銀牙伝説NIGER   作:ニゲル

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40度近くの熱とまんせい副鼻腔炎と扁桃腺肥大というコラボレーションには、苦しませられましたが復活です♪


運命

 

 

◆GBside◆

 

 

 

 烏に集られる骸をみつけた。

 

 何だよこれ?!

 

 

「お前らの食いもんじゃねーぞ!?」

 

 

 集る烏どもを追い払う。

 

 誰か知らんが烏に食わせるのはしのびないからな。

 

 

 

 

 

「………うぅ恐ろしいね?!」

 

 

 首をかっ切られた仏さんを、埋めるための穴を掘っている。

 

 化けて出られたりしたら怖いしな、それに礼儀ってもんだよな。

 

 ていうか、何で殺されたんだろうか?!

 

 私怨?それとも無差別か?

 

 それだったら、俺の身も危ないんじゃないか……?!

 

 周りをキョロキョロとみまわす。

 

 誰もいないよな?

 

 

「……………っほ」

 

 

 ………この近くからは気配も匂いもない。

 

 俺の鼻、信じてるぞ。

 

 もう一度作業にもどろう。

 

 再び穴を掘る。

 

 それにしても見ない顔だな……旅犬か?

 

 

「この辺の奴なら、知らない筈はないし。

それか、飼い犬とか?」

 

 

 だとしたらほんとに災難だな。

 

 家から出たら、この世からもサヨナラとか笑えないぜ。

 

 でもまあ、首輪もしてないし人間の匂いも染み付いてない。

 

 十中八九、旅犬か何かだろうな。

 

 

「……ほんと、物騒な世の中になったもんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………おいGB!こんなところにいたのか。探したぜ、たく。ボスが怒ってたぜ、どこほっつき歩いてんだってよ」

 

 

 俺の前で小言をいう小粒な野郎は、一応は俺の知り合いの佐助って奴だ。

 

 まあ、ていのいいボスのパシリだな。

 

 埋め終わって、どうするかと考えていたら、こいつが現れた。

 

 

「仕方ないべよ、仏さんをみつけちまったんだからよ」

 

「うるせぇ、今お前の冗談をきいてる時間はねぇよ。

早くしないと、俺らが仏さんになっちまう。

ボスの命令だ、仕事にいくぞ。」

 

 

 どんだけ焦ってんだよ、俺の話をきいてないなこりゃ。

 

 

「はぁ………それで、仕事って何だよ?」

 

「ガチョウ狩りだ、お前は見張りを頼む―――」

 

 

 

 

 

◆sideout◆

 

 

 

 その犬の半生は、イバラの道であった。

 

 愛する夫と離れ、三にんいた息子達、ひとりを残し手放す事になってしまった。

 

 それでも、めげずに些細な幸せを噛み締め、決して息子には怨み言を教えず、夫の事や仲間達の事をいかに素晴らしい人で、世界は優しさに溢れているということを教えてきた。

 

 彼女は、誰も恨んでいなかった。

 

 これも自分の運命なんだと、その道にある微かな幸せは素晴らしいものだと受け入れていた。

 

 そんな彼女をにまたしても、神は試練を与える。

 

 まだ、幼い息子を残し、病にかかってしまった。

 

 満足に脚も、動かす事は出来ず伏してしまった。

 

 息子にはまだ、狩りなどできるはずもなく、日に日に衰弱してしまっていた。

 

 意識も次第に、薄れることも多くなり。

 

 吐き気や動悸が意識を支配していく。

 

 それでも、気掛かりは自分ではなく息子のことであった。

 

 息子は甘くて、とても優しい子。

 

 私がいなくなってしまったら、この子はどうなってしまうのか…と。

 

 早く夫に会わせてあげたい。

 

 もしかしたら、自分がこの子の足枷になってしまっているのではと考えるときもあった。

 

 あんなに甘えん坊で泣き虫だった息子が、自分の為に狩りに行ってくれている。

 

 子供の成長は早いと言うのは本当なのね、と少し嬉しくもあった。

 

 成果は気にしない、その行為(好意)だけで胸がいっぱいになる。

 

 今日もまた息子は狩りにでた――――。

 

 

 今日は本当に酷かった。

 

 彼女は本能的に理解していた。

 

 この躯はもう長くはもたないであろうことを。

 

 息子にはみせられない苦しみ藻掻く姿。

 

 早くしないと息子にみられてしまう、必死に抑えようとするが今日のは酷かった。

 

 叫びそうになる、でも叫んでしまっては息子に気付かれてしまう。

 

 叫んでは駄目だと、必死に堪える。

 

 時間が少したち、落ち着いたのは太陽が上に登りきった頃だった。

 

 息子は最近、早朝に狩りにでかけ、日が沈む頃に帰ってくる。

 

 まだ、時間はある。

 

 このまま落ち着いてくれていればいいがと願う。

 

 安静にするため、横になっていると。

 

 その犬は現れたのだった。  

  

 

 

 その犬は―――

 

 

「この草を食べるといい……吐き気がだいぶおさまるであろう」

 

 

 知犬から教えられたという薬草を採り、彼女に食べさせ。

 

 

「少しずつでいい、慌てず少量でいい」

 

 

 その広い背に彼女を乗せ、湧水がでているばしょまで運んでくれた。

 

 そのお蔭で彼女はだいぶ楽になった。

 

 そして、その犬は語る。

 

 犬生は儘ならないな………と。

 

 自分もつい先日まで、記憶も途切れ途切れで、目も見えなかったと。

 

 だが、救いは必ずあるものだと。

 

 その犬は穏やかな表情で言った。

 

 

「諦めてはいかんぞ。

俺の手が届くところにいるのなら助けようぞ!

それに、女が苦しむ姿はみたくないからな――――」

 

 

 

 

 再び彼女を背に乗せると、あるきだした。

 

 彼女は差しのべられた、あまりにも大きなてに涙してしまう。

 

 そして、彼女も自身の事を話し出した。

 

 自分の犬生のこと、夫のこと、息子のこと。

 

 それを話したときの恩犬の驚いた表情はみものだったと小さく笑っていた。

 

 

 

 

 

 




時間の流れが前後した書き方をしていますが、書き方を変えたほうがいいのかな?
まあ。どっちにしても下手くそなんですけどね。


感想、評価など宜しくお願いします。
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