廃核の海 〜魔族アバターのまま現実世界に放り出された俺と不思議な美少女の物語〜   作:織雪ジッタ

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12話 トキメキパラダイス─青い春

一時間後

 

 

半分ほど読み終わり、ぽわ~んとするショウ。

 

ショウ:な。。。

 

ショウ:なんて切なくて、そして甘酸っぱいんだ。。。

 

ショウの目は少女漫画の様に純粋な輝きを見せていた。

 

ショウ:ハァ。。。俺もこんな風な青春時代を過ごしたかったよ。。。

 

ショウ:あぁ!!ハラハラする!!ヒロミ(ヒロイン)は伝説も運命のことを覚えてないんだよなぁ。。。

 

ショウ:思い出すには年に一度、春の時期のある日に条件を満たしてもう一度あの場所へ二人で行くしないのに二人はすれ違ってばかり。。。

 

ショウ:それでいて、どこか心の奥底で覚えているのか、時折見せる甘い空気。。。

 

ショウ「くはーっ!切ない!」

 

ショウ「それにしてもおっちゃんあの顔で何でこんなの読んでんだよ!」

 

ショウは子供のように畳の上を転げ回るがやはり続きが気になって再び本を手に取ろうとしたその時だった。

 

悶絶するショウの元にアナトから連絡がはいった。

 

アナト→ショウ:他守、ちょっといいか?

 

ショウ「うわ!?」

 

不意をつかれて思わず大声を上げてしまう。

 

アナト→ショウ:どうした?何かあったのか?

 

ショウ→アナト:え!?いやっ何も!何もないよ!

 

ショウ→アナト:なんにもときめいてない!!

 

アナト→ショウ:??どうした?何か変だぞ?

 

ショウ→アナト:え?そ、そんな事ないさ!アナトこそどうしたの?会議は終わったのか?

 

アナト→ショウ:ああ、それなんだがちょっと頼みがあってな。

 

ショウ→アナト:頼み?

 

アナト→ショウ:ああ、すまないが迎えをやるからミネルバを連れて会議室まで来てくれないか?

 

ショウ→アナト:へ?ミネルバを?いいけど何で?

 

アナト→ショウ:訳は来てから説明する。とにかく来てくれ。

 

ショウ→アナト:分かった。用意するよ。

 

アナト→ショウ:ありがとう。では宜しく頼む。

 

そう言うとアナトは直接会話(SP)を切った。

 

ショウ:何だろ。。。トキメキパラダイスの続き気になるけど仕方ないか。。。

 

ショウ:ヒロミ、すぐ戻るからちょっと待ってろよ。。。(もはや主人公になり切っている)

 

と言うわけで、改めてミネルバを呼び出す為にコンソールを開く。

 

ショウ「えーっと、ミネルバミネルバ。。。と、」

 

ショウ「よし、出てこい!」

 

ショウがコンソールからミネルバを選ぶとミネルバの名前の所に【PT】のマークがつき、目の前に光が現れてその中からいつもの様にミネルバが現れた。

 

因みに今は影丸と二人呼び出しているが、最大5人まで同時に呼び出す事ができる。

 

ミネルバはふわりと着地すると辺りを見渡す。

 

ミネルバ「ここは。。。?」

 

ショウ「おーミネルバ!ここはイシュタラの秘密基地だ。」

 

しかしどう見てもここは旅館だ。

 

ミネルバは顔を真っ赤にしてモジモジし始めた。

 

ミネルバ「あ、あの。。。これはどういうことですの。。。?」

 

ショウ「へ?」

 

ミネルバ「あの。。。どういったご用でわ、わたくしを。。。?」

 

身をすくめて恥ずかしそうにするミネルバにショウはハッとする。

 

そう言えば今は旅館の個室に二人きりだ。

 

そう意識すると今度はショウも恥ずかしくなってきた。

 

ショウ「あ!いや!あの!ミネルバ、ち、違うんだ!アナト、そう!アナトが呼んでるんだ!」

 

ミネルバ「え?アナト?あ、わたくしったらてっきり。。。」

 

ショウ「え?てっきり?」

 

ミネルバはまた顔を真っ赤にして後ろを向く。

 

ミネルバ「知りませんわ。」

 

そう言いながらもチラリとショウを見るミネルバは目を潤ませながら恥ずかしそうにしている。

 

前回までの塩対応ミネルバとは別人の様に愛らしい仕草だ。

 

ショウ:なんだコレー!?なんか甘酸っぱいぞー!

 

ショウの視界に座卓の上に置かれたトキメキパラダイスの本が入る。

 

ショウ:こ、これはもしやトキメキパラダイスの効果か!?

 

ショウ:。。。。

 

ショウ:トキメキパラダイスの効果なのか!?

 

マジマジとミネルバ見るショウの視線に耐えかねたミネルバは

 

ミネルバ「そっそんなに。。。見つめないで下さい。。。」

 

と、泣きそうになりながらさらに恥ずかしそうにしている。

 

その姿はなんとも可憐で愛らしく見えた。

 

ショウ:トキメキー!!パラダイスー!!

 

ショウの胸に何かが胸にズキューンと走り抜ける。

 

ショウ「ぐはっ」

 

ショウはあまりの衝撃に片膝をついた。

 

ショウ:な、なんだこの萌え力は。。。?ミネルバってこんなに可愛かったか?

 

ショウ:お、落ち着け!落ち着け俺!相手はあのミネルバだぞ?冷静になるんだ!

 

ミネルバ「あの。。。大丈夫。。。ですか?」

 

恐る恐るショウに声をかけるミネルバにショウは高鳴る鼓動を抑えつつ何とか笑顔をつくる。

 

ショウ「だ、大丈夫ですよー!アハハハハハ!さあ、アナトの所に行きましょうね!!」

 

ミネルバ「???」

 

キョトンとするミネルバの姿もまた可憐で可愛く見える。

 

ミネルバ「は、はい。。。」

 

返事をしながらぽっと頬を赤く染める姿も可愛く見える。

 

一瞬、ショウの時間が止まった様に感じた。

 

ショウ:チクショー!!しっかりしろ俺ー!!!

 

と、後ろにのけぞると何かにぶつかった。

 

ショウ「あれ?」

 

見れば目の前にギロリと光る眼が。。。

 

ショウ「うわぁぁぁぁーー!!?」

 

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