MOTHER×BLUE   作:ハヤモ

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ジェフ視点
超能力者連中に科学力で立ち向かった少年は伊達じゃない…ハズ
壊れたロボット、無印や3を彷彿とされる?
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銃撃戦とチェック

立ち入り禁止の廃墟エリア。

連邦生徒会長が健在だった頃は、まだ警備の手もあったであろうが、今や人の善良性に寄りかかった、古びた警告看板が立て掛けてあるに留まっている。

しかし、その程度で人は止まらない。

 

その点ネスもそうだった。

立ち入り禁止の看板が出ていたジャイアントステップというスポットがあったが、必要に駆られるがままに侵入した。

お陰でオネット警察に呼び出されたが……。

 

その時のように今、ゲーム開発部はバイブルを求めて、ジェフは隕石を求めてやってきた。

後先はその時に考えれば良いとして。 先ずは目的を達成しないと話にもならないのだろうから。

 

さても、立ち入り禁止にされているだけに廃墟地帯は危険な場所であった。

PSIを使ってくるアリンコやナメクジがいる訳ではないが、壊れたオートマタや警備ロボットが徘徊しており、間も無くして襲撃を受けてしまう。

 

 

「わわっ、まだ動いてるロボットがいる!」

 

「逃げられないなら戦うしかないね。 先生、指揮をお願いします」

 

 

モモイとミドリが先陣を切る勢いで前に出た。

 

目の前が一瞬、青く染まる!

◇壊れたオートマタが行く手を遮った!

 

 

「わかったよ。 準備は良いかな?」

 

「ううっ、ジェフもいるから……頑張るよ」

 

 

先生がタブレットで全体を俯瞰、指揮官の立場となり指示を出す。

すると気弱なユズも、泣けなしの勇気を使う時だと、皆と共に戦い始めた。

双子が小銃で戦線を維持している間、擲弾銃の伸縮式銃床を伸ばし照準器……リアサイトを展開すると、射角をつけて後方から砲撃。 榴弾が放物線を描いてオートマタに着弾、爆炎で吹き飛ばす。

 

その間にジェフは敵をチェックした!

やはり科学者の卵、気になる所は多い様子。

ネスと共に冒険していた頃も、隙あらば敵をチェックした。 そうして相手のスペックや弱点を見つけたり、時には背後に隠されたプレゼントを手に入れたりしたものだ。

 

 

「限りなく人型のロボット。 どれくらい昔のか分からないけど、キヴォトスの技術はやっぱり凄いな……動力源は何だろう。 弱点は? 背後にスイッチがあるのか? いやモノトリービルの警備用とは訳が違う。 少なくとも屋外でも問題なく稼働する。 所々破損していて、僅かに内部が見え隠れしているにも関わらず、雨風に長く耐えられる防水性と腐食性、そしてユズさんのボムに耐える堅牢性がある。 武装のアサルトライフルも未だに使えている。 人間と同じ武器を使える、汎用性の高いマニピュレータ。 旧式の筈だけど油断ならないな。 これで現行や新型となったらどうなんだ? PKサンダーに弱そうだけど、ぼくはPSIは使えない。 でもこの銃も通用するハズだ!」

 

 

ジェフなりに解釈し終えると、タイミングを見て銃を構え……。

 

そして撃った!

パラボラアンテナの中心に生える突起からビームが放たれる!

 

ズビビビビィ〜〜〜ッ!

 

光線が波打ち、オートマタに当たった!

命中した胴体が大きく爆ぜて倒れた!

 

◇壊れたオートマタは動かなくなった!

YOU WIN!

 

 

「うおっ! 今のジェフの!? ビームじゃん!」

 

「その銃、やっぱり玩具じゃないんだね」

 

「凄いよジェフ君! とても頼りなるよ!」

 

「うん……! 格好良かった、よ……!」

 

「ありがとうございます。 ぼくの武器が通用して良かった……この先もこうなら良いが」

 

 

周囲を警戒して呟くジェフ。

ワープ先が此処じゃなくて良かったと思う。

何せ、今のような壊れたロボットが他にもいるのだ。 集団エンカウントしたら、ジェフ1人では袋叩きにされてしまうだろう。

いくら強い銃を持っているとはいえマシンガンのように機銃掃射ができる訳でもない。

ボムもなく、集団戦は辛いだろう。

それでもバズーカで範囲攻撃すれば、数回の戦闘は耐えられるだろうが多勢に無勢。 戦いは数だよ状態となる。

回復手段も無いとなれば尚更に……。

 

 

「皆さん、怪我はありませんか?」

 

 

ジェフは先陣のモモイとミドリを気に掛けた。

前衛で、敵のマシンガンも多少は受けた筈。

しかし、モモイは元気溌溂といった様子だ。 ミドリも余裕の微笑みだった。

 

 

「うん! この通り! ちょっと弾が掠ったけど、そんなのキヴォトスじゃ日常茶飯事だよ! その程度で怪我なんてないない!」

 

「ジェフは優しいね。 そういうジェフは平気?」

 

「ぼくは大丈夫です。 ユズさんと先生も?」

 

「う、うん。 まだまだ平気だよ」

 

「大丈夫。 このまま進もっか」

 

「分かりました」

 

 

やはりか、キヴォトス人のステータスは想像以上だ。 デフェンスが異常値なのかも知れない。 心配するだけ無駄か。

それよりも自分の心配かもな、とジェフ。

先生は戦闘中、謎のバリアが張られているから平気なようだが。 手に持っている端末……タブレットはバリア発生装置も兼ねているのか。

 

確か名前は……シッテムの箱だったか。

使ってる先生も他の人も仕組みが分からない、オーパーツとの事だけど。

 

ジェフはチェックした! 駄目でした……。

 

分からない事が分かっただけだった。

ジェフは己の未熟さと弱さを悔やむと同時に、ここで学べる事は学んでいこうと思った。

 

 

(先生、ジェフ君は私のいるシッテムの箱が気になるみたいです! 他にも色々とチェックして色んな事を学ぼうとしています! 向上心溢れる少年ですね!)

 

「そうだねアロナ。 でも危険な事には首を突っ込まないよう、一緒にいる間くらいは見てあげないとね」

 

 

もしここにテレパシーが使える少年少女……ネスやポーラがいたら、OSのアロナの声が聞こえたかも知れない。

 

 

「よぉし! ジェフがいれば怖いものなし! このままヴェリタスに教えてもらった座標に向かうよ!」

 

「ヴェリタスとは?」

 

「ハッカー集団の名前だよ。 悪い人たちじゃないから安心してね。 ジェフもそのうち会えるかも」

 

「楽しみです。 色々学ばせて貰います……あ、そろそろウタハさんに電話しなきゃ。 でもこんな所じゃ電話なんて無いよな……」

 

「じゃ、じゃあ、私のスマホを貸してあげる」

 

「タッチパネル式の携帯電話? これが今のスタイルなのか……ええと、使い方は……こうか」

 

 

ジェフは時代、世界の違い、未知の未来技術に軽く衝撃を受け続けながらも、持ち前の器用さで使い熟していった。

 

→はなす

だれに?

→ウタハ

 

「(プルルル……ピッ)おっユズかと思ったらジェフか。 早速掛けてきて偉いぞ……そうか、そういう事があったのか。 そこは噂通り危ない所のようだ。 その先も気を付けるんだよ。 行き着く所まで行ったとしても、周囲を用心深くチェックするんだ。 新しい発見や道が拓けるかも知れないぞ。 ああさて、記録はするかい? ……よし記録はつけた。 長く調査を続けるようなら、どこかで1度休むんだ。 おやもう少し調査を続ける? 廃部の危機だもんな。 気をつけるんだよ(ピッ)」

 

「……受話器がないから馴染みの音は聞こえないんだな。 少し寂しいが、これはこれで新鮮で良いかも知れない」

 

 

ウタハは記録を付けてくれたようだ。

ガウス先輩とのやり取りを思い出す。

違うのは通信端末の違いからか、鮮明な声でやり取り出来ることなど、音の違いを実感できた事か。

 

さても先方明るく、一向は廃墟の中へ向かう。

そこでまだ電源の生きている端末を弄ったり、先生のシッテムの箱に反応しては、閉ざされた道が開けていく。

 

そして、その先で待ち受けているものは……。

 

 

「裸の女の子が寝てるううう!?」

 

 

歯医者の手術椅子のようなモノに寝そべる、モモイ達と同い年くらいの少女が寝ていた。

服を一切着ない、全裸で。

 

 

「ジェフ君、見ちゃ駄目! あっち向いてて! 先生もですよ!」

 

「な、なんでこんな所に……いや、そもそも彼女は人間なのか? 人間そっくりのロボットを造る技術が、かつてのキヴォトスにあったとしたら、彼女もまたオーパーツか? もう少し詳しくチェックしたいな」

 

「そういう柔軟な発想をできるジェフ君が味方で頼もしいよ先生は……取り敢えず一緒にあっち向いてようか?」

 

 

先生は唯一の男仲間であるジェフ君を手元に置いておくべく、彼を引き止めた。

そのまま放置したらモモイたち女性陣に制裁されそうだったからね仕方ないね……。




どこまで書けるか……
羞恥心で消したらごめんなさい……
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