銀牙伝説NIGER   作:ニゲル

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文才がほんとにほしい

またまた駄文ですが、よかったら読んでください。


スナイパー

 

 

◆スナイパーside◆

 

 

 久々に血がたぎるな。

 

 あの兄弟から、俺に会いたい奴がいると聞いたときは、会わずに始末させようと思ったが。

 

 そいつからの伝言を聞いて、気が変わった。

 

 

――(『奥羽の銀に、牙を剥く気はあるか?』)

 

 

 知ってか知らずか、わからないが俺にそれを聞いてくるとは………。

 

 牙を剥く気だと………久々に笑わせてもらったよ。

 

 既に剥いているさ、銀に牙を突き立てるのが俺の唯一の生きる原動力だからな。

 

 だが、俺の躯はボロボロだ。

 

 アイツに牙をたてるのは、到底むりであった。

 

 だから別の牙が必要になり………才能ある孤児を拾い育て上げた。

 

 今やそいつらは立派な殺し屋になっている。

 

 だが、銀には勝てない事はこの俺が一番理解していた。

 

 もしかしたら、俺は心の何処かで諦めていたのかもしれない。

 

 もし、ニゲル殿から話が来なければ、念願どころか、合間見えることなく終わっていたかもしれない。

 

 それを、知らず知らずに理解していたから、会うことを決めたのだと今ならわかる。

 

 案の定、会ってみたら期待以上であった。

 

 一目みてわかった。

 

 この犬は、リキと同等の器だと。

 

 そして、リキはその器に正義という水を注いでいたが。

 

 この犬は、真逆の悪意という水をその器に満たしている。

 

 そう感じた。

 

 その悪意の正体は謎だが………なんて心地いいのだろうか。

 

 悪に魂を売った者にとって、この犬が放つ雰囲気は極上の蜜。

 

 俺らはそれにたかる虫の様なモノだ。

 

 この犬はそれを普段は抑えているのだろうが、此処に入ってきたとき遠慮なく俺に放ってきた。

 

 値定めるつもりであったが、それは烏滸がましい事であったな。

 

 軍配はハナから決まっていたな、俺の敗けだ。

 

 納得できてしまったのだ、リキですら俺の上に存在するなと思っていたのに、それが湧かない。

 

 歳だからだろうか…………?

 

 

 

 それとは別で、この会合は実に有意義であった。

 

 一つは銀が結婚したこと、これは初耳だ。

 

 総大将の妻の存在は恐らく、幹部組の一部しかしらない極秘情報だろう。

 

 ニゲル殿がどうやってこの情報を手に入れたかは知らないが、そんなのはどうでもい。

 

 妻が出来たのなら、子供ができるはずだ。

 

 ニゲル殿によれば、まだいないらしいが。

 

 あと4・5年もしないうちに産まれるだろうとのこと。

 

 ニゲル殿が言えば、本当にそうなる気がするのが不思議だ。

 

 まるで未来を見てきたかの様な、不思議な説得力さえある………そんなことは有り得ないのだが。

 

 だが、俺は信じよう。

 

 もし妻と子供がいて、それを奪われれば銀に絶望と苦痛を与えることができる。

 

 なんて甘美な光景だろうな………想像しただけで興奮する。

 

 

 

 一つは、今奥羽にいるのは影武者だということ。

 

 こちらは、やはり!という感じだ。

 

 何となくそうだろうとは感じていた、気に入らないが銀がいて今の楽園の状況はありえないしな。

 

 だが、ニゲル殿の話で確信にいたった次第だ。

 

 他にも色々話したが、本当にどこまで知っているのだろうかこの犬は……。

 

 俺の正体も知っているみたいだしな、本当に恐ろしい(おとこ)だ。

 

 

 

 

「―――――で、ニゲル殿何故あの2犬を外させたのか、理由を聞いても?!」

 

 

 この会合の途中、二匹を外して欲しいと言われたので、二匹には晩飯の狩りにいってもらった。

 

 先までの話は確かに、誰かに聞かれたら不味い話かもしれない。

 

 だが、あの二人には話しても平気な内容であった。

 

 だからこそ、外させた理由が知りたかった。

 

 そう聞くと、ニゲル殿はふと嗤い、愉しそうにこう言った。

 

 

「もう一度返り咲きたいと思うか、スナイパー?♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

◆砕羽side◆

 

 

 

「――――キル、何で貴方はそんなに落ち着いていられるのですか?!」

 

「何でって……別に、教授が心配ないからって言ったし。

それに、何かあいつ信用出来そうだしな…………」

 

「だからって…………はぁ」

 

 

 私達は今、猪を狩り終え、拠点である廃小屋の前までもどってきていた。

 

 私達は教授に、狩りを命令され、仕方なくしているが。

 

 気がきじゃなかった。

 

 あんな何を考えているかわからない不気味な雄と2犬きりって、ああ教授大丈夫でしょうか!!

 

 私がそんな風に思っているのに、隣にいる馬鹿(キル)は暇そうに欠伸までしている。

 

 確かに教授の命令だし、キルの勘は馬鹿に出来ないが………それでも心配なものは心配なのだ。

 

 

「サイハ大丈夫だよ」

 

 

 私が落ち着かないのに気付いたのか、キルが私の隣に引っ付き座った。

 

 

「キル………」

 

「俺だって教授を護りたいと思ってるさ。

それに、約束(・・)だって覚えている。

………理由はないが、この会合は上手くいくそんな気がするんだ。

俺の勘は外れたことないだろ?

兄ちゃんを信じろって、な」

 

 

 キルはそう言って、『ニッ』て笑う。

 

 本当にこういうときだけ、お兄ちゃんぶるんだから。

 

 ………卑怯だよ。

 

 

「………馬鹿兄ぃ」

 

 

 そんな馬鹿兄を、軽く押しやり、そのまま寄っ掛かる。

 

 

 

 

 

 どれくらいたったのだろうか。

 

 暫くして、廃小屋の扉が開き、ブルーが出てきた。

 

 

「話は終わったのか?」

 

「ん、あっああ………その、話は終ったんだが…」

 

「ん?何を――――」

 

 

 歯切れの悪いブルーを問い詰めようとしたとき。

 

 

「グォォォォォォォー!!」

 

 

 小屋の中から、叫び声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 




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