廃核の海 〜魔族アバターのまま現実世界に放り出された俺と不思議な美少女の物語〜   作:織雪ジッタ

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28話 悶々

エアバニー「おい!」

 

サスケ「。。。。」

 

サスケは明らかに動揺した表情で窓の外を眺めている。

 

エアバニー「おい無視するな!」

 

このリビングルームは広々とした空間で南側は一面ガラス張りになっている。

 

この一番地1号カプセル内を一望できる眼下に広がる景色は絶景だった。

 

しかし、サスケの目にはそんなものは映ってはいなかった。

 

エアバニー「おい、さっき隠した巻物を出せ。」

 

サスケ「な、何のことでござるか?」

 

エアバニーはため息をつく。

 

エアバニー「なあ。」

 

エアバニー「お前は仮にも警察という組織の人間だぞ?こんなこそ泥みたいな行為が許されるとでも思ってるのか!?」

 

エアバニーはズカズカとサスケに近寄るとサスケの胸元から手を突っ込んだ。

 

サスケ「や、やめるでござる!!何も隠してないでござる!!」

 

エアバニー「嘘をつくな!その巻物がいくらしたと思ってんだ!!返せ!!」

 

サスケ「ぬ、ヌレギヌでござるよ!!やめるでござる!!」

 

サスケ「やめ。。。」

 

エアバニーがサスケの服の中から巻物を掴もうとしたその瞬間、部屋の中が一瞬明るく光った。

 

そして気が付くと剛本とエルヴィン、ショウとミネルバがそこに現れた。

 

ショウ達の前には嫌がるサスケの服の中に手を突っ込んでいるエアバニーの姿があった。

 

ショウ「あ。。。」

 

ミネルバ「イヤッ」

 

剛本「。。。(汗)」

 

エルヴィン「うわ。。。何してるの?」

 

気まずい空気が流れる。

 

エアバニー「え?あ!!違う!!コイツが俺の大切な巻物を。。。」

 

と、エアバニーが言いかけたところにサスケは急にしおらしく泣き崩れて剛本にすがる。

 

サスケ「助けて剛本!たいちょううえがぁぁぁ!!いきなりっ酷いんですぅぅ!!」

 

エアバニー「おいーー!?何だその誤解を招く言い方は!?」

 

剛本「隊長、まさか。。。?」

 

エアバニー「お前まで信じるな!!」

 

サスケはすかさずエアバニーに

 

サスケ→エアバニー:隊長上(たいちょううえ)、あの巻物を拙者にくれたら上手くごまかしてあげるでござるよ。

 

サスケはボコボコながら悪い顔だ。

 

エアバニー:くっそー!!コイツわざとか!!!

 

エアバニー→サスケ:何でそんなにあれが欲しいんだよ!?

 

サスケ→エアバニー:だって拙者、忍者でござるから。

 

エアバニー呆れた顔でサスケを見る。

 

エアバニー:はぁあ?

 

サスケ→エアバニー:忍者といえば巻物でござるよ。

 

何故かサスケはぽっと頬を赤らめる。

 

エアバニー:ダメだコイツ。。。

 

しかし、その光景を見て周りにいた他の面々は見てはならない物を見てしまった気がした。

 

ショウ:うわぁ。。。

 

ミネルバ:。。。

 

剛本:。。。

 

その冷たい視線に気がついたエアバニーはハッとすると

 

エアバニー:い、いかん!

 

エアバニー→サスケ:だぁぁあ!!もう、分かった!!やるよやる!!だからこの状況をなんとかしろ!!

 

サスケはその瞬間、会心の笑みを浮かべる。

 

サスケ:よっしゃぁぁあ!!!

 

そして突然態度を変える。

 

サスケ→エアバニー:男に二言はないでござるよ!

 

と、エアバニーに告げるとすくっと立ち上がり自ら上着を脱ぎ去って上半身裸になった。

 

サスケ「セパレーション!!」

 

エアバニー:何ーーー!??

 

すると、その鍛え上げられた背中一面に『迷子のネコ』をモチーフにした洋風のTATTOOが彫られているのが露(あら)わになった。

 

因みにポーズはボディービルでいうところのバックダブルバイセップスだ。

 

全員『ええええ!!!???』

 

ショウ:どんな忍者だ。。。

 

エルヴィン:背筋すげぇな

 

そして振り返り、サイドトライセップスのポーズとなる。

 

サスケ「これで満足でござるか?」

 

サスケは大胸筋をピクピクさせながらキリリとしてエアバニーに尋ねる。

 

エアバニー「え?」

 

何が何だかわからないといった表情のエアバニーをさらに畳み掛ける。

 

サスケ「隊長上(たいちょううえ)の察しの通り、拙者は元ロックンローラーでござる。」

 

ショウ:一体どういう経歴の持ち主なんだ。。。?

 

ミネルバは顔を真っ赤にしてショウの後ろに隠れている。

 

剛本:何なんだ。。。?

 

エアバニー:ロックンローラーってこんなだったっけ???

 

因みにエルヴィンはその背中に掘られた迷子というにはゴージャスな猫に反応していた。

 

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