Angel Beats! 新たな人生   作:二重世界

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第4話 襲来

「何を騒いでいるんだ、愚民共」

野郎の自己紹介が一通り終わったところで直井が教室に入ってきた。

ふぅん。やっぱり、いたのか。って、直井!?いたのか!?嫌な予感しない。

俺は即座に机の影に隠れる。

 

「お兄ちゃん、どうしたの?」

 

「いや、どうもしない」

口ではそう言いつつも俺は冷や汗を流していた。

 

「何か用かしら?普段は生徒会に行ってばかりで部活には顔を出さないのに」

もしかして直井もこの部活に入っているのか?それはイヤな情報だ。

 

「ふん。僕だって、こんなところには来たくない。だが、貴様がこの前やった問題について早く報告しろと先生がうるさくてな。仕方なく来たんだ」

 

「そんなの知らないわよ。適当に報告すれば、教師の犬」

二人共、仲悪いな。て言うか、ゆりはどんな問題行動をやったんだ?まぁ、気にするだけ無駄か。

 

「かなで、直井はこっちでも生徒会をやっているのか?」

俺は直井に声が聞こえないように注意しながら質問する。

 

「ええ、そうよ。副会長をやってるわ」

 

「じゃあ、会長はかなでがやってるのか?」

 

「いえ、私は生徒会に入ってないわ」

そうなのか。じゃあ、会長は誰なんだ?

 

「騒がしいぞ、文人」

今度は直井に瓜二つの人物が入ってきた。

 

「兄さん」

兄さん!?確か直井には双子の兄がいるとは聞いてが、それか。

まぁ、初音が生きているし直井の兄が生きていても不思議はないが。……ん?ということは、ゆりの妹や弟もこの世界では生きているのか?

 

「あれがこの学園の生徒会長、直井健人だよ」

聞いてもいないのに日向が説明してくれた。なるほど、そうだったのか。

 

「ここの部長と文人の仲が悪いから様子を見に来たが問題なさそうだな。じゃあ、俺は先に戻ってる」

 

「はい、こんな愚民共を従わせるぐらい余裕です」

絶対、問題あるだろ。催眠術でも使う気か?

そして生徒会長が戻ると直井がこっちを向いてきた。もしかして気付かれたか?

 

「ところで、さっきから気になっていたのだが、そこの女子中学生は誰だ?見たことないが」

 

「その子は新しい部員よ」

待て!俺はそんなの許可してないぞ!

 

「なら、一つ言っておこう。ここの部長は傍若無人で学園に迷惑ばかりかけている厄介者だ。普通の学園生活を送りたいなら、こんな部活には入部しないことをお勧めする」

そうだ、直井!もっと言え!

 

「え、え~と……その……」

初音を困らせるな。早く帰れ、直井。

 

「まぁ、困らせるつもりはない。自分で考えると良い」

何故か直井が良い奴に見える。

 

「はい」

 

「ここの連中に迷惑をかけられたら、いつでも僕のところに来るがいい。僕は生徒会副会長の直井文人だ」

 

「私は音無初音です」

 

「音無?」

ヤバい!直井が反応してる。

 

「ところで音無くんは何でそんなところに隠れてるの?」

 

「余計なことを言うな、ゆり!」

あ、しまった!

 

「音無すわぁん!」

直井が俺を見た瞬間、全く予備動作なしで突っ込んできた。久し振りに見ると正直、気持ち悪い。俺はつい全力で直井を蹴っ飛ばしてしまった。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「大丈夫ですよ。これも愛だと思えば痛くありません。むしろ気持ち良いぐらいです」

 

ヤバい。マジで気持ち悪い。前よりもパワーアップしている。

 

「お兄ちゃん、何あの人?さっきと別人みたいになって気持ち悪い……」

 

「初音。あれは知ってはいけない人種なんだ」

いや、もしかしたら、もっと恐ろしい何かかもしれない。とりあえず逃げよう。俺は全力で部室を飛び出た。

 

「お、おい、音無!どこに行くんだ!」

 

「俺は逃げる!俺に何かあったら初音を頼む!」

やっぱり直井が後ろから追いかけてくる。さっきの生徒会長のところに行くか。あの人なら、もしかしたら止めれるかもしれない。

 

「どこに逃げても無駄ですよ」

足早っ!このままだったせ生徒会長のところに着くまでに捕まるぞ。こうなったら、どこかの部屋に入って振り切るしかない。

俺はとりあえず近くの部屋に入る。

 

「岩沢?」

中には一心不乱にギターを弾いている岩沢の姿があった。俺が入ってきたのにも気付いてないようだ。

 

ここを出るわけにいかないし、岩沢の演奏を聴くか。

 

パチパチ!

 

演奏が終わったところで俺は拍手をする。

 

「やっぱり岩沢は上手いな」

 

「あれ?結弦?いつからいたんだ?」

やっぱり気付いてなかったのか。音楽に夢中になると周りが見えなくなるところは変わってないな。

 

「十分ぐらい前からだ」

 

「そうだったのか。で、私の演奏はどうだった?」

 

「さっきも言っただろ。上手いって」

 

「そういう抽象的なものじゃなくて、もっと具体的に言ってくれると助かる」

具体的にか。そう言っても俺は音楽はそんなに詳しくないし、どう言ったものか。

 

「……そうだな。相変わらずクールで格好よかったぜ」

 

「アハハッ!それは嬉しいな!」

何か変なことを言ったか?岩沢が楽しそうに笑っているが。

 

「ところで、ここは何なんだ?他にも色々な楽器があるが」

 

「ゆりから聞いてないのか?ここはガルデモの練習室だよ。当然、防音している」

このプレハブ小屋はどれだけの金をかけられているんだ?

あ、そうか。岩沢がプレハブ小屋に入ってから消えたのは、ここで演奏していたからか。

 

「ところで結弦は何でここにいるんだ?」

 

「……ちょっと変態に追われていてな」

 

「よく分からないけど、この部屋から出られないのか。だったら結弦もギター弾いてみるか?」

 




最低でも一ヶ月以内に更新する予定だったのに、ここまで遅くなるとは。次回はもっと早く更新できるように頑張りたいです。

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