廃核の海 〜魔族アバターのまま現実世界に放り出された俺と不思議な美少女の物語〜   作:織雪ジッタ

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27話 アルル城での密会

薬屋にて

 

 

ヤム「失礼しますよ。」

 

 

アスタルト「ヤムさん。いらっしゃいませ。」

 

 

アスタルト「ご加減いかがですか?」

 

 

ヤム「正直あまり芳(かんば)しくありませんね。」

 

 

ヤム「我々魔神族は捕食を繰り返す事でチカラをつけましたが中身はツギハギの欠陥品です。」

 

 

アスタルト「またそんな。。」

 

 

ヤム「ここの薬屋が無ければとうの昔にティアマトのチカラが暴走して死んでいましたよ。」

 

 

アスタルト「お役に立てて嬉しく思います。」

 

 

ヤム「魔神達もみな感謝しております。」

 

 

アスタルト「もうこれ以上捕食は繰り返さない方が宜しいかと思いますが。。」

 

 

ヤム「そうもいかなくてね。。」

 

 

ヤム「今度こそイシュタル様の残されたこの国とお子達を守らねばならない。」

 

 

ヤム「この身が滅びる前に未来への禍根を断ち切らねばなりません。」

 

 

ヤム「イシュタル様を失った今、我等は死に場所を求めているのやも知れませんね。」

 

 

アスタルト「そんな風に仰らないで下さい。。」

 

 

ヤム「すまない。ここへ来ると本音が出てしまってね。」

 

 

ヤム「汚れ役も最後は綺麗に飾りたいのですよ。」

 

 

アスタルト「。。。」

 

 

アスタルト「ヤムさん。お話があります。」

 

 

 

 

 

 

数日後

 

 

アルルの城の応接室

 

 

赤い絨毯(じゅうたん)の敷かれた100畳程の部屋の中央に白い重厚な長机があり天井には豪華なシャンデリアがある。

 

 

そこには、アルルの呼びかけで集まった5人の議員達と剛本がいた。

 

 

内訳は

 

 

ウル   ウルの街の守護者。バアルの教育係をしていた。

エリドゥ エリドゥの街の守護者。バアルの戦闘訓練をしていた。人魚の里の長

ラガシュ ラガシュの街の守護者。亜人族の長

ウンマ  ウンマの街の守護者。獣人族の長

 

 

そしてアルルと剛本である。

 

 

バアル、アナト、シダーの森の守護者フワワを除けば応じなかったのは二人のみとなる。

 

 

アルル「議論は尽きました。」

 

 

アルル「剛本君。」

 

 

剛本は頷く。

 

 

剛本「皆さんの覚悟、承りました。」

 

 

剛本「私も覚悟を決めました。」

 

 

剛本「それから、皆さんの肉体的負担と苦痛を軽減する方法があります。」

 

 

剛本「その方法を取る為に移譲は、人魚の里でしたいと思いますが宜しいですか?」

 

 

エリドゥ「負担を軽減ですか?そんな事が出来ると言うのですか?」

 

 

剛本「ええ。」

 

 

アルル「それが本当なら願ってもない。」

 

 

エリドゥ「いいでしょう。それでは人魚の里にいらしてください。」

 

 

エリドゥ「海なら夜の時間帯が目立たなくて良いでしょう。」

 

 

アルル「それでは今夜12時に人魚の里のエリドゥの居城にて落ち合いましょう。」

 

 

剛本「エリドゥ、そこに他守ショウを連れてきておいて下さい。」

 

 

エリドゥ「分かりました。」

 

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

午後9時頃、人魚の里近く。

 

 

「以上で移譲(いじょう)の説明を終わります。。。」 

 

 

ショウ「は?」

 

 

メリュジーヌ「。。。」

 

 

ショウ「あの。。。。もしかしてダジャレですか。。?」

 

 

恥ずかしそうにうつむくメリュジーヌ。

 

 

海の中なのにとてつもなく寒い空気が流れていた。

 

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