廃核の海 〜魔族アバターのまま現実世界に放り出された俺と不思議な美少女の物語〜   作:織雪ジッタ

44 / 125
ゲームの中のキャラクターの姿と能力のまま現実世界に出てきた他守ショウ。


サークルアンデッドとVRMMORPGファーストアドベンチャー18の正体を知ったショウ達は打倒サークルアンデッドを胸にイシュタラの国へとやってきた。


しかし、イシュタラの国の入国で女神の門の試練にショウは失敗した。




■登場人物の紹介
◇他守ショウ  VRMMORPGファーストアドベンチャー18からログアウトしたらゲームのキャラクターのまま現実世界に出てきてしまう。ナノマシーン適合者としてはこの世界最強のSSS。緑色のオーラを持つ。


◇アナト  ショウと一緒にサークルアンデッドと戦ったイシュタルの娘。ナノマシーン適合者ランクはSS。赤いオーラを持つ。


◇バアル  アナトの兄。ナノマシーン適合者ランクはSS。オレンジ色のオーラを持つ。 


メロウ  小さな魔法の帽子をかぶっているショウのメタモルフォーゼの訓練を指導する事になった人魚。
笛吹いて人を魅了する事もある。


オンジ   アナトが名付け親となったサークルアンデッドの地下施設で捕らえられていた培養細胞から生まれた赤ん坊。ナノマシーンウイルスの耐性を持つ。


8話 君達にしか出来ない─人魚の里へ

ショウ「頼み事って何ですか?俺に?」

 

 

バアル「そう、君達にしか出来ない事なんだ。」

 

 

バアルの顔は真剣だ。なにか重大な事なのだとショウは察した。

 

 

ショウ:俺達にしかできない事。。。?

 

 

バアル「アナト、他守君の修行が落ち着いたら青の海底洞窟に案内してやってくれ。私も今はあそこには行く事が出来ない。」

 

 

ショウ「行く事が出来ない?」

 

 

バアル「青の海底洞窟を抜けた先に周りを断崖絶壁で囲まれた島がある。そこは青の海底洞窟からでなければ行けない場所だ。」

 

 

バアル「勿論、私は飛んで行けるが今そこには君とアナト以外は誰も近づけないし、近づかない様に厳しく監視している。」

 

 

ショウ「近づけない?どうしてですか?」

 

 

アナト「サークルアンデッドの地下施設で私もお前も熱を出したのを覚えているか?防御力が落ちてチカラも出せなくなったな。」

 

 

ショウ「ああ、でもアナトが何か爆発させたらすぐ良くなったよ。」

 

 

アナト「お前はすぐに耐性ができた。。しかしあの水槽に入れられていた者たちも私も自力ではあの『病気』に打ち勝つことは出来なかった。あのオンジ以外はな。」

 

 

アナト「あんなものが、もしばら撒かれたらイシュタラは壊滅的な被害を被る。」

 

 

バアル「それはナノマシーンを標的にして開発された一種の生物兵器だ。言わばウイルスの様な物らしい。」

 

 

バアル「そのウイルスに侵されている者達と共に血清開発を手伝って欲しいんだ。それはウイルスに耐性を持つ君とアナト、そしてオンジにしか出来ない。」

 

 

バアル「先ずはチカラのコントロールを身に着けて、それからそのチカラを役立てて欲しい。」

 

 

アナト「ともかく、先ず私達は『母様』に報告に行かないといけない。」

 

 

ショウ「母様?確か亡くなったんじゃ。。?」

 

 

アナト「神殿の礼拝堂の事だ。」

 

 

アナト「取り敢えず、先ずは人魚の里でしばらく修行していろ。血清はそれからだ。」

 

 

ショウ「人魚の里。。?」

 

 

メロウ「私達が普段住んでいる所です。」

 

 

メロウはここまでショウを引っ張ってきた人魚だ。

 

 

メロウ「私が案内しますわ。」

 

 

バアル「ローレライ、メロウ、メリジューヌ、リー、イアーラ。頼みましたよ。」

 

 

人魚達は個々に頭を下げる。

 

 

するとバアルは頷き、門の中へ消えていった。

 

 

アナト「じゃあな。」

 

 

アナトもそう一言言って門へ入っていった。

 

 

ショウ「行っちゃった。。。はぁ。。。何かいっぱいいっぱいだなぁ。。」

 

 

ショウは、不安そうにしていたがメロウは微笑んで

 

 

メロウ「私たちも行きましょうか。」

 

 

そう言うとショウの手を取って泳ぎ始めた。

 

 

こうして、ショウは人魚の里に向かうことになった。

 

 

 

 

そして、西へほどなく行くと他の場所よりも一層背の高い海藻が生い茂る場所が見えた。

 

 

その内部にはやはり光が満ちており宝石の様だった。

 

 

メロウ「あそこが人魚の里です。」

 

 

と指さすとその手前にある広場に舞い降りた。

 

 

メロウ「この辺りにしましょうか。」

 

 

ショウの目の前に立つとメロウの下半身は魚の尻尾から見る見るスラリと伸びた両脚に変わった。

 

 

ショウ「ちょっと!わっ!わっ!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。