「あれ?俺と神様、この小説に関係することあんまり話してなくね」と。でもまぁ大丈夫でしょ。
ということでどうぞ!
時間帯は大体昼だろうか。今俺はリムルと共に昨日シズと話した丘に来ていた。
あ、シズさんがいる。リムルもランガに乗ってるし。
「俺たちの町、気に入ってもらえたかな?」
「ええ、とっても」
シズさんは仮面を外して笑顔で言った。
「シズさんさえ良ければいつまでだっていていいんだぞ」
確かに。でもまた何処かに行くだろうしな。
「ありがとう。でも行かなきゃ」
「そっか」
「ここにいたら迷惑をかけちゃうかもしれないし」
「「ん?」」
「私の旅の目的は…私を召喚した男を捜すこと」
「見つけたらどうするんだ?」
「………」
シズさんは無言で俯いた。
「分かった。残念だけどいつでも遊びに来てくれ、歓迎するよ。な、ランガ、アルト」
「もちろんです」
「そうだな。たまには来てくれよ」
「うん、ありがとう。ランガもありがとう」
シズさんはランガを抱きしめた……いや俺の扱いどうなってんの!?
今日で3人の冒険者とシズさんはここから出ていくことになった。
「おっ来た来た」
リグルがそう言っているとエレンとシズがやってきた。
「お待たせ」
「待ちくたびれたでやんすよ」
「ったく女は支度が遅えよな」
「ん?」
突然シズが動きを止めた。
「シズさん?」
「うぐっ、あっ」
シズはゆらゆらと動き苦しみ出した。
「おっ?」
「どうかしましたかな?」
いやリグルとリグルド、呑気だな。少しというか結構不味い予感がする。
「うっ!そんな…もう…」
「シズさん?」
「おいどうした?」
「ああっ!」
「シズさん!」
シズは倒れ苦しんでいる。
「ぐ…あ…あぁぁぁ!」
シズの仮面が割れて今でも爆発しそうな予感がする。
「シズさん!シズさん!」
「あ…ああ…」
突然、巨大な魔力と共に火柱が発生しシズをも巻き込む勢いで空高く火柱は昇り、空を曇らせた。火柱は消えシズは宙に浮いていた。そしてシズの周りを囲むかのように炎の球体が発生し一瞬の内に肥大化し爆発した。
「うわぁっ!」
何が起こった皆んなは無事か?
「おっと」
リムルは爆風によって吹き飛ばされていなかったようだ。
「お…おい大丈夫か」
「全員無事か?」
「な、なんだよこれ。危険手当を上乗せしてもらうぜ」
「だからそれはフューズの旦那に言うでやんすよ」
コイツら、よくそんな状況で言えるな。というかフューズって誰。
「シズさん!シズさん!」
とんでもないことになったなほんと。シズさんの周りに凄い炎が……やばいぞこれ!
「シズ…シズエ・イザワ?」
「えっ?」
「シズエ・イザワって…」
「爆炎の支配者か?」
「「ん?」」
「そ…それって50年くらい前に活躍したっていう
「爆炎の…」
「くっ、もう引退してんじゃなかったのか?」
「リグルド、リグル。みんなを避難させろ」
「しかし」
「リムル様」
「命令だ」
「ははっ承りました」
リグルとリグルドはみんなを避難させるためにここから離れた。
「やるしかないか」
リムルはランガに何か話しているようだがあまり気にしない。そして俺は炎に包まれたシズさんを見た。
シズの割れかけの仮面が落ちた。シズは涙を流したが自ら発生させた炎によりすぐ蒸発した。完全にシズは炎に閉じ込められ、炎の上位精霊イフリートが現れた。
「炎の精霊イフリート」
「間違いないでやんす。シズさんは…」
「伝説の英雄、爆炎の支配者。あ…あんなのどうやっても勝てないんですけど?」
「無理でやす。あっしらはここで死ぬんです。短い人生だったでやんすね」
そう話しているとイフリートは雄叫びをあげた。それにより衝撃波が発生し3つの火柱が昇った。
「ぐぅ!」
俺はなんとか衝撃波に耐えることができた。
だが3つの火柱から空中にサラマンダーが召喚され周りの作りかけの建築物が燃やされていった。
「ちくしょう。せっかく作ったばかりだっていうのに」
いやリムル、キレる所そこなのかよ。しかもなんか増えやがったし。
「うう…」
「痛い…」
冒険者の3人は衝撃波に耐えられなかったらしい。
「お前たちもさっさと逃げろ」
「もしもアレだったら俺がオトリをするからな」
リーダーであるカバルが立ち上がり
「そんなわけにはいかねえよ」
と言い背中の剣を引き抜きエレンとギドも立ち上がった。
「おっ」
なんかかっこいいな。
「あの人がなんで殺意をむき出しにしてんのか、知らねえが」
「俺たちの仲間でやんすよ」
「ほっとけないわ」
「そうか気をつけろよ」
「無理だけはするなよ」
ほんとにいい奴らだな。
「ハハッ、まさか過去の英雄と戦う日が来ようとはね」
「人生何が起こるか分かりやせんね」
「「いくぞ」」
リムルが正面に立つ。
「おい、お前の目的はなんだ」
リムルがイフリートに問う。だがイフリートは無言で火の玉を出し攻撃した。リムルはそれを避け水刃で攻撃をしたが効果は無かった。
「まっそりゃそうだよな」
と言っている内に3体のサラマンダーがリムルに向かって襲いかかってきた。
「
「おぉ」
飛んでいった氷の槍は1体のサラマンダーの肩を抉った。そのサラマンダーはリムルからエレン達に標的を変えた。
「おい大丈夫なのか」
「任せてくださいよ。こっちだって命張って冒険者やってるんです」
冒険者って凄いんだなぁ。
「おいおい勘弁してくれよ。リーダーは俺だっての。まっしょうがねえ、1匹は俺たちが受け持った」
「一蓮托生ってやつでさ」
「死にそうになったら、しっかり逃げろよ」
「じゃあ任せる。だが、無理はするなよ。って、危な!」
サラマンダーがリムルに向かって火の玉を出した。
「ランガ!」
「はっ!」
リムルはランガを召喚した。
「じゃあリムル、1匹は俺がやる。だからもう1匹は頼んだぞ」
「おう!分かった」
リムルはランガに乗って行った。
《……召喚完了しました》
目の前に召喚された、SFの世界にあるような近未来的なスナイパーライフル、ライサンダーZを持った。アルトはスコープを覗きリムルを追いかけている1体のサラマンダーに狙いを定めた。
パキィィン!
ライサンダーZの独特な発射音と共に撃ち出された弾丸はサラマンダーの胴体をグシャリと貫いた。貫かれた直後、胴体は破裂しサラマンダーは地面に落ちた。
「あっさり死んだな。まだ黒蟻の方が硬かったぞ」
……後はリムルはこの…サラマンダーなのか?まぁそいつらは対処できそうだし問題ないな。そうだ、忘れない内にレンジャーのアーマーを着といて。よし、ついでに余計なことされても困るから、エレン達が対処しているサラマンダーを倒すか。
そう思った俺はライサンダーZの銃口をエレン達を襲っているサラマンダーに向けてトリガーを引こうと思ったが
……なんかあのサラマンダー?まさか自爆する気なのか。仕方ない
《ライサンダーZの収納及びアーマーの変更完了、グレードシールド召喚しました》
俺はフェンサーに変わったことを確認、グレートシールドを持った瞬間に今にでも爆発しそうなサラマンダーに向かって走り、エレン達を守るようにシールドを展開した。
ドカァァン!!
「ギリギリセーフと言った所か。お前たち無事か?」
そう言い俺は後ろを振り向いた。
「お陰様でな」
「助かったでやす」
「えぇ、無事よ」
3人ともグットサインを出しているから無事か。後の問題はイフリートだな。
「おい!アルト無事か?」
リムルがランガに乗って急いで俺の方に来たようだ。
「問題ない。後はイフリートを殺るだけだな」
「あぁそうだなアルト」
俺とリムルはイフリートの前に立った。
それに対しイフリートは無言でこちらを睨みつけ
「なんだ、この魔法陣?ってやばっ!」
俺とリムルは炎の中に捕らわれた。
「熱い熱い!アーマー着ていても炎は熱いな畜生!……いや普通に抜け出せばいいのか」
と言って普通に炎の中から抜け出した。
リムルはどうなった?まだ炎の中か。助けに行くか?いやリムルのことだ、大丈夫だろう。
そう考えているとリムルが炎の中から抜け出した。
「悪いなイフリート、俺には炎が効かないんだ」
流石リムル!っていやいや。炎が効かないって何?まぁリムルだからいいか。
そしてリムルはイフリートの顔まで飛び、
「シズさんを返してもらうぜ」
そう言いイフリートを捕食した。
「スライムさん…ありがとう」
「これでとりあえず一件落着って言ったところか」
あの日から1週間が経った。ずっとシズさんはあれから寝たきりで今日も同じくリムルと一緒にシズさんを見ていた。
中々元気にならないなシズさん。なあ
《告。可能性としてはイフリートとの同化が彼女を延命していたのかもしれません》
……そうか。ならシズさんは今いつ死んでしまってもおかしくない状況なのかもしれないのか。
「スライムさん、アルトさん」
起きたのか。
「シズさん!?気がついたのか」
「ずっと傍にいてくれたの…?」
「まぁな」
「そっか、優しいね…」
「待ってろ今水を……」
「スライムさん、いいよ…必要ないから」
「え…」
リムルが水を持ってこようとしたがシズさんに止められた。
……あぁそうか、もう……逝くのか。
「もう何十年も前にこっちに来て、辛いこともあったけど良い人たちにも沢山出会えて、最後はこんな奇跡みたいな出会いがあった。心残りがない訳じゃないけど、私はもう十分生きたから」
少しずつシズさんの生気が失われていく。
「シズさん…」
「…俺たちに何かできることはないか?心残りがあるのなら言ってくれ」
「頼めないよ…君たちの人生の重荷になってしまうもの…」
「大丈夫だ。俺たちがそのことを気にすると思うか?」
「そうだな、俺たちがシズさんの力になりたいんだ。言ってくれ」
ほんと、前世で無理難題をどうにかしてきたからな。1人の心残りぐらい、どうって事ないだろう。……きっとな。
「シズさん、大丈夫かな…」
「心配いらねーって、リムルとアルトの旦那がついてんだからよ」
「そうでやすよ。リムルの旦那がくれた回復薬、すげー効き目だったじゃないすか」
「おや、これは御三方お揃いで。皆さんもお見舞いですかな?」
「ええ、リグルドさんもっすか」
「はい、シズ殿の着替えをお持ちしたところです。リムル様、アルト様失礼しま……」
「「「「!?」」」」
「「「え…何!?裸の女の子!?え、誰!?え!??」」」
「リムル様、そのお姿は…」
あらま、思ったより早く来たな。
「「「え!?」」」
……耳塞いだ方がいいな。
「「「えええ!?」」」
「この子が…リムルの旦那!?」
物語には別れは必然とは言うけれど少し早すぎないかい?
そうですね…。でもまた新しく物語は進んでいく、別れがあるのなら新しい出会いがある、でしょう神様。
そうだね作者君。だけどアルト君は何か大きなことに巻き込まれそうな雰囲気がするね。
え、なんですか。凄く気になりますけど。あとなんか最後リムルは人間になってたな……。でもまぁいいか。
では次回もお楽しみに!