転生したら地元だった件   作:rayi

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色々調べて書きましたが間違っていたら教えてください。



二敗目 おっさんに通学路は辛すぎる

 パリっとよく糊の効いたシャツを着ると、襟の帯をきつくタイめ。

 (ふち)が紺色で強調された鼠色(グレー)のブレザーに袖を通す。

 

 原作では緑や橙色(オレンジ)、青と言った中々エキセントリックな色のネクタイが存在したが上履きのように学年色があるのだろうか?

 

 原作第一巻時空では、制服はスラックスとシャツだけとなっていた。

 しかし俺が着ているのは、冬服(ブレザー)である。

 

(原作開始前に転生したのか?)

 

 これは非常に大きな問題だ。

 原作開始前であれば、負けヒロイン八奈見(やなみ)杏奈(あんな)を救い勝ち(エロゲ)ヒロイン姫宮(ひめみや)華恋(かれん)に勝たせることもできるのだ。

 

 これは前世での考察だが、負けヒロイン時空は原作執筆時期とアニメ版&アニメ化後の追加取材後で明確に分かれていると思われる。

 アニメ化前のイメージ年度は、2020年だと断言できる。

 理由としては、物語1年目の12月を描いた第4巻において、温水和彦が玉木先輩と作戦を練るシーンで「今週の木曜日がクリスマスイブだろ」という発言がある。

 カレンダーを確認すると、12月24日(クリスマスイブ)が木曜日になる直近の年は2020年なお、その前の木曜イブは2015年(令和以前)、次は2026年となるからだ。

 

 アニメ版&アニメ化後は2023年が基準になっているように感じる。

 その根拠は三つある。

 

1.SSS内エピソードで登場するスマ本屋名鉄神宮前店は、2024年5月6日で閉店している。

 

2.原作の第7巻(二年生編)で白玉後輩が「豊川のイオンモールに行きたい」と言うシーンがあることからも、開業日2023年4月4日以降であることからも分かる。

 

3.ヒロインの一人馬剃(ばそり)天愛星(てぃあら)が原作小説第八巻で語った情報にある。

 豊橋駅近くの花園のかつての商店街だった一角に住んでいる。その描写の中に最寄りに、真新しい大きな建物(マンション)が最近建ったとあるのだ。

 これは、2024竣工の「ウィスティリア豊橋」のことであると思われる。

 

(数年前への逆行転生要素も加わっているのか……)

 

 最近読んだVtuberモノだと、5年、10年単位で昔に転生していた分アドは大きかったが原作知識と数年しかアドがない俺には何か出来るとは思えないが、推定2023年時空だと判明しているので、できることをして行こう。

 

 家を出ると舟原町、前田町近辺だと分かった。

 

 アニメ版の温水(ぬくみず)君の最寄り駅である東八町駅まで徒歩数分ということになるが、まあ残念ながら温水(ぬくみず)君は豊城中校区。原作で言えば桃園中学校区だから、市電を挟んで向かい側になる。

 

「推定同中(オナちゅう)のネームドキャラは、馬剃(ばそり)天愛星(てぃあら)になる」

 

 前世では、昔から知っている&年の近い声優と言うこともあって、諸星すみれは好きだった。

 

「悪くないな……」

 

 豊橋市民なら理解していることだが、市電の利便性は思ったほど高くない。

 ミッション系の私立(わたくしりつ)藤ノ花女子高等学校(地元民は藤と呼ぶ)や私立(わたくしりつ)桜丘(さくらがおか)中学校・高等学校(地元民は桜丘(さくらがおか)や桜と呼ぶ)に通う生徒であれば降りは便利だが、朝のラッシュ時間の登りは地獄である。

 

 郊外に位置する岩田町の岩田運動公園付近の月極め駐車場や運動公園の駐車場に車を止め、名古屋方面に電車で出勤していくリーマンや豊橋駅方面に一度出ようとする時習館高校(ツワブキ高校)、豊橋工業高校、愛知大学、中央高校生が利用するため混雑する。

 

 と言う訳で混雑を避けて自転車で登校する。

 

 大通りと小中学生の通学路を避け、小啜町交差点を通って新川小学校のある大通りを自転車で疾走し県道259号線を道なりに南下すると、左手前方に愛大豊橋キャンパス、右手にれいわ新選組のつじ恵の事務所。県道502号豊橋環状線方面に降って行けば、アニメ版負けヒロインが多すぎる!の聖地であるガストまで徒歩15分と言ったところである。

 

 そんな十字路(地下には渥美線が通っている)に架かった東海東京証券わくわく歩道橋を使って行けば、アニメ版の通学路の愛知大学前駅に辿り着くのだが、温水(ぬくみず)君のような大学前駅利用者とかち合うため多くの自転車乗りは交通違反と知りながら、左手のれいわ新選組事務所と交番がある通りを逆走する。

 

 なぜここに交番があるのかと言えば、愛知大学(こんな名前なのに国立ではなく私立)が東三河の学生左翼運動の拠点だからである。

 アジア主義を掲げる団体の上海(シャンハイ)に作った私立大学の流れを組み中国語教育が盛んな旧制法文系大学であった。

 

 現在でも豊橋校舎の学生自治会では、長年にわたり、執行部である常任委員会のポストを革マル派が排他的に独占し、学生自治会の実権を掌握しており22年や23年にも事件を起こしているとされ。

 つまり現役バリバリの革マルの拠点で、唯一誇れるのは内ゲバが行われていないことぐらいだ。

 

 ツワブキ高校生が青春を行っている横では、赤が活発に動いている。

 偏差値の高い(時習館高校を基準とした場合)ツワブキ生が愛大に関わることはないだろうが、月之木(つきのき)先輩や玉木(たまき)先輩が進学した名古屋大学も革マル派の拠点である。

 

 山口組系の序列が高い団体や革マル派がこんなにいるなんて、終わりだね愛知県!

 同時期のアニメが小市民シリーズだったせいで治安が悪いな東海地方だの、犯罪都市豊橋と一部のヒロインのせいで言われていたが、革マルや暴力団、交通事故件数や三河走りなどの運転マナーを踏まえると強ち間違っていないのだ。

 

 ツワブキ高校へと向かう雑踏の中に青髪でゆるやかなミディアムレイヤーセミディの少女が目に入る。

 

「でね! 草介(そうすけ)

 

「最近食べ過ぎなんじゃないか? 入学したばかりなのに制服が入らなくなっても知らないぞ?」

 

「な゛っ!?」

 

 原作通りのやり取りを見せる。

 八奈見杏奈(やなみあんな)袴田(はかまだ)草介(そうすけ)

 

 自転車を漕いで時習館高校改めツワブキ高校に足を踏み入れた。

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