
別SSを書いたりするかも…